吉ケ平山荘、道院ヒュッテと守門大岳 4月6~7日 member hiroyuki kawasaki kisya 栃尾の道の駅、ダンロップ泊。広々して、誰もいない。 ゆっくりめに起きて、準備する。天気は、まあまあ。 今日の行き先は、下田方面。吉ケ平山荘の方に下見に行ってみました。 守門大岳から、アバラシ沢を通って、吉ケ平山荘の方にも、降りられる、という記録 を見たからでした。 吉ケ平山荘は、二分や、大原からは、反対側の守門川沿い。廃校を利用した小屋だそ うです。源氏の落人が移り住み800年の歴史を閉じた集落だそうな。最後の集落は、 遅場(おそば)と言う所です。 今年は、雪解けが、早そうなので、心配でしたが、崩れた雪や、倒木の残る峠を越え て、川向こうに遅場の集落の見える地点に付くと、雪は、すっかり消えています。し かも、私たちの越えた峠は、まだ除雪されていないことになっていて、三条方面から 、遅場に行く道路に、逆ゲートが、かかっていて、出ることが出来ません。川沿いの 吉ケ平山荘に向かう道路も、すぐに雪が出てクローズです。 どうしようか、と考えましたが、まあせっかく来たのだから、行ってみよう、という ことで、スキーを背負って、スタートしました。 40分ほど歩くと、雪も道路に残るようになったので、スキーを着けました。いい感じ の山小屋風の家が一軒、おじさんが仕事していました。生け簀で、イワナでも飼うん だろうか。 雪が続いているので、手前の沢を登ったが、これは、間違い。さらに林道を行く。 アバラシ沢は、完全に割れて、ごうごうと流れています。 地図で見る緩~い斜面の等高線の入り交じっている地形は、要注意です。アップダウ ンが、有ったり、小山が有ったり、沢が出てきたり、あるときは、崖だったり、なか なか針路に進めないです。一度徒渉した後、まだまだ徒渉が続きそうなので、今回は 、あきらめて、戻ることにしました。 こんな下りでも、アップダウンの続く登りよりは、楽しい。 下まで戻るとクロカンをはいたおじさんが一人やってきた。ザックにかけたラジオか ら演歌が流れ、腰には、鉈をさげ、反対側には、山菜。毎年春にきているそうだ。 吉ケ平山荘は、手入れもされず、かなり朽ち果てた感じです。でも夏は、ここまで車 が入って、守門川から、直接守門に、登る道が、有るらしいです。 この先、右に大池、左に雨生ケ池(まおいがいけ)が有ります。そして、ここが、八 十里越えの起点になります。 文博さん、川崎さんは、雪の少ないところで、申し訳ありませんでした。 でも、新しい所で、こういう、明るいうちの下見は、私的には、けっこうだいじで、 あとあと肥やしに、なっていくのです。 そのあと、明日の降り口に考えていた道院ヒュッテに向いました。290号を入って栃 堀を過ぎると、川向こうに「ファミリースキー場」というスキー場ができてます。道 路の除雪は、ダムまでで、その先、車はクローズ。まだ道院ヒュッテまでは、登らな ければならない。この道路(二分栃尾線と言うらしい)は、道院ヒュッテから先、途 中で林道になって、長峰を経由して、二分に抜けているらしい。長峰-大岳のとなり の尾根を降りても、結局は、この林道にぶつかり、右にいけば道院ヒュッテ、左に行 けば長峰ということになります。そうすると道路行く位なら、長峰に降りた方が、滑 れるし、車も回送しなくていいし、コースも確実、という選択になりました。 SLランドは、素泊まりで、快適なホテル生活?でした。 二分に付くと天気がはっきりしないせいか、登山者の出は、少ない様です。 前後に数組、スキーのグループがいます。 大平を横切って、沢沿いに長峰に向かいます。雪はかなり沈んでいるようで、木が大 きいです。沢のどん詰まりで、右手に逃げて尾根にあがりました。保久礼小屋の前で は、でっかいナベを出して何か料理の支度をしています。ここからは、急登になりま す。右に左に振りながら、急な角度で、登っていきます。樹林帯を終えて、頂上への 見晴らしが出ます。11時半頂上、3時間の登り、結構早いペースでした。まだ空は、 どんよりです。山頂には、30人位居たでしょうか。団体さんでした。川崎さんが来る 間、縦穴を掘って、風よけにしました。 少し降ったようで、所により汚れた雪の上に湿雪がかぶっています。山頂直下の大き な斜面も魅力的ですが、今日は、となりの尾根にトラバースします。ここから新潟寄 りの景色は、初めて見ましたが、昨日行こうとしたアバラシ沢の入り口、網張山は、 まだここからは、見えません。海寄りに弥彦山が良く見えます。その後ろに長くシル エットで横たわっているのは、佐渡のようです。ずいぶん近くに見えます。 そんなには、広くないですが、尾根の半分は、白い雪、半分は、茶色の雪です。まあ まあ快適。川崎さんもテレマークやってます。文博さんは、あいかわらずデジカメム ービーに熱中していて、「ここ滑って、あそこ滑って」と言っています。木も出てき て広くなります。団体さんのラストのグループと前後しながら降りていきます。こち らの山は、まだ雲の中、グレートーンなのに、遠くのやまは、スッキリ晴れた色調で 、不思議な感じです。 尾根を外れ、保久礼小屋に向かって沢に降ります。ここは、ちょっと急。そのうえ、 木の回りには、大きく穴が空いていて、あまり寄ると、落ちそうです。木と木とのち ょうど中間を通って、ターンするように、慎重に下ります。沢を横切り、尾根をトラ バースすると、保久礼小屋です。小屋の前では、大勢の人が、お昼をとっています。 どんどん雲が上がっていきます。少し登り返して、あとは、降りるだけ。長峰で、例 の林道を、見つけました。ここの下りは、前回来たときよりも、木がずいぶん出てい て、雪の部分が、少なくなっています。大平を横切り、車まで、一滑り。 拾ったビールと、冷やしておいたビールが、うまい。 もうこの山域は、行きたいところが、なくなってきました。 あと考えていることは、昨年行った黒姫をもうひとつ。あと浅草から、早坂尾根を降 りたあたり、静かでいいところでした。湿原もあって、このへんでキャンプもいいか なと思いました。目的は、特に無いのですが。八十里越えか。浅草、黒姫、守門、大 岳縦走か。そこまでしますか?入叶津から浅草ももう一回くらい行ってもいいです。 下田村ホームページ http://www.vill.shitada.niigata.jp/ 動画はこちら http://www.edico.jp/arc/arcchronicle02/movie.html 記録はこちら http://www.edico.jp/arc/arcchronicle02/arc2002.html 伊藤裕之
HISTORY & STORY
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