HISTORY & STORY

6.26.2018

蛭ヶ岳(地蔵尾根と源蔵尾根)

丹沢最高峰。地蔵尾根を登り源蔵尾根を下る
2018年6月24日 日曜日
member 伊藤記
蛭ヶ岳から大室山方面

aが源蔵尾根、bが桧洞丸北尾根、
c矢駄尾根。〇が桧洞丸

地図は登り下りルートとも破線

梅雨の晴れ間予報の日曜日、明け方に東京出。道志道に入ると小雨がふってきた。
7時前、神ノ川ヒュッテのパーキング(日向沢橋)にはもう5~6台の車があった。

7時過ぎスタート。予定ルートは広河原から地蔵尾根を登り蛭ヶ岳。さらに臼岳経由源蔵尾根を下山という裏丹沢シリーズの続き。

ひわた橋から蛭ヶ岳が見えた

渡渉してここを登る。出だしはちょっと岩登り

尾根上にあった剣先

小雨の中、犬越路トンネルに続く林道を小一時間。ひわた橋からは一段と高いところに蛭ヶ岳が見える。
堰堤伝に下って広河原、釣り人が二人。神ノ川本流左岸をしばらく行くと対岸に地蔵尾根の取り付きが見える。赤布やロープがあるが目立たない。
杖をたよりに渡渉。大水のときは苦労するかもしれない。もう雨は上がっている。

地蔵尾根出だしは、いきなり急崖の岩登り木登りで始まる。そのあとも急斜面を直登する。1時間ほどで尾根上に出て一段落。はっきりした尾根を進むと林業用索道ケーブルが残る平らにでる。その後、小一時間は細尾根を行く。ところどころに岩場もある危うい道だ。バリエーションルートらしい雰囲気ではある。
蛭ヶ岳下から姫次、袖平山方面。地蔵尾根の頭も見えるか

登山者で満員、の予想が外れた。日本百名山だが


11時前に尾根の頭、開けた頭頂部に出る。蛭ヶ岳、桧洞丸、大室山が見える。青空もでてきた。雑木の森を少し進むと、北丹沢のメインルート、焼山・蛭ヶ岳線に合流。ちょうど姫次と蛭ヶ岳の中間地点。蛭ヶ岳まで1.6kmという標識があった。

きれいな雑木林を抜けると蛭ヶ岳山頂まで続く階段道となる。日が差してきた。山頂下ではあたりが開けてよい景色。ひわた橋が見下ろせる。

蛭ヶ岳山頂にはだれもいなかった。日曜日の12時なのにこれは不思議。ここまで登山者にはだれも会っていないし。
展望はよい、が富士山は雲の中。下山路の源蔵尾根は桧洞丸山頂の手前から右へ派生する小尾根、たぶんあれだろう。

臼岳からの蛭ヶ岳 

神ノ川乗越。ふみ跡はユーシンに続くのか

山頂から標高差300mを急降下してからこんどは緩く臼岳へ進む。ブナ森のきれいな臼岳からさらに下って神ノ川乗越。ひと登りするとザレ場の頭に出て急造りの橋で難場を越える。その先に源蔵尾根と書かれた標識が道脇にあった。蛭ヶ岳からここまでですれ違ったのは男性ソロ4人だけ。
源蔵尾根降り口。バリエーション度は地蔵尾根の方がすごい

源蔵尾根は岩場交じりの細尾根で、すぐに急下降することなく、しばらくは小さな起伏が続く。右は金山谷、左は彦右衛門谷というらしい。
ふみ跡があるので迷うことはない、はずだが一回は枝尾根に入りこむところだった。

スギの植林帯まで下ればあとは仕事路をたんたんと下るだけ。左ひざに痛みがでてきたのでゆっくり下る。数年前光岳の下りでそんなことがあって以来のことかもしれない。
ひわた橋近くから午後の蛭ヶ岳と広河原

朝にはなかった落石

尾根の末端からは左へ彦右衛門谷へと下る。ラストはヤブをかき分け堰堤のある川原に出る。ここで大休止。もう4時。

林道に出て往路を下る。道のど真ん中に1トンはあろうかという大石が落ちていた、あさには見なかったものだ。
5時に終了、青根のいやしの湯に寄ってから道志道の駅へ移動。
青はこないだ登った矢駄尾根と桧洞丸北尾根

裏丹沢の北尾根シリーズも残すのは風巻尾根くらいだろうか







6.05.2018

袖平山(北尾根)

袖平山
北尾根を登る

2018年6月3日 日曜日
member 伊藤記
北尾根に上がると富士山と大室山

伐採エリアの先に古い登山道が見える

道志道の駅は中途のところにあるせいか、山中湖や河口湖に比べて車泊の人は多くない。
昨晩は5~6台(日中はオートバイの人がやたらにやってくるところだ)。

早起きして出発、30分ほどで青根に入り、山道を走る。黍柄山登山駐車場は林道ゲートの手前、標高500mにあってもう4台停まっていた。少し下の道脇に停める。ここから太郎と蛭が岳往復したことがある。今日はネットでみた袖平山のバリエーションルート、北尾根を登りたい。

4月に神の川からヤタ尾根を登って檜洞丸北尾根を下って、これがけっこう面白かった。その前は大室山にやはり神の川から登ってここも空いていてよかった。そんな裏丹沢北尾根シリーズの続きだ。
さわやかな風が吹く

檜洞丸。ヤタ尾根と北尾根が見える

7時にスタート。ちょと道迷いして10分ほどロス。元に戻って足下に見える林道に降りる。伐採仕事中の道らしい。平日だと車が行き来しているかもしれない。

30分ほど行くと伐採エリアにでて、その先に古そうな山道が見える。これをひたすら登る。そのうちふみ跡を外して急な細尾根を直登することになる。944mピークからは明瞭な尾根になって細道が続いている。大室山と富士山が見えた。
蛭が岳

八丁坂、モノレール沿いの尾根を下る

標高差1000mをだれに会うこともなく登って袖平山10時半着。北尾根は丹沢らしい雑木のきれいな道だった。袖平山山頂からは檜洞丸の2本の北面尾根が見えた。山頂に小屋が立っているのは蛭が岳。富士山はもう雲の中。ここで二人のハイカーと出会った。

ハイキング道を下って八丁坂の頭から尾根道を下る。長い下りだが道はよく整備されている。
小屋戸沢をはさんで向かいにさきほど登った袖平山北尾根がよく見える。かなり長大な尾根だ。好天で暑いくらいだが足もとから薫風が上がってきて気分は悪くない。

2時に林道に出て2時半終了。


944mまでは地形図の破線を辿る方がいいかもしれない

富士山春山

富士宮口ルート、スキーはできなかった

2018年6月2日 土曜日
member 伊藤記
水が塚から。上部雪渓はズタズタ、下部雪渓はほとんどない

無風の好天日、登山者たくさん

前日に水が塚駐車場まで入る。好天が続くという予報。森光さんが明日北面にスキーに行く予定と聞いてつられてやってきた。こちらは南面で単独行動(今回はともに山岳会に登山届をだしている)。

夕方、富士山はガスの中で姿を現わさなかったが、夜中に月明かりでよく見えるようになる。が、がっかり、南面にスキーのできそうな雪渓はのこっていなかった。

日の出のころ五合目駐車場まで上がる。6時前スタート。スキーは置いて、靴もハイキングシューズに変え。アイゼンもピッケルもなし。
九号五勺

富士宮口浅間神社奥宮

無風快晴の日で50人くらいが登っている。スキーヤーはひとりもいない。11時過ぎにとぼとぼと富士宮口山頂。12時に剣ヶ峰に立つ。スキーがあればお鉢に滑り込むことはできそうだ。数日前の新雪がぐちゃぐちゃに残っている。そういえばそのとき東京から富士山が真っ白に見えたのを思い出した。

のんびりしてから下山。トレランの人が10人ほどいて最後の雪渓も平気で登り下りしていた。雑誌かなんかの取材チームのように見えた。

スキーなしの下りはつまらない。3時過ぎに終了。久しぶりの3000m越えで手先がしびれたり頭痛がした。おおにぎわいの山中湖石割の湯に寄って道志道の駅へ移動。
お鉢は新雪が残っている

山頂でお暑いほど

森さんによれば北面は3200mまでしか滑れなかったとのこと。そういえば昨年は6月4日にこちら南面を滑っている。雪渓は残っていて3000mまでは滑ったはず。富士山スキーは5月のイベントだといえる。