HISTORY & STORY

5.01.2000

暑寒別、トムラウシ、オプタテシケ

暑寒別、トムラウシ、オプタテシケ
5月連休の北海道旅行
 
 とむらうし
 
カリブークラブ 2000年GW 溝部 伊藤裕之

1日 晴れ 小樽、増毛、暑寒別登山、留萌 神居岩温泉 富良野、狩勝峠、新得、
清水、トリカリ林道偵察 トムラウシ温泉偵察 ポントムラウシ林道分岐泊
2日ガス 停滞 清水 清水温泉フロイデ 清水駅空き地泊
3日雨  停滞 帯広 山の店ベルグハウス 清水温泉フロイデ ポントムラウシ林
道分岐泊
4日曇り 停滞 新得 十勝ダムキャンプ場 トムラ登山学校くったりの湯 トムラ
ウシ温泉林道泊
5日晴れ トラブル ストックが無い。トムラウシ山登山中止 帯広ベルグハウスに
ストック買いに行く。今日は、山を見る日。帰りに芽室岳登山口偵察に行く。トムラ
ウシ温泉林道泊
6日晴れ トムラウシ山登山、トリカリ林道除雪最終地点泊
7日晴れ オプタテシケ山登山、トムラ登山学校くったりの湯 清水より日勝峠をこ
え、日高、紋別、苫小牧24時発八戸行フェリー泊
8日9時45分下船、八戸インター10時過ぎ、外環和光17時 走行距離2500�H

5月1日 暑寒別登山
小樽下船、5時に、増毛を目指して走り出す。銭函から海岸線に入る。切り立った海
岸線を走り、増毛に近づくと、郡別岳、雄冬山の白くて大きい山並が、見えてくる。
天気はいい。 増毛駅到着7時。駅前民宿「いけだや」で前日札幌から来て泊まった
溝部をおこし、朝食をとる。ここは、海老取りが家業で、朝から、活海老が出る。そ
うそうに、準備をして、暑寒荘に向かう。自衛隊のようなスキーを持った登山者1人
上がって行く。9時出発 木にコース番号が出ている。つづら折りの道を登り、斜面
を登ると、あとは、緩い尾根が、遠くまで伸びている。山頂下の斜面を登り、12時半
、山頂は平で、増毛の山々、郡別岳、雄冬山の連なりが良く分かる。雨竜沼の方から
スノーモービルの古いトレールが伸びている。自衛隊は、さきに滑っていく。今日の
登山者は、4人。山頂端からまあまあの大きい斜面、1075からひと滑り、あとは緩い
尾根を下り、看板を頼りに、15時暑寒荘到着。

留萌で風呂、食事、買い出しを済まし、一路トムラウシ温泉を目指すが、とても遠い
。長~い一日。

5月6日 トムラウシ山登山
6時トムラウシ温泉の入り口から林道に入る。橋を渡り、登山道沿いに、長い尾根を
行くつもりだったが、左手にも林道が伸び、トレールが多いので、そっちを追ってみ
る。ユウトムラウシ二の沢沿いに林道は伸び、小さい橋を渡り、対岸に取り付いてい
る。人のトレールを追うのも、不安になり、左岸の尾根に取り付く。また別の林道に
ぶつかり、結局ユウトムラウシ二の沢の一番右寄りの沢の源頭あたりから、尾根にで
る。だんだん尾根は、広くなり、木は、疎らになる。森林限界あたりから、カムイサ
ンケナイ川のカールを大きくトラバースし、1738から前トム平にでる。トムラウシが
大きく近づいた感じ。トムラウシ公園を横切り、山頂への登りにかかる。結構岩が出
ているが、なんとかつないで、U字形の山頂の基部に出る。少し登って、スキーをデ
ポし、つぼで山頂に、12時すぎ到着。北沼、クワウンナイ川源頭、化雲岳、旭岳、反
対側にオプタテシケ、十勝、上ホロ、富良野岳、円錐状の下ホロと一望できる。明日
行くつもりのオプタテシケは、一直線の尾根が随分急に見える。U字形中を滑り、岩
を除けながら、下の平ら迄滑る。トムラウシ公園を巻ぎみに横切り、1738の上からカ
ールの底まで滑る。右手の尾根に取り付きトラバースで1400あたりに出る。自分のト
レールを見失い、赤布どうしに進むと、主尾根を外れて、なんと朝引き返した、小さ
な橋に出た。後で調べたら、これが冬道らしい。あとは、林道をとばし、15時40分
車に到着。今日も登山者4~5人。あまり滑りを、期待していなかったが、コースど
りで、結構滑ることができた。

トムラウシ温泉の大きな風呂につかり、駐車場のベンチで夕食をつくり、オプタテシ
ケの登り口のトリカリ林道除雪最終地点に泊まる。

7日 オプタテシケ山登山
昨年より雪が多いらしく、トリカリ林道発電所より登り口の三股まで5キロ、平らな
林道歩きをしなければならない。今夜、苫小牧から帰ることもあって、5時半スター
ト、まだ堅いトレールをとばす。1時間ほどで三股、トリカリ林道の上の方から、昨
日のシュプールが沢山下っている。南側の長い尾根を滑ったのだろうか。私たちは、
橋をわたって、トリカリ三股林道に入り、北側の尾根を往復する。林道も終わると、
トリカリウシュベツ川に入る。山がどんどん近付く感じがする。1100あたりから右手
の尾根に取り付く。樹林はまばらになり、下から、名寄から来たテレマーカー2人が
登ってくる。今日も登山者4人か。森林限界当たりから斜度も増すが、シールで登れ
る程度。単調な登りで富士山をイメージしてしまう。尾根は、だんだん狭まり、北側
へ巻き込み、夏道のはい松沿いに登ると、11時20分北の肩に到着。目の前に、昨日登
ったトムラウシのおもしろい山容がのぞまれる。山頂まで両側が切れ落ちた、火口の
ような尾根がちょっと続くが、今日は、早く終わらせたいので、ここまで。また南の
尾根を滑りにこよう。一気に700mほど下り登った尾根に戻る。結構滑りでが有る。あ
とは、登ったトレールを追いながら、林道に出て、三股に12時40分。ここからまた辛
い林道歩き、傾斜は無いし、雪は腐るし、スキーは滑らない。大きな熊の足跡に遭遇
、しばらくトレールの横を歩き、川の方に行っている。鋭い爪痕も残っていて、まだ
新しい。13時45分終了。

トムラ登山学校で荷物整理して、くったりの湯に入る。ここは、登山以上に、ラフテ
ィング、カヤックがさかんのようだ。清水から日勝峠をこえるが、まだ樹林の中に、
雪がたっぷり有って、滑れそう。下のスキー場にも十分雪が残っている。標高1300m
ほど有るし、パウダーの頃、ティトンパスのように、車を使って、スキーできそう。
一路 苫小牧を目指す。


今回は、東大雪トムラウシ温泉ベースのプランだったが、トムラウシ温泉にとまれな
かったのが、誤算だった。下の町、清水、新得までは、1時間ほど。ほとんど毎日、
風呂、食事、買い出しに降りていた。清水温泉フロイデ、トムラ登山学校くったりの
湯は、夕食事、宿泊もでき、24時まで入浴でき、なかなか便利。清水温泉は、コテー
ジ。十勝ダムキャンプ場が一番上にあるが、トムラウシ温泉から40分位あるだろうか
。トイレと水は有る。
次回は、二ペソツ、日高の芽室岳、日高側の幌尻なども考えてみたい。


関越自動車道 所沢-新潟亀田   6,850
新日本フェリー 新潟-小樽  17,950
東日本フェリー 苫小牧-八戸 20,900
東北自動車道 八戸-浦和   12,600
外環               500
ガス 241,24L        24,828
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 交通費 計          83,628