HISTORY & STORY

4.04.1998

小川山父岩

小川山父岩のニュールート「カンペキな父」
混雑解消に朗報
 
完璧な父
 
Date: Mon, 4 Apr 1998 

昨年11月から12月にかけて小川山の父岩にル-トを1本設定しました。このカ
ベは「北山真ワ-ルド」ともいえる人気のエリアでどのラインもシ-ズン中は順番
待ちを覚悟しなければなりません。新しいル-トは「タジャン2」と「岩壁の父」
の隙間を埋めるものです。しかし、下半身デブのカベですから、下部の縦ダイクに
着目したのは良かったのですが、上半は論理性よりも両側のラインとの干渉ばかり
が気がかりになってしまい、やや窮屈な印象は否めません。ただリ-ドしてみると
、ポイントが多くて(10a程度のポイントが5、6箇所ある)仮に左右のル-ト
のホ-ルドを使ってしまっても易しくはなりませんから、自然とボルト沿いに登る
ことになると思います。グレ-ドは10bとします。7本目のボルトは「岩壁の父
」のものを使います。ヌンチャクはランナ-だけで9本必要です。5本目、ないし
6本目のランナ-は少し長めにした方がロ-プの流れはスム-スです。スタ-トは
「タジャン2」の右で、1本目がRCCボルトになっています。スケ-ルは27m
。50mロ-プ1本でトップロ-プを行う場合はビレイヤ-が「岩壁の父」の取り
付きのバンドに上がらなければなりません。
なお、きちんとリ-ドしたのはこの4月4日で、取り付きは膝までの雪、壁のあち
こちにはベルグラ、ツララがまだ冬の名残を残していました。
ル-ト名は、父親のカガミである私に因んで、当然「カンペキな父」、..ギャハ
ハ。
:伊藤
(開拓者:伊藤&安田)

ATTENTION:
ルート長は27メートルなので、トップロープは50メーターロープが必要で、確保者
が前述のとおり右上のバンドにあがると、ぎりぎりで可能。
注意してほしいのは、リードクライミング後、ロワーダウンで降りる場合で、当然、
降ろされる人は右上のバンドにぎりぎりで着地することになる。確保者は取り付き点
まで数メートル登る必要があるかもしれない。
またロープ末端を8の字結びにしておくこと。