メンバー 太郎、伊藤フミヒロ記
片蓋山、カヤトの原(野尻草原)から |
夏日予報で午後は雨とか。ドライブ&ハイキングに出かける。北口浅間神社によって太郎杉とか祖霊社など見る。ここには諏訪神社もあるんだ。しらなんだ。
吉田登山道沿いに上がって北麓公園を通って、船津登山道を上がる。突き当たりで右折富士林道に入り幸助山近くまで行って見る。Uターンして大田和線で富士桜別荘地、鳴沢林道で天神峠をこえてアズキナシの交差点。ここが若彦路の古戦場跡とか。
片蓋山火口底 |
にわか雨をやりすごして、ここから片蓋山1500mに登る。北面は半分スギの植林で、下ばえなくて歩きやすい。火口はきれいな円形で深くてきれいで立派。太郎が消えたので縁に戻って合流。下りにとりかかる。
北東のコブ(猪のつぶれ?)とのコルに円周状の石組みがあってかすかな路型を発見。辿るとなんとか軽水林道に出ることができた。一帯は大草原で、野尻草原と呼ばれているところ。でもどうしてこんなところにこんな広い草原があるんだろう?
もうひとつの寄生火山「鹿の頭」へは大草原の中に立派な道があって、直進、切り開きのような溝を直登してすぐ頂上に立つことができた。山頂からは片蓋山やら長尾山、大室山などが見える。太郎は先走りして大室山まで遠征してしまった。このあたり、20~30年前はジープやバイクが走りまわっていたらしく鹿の頭にも何本もの傷跡があるようだった。今、車は規制されて荒らされた地形も修復作業が行われている模様。
コルにあった石積み |
鹿の頭山頂に向かって何本もある補修工事、 加工され番号されたタケザオはなんのためなんだろう? |
太郎と合流して軽水林道をアズキナシの交差点に戻る。日差しもたっぷりで天気は回復。12時から4時間のハイキング。林道はきのこ採りの車がたまに行き交うが、結局、今日はだれにも会わなかった。
赤が太郎、青がヒト |
野尻草原はススキが優先する広い草地で、等高線の分布からもわかるように高低差のない一大草原。長尾山から流れ出た青木が原溶岩流の上に広がっているという。何十年か前までは、草を採ったり、カヤト場として野焼きが行われるなど人手の入った一帯だったという。近辺の植林された森などと同じに人為的なエリアだったわけだ。
なんでここにこんな広い草原が? 成り立ちを想像してみると、その昔、青木が原と同様に樹海だった一帯を、ヒトが大伐採してこの草原に変えたのではないだろうか。衛星画像を見るとここだけが不自然にハダカになっているように見える。専門家に聞いてみたいところではある。
近年、アカマツやミズナラが侵入してきて草原の面積が小さくなっているという。草原を保護するかそのまま森に帰すのがよいのか、議論があるという。