HISTORY & STORY

3.21.2003

武尊川場谷スキー

武尊川場谷スキー
 
 3月21日・22日 川場谷&草津報告

皆様、下記の通り報告します。

?日程・・・3月21日日帰り
?メンバー・・・石塚、金森、柏(みんなARC)
?目的(形態)・・・テレマークスキー山行
?行程・・・(柏さんの報告を参照してください、以下は補足のみ)
 スキー場トップからちょっと登って、100m程度の急登は取り付き右端からダ
イレクトに登りたいところですが、雪が溜まっていて手がかり足がかりが乏しく
雪壁状。右は雪庇で下は崖、、、よく周囲の状況を見ないと危険。
 地形図を見れば判るが、川場谷はオープンで快適な上部が終わると廊下状の谷
になる。ここから尾根に脱出するには、急な取り付きの突破が必要。また、枝尾
根がたくさんあり、どれを選んで登ればスキー場に帰れるかをよく見極める必要
がある。尾根によっては上部が岩壁・岩稜地帯となっており、上部で行く手をふ
さがれるとトラバースもできずに行き詰る可能性がある。どの尾根が目的の物か
を良く把握しなければ危険なので、視界が無い状態で突っ込むのはやめたほうが
いい。
 川場剣が峰までの間で、たくさんある尾根の位置関係をよく確認しつつ登る。
前武尊側の剣が峰(武尊連峰には2つの剣が峰がある)からダイレクトに落ちて
いる尾根が良い目印になる。谷を挟んでこれと向かい合っている尾根を登ればよ
いことが判った。谷底からでも見えそうな特徴を探し、できるだけ記憶に焼き付
けつつ稜線をたどる。
 雪質は降って1晩程度しまった新雪。場所によっての深さは1cm?40cm
程度と、風の影響が強い。その下はブロック状にしまった旧雪が地表まで連続し
ているようだ。新雪と旧雪の間は、弱層テストをすると中程度の刺激でずれる。
ずれた跡はキラキラ光る結晶が見えた。接合はそれなりに強いが斜面に対して横
方向に強く切らなければ大丈夫のようだ。そのかわり、いったん流れ出せばかな
りでかいのが起きそうにも思える。
 久しぶりの有酸素運動は非常に消耗した。アックスつかっての登攀っぽい山行
も久しぶりで、山屋みたいで嬉しかった。自分は息が切れて汗を垂れ流してるの
に、金森・柏の両名は涼しい顔をしていた・・・雪壁の突破などは金森さんが全
部やってくれた。感謝。アックスのさりげない使い方や、つぼでの足捌きなども
勉強になった。アルペンのスキーはかじったけど、テレマークは自己流。二人か
らいい刺激を受けることができました。
 ここはリフトの機動力を使って気楽に楽しむ場所では無いです。アルパイン
チックな登りと、ダイナミックな滑降を楽しみ、急登に耐えて帰るツアー。途中
で怪我でもして動けなくなったら、雪の状況や天候によってはセルフレスキュー
が非常に困難な場所でもあると思います。

ここまで書いたところで、風邪ひきの娘がぐずり始めました。
草津の報告は、また明日します。

イシヅカ





21日に川場谷を滑ってきました。
その後、草津に転戦して青木さんと合流した石塚さんからも、後日報告がある
と思いますが、一足お先に。
→石塚さん、タイムが全然違う気がします。。。


?日程・・・3月21日

?メンバー・・・石塚竜夫、金森智、柏澄子(みんなARC)

?目的(形態)・・・テレマークスキーで川場谷を滑る。

?行程・・・
9:00 川場スキー場ゲレンデトップ出発
出発してすぐにスキーを担ぎ、ピッケルに。
すぐのピークを正面(短い雪壁)から越す。石塚が越しているときに、薄い弱
層が崩れ、待機していた柏にあたり5mぐらい滑落。予想していた出来事である
ことと、滑落しても止まる斜面だったので特に問題ナシ。石塚と金森は「先週
の幕岩より厳しい」と言いながら木をつかんで越えていったので、続いて柏も
枝をつかんだが折れてしまいあえなく敗退。ちょっと考えて左から巻く。数歩
いやらしい斜面もあったが、楽に巻けた。
その後、交代でラッセルを繰り返しながら進む。
川場剣ガ峰の手前で、柏が先行すると、「ズシッ」とイヤな音が。ビビッてい
ると、石塚が先行してくれた。間隔を開けていく。
剣ガ峰の下りは少々いやらしい。コンディションによってはアイゼンも必要。
私たちはピッケルのみ。初心者はロープも必要かも。
その後、シールで歩く。
12:00 武尊山頂上直下着
弱層テストの結果、雪面40cmほどのところに弱層あり。川場谷の真中を滑るの
は危険と判断し、左岸側にある少々尾根っぽくなっているところを滑ることに
する。間隔をあけてトラバース。
谷の雪質は最高。標高を下げると弱層位置も上がってきたようで、滑っている
と固い雪面がることがわかる。少し木も出てきたが、谷底まで快適に滑る。
12:30/13:00 ゴルジュ手前
ナメ滝を右岸に巻き、上州剣ガ峰から延びている尾根の向かい側にある尾根に
取り付く。
シールをつけて交代ラッセル。
14:00 ゲレンデトップ少し下着
ビールで乾杯!
石塚・金森は残りのチケットでゲレンデを2本滑る。柏は休憩室でバク睡。


ARCのメンバーと行けたことはうれしかったです。
川場谷もとってもよかった。明るくて大きくて。ちょっとリスキーだったけれ
ど、比較的安定していたのでは。稜線上から見下ろすとシュルントもありまし
た。
帰りに石塚さん御用達のトンカツ屋に寄ったら、店先から私たちの滑ったライ
ンが見え、自分に酔っているメンバーもいました。
朝方雪がちらついたが、すぐに晴れたのもラッキーだった。山はすっかり春!
石塚ママは、スキーそのものがウマイです。すばらしい。
石塚さん、ありがとうございました。どうか、コレに懲りずにまたお相手して
ください。


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柏 澄子