山登りの山城と街中の平城
2016年8月3日
天候 はれ
member 太郎 伊藤記
八王子城
山裾の館跡と左奥山頂が本丸 |
二の丸の天狗 |
道志のハイキングの帰り道に八王子にある超のつく有名な城跡を見にいった。三ヶ木から相模湖、20号経由大垂水峠、高尾と走って八王子城へ。駐車場は9時オープンで9時半スタート。
沢伝いの城道を高差250mほど、1時間ほどで本丸。深澤山の山頂だった。本丸、二の丸から八王子、東京の景色がよく見える。
あちこちに土木工事のあとがあって郭が点在している。土の城、山の城なんで石ガキなどはあまりない。広くて大きい城跡だ。山登りだからほとんど人はいない。下山は尾根道を辿る。ここにも階段状の郭があって建造物はないが工事のあとが明瞭。後世にできた社や庵などがわずかにあるが朽ちている。
本丸へ続くジグザグ道 |
三の丸だったか、後世の建造物 |
城主の館には石垣が |
山登りの格好で行くのがいい |
山裾にあるのが御主殿でここが城主などの住み家であったらしい。ここには石垣や屋敷の土台などが残っている。今風に整備されていて引橋や門扉などが再生されている。ここなら街靴で歩くことができる。せせらぎもあって涼風が得られる。殿道というのがあって屋敷から直登で山頂の本丸まで登ることができたという。
戦国末期ここでは実戦があって豊臣などの連合軍が1日でこの山城を落としたそう。
滝山城
駐車場からすぐ。大手口から城内へ |
大きな堀 |
二の丸か |
八王子城も滝山城も小田原城とおなじく北条の最後の城だという。北条氏は豊臣の連合軍と戦って滅亡した。八王子城は山城だが、滝山城は平城。住宅地の広がる町中にあって今は公園となっている。高尾道に近く、多摩川の渡渉地点を見下ろす台地にある。
平城の滝山城の方がもともとだったが、守りが心配(武田勝頼に攻められて落城寸前の憂き目にあった)ということで新しく山の方に作ったのが八王子城。クルマで走ってみるとどちらも南北をつなぐ古い街道そばにあることがわかった。
近頃八王子市が駐車場を整備したので車で訪ねることができるようになったという。
で行ってみる。
おおがかりな堀や土塁、橋などあって敷地も広い。中世城なので石ガキなどはわずか。あちこちに説明があって昔の景色がなんとなくわかる。古城ファンやトレラン、散歩の人が少々。
本丸跡 |
本丸入口の虎口 |
多摩川を見下ろす |
森の中なので日差しは少ないが蒸し暑い。太郎も不満そうなのでそうそうに退散。ここの古城散策は秋か冬にまたこよう。多摩川伝いに下って2時間もかからずに帰宅。