HISTORY & STORY

10.13.2017

空木岳再訪(古い写真あり)

空木岳
なつかしい山。遠い、が花崗岩の稜線はすばらしい
2017年10月10日
member  太郎 伊藤記
千人塚公園からの空木岳

駒石過ぎると間近か

10月10日 火曜日
1964年の10月10日。東京オリンピックの開会日に菅の台から空木岳を目ざした。ラジヲで中継を聞いたかもしれない。紅葉がきれいだったのとカール底のぼろい小屋を覚えている。清陵山岳部の秋山行だった。高木さんがリーダーだったかな。今日も特異日らしく好天。

5時。まだ暗いのでヘッドランプでスタート。池山小屋につく前にすっかり明るくなり、尾根に上がると朝日がまぶしい。細尾根がでてきて岩場もでてくる。こんなところの記憶はないがあとで大地獄、小地獄などの名がつけられていると知る。太郎は登りは平気だが下りはいささか心配。
カール道との分岐で初めて山頂が見える

空木といえば駒石、だそう

天竜川の向こうに南アルプス全山

空木カールの秋

カールの小屋への分岐を過ぎると山頂が見えてくる。花崗岩の大岩が点在する痛快な稜線をとぼとぼと行く。ハイマツ帯からは南アルプスや八ヶ岳、昨日登った守屋山がよく見える。駒石を過ぎて肩の小屋(駒峰小屋)まで行くとちょうど小屋閉めの最中だった。11時半に山頂。トレランの人と登山姿の人が休んでいた。展望は素晴らしい。塩見岳の後に富士山が頭を出していた。

カールに下って避難小屋をのぞいてからのんびり往路を下る。岩場や階段、ハシゴの下りは太郎の苦手。4時半に車に戻った。20人くらいと会っただろうか。グループはいなかった、単独かせいぜい二人組。日帰り登山で足の速い人が多かった。老骨にとってはできれば見たくない人種ではある。

暗くなるころ麓のこぶしの湯に寄ってから飯島の道の駅へ。広くて空いていてけっこうなところ。
暗くなる前に登山口駐車場着


太郎がんばった

10月11日 水曜日
千人塚の池畔から空木岳を仰ぐ。意外と近くに山がある。伊那のみはらしファームで野菜など買って、寒天パパガーデンに寄る。以前にも思ったことだが伊那谷は明るくてきれいな田舎だと再認識。
杖突峠を越えて下道で韮崎旭温泉経由甲斐大和の道駅へ。甲斐大和というのは初鹿野のこと。暗くなってきたのでここで車泊。翌早朝深夜割引を使って帰京。

お宝写真
上諏訪のいちき糸店高木さんが送ってくれたので掲載。54年前のもの。関さんが持っていたもの。テント縦走するつもりが悪天で避難小屋に1泊して空木岳に登って下山した。カールの様子や山の形は変わってないが当時の装備がおもしろい。顧問の先生とほかは清陵高校山岳部の1~2年生。