HISTORY & STORY

2.05.2000

高峰高原から籠の戸山

高峰高原
春先にいける、近い

日時調査中
 
高峰高原に、バックカントリーテレマークで、単独行に出かけた石塚です。
無事に戻って参りました。

当初の予定:
アサマ2000スキー場より、湯の丸方面に林道を行き、池の平着。
そこから夏道登山道を詰め、籠の戸山を登頂、山頂直下稜線にて雪洞泊。
翌日北アルプスを眺めてから、水の塔山を経由して新雪滑降、アサマ2000スキー場
へ。

実際の行動:
アサマ2000を10:30発。
間も無く降雪を見る。粉雪。
  をぉっ! さすが標高2000メーター 他は雨でもここは雪さ!と、思いつつ進
む。
13:00ごろ、池の平着。籠の戸へ向けて登行開始。
樹林帯を抜けると強烈な風に見舞われる。
スキーを外し、テールを雪に刺しつつ進む。
14:30山頂着。降雪・強風のため、早々に稜線北側(風下)へと退避。
雪洞好適地を探すが、積雪少ない為、半雪洞とツェルトとする。
15:30雪がミゾレにかわり、ツェルト屋根が落ちる。
この時、降雪20センチ(時間)
すべての物が濡れ始める。

ここで撤退を決断しました。

理由1
  雪洞を掘る時に、顕著な弱層を表面下30センチに見つけた
 =たとえ天候が回復しても、翌日の滑走は危険すぎる
理由2
  この時点で撤退すれば、林道まで1時間。暗くなるぎりぎりのタイミング。
 =林道まで下れば、後は迷いようが無い。
 =林道脇には建物があり、その脇で泊まれば快適。
  
そんなわけで、シールを付けたまま、往路を忠実に戻り、池の平17:00着。
シールに着雪激しく、シール用ワックスを塗るが効果なし。
シールを外し、グリップワックスに切り替える。
ここで完全に日が暮れる。

ミゾレは激しく降っていましたが、スキー場まで林道を戻ることにしました。
ウェアが濡れ、着替えは持っていたものの快適な夜は過ごせそうになかったこと。
この林道コースは、クロカン入門として人気があり、トレースがはっきりしていたこ
と。
夏に何度も歩いて、熟知していたコースであったこと。
そんな訳で、たとえ遅くなってもスキー場休憩室のストーブを目指すことにしまし
た。

ヘッドランプの電池をセーブするため、ほとんど点灯しませんでしたが、
トレースを忠実にたどり、20:30にスキー場へ帰還しました。

そのまま、休憩室で泊まり、本日は朝8:00からゲレンデ滑走。
14:30までひたすら滑り、先ほど20:00自宅に帰りつきました。

総括
事情はどうあれ、夜間の単独行はちょっと無謀だったかもしれません。
装備に不備は有りませんでしたが、ちょっと「快適性」を犠牲にしすぎました。
今回は、敢えて「雨」予報の時に入山しました。
ミゾレが、想像以上に濡れをもたらすことを学び、有効な訓練ができたと思います。
また、弱層テストも行い、実際に顕著なものを発見することができました。
個人的には、非常に満足しています。