HISTORY & STORY

1.22.2000

八ガ岳クリスマスルンゼ

八ガ岳クリスマスルンゼ大滝、リベンジの巻
2000-1-22,23
 
member:やっちん、chu


1/22(土)甲斐大泉13:00、23日の悪天が予想されたので、予定していた
三叉峰ルンゼは中止。冷え込みも強いので、低い場所にすることにして、まず湯川へ
いってみたが、登れるコンディションではなかった。内心、やっぱなあ・・・。

1/23(日)AM7:00出。平野はおおむねはれていたが南ア、八ヶ岳とも雲の
中。8:20広河原沢の林道から歩き始める。雪が舞い始める。同じあたりに車を置
くパ-ティが大勢いた。
15分で二俣。右俣を詰めて9:30にクリスマスルンゼ大滝下(標高2300mく
らい)に着いたが、このころから猛烈な吹雪。大滝は60mで2段になっている。下
部はやさしいが上段は6~7mが立っている。すでに上段に2人、取り付きには2パ
-ティ6人が準備中だ。
僕らはあきらめて全員が行ってしまうまで、離れたところに座り込んでHな尻取り
(ファックユウ、う~んいいきもち、ちかんのよろこび・・・・)で時間をつぶし
た。

10時半にやっちんが下半をゆっくりリ-ドして、僕がフォロ~し終わると、上段の
テラスにはだ~れもいなくなった。みんなF4まで抜けて右の支稜を下るようだ。2
P目は僕がリ-ド。吹雪がますますひどくなってきて、スノウシャワ-を浴びながら
の登りになってしまった。立っている部分はもろい氷で難しいが、ハ-ケンはよくき
いたと思う。傾斜は大同心とおなじくらいだが、スケ-ルが短いのでらくだ。やっち
んがフォロ-して残置のあるさらに上流へ10m上がった。
先に僕がラペルしはじめたとき、いきなりドンっと音がしたので上を振り向くとやっ
ちんがセルフをとっているポイントのすぐ上流から雪煙が上がってルンゼの中を雪の
かたまりが
流れてきた。
やっちんは雪煙のなか、僕は側壁に身を寄せて逃げた。怒濤の冷や汗。セルフビレイ
様様。じつはホンの少し前に、”ちゅ~さん、セルフとってないじゃねっすか
あ”、”ん、いいのいいの”なんて超カル~イ会話を口走ったばかり~ぃ。セルフ、
とっても大事っす。仮にやっちんがここから押し流されると、完全に60m、もろに
吹っ飛びます。

それにしても上へ攻めた連中はどうしたろ?
取り付き戻り13:00、車に14:00。下もバカスカ雪が降っていて、大泉も今
年初めての大雪だそうだ。高速もしばし閉鎖されてしまった。

1.15.2000

西吾妻の1月

西吾妻の1月ツアー
西大巓から2本すべる。西吾妻でルートをうしなう。

NISI-DAITEN PEAK
 
2000-1/15-17
メンバー パキあべ もんべるナベ かつまた 柘植嫁 真壁 ひろゆき 
羽根田 汽車


1/15
グランデコの駐車場で830分に全員合流。前夜組みと早朝出。どちらが楽だ
ろうか。
天気はまずまずか。1500円でスキー場トップまでのチケットをかう。なべち
ゃんが怪しげなテレブーツの男を発見。ファットスキーをもっている。声を
かけるとパキ阿部であった。ちょうどよかった、いっしょに登ろうよ、とい
うことで合流。1030ころ歩きはじめる。
雪は少ないが、まずまずのコンディション。ラッセルがほとんどないから1
時間ちょとで西大巓のピーク。ガスで見えないが山スキーグループが数人い
る。ロコらしい彼らのあとを忠実にたどれば午後の間違いはなかったかもし
れない。
トレールを辿って西吾妻小屋へは30分。ときどき光りがさして樹氷がこの
うえもなく美しい。昼飯をいただいてから10分ほどで西吾妻頂上。一時過ぎ
。ここでもときどきよい光りが差して素晴らしい写真がとれる。
ここで古い記憶を絞り出せばよかったのだが、その記憶もガスの中、コンパ
スを合わせ、おもむろにその方向に滑りはじめる。こんなに樹氷があったけ
? 1月だからこんなんかな。スペースを求めて滑りくだるうちに小沢にで
あう。
パキ阿部がこんなところに小沢があるのはおかしい。中津川に降りたらたい
へんだ。このルートでのタブーはけして中津川にくだらないこと。中津川に
下って遭難した例は数知れない、と考えたのだろう。一行の頭は、中津川に
下ったら大変だ一色に染められてしまう。
小沢をこえて向かいの沢に登りかえしたほうがよい。というわけで10メート
ルほど登りかえし向かいの尾根をトラバース。どうしても沢底の落とされて
、釜の見える沢を右に左にくだる。
どうもおかしい。現在地が不明だ。しばらく進んだところでスキー場のゴン
ドラが見えて現在地判明。二十日平の尾根は反対の尾根だった。小沢をこえ
る必要はなかったということ。とはいえ、正しいルートに戻るのにはもう遅
すぎる。沢の底にいるのだから。日が落ちて暗くなった沢底をひたすらすす
む。いちど高まいて、もう5時まえ、暗くなる直前に二十日平からのトレー
ルと合流。そこからスキー場へは2,3分の滑りだった。とぼとぼと夕路につ
く。
雪がすくないので雪崩の心配はなかったけれど、流れがみえる沢底を下るの
は気持ちのよいものではない。われわれは結局西大巓と西吾妻のコルから流
れ出る大きな沢をひたすら下ったのであった。滑りは期待したほどではなか
ったがなかなか面白いバリエーションルートだった。
テント組みをわかれてポロニアにとまる。
1/16
桐沢塾長に地図に鉛筆線をいれてもらい、西大巓から南西にのびる尾根をく
だる。ペンギンルートという通称らしい。羽根田ライターは昨日の疲れが甚
だしくスキー場で練習モード。
パキ阿部がよくしっているので彼のあとを追うだけで痛快な滑降がたのしめ
た。あっという間に頂上から下って、デコスキー場の西端のリフトの始点に
でる。登り1時間、下り1時間のスピードツアーだった。昨日も予定では3
時間コースの予定だったのだが。スキーツアーはなかなか時間が読めないも
のだ。帰京組とわかれスキー場でちょと遊んでポロニアにもどる。それにし
ても柘植嫁のスキーの技量の進歩には驚く。突っ込みがよいしうまいのだ。
ひろゆきさんが、夕餉の席で、まけたあ、と呟いていた。

1.01.2000

ミレニアム正月をニセコ

ミレニアム正月をニセコで
毎日スキーをはいた

ニセコアンヌプリ
 
1999-12/29-2000-1/4

member モンベルなべ 春水 みか ゆうこさん 山田さん 川崎博 汽車

12-29 朝いちで羽田をでた。千歳空港には予定どおりのメンバーがそろったが、レンタカーの借り出
し、野菜の購入などで結局昼飯を食べてから千歳市内をでることになった。雪道をこわごわと飛ばす
。藻岩のウッドペッカーには3時着。なべ、川崎、みかと2本ほどスキー場をすべる。魔法の山の和久
津氏が滑っていた。宿には西原夫妻とあかちゃんがいて賑やかだった。SOSの深雪講習会があると
かでスタッフのひとたちがいました。
12-30
深町さんがきてチセで滑る。バックボウルと西側の尾根などを滑る。まずまずの雪。よい写真もとれ
ました。
12-31
朝いちで五色温泉に移動。前夜から移動していた組と合流。そのままイワオヌプリをめざす。ガスで
視界わるし。1時間すこしで頂上に着くも、様子がわからず来た道を滑りくだる。本日より自炊生活
。春水さんが腕をふるってくれる。ぼくらは皿洗いのみ。
1-1
天気よし、風強し。藻岩の見返り坂を滑り込む。かなり大きな雪崩がでる。アンヌプリからヒラフの
最高リフトにのりつぎアンヌプリ頂上へ。なべちゃんと北壁に入る。そのほかの同行者は登ってきた
壁をスキー場へと降りる。北壁途中で五色温泉にトラバースして、さらに藻岩へ滑り込み、3時にメン
バーと合流。藻岩の頭から五色温泉にもどる。スキーリフトを活用したラリールートだ。
1-2
天気不良。車でひらふへ移動。最高リフトから東尾根にトラバースして林道まですべる。深い雪、急
な壁。川崎さんとアンヌプリ頂上に2時着、待ち合わせのメンバー現れず、コンパスをあわせガスの
なか西壁にむかう。はじめてのルートだがなんのこともなくすぐ西壁に入る。上部は堅いバーンだっ
たが途中から上質なパウダー、さらに湿雪にかわる。毎日暖かいのだ。夕景のイワオヌプリが素晴ら
しい。3時半には五色温泉にもどり温泉。遅れてメンバーがあちこちから戻ってくる。なべちゃんは遅
れて西壁をおりてきたという。窓からみる3人のシュプールが特徴があって面白い。
1-3
深町さんがやってくる。川崎さんと3人でチセにいき写真を撮る。暖かくて風が強くて春のような陽気
。スキーするモチあがらず宿にもどり、麺工房にみんなでラーメンを食いにいく。NACによりクラ
イミングジムを見学して近所のカントリー喫茶でお茶してもどる。
1-4
朝早起きしおにぎりをたべチェックアウト。アンヌプリスキー場から頂上をめざす。手前のピークか
ら大沢に滑りこむ。上部は堅いが下部は重い深い雪。2本目はリフト最上部から大沢に滑りこむ。も
ういいね、とランチ。レンタカー返却組とわかれ川崎さんとバスで千歳にむかう。
狙っていたチセ、ニトヌプリなどには行けなかったが、次回の楽しみ。五色はいろいろと使える宿だ
と思いました。とくに正月時のスキー旅行の好適地は少ないものだが、ここはしばらく通えるかなと
いう感じです。