HISTORY & STORY

2.26.2015

景信山、小仏峠

景信山、小仏峠

初めて、小仏峠も
2015年2月25日 
旧甲州街道

小仏峠

とくに遺構などはないようだ

member 太郎  伊藤フミヒロ記 

25日 水曜日

天候 くもり
 
 季節の変わり目でぱっとしない天気が続いている。雨は降らないようなので太郎と出かける。
高尾から旧甲州街道に入ってどんつまりに数台の駐車スペースがある。小仏峠、城山、景信山と初めてのところばかり訪ねるつもり。11時半スタート。
 小仏峠に向かって林道を行くとそのまま細い山道になってしまうのが面白い。名のある峠なら車道が通っていたりするものだが、ここは昔のままのよう。1時間もかからずに峠にでる。石仏や案内板や標識があって倒れそうな茶屋跡もある。尾根が痩せていてここにはバス道を作ることができなかったようだ。で、新道(国道20号)は少し南の大垂水峠を抜けることになったという。
 小仏城山には大きな中継塔があって、やはり茶屋がありやたらテーブルとイスが並んでいた。10人くらいのハイカーがいた。コンロを出してお湯を沸かしている人が多い。
 峠に戻って景信山へ。暗いスギ林の尾根を行くが泥道でこんなところを歩いていたらきっとハイキングが嫌いになるにちがいない。

景信山

小仏城山と高尾山
下りの尾根から見た小仏峠

 雑木の明るい尾根に出ると正面に景信山があった。5分ほど登ると山頂部。ここにもやたらにテーブルとイスがあって、倒れそうな茶屋があった。ハイシーズンは繁華街のような混雑になるのかもしれない。みんなコンロを出してお湯をわかすのだろうか。冬枯れでぱっとしない天気のせいか数グループのハイカーを見かけただけだった。
 小仏バス停に下る尾根はよく歩かれていて雑木のきれいな森だった。小仏峠の凹みと続く稜線がよく見える。車の騒音が激しくなって中央道の真上に出る。足下から小仏トンネルが始まっていて車が吸い込まれていく。駐車場へはわずか。最大標高差は350mほど。4時間もかからないハイキングだった。
 案内によると諏訪や甲州の大名は小仏峠を越えて江戸と行き来したという。峠には明治天皇の巡行の碑もある。あちこちで見かける記念碑だが、王政復古した天皇は10年ほどかけて日本中を回ったという。新時代を宣伝する目的だったそうだ。