HISTORY & STORY

8.14.2017

鳥甲山

鳥甲山登山
けっこう険しい
2017年8月10日木曜日
member 太郎 伊藤記
ムジナ平の登山口駐車場

万仏岩

明るくなるころ鳥甲山登山口のムジナ平へ移動。切明温泉から10分ほどのドライブ。昨日奥志賀高原から下ってきて秋山郷に入る直前にこの場所は確認している。トイレ、水などの施設がないのが残念。天気はよいがほかに車はいない。

6時10分スタート。ブナ森の急登を小1時間登ると尾根に出て展望がひらける。急坂なのと日当たりがよいせいで大汗。かなり厳しい岩場(万仏岩)や急な草付きがでてきて躊躇するが太郎を励ましロープで確保して登る。

登山道の作り方がふつうと異なるようだ。ジグザグ道でなく勾配を直登するように道がつけられている。秋山マタギの通り道をそのままトレースしたのかもしれない。尾根上は細いから直登するほかないともいえる。
白嵓ノ頭までいくつもピークを越える

佐武流山 、白砂山方面

対岸に苗場山がよく見える

岩菅山方面。焼額山のゲレンデが見えたのでわかりやすい

白嵓ノ頭10時。山頂部は森の中で、主稜線の縦走となる。いったん下って再び細尾根を行く。右側は絶壁。一歩踏み外せば転落という危ういところだ。
鳥甲山はもともと大きな成層火山だったそう。大噴火でこの絶壁ができたらしい。

剃刃岩を恐るおそる超えて最後のコルから急斜面を直登して鳥甲山山頂。11時50分。ササ原にツガの枯れ木が数本たつ案外広いところだが、展望はない。無数のトンボが舞っている。
険しい稜線の奥に鳥甲山

剃刃岩を振り返る

往路を戻る往復登山のつもりだったが万仏岩の下りなどを考えて屋敷登山口に下る周回ルートを選ぶことにする。

赤嵓ノ頭からは東面のたぶん爆裂火口の全容とその先の秋山郷が俯瞰できる。外輪山を下るように道がつけられているようだ。

下りも急である。すってん尻もちが数回。こないだ北海道の山を数日歩いたけれど一度も尻もちをつかなかった、ということはここの急斜面ぶりはかなりのものだ。3時10分に道路に降り立つ。車までアスファルト道を6㎞ほど歩かなければならない。
鳥甲山。トンボがいっぱい

赤嵓の頭から俯瞰

2㎞ほど行ったところで軽トラックをヒッチハイク。太郎といっしょに荷台にのせてもらう。ありがとう。4時に車に戻り終了。けっきょく誰とも会うことのない1日だった。ちょと不思議。太郎はケロっとして元気。

ムジナ平登山口(和山口とも)から鳥甲山までは標高差1000mほどだが、累積標高差は1300にはなるだろう。登りも下りも急だから急いで登り下りするとつかれる。ゆっくり行動するのが得策だと思う。

切明温泉にもどり500円風呂につかる。露天風呂から対岸の川原の湯でファミリーが遊んでいるのが見えた。