HISTORY & STORY

4.08.2013

利尻岳スキー


利尻岳スキー
2013年4月4-7日
member 伊藤ヒロユキ 伊藤フミヒロ記


南稜を滑る

南稜1200m
4日木曜日
天気 はれ
 羽田11時の便で稚内。雲が少なくて那須から利尻まで雪の山がいくつも見下ろせた。ナイスなフライト。稚内に入院中の工藤ポンさんを訪ねる。2~3日前にスキーで肩を痛めたとかでいっしょに山へ行けないのが残念。フェリーで鴛泊へ。高速なんで驚いた。レナモシリにイン。新しくてきれい。羽田からずーっといっしょだったBCライダー4人組も同宿。レナモシリは登山ガイドまるぜん渡辺さんの宿で、山へ入る人がよく利用しているらしい。山沢さんが訪ねてきてくれて情報をもらう。利尻山が夕日に輝いている。
  夜、先日放映された佐々木大輔さんの利尻スキーを見る。みんなでモチベエを上げる。

南稜1200m、この先は佐々木大輔さんの世界

5日金曜日
天気 はれ
 ポンさんが貸してくれたハイエースで鬼脇へ。シーズン終了のスキー場に車を置いて0830スタート。利尻のスキー場は町ごとにあってどれもポン山の斜面に造られているよう。ロープトーひとつの小さなもの。
 鬼脇ポン山に登るとプラトー状の地形になる。正面に利尻南面のすごい風景が広がる。雲ひとつない晴天。シール限界でアイゼンをつけて1200mピークまで。その先はノコギリ状の雪稜でクライミングの世界。
 昼過ぎ、雪の緩んだ斜面を快適に下る。広くて緩くてどこでも滑れる感じ。鳥海山に似ているかもしれない。2時半終了。だれにも会わなかった。
 島内一周ドライブして山容の移り変わりを撮影する。利尻は全方位にルートがあるということがわかった。どこでも滑れる感じ、というわけだ。
 この日ライダー4人チームは長官山から山頂に立ったという。素晴らしい。
長官山頂4人組。ここが豊漁沢源頭

避難小屋

鴛泊稜無名沢


6日土曜日
天気 はれ
 うす曇りだが山は見えるし暖かい。若者4人組といっしょにスノーモービルで長官山ベースへ。8時半スタート。火口(ヒラメ)経由長官山。利尻山頂がすぐそこ。洋上の礼文島がよく見える。奇跡のような無風状態、日が差してきて暖かい。避難小屋のあたりでのんびりする。ローカルボーダーのヨシリンさんも登ってきた。
 長官山東面の豊漁沢源頭をひとすべりしてから、1時、長官山頂から北面を滑る。出だしは急だがすぐに柔らかい雪に変わる。ラインは何本もあるようだ。
 森林限界に下って、ヨシリンさんに教わった道で鴛泊ポン山へ登る。ポン山バックカントリーを滑って終点の利尻温泉着3時。ローカルは冬の間はポン山でパウダーを滑るという。ほっこりな温泉は500円。
 
 明日から巨大低気圧がやってくるらしい。予定を変更して5時のフェリーで稚内に渡る。ホテル汐彩イン。近くのよしおか食堂が絶好。
鴛泊ポン山に登る。利尻は富士山みたいに四方八方滑れそう

7日日曜日
天気 雨
 稚内は小雨。利尻フェリーは欠航だという。飛行機もダメだろうとあきらめて、7時のJR特急で札幌移動。札幌も小雨。風もない。北斗星に乗り継ぎのはずが運転中止という。旅を続けるヒロユキさんと分かれて千歳-羽田便で帰京。嵐がくるという割にはどこもいたって静かなのが不思議。
 利尻5泊の予定が2泊。2日間好天で予定の2ルートを滑ることができた。ラッキー。いろんな方とお会いできた。みなさんありがとうございます。