メンバー 太郎 伊藤フミヒロ記
自然に帰りつつある林道、向こうは弓射塚 |
大型台風12号がきているんでどんなんか、昼前に出かけてみる。酒匂川は結構な水量。須走まできてみると、なんと籠坂峠は通行止め。
南回りで村山浅間神社前を通って上井出経由で山中湖へ向かうことにする。富士山麓1周ドライブ。朝霧高原で薄日がみえたので、通りがけついでに、気になっていた長尾山を見に行く。
富士山長尾山 at EveryTrail
フジテンスキー場のゲートに車を置いて鳴沢林道へ入る(ここも通行止)。1630と遅いスタート。立派な舗装路をゆるく登っていくと、精進湖登山道とクロス。ここが天神峠、右手のこんもりが長尾山のようだ。しかしなんでここが峠なの? 答えはあとでわかった、、。
太郎を追うようにして登っていくと、あっさり三角点のある1424m山頂についた。北面はヤブなしの林床、なのでラクに登れる。
火口はどこ?と進もうとするが、いきなり鈴竹のヤブ。無理やり下ると林道跡にでて一安心。gpsのマップの破線はこれらしい。全山植林されていたようだ。火口は3つあるようだった。頂上に近い第一火口はきれいなすり鉢で苔コケ。夕方で霧雨でなんだか暗い。
鈴竹のうるさい林道を大きく回りこんで進むと鳴沢林道へ飛びだした。暗くなつて雨も降りだしてびしょびしょ。2時間ほどのハイキング。
青木ヶ原樹海のホンモトの火口を見ることができてよかったあ。
●参考
鳴沢林道は 古えの官道若彦道の一部に相応するらしい。甲州から駿河に続く道。石和から奈良原村鳥坂峠を越えて芦川村、大石峠から淵坂峠を越えて河口湖長浜、大嵐に続く。鳴沢からがこの林道で、天神峠を越えて上井出、富士宮とつながっている。駿州往還とも。古くは日本武尊東征の道、武田の進軍道だとも。
こないだ大石峠とか、淵坂峠とかハイキングで通過したけれども、なるほどそういえばなるほど、道なりもつながっているな、などと思う。このあいだ出来たばかりの大石と芦川村をつなぐトンネルは若彦トンネルと名づけられている。
以下、ネットで見た峠マニアのレポート
適度な勾配とやさしいコーナー、そして幅広の道、
人や馬の歩行に適した道造りがなされています。
このような道なら荷を積んだ荷車や牛馬の商隊列、
武田の騎馬軍勢も峠を容易に越えることができたでしょう。
MTBでも乗車可能な道が続きます。
若彦路は甲府と駿河を結ぶ道。
鳥坂峠、大石峠を越えて、ここ淵坂峠を越え長浜に至る。
そこからさらに天神峠を越え大嵐へ、大田和、鳴沢を経て、
鳴沢林道の天神峠を越え富士西麓を人穴、上井出に出る。
古の人々は長大なコースを樹海の恐怖や湖周辺の湿地帯に
悩まされながらも交易のため、あるいは戦に赴くために
歩き通したのでしょう。
http://homepage3.nifty.com/tougepal/index.htm