HISTORY & STORY

7.15.2017

徳舜瞥山

とんがりピークの花の山
2017年7月11日 
member 伊藤記

徳舜瞥山と地元に溶け込んだレンタカー

徳舜瞥山、お花畑は小さいが多様な種類
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前日10日は吹上湯で朝風呂したあと支笏湖まで移動。高い山は雲の中だが里はよい天気で暑い。予報では雨のはずだったが。

途中、芦別岳の登山口を見てから占冠経由夕張へ。石炭博物館やキネマ本町通り、幸せの黄色いハンカチ広場などを見学する。石炭博物館と周辺の施設は廃業らしく廃墟の様相だった。夕張駅とレースイスキー場なども見る。夕張線は近々廃線になるらしい。なんとも北海道の盛衰を象徴するような町だった。
夕張。採炭救国坑夫像(コンクリート製
夕張鉱山の遺構はあまり残っていないようだがボタ山あとがあると案内があったので見わたしてみたがわからなかった。夕張の歴史は興味深いものだが街をひと走りしただけでも話に聞く以上の強い印象が伝わってくる。

夕張から千歳の町へぬけて支笏湖に上がる。昨年も2泊した湖畔でのんびりする。
徳舜瞥山。駐車場が5合目になっている

羊蹄山などがよく見えるらしい


11日は、もともと予備の1日。天気はいまいちで湖は日に輝いているが恵庭岳や風不死岳など雲の中、ガイドブックを見て近くの徳舜瞥山へ。とんがりピークと山の花で一部に知られているらしい。
大滝村から伊達市へ1時間ほどのドライブで登山口。登り2時間、下り1時間半の山で標高差は600mほど。9合目までさしたる展望はなく、山頂の花もややさみしい。2組3人の登山者に会った。長野と群馬の人だった。
今日登ったルートは、日鉄鉱山跡コースともいわれていて、昭和46年まで鉄や硫黄の採掘がおこなわれていた。住宅や小学校もあったおおがかりな施設だったようだ。登山口の下にキャンプ場があったが校庭のあとだという。住宅もあのあたりに並んでいたのだろう。遺構も若干残っているとのこと。採掘現場は不明だが山のあちこちに坑道があるのだろう。

黄色いハンカチ

白老漁港の公園駐車場

乗用車より快適

このくらいの車泊カーが便利です

午後は苫小牧温泉に下って、海岸線をドライブ。快適な2車線道の室蘭街道を走り白老まで。白老漁港のゲスト駐車場がいい、とネットでみてそこへ。公園に馬がいる静かなところだった。漁港は砂浜に強引に作った人工のもので大きい。

翌12日千歳へ戻り昼の便で帰京。好天にめぐまれて予想以上の成果があった山旅だった。

7.14.2017

カミホロカメットクと富良野岳

日曜日でにぎわう富良野岳
2017年7月9日 
member 伊藤記
安政火口

カミホロカメトクから富良野岳

カミホロカメトクと十勝岳
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好天が続いている。東京も北海道も同じくらいの暑さで軽く30度を超えているようだ。町には下りたくないので今日も山へ。カミホロカメットクと富良野岳登山は昨日思いついたプラン。

吹上の湯から登山口までは10分ほどのドライブ。6時半にスタート。三々五々登山客が登っていくが富良野岳を目ざす人が多いよう。安政火口が全体を現す。迫力ある風景だ。火口の外輪にカミホロカメットクがある。
安政火口下から登りだす

D尾根を登る

富良野岳を正面にみて縦走

分岐で富良野岳への道をわけてカミホロカメットクへD尾根を選ぶ。稜線が近づくとお花畑が展開する。トムラウシなどとだいたい同じ種類か。小ピーク(上富良野岳)からカミホロカメットクはわずかな距離。十勝岳が見える。前十勝岳からはさかんに噴煙が上がっていて噴気がかすかに流れてくるようだ。
富良野岳のお花畑

富良野岳山頂からカミホロカメトクと十勝岳

富良野岳山頂

カミホロカメトック山頂に9時。ここで数人と会う。十勝、大雪のほかに石狩山地、芦別夕張などの山が見える。南へ、富良野岳へ縦走しよう。正面に富良野岳を見ながら進む。3つ4つこぶを越えた鞍部で富良野岳ルートと合流。とたんに人が増える。

30分ほど急坂を登ると山頂。12時。花のシーズンの日曜日とあってにぎやか。展望はすばらしい。

下山は山腹の長いトラバース。日当たりがよく暑い。2時間で車に戻る。2時半終了。

吹上の湯に直行。今夜もここで泊まることにしよう。
吹上の湯

毎日天気がいい



トムラウシ山

天人峡から1泊2日で往復
スケールが大きい。時間がかかる
2017年7月7~8日 
member 伊藤記

トムラウシ、かなり遠い

チングルマが全盛
ニセコから天人峡に移動

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前日の6日、ニセコから千歳に戻り下道で天人峡へ移動。芦別の山地を抜けて桂沢湖から富良野へ出る。ハイランド富良野温泉に寄って美瑛の富士マーケットで買い物してから天人峡。
天人峡は谷底の狭い温泉地で廃旅館もあってさみしいところに見えた。柱状節理の岩壁は層雲峡のよう。
天人峡登り口

第一花園と旭岳

道標はほとんどない

小桜とハクサンイチゲ(ポン化雲岳)

7日、早起きして4時スタート。もう明るい。涙壁を上がると平らになって羽衣滝展望台まで、さらに緩い登りで何段も越えていく。左には旭岳が近い。

木道が現れきれいな湿原に出る。第一花園。さらにハイマツの間の細道を登っていくと第二花園。小化雲岳をまいて化雲岳まではところどころ残雪、素晴らしいお花畑が続く。目ざすトムラウシは黒っぽい山容ではるか遠くに見える。

ヤマケイの古いガイドブックでは化雲岳まで7時間とあってそのとおりの時間がかかった。ここまで下山の人2組5人に会うのみ。化雲岳からはメイン縦走路なのでときどき人と会う。
化雲岳でメインコースと合流

トムラウシまだまだ遠い

庭園エリアからトムラウシ、もうすぐ

ヒサゴ沼分岐で12時。道標にザックの中の重いものを出してぶらさげてからトムラウシ山へ向かう。

お花畑と残雪、湿原のひろい尾根を行く。大岩帯や池、湿原など火山らしい複雑な地形が現れる。なんとも歩きにくい道で山頂まで2時間半かかった。山頂下の北沼は大きくて立派な火口湖。山頂着2時半。二人いて立ち話する。ひとりはトムラウシ温泉から日帰り、もうひとりは南沼にテント泊の人。
北沼と頂上。もうすぐ

トムラウシ山頂も火口外輪山となっている

景色がよいので30分ほどのんびりして往路を戻る。ヒサゴ沼の小さな雪渓を下って湖畔の山小屋着5時30分。13時間行動だが疲れはあまりない。ゆっくり歩いたせいだろう。小屋は30人ほどの客らしい。団体ツアーが二組。管理の人はいないので自主管理というところ。小屋の前で広島のガイドの人などとくつろぐ。
ヒサゴ沼

2日目朝、化雲岳に登り返す

8日。今日も好天。軽い食事をとって5時スタート。朝日の中、化雲岳まで緩い勾配の雪渓を登る。気温は10度くらいか雪は柔らかい。
化雲岳からは昨日のルートをそのまま下る。天人峡着12時。下りも時間がかかった。


お花畑はポン化雲岳がいちばんか

ナビと相談して美瑛経由上富良野の十勝岳温泉へ。
露天の名湯吹上の湯でのんびりする。快適な温泉と静かな広場で何日も滞在できそうなところだ。明日はカミホロカメトックと富良野岳に登ろう。

羊蹄山

山頂部が大きくてきれい

2017年7月5日 
member 伊藤記
広い山頂には小ピークがいくつかある

チングルマ。山頂に花園が広がる

父釜と母釜
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前日7時のANA便、梅雨前線を飛び越えて千歳。eレンタカーで日産のクリッパー(キャンピングカー仕様)というのを借り出す。二人乗りで高床になっていてマットやカーテンがついていて車泊には便利。地元に溶け込んだ感じでよさそう。

美笛峠経由ニセコへ。半月湖など見てからひらふエリアのグランドパパというペンションにイン。このあたりは外国人向けの街並みに変わっているようだ。宿のオーナーの車か、ポルシェのセダンがあった、、。
登山口

下半は森の中

8合目からトラバース

5日。朝4時に起きて真狩の羊蹄山登山口。登山者の車が数台。5時スタート。0合目から5合目までは樹林帯の単調な登り。曇り空で涼しい。6、7、8合目とカンバやハイマツがでてきてようやく高山らしくなる。

大きくトラバースして9合目にでる。雲海の上にでて青空と山頂部が展開する。山頂外輪に11時。眼下に残雪と池のある火口が広がる(父釜)。ほかにも小火口がいくつかあるようで複雑な地形になっている。

お釜のへり伝いに最高点まで岩場の凸凹を行く。11時半に山頂。山頂部はお花畑があちこちにあって登りの単調をつぐなうかのよう。雲海の切れ間に山麓の平らが見下ろせる。
外輪山と避難小屋

ツガザクラ

山頂は雲海の上

外輪山を周遊

左回りに一周して往路を下山。50人くらいに会った。3時終了。真狩温泉に寄って道の駅へ。この辺りは道の駅がたくさんある。


マッカリヌプリ、シリベシ山(後方羊蹄山)