HISTORY & STORY

6.27.2017

荒船山

有名山、山頂の平らがユニーク。メサだという

2017年6月26日 月曜日
member  太郎 伊藤記
テーブルマウンテンの山上は花園

内山峠から見る荒船山の艫岩。展望広場もわかる

浅科道の駅前から254国道を東へまっすぐ行くと上信国境の内山峠。トンネルの手前から旧道を上がると峠の登山者駐車場に至る。まだ7時半なのでだれもいない。

荒船山の艫岩の頂上台地までは標高差250mほどだが、上り下りの多い尾根道を行くのでもっと長く感じる。途中には左右に切れ落ちた崖があって注意の案内がある。中間部、かってなんかの祠でもあった広場では直に艫岩の壁を見上げることができる。砂岩や泥岩のように見える。堆積岩が盛り上がってやがて浸食され、固い岩だけが残ったものとか。メサ、ビュ―トの仲間らしい。日本のロライマという人もいる。

最後の艫岩の上りはもろい急な岩場にうまく道がつけられているが危ういルートである。それでも2時間もかからずに荒船山の山頂に立つことができる。
意外と空いていてよかった

ボロボロの砂岩

艫岩展望台から

山頂の平らでは景色が一変して庭園のようなきれいな雑木林が広がる。下生えはササ。一部朽ち始めた避難小屋(実際にはまだ利用可)の前に唯一といっていい展望台があって、ここからの眺めは素晴らしい。

真向いには内山牧場や神津牧場の広がるゆるい山並みがあってその先に浅間山が煙を上げている。小諸、上田など千曲川の平らの先には北アルプスが連なっている。艫岩の急壁に隠れているのが八ヶ岳だろう。蓼科山だけがのぞいている。妙義山や谷川岳方面も開けている。

時間があるんで経塚山まで歩いてみる。一時間もかからない道のりだが山頂台地の広さが実感できる。途上に小川があって給水できるので太郎が喜ぶ。クリン草の花園があってちょうど見ごろ、きれいな林とあいまって夢のような光景が広がる。経塚山はこの山頂部でいちばん高いというだけでとくに展望はない。

往路を戻る。ここまでだれにも会わなかったが下り始めると数組10人ほどとすれちがう。2時半に終了。

近くの荒船の湯が月曜日休館とあって鮎川温泉金井の湯に寄る。ずいぶん鄙にあるが泉質がいいのかにぎやかだった。ここのソバはいけるようだ。道は空いていて暗くなるころ都内に入る。