HISTORY & STORY

10.31.1999

広沢寺ゲレンデで半日

広沢寺ゲレンデで半日遊ぶ
賑やかでたのしい

kotakuji
 
1999-10/31
member:haneda kawasaki kisya

日曜日の朝、ちょとクライミングもやる、という二人が
やってきたので、それでは広沢寺でもいってみるかと、
出かけた。
広沢寺は浜川師匠にフリークライミングが移入されたこ
ろよく連れていってもらった。フラットソールをはいて
当時の新しい岩登りの方法を教わったところでもある。
それから数年、暇があるといつもこのゲレンデを訪れた
。なんといっても近いのが魅力だったし、その分お金も
かからない。登りやすいルートが多いから楽しいという
のもあった。ここにばかり通ったおかげでクライミング
の技術が上達しなかったのではないか、とさえ思ってい
る。

 浜川師匠など一般ルートで半日岩場から降りずに登
り下りをくり返し、ここでなんと心肺機能のトレーニン
グを試みたりしたものだ。
厚木の町はずれからいきなり美しい田舎風景る。
温泉旅館の前の駐車場に車をとめて、ハイキング道を行
くようになる。たいへんきれいなところだからこれだけ
でも価値があるかもしれない。
日曜日とあってゲレンデは大混雑状態だった。おじさん
おばさんの岩場という感じがしないでもない。山岳会な
どの講習会もひらかれている。子連れ犬連れでお弁当を
もったピクニック感覚のグループもいる。こんなところ
にこんなにたくさんクライマーがいたのか、という感じ
ではある。いわゆるフリークライマー風の若者は少ない
のはここの伝統だろう。
弁天岩の正面右のクラックルート4級をのぼる。どうと
いうこともない。羽根田、川崎さんはちょとものたりな
い様子。それならリードしてみたら、というがその気は
なさそう。
ゲレンデ風景など写真撮影してから、混んでいる弁天岩
をさけ、対岸の岩場へ。林道わきの足場のよいところ。
10aを登る。ソウルで買った5.10のモカシムを初おろし
してはく。吸い付くように登れる。

トップロープで羽根
田さんがトライするが何回もテンションがはいる。未熟
者のクラーマーだからしかたがない。もういいね、とぶ
らぶらとクロと散歩しながら駐車場にもどる。
フリークライミングの課題としてはこの対岸の10台、弁
天岩のナバロン11a、右スラブ9。弁天岩右上の新エリア
の10台2本など面白いと思う。A1の人工ルートはフリ
ー化されているらしい。新しいボルトが打たれている。
ラダーの練習には格好だろう。こんどやってみたいとお
もった。

天気のよい休日、半日ここで遊ぶつもりでやっ
てくれば楽しめるだろう。お祭りみたいににぎやかなの
もよいではないか。

10.10.1999

ミズガキ山十一面

小川山からミズガキ山十一面へ
1999-10-9/10

ベルジュエール10P
 
member CHU HIKARI IKENOUCHI,KISYA,KAWASAKI

1999-10/9
10月の3連休。天気予報も芳しいので行楽地にでかける車が多い。前夜、
川崎さんと山中湖の山小屋で芋煮を大量に仕込んだのだが、鍋二つにわけ
て車に積んである。こぼさないように運ばなければ。今夜も芋煮パーティ
ーだ。
800に到着した金峰山荘の駐車場には夏よりも車が多い。ちゅうさんと光
はすでにクライミングの準備をしていた。朝4前に東京をでたとか。
よい天気、暑い夏が続いたので廻り目平の紅葉は例年よりもずーと遅い。
左岸スラブへいく。南川るりこという女がいた。横浜アルパインクラグに
所属しているという。
人出が多いので、枝沢をつめて、夢のハムステーキ5.9に川崎さんととりつ
く。9にしてはちょとむずいか。ちゅう光コンビは恋はお暑く10C、寒冷前
線11aなどにトライ。ルートもへんだがビレイヤーの足場もわるそうだ。う
たた寝したくなるようなよい天気。
ちょと下がって往年の乱10bを登る。昔登った記憶がある。スラブはけっこ
うむずかしい。実は右隣の走れメロス10aにトライしかけたのだが難しそ
うなので急遽転進したのだが。ロワーダウンの途中で走れメロスを登って
みるが、こちらのほうが難しいかもしれないと思う。ちゅう光コンビはロ
リータじゅんこをトップロープで練習したとか。
河原におりて昼飯を食べてから、カンテ10aにトライ、オンサイト。川
崎さんもなんとかのぼる。隣の無名ルート10bもオンサイト。国分さんの
ルートらしい。ハング越えのあるストレニアスなルート。
光が雨がやんだら11bにトライ、ワンテンでぬける。ただの大岩のwaka11bも
トップロープながらぬける。夏のあいだアメリカでクライミングした成果が
でているようだ。
暗くならないうちにと切り上げて瑞がき山方面に去る。グリーンロッジの先
の林道わきに車をとめて4人で芋煮パーティ。
10/10
5時起きして芋にうどんを食べ、用意していると池の内氏がやってくる。カ
ナダから一昨日帰ってきたとか。アシニボインは大雪で登れなかったとかは
なしている。
今日の予定は一昨年寒気のため敗退したベルジュエール。1時間ちょとで取
り付きにつく。アプローチには植林用のちいさなモノレイルがのびているの
がへんだ。
先行パーティが2チームほどいる。川崎さんに、どんなユマールをもってきた
の?と聞くと、エーッ。あんたが貸してくれるといったじゃないの。川崎さ
んはユマールで登るつもりだったのだが、これでクライミングは無理という
ことになった。もう11時。せめて1pでもと、先発のちゅう、池の内コンビに
ついてテラスまであぶみで登る。後続は光、汽車コンボ。1pはもちろんA1。
川崎さんに別れをつげて、先を急ぐ。
10pあるから先は長いのだ。2p汽車リ
ード。3pのスラブ光リード。4p10メートルのきれいなクラック、汽車リード
。2テンして休み休みのぼる。
ガチャを多く持ち過ぎたようだ。5pをフォローするちゅうさんが見える。重い
パックに苦労しているようだ。核心の5ピッチ大フレークは垂直でパワーが必
要だ。光が気合いをいれて見事にオンサイト。フォローの汽車はヌンチャクを
フイフイにして休み休みのぼる。5pまできて疲れがでてきたようだ。
6pチムニ
ーを汽車リード。シュリンゲをラダーにして核心をぬける。7pのチムニーから
スラブも汽車リード。第2の核心8ピッチ弓形クラックを光がワンテンでぬけ
る。絶好調のようだ。

歩きの9pのあと、最終の10p目、忠さんパーティが直登
して苦労しているようなので光が廻り込むルートをとるが意外とわるい。11の
ムーブでこえる。フォローの汽車はフォールして辛うじてトップに立つ。

富士山や八ガ岳、南アルプスの眺望が素晴らしい。3時をすぎている。記念写真を
とってから10p目を懸垂でくだり、その後歩いて取り付きにもどる。
沢に降り立つともう暗闇。6時ころ車にもどる。川崎さんは4時間も待ったよ
お、と酒臭い息を吐きながら語る。川崎さんが1pで降りたおかげで僕らはト
ップまでいけたのだ。いっしょに登っていたらビバークになったかもしれな
い。ありがとう川崎さん。
明野村で温泉にはいり、竜王で焼肉をくって時間をつぶし、山中湖へもどる組
みと東京方面組みとに別れる。今日の中央道の渋滞は半端ではない。小仏トン
ネルから60キロとラジオがわめいている。