大雪山お鉢平周回
2018年7月5~7日
member 伊藤記
黒岳から北鎮岳など見る |
クマ |
お鉢 |
7月5日
朝8時のANA便で出発。千歳は小雨だった。北海道はしばらく梅雨空が続いているようだ。クイックレンタカーでフィールダーというワゴンを借り出して北上。
ここのフィールダーは3月にもスキー旅行で利用したが、雪道でも頑張ってくれた。コスパのいい車だ。
前日のチェックで、当初予定の南暑寒別(雨竜湿原)とニセイカウシュペへの登山は無理なのがわかっていた。数日前の大雨で登山口までの林道がどちらも壊れているという。ほかにも天人峡やあちこちで林道通行止めがあって山に入りにくい状況のようだ。
三笠のイオンで買い出しして旭川をかすめて層雲峡までドライブ。黒岳の湯に寄ってパーキング棟屋上で車泊。明日はロープウエーで黒岳へ上がり、お鉢平(カルデラ)一周の予定。層雲峡の谷底から見上げる空は夕焼け。
雲海の上へ。ニセイカウシュペなど見える |
アイヌ語でクマの遊ぶ山というらしい |
エゾリス |
7月6日
朝いち6時のロープウエーで上がる。登山リフトも使って7時前には黒岳登山スタート。この時間には観光客はいない。ロープウエーの客20人ほどはみんな登山者のようだ。
ところどころ雪田の残る急坂を登って黒岳山頂9時前。層雲峡の谷底では曇っていたが登るにつれて青空、雲海の上にでる。
旭岳、北鎮岳、白雲岳など大雪山上のピークがよく見える。振り返ればニセイカウシュペ。
カルデラ側にのんびり下って黒岳石室へ。
小屋に不要な荷を預けてお鉢平一周に向かう。8時スタート。山の花は梅雨のせいかあまり元気がない。エゾリスがあちこち。10時には北鎮岳に立って、比布岳やアンタルマ岳を見下ろす。北鎮岳は道内第二位の高峰だ。
中岳へ下り、登り返して間宮岳。大雨のせいで登山道は溝になっている。
昼前、旭岳分岐から北海岳へ向かう。ハイカーはわずかで静かな日だ。お鉢の中に黒い点が動いている。ヒグマだろう。初めて見た。ズーム最大で撮影する。なにかの新芽でも食べているのか、ひとところにいて10分以上も動かない。
カルデラ |
間宮岳あたり |
お鉢側へ下る |
赤石沢は右端のブリッジで越える |
黒岳石室 |
北海岳からのんびり下って雪渓を過ぎ、カルデラから流れ出す赤石沢を渡る。渡渉している人もいたが、危うげなスノーブリッジを走って越える。4時過ぎに黒岳石室に戻る。
1ダースほどの泊り客で空いている。素泊まりのみで毛布を一枚貸してくれる。小屋の近くでもクマを見たという人がいた。凌雲岳あたりに住んでいるとか。この日は1日好天、夜は冷え込んだ。
クマがいたのは松田岳の下 |
1㎞ほど先に見える |
7月7日
3時半には明るくなる。かんたんな朝食をとり5時にはスタート。霜柱の道を黒岳へ登り返す。大雪山上の山々をもう一度眺めてからロープウエー駅へ下山。7時過ぎには層雲峡に降りる。