HISTORY & STORY

6.21.1998

ヨセミテとスミス

初夏のヨセミテとスミス、ショート・ツアー
西海岸10日の旅
CATHEDRAL ROCK
 
メンバー:トミィ、ぴか、チュウ(この二人は切り離して呼ぶこと)
期間:1998/6/21から7/2

6/21成田発、同じ日の午前11時にはレンタカーでシスコのダウンタウンにい
た。
セーフウェイとREIで買い物をしてからマーセド経由でヨセミテを目指す。マリ
ポサ泊(マリポサ・ロッジ、快調な屋外のジャグジーバス付きで締めて$71)。
翌朝7:30にモーテルを出発。8:30にサニーサイド着、レジストレーション
をすます。入園料も$20にあがっていたが、キャンプ代も$1あがって$4(一
人一晩)だ。
テントを張ってから、GPエプロン西面へ出かける。強烈な日差しで、壁が鋼鉄の
ように輝いていた。5.7,5.6,5.6と3ピッチのTheGrack(★★
★)、さらに基部を辿ってCenterのHenlyDaly5.7,5.82P
(★★★)をルンルンで登った。
翌日、8時にサニーサイドを出て、ミドル・カテドラルのイーストバットレス(1
1p、5.10c★★★)に取り付く。ぴか、チュウがつるべで交代しトミィが終
始ミドルでフォローするスタイル。荷物はサブザック1つで、水3L、キャップラ
イト1、ウィンド・ブレーカーとスニーカー各自用、クリフバーを入れてあり、ラ
ストが背負って登るかときには、ロープで引き上げた。10cのポイントはボルト
に守られたマイクロエッジのフェースで、ぴかがリードしたがワンテン入った。
上部はピッチ間隔が判然としない。9Pか10P目のテラスからから上がガクッと
寝始めた。日は傾き時刻は6時。上へ抜けた場合、下降路で暗くなると思われたの
で下降することにした。同ルートに沿って50mロープ(ダブル)でフルレングス
の懸垂6回で取り付きに戻れた。サニーサイド21:00着。まだ明るくて助かる
。
翌、23日は寝坊する。午前中は、ツオラミグローブでセコイヤ見学。午後は、ビ
ジターセンターやアワニーで買い物。夕方、スワンスラブで5.9から10+の短
いクラックを登って遊んだ。
24日は最終日のクッキーに備えて、ショートで快適なルートをのんびり登ること
にした。まず、サニーサイド裏手のファイブオープンブックスで5.8,5.7,
5.93Pのコミットメント(★★)、3P目のルーフは豪快で、日本にあれば、
星三つはかたい。
次に、チャーチボールエリアで、ビッショップテラス(5.8、2P、★★★)、
チャーチボール・レイバック(5.8、★)を登った。
25日は最終日、ぴか念願のクッキーへ。気合い充分でアウターリミッツ1P目(
10b★★★)をオンサイト。チュウはキャッチー(10d、★★★)のRPを狙
ったが、上部で敗退。2フォールで抜けた昨年よりも悪い結果だ。
26日早朝サニーサイドを発ってバークレーに昼頃着。「Marmotto」で買
い物してから、サニーベイルの友達の家へ。
27日、朝一のフライトでポートランドへ。今度のレンタカーは小型でニッサン。
スミスへ向かう途中Mt.hoodに寄り道。2合目から上はまだ一面雪で日本人
のボーダーが大勢いた。
スミスには夕方5時頃着。ビバークエリアにレジストレーション(ただし、自己申
告)して、テントを張ってから、すぐ近くのピクニックエリアで食事をとる。キャ
ンプでは火を使ってはいけないことになっているからだ。
翌日9時にまず、モーニンググローリーWallへ。駐車場から5分下って川を渡
れば、延々と壁が続いている。モーニング・・・は比較的近い壁で、3つ星が固ま
っている。
まず、トミィが5.8のHop・On・Pop(★★★)、FiveGallon
Pockets(★★★)をオンサイト。特に後者は、「クラミング」誌でDon
’tMissとコメントされていたすばらしいルート。ぴかが、Gumby(10
b、★★★)、チュウはLightOnThePath(10a、★★★)をそれ
ぞれオンサイトした。
ランチを食べに一度車に戻って、日陰で昼寝。夕方4時頃から再び壁に向かう。
午後の部はクリスチャン・ブラザースで、ぴかが10b★★のDoubleTro
ubleを2テンで登
ったあと、チュウがIrreverence(10a、★★★)をオンサイト、ト
ミィがレベレーシ
ョンズ5.9★★★をやはりオンサイトした。
すぐ隣の、ダイヒードラルで、ぴかが有名なtoBoltor...やChain
Reactionに挟まれたWeddingDay(10、★★★)を2テンで抜
け、トミィがLichenIt(5.7、★★★)をオンサイト。
夜9時まで登ってもまだ充分明るいが、ものすごい日差しなので、脱水が怖い。ぬ
めりの影響するルートが多いのでこの時期はベストとはいえない。プロテクション
もボルトだからといって安易な気持ちで取り付くと大変。どのルートも1本目が遠
くて、その前で落ちるとただではすみそうもないし、しかもその手前ですでにルー
ト・グレードに近いムーブが出現することも珍しくない(スティック・クリップあ
り、ってトポに書いてあるし、使うひとも見ました)。
翌29日は、午前中しか登れないので、例外的にボルトルート星4つ(通常4つ星
はナチュプロのクラッシックにつけられている)のScreamingYello
wZonkers10bのある西面のメサベルデWallへ。
ぴかがこの有名ルートを一発で落とした後、チュウが隣の三星???10aを登り
、東面に戻って、トミィがBunnyFace(5.8、★★★)
をオンサイト、チュウがGumbyを登って(91年に登っている)、隣のZEB
RAダイレクト(11a、★★★)の遠い1本目にプリ・クリップしてぴかがリー
ド、おしくもワンフォールし、チュウはそこまでノーフォールでいったものの足先
にひどい痛みを感じて、ランナウトの3mを残してあきらめ、ここでおしまい。
Redmondのアランワッツおすすめ中華レストランでうまい(かな?)食事を
してから、この旅で初めての悪天、それにしても極端な悪天で、視界のないひどい
嵐のなかをSalemへ。6モーテル($48)から翌朝1時間でポートランド。
フライトは、シアトルで国際線に乗り換えて、翌7/2成田に着き、旅は終わった
。

参考までに、3人のクライミング・レベル。この1年で楽しんでいるグレードは次
の通りです。ゲレンデは小川、幕岩、城山、城ケ崎など(月平均2から4日)。ジ
ムはBigRock、Pump(週一目標)。

トミィ(30代前半、旅館業、主婦):5.8から10-まで
ぴか(30代、パタゴニア渋谷店長、山岳部出):10から11まで
チュウ(50、技術系、社員0の会社経営、山岳会出):10-から11-まで
   注:クラックルートは2から3ランク下です。

おしまい。