HISTORY & STORY

6.14.2023

小楢山と大沢山(甲州市塩山)

ツインピーク(双耳峰)です、右回りで周回

date 2023年6月13日

member 伊藤フミヒロ 記


上と下 広い小楢山山頂の様子

          


右が小楢山、左が大沢山、円いのと三角ピーク(花かげの湯から)

          

この日のトラック


小楢山や乾徳山は奥秩父の端、西南の山

6月13日 火曜日

前日の夜、塩山の牧丘花かげ道の駅にイン。朝起きると好天、道の駅は立体的にできていて裏の展望公園からはブドウ畑と富士山がよく見えました。

今日は小楢山(こならやま 標高1712m)へ、やはり有名なハイキングルート乾徳山(けんとくさん)の近くにあります。


道の駅からぶどう畑をくねくねと登った先に登山駐車場がありました(標高800mくらい)。ほかにクルマはありません。

6時45分にスタート。林道を1時間半ほど歩きます。沢沿いにまっすぐつけられた道で、けっこうな急坂です。父恋ルートと母恋ルートの分岐まで高差で400mも登ります。


分岐からは普通の山道、右回りで最初に大沢の頭山(大沢山)へ登ります。父恋ルートはいわゆる男坂のこと、急坂です。ところどころに石仏がありますがけっこう新しい。麓の恵林寺が昭和の初めに開山、とか案内がありました。


道標が不明でいっとき途中の林道に入ってしまいました。白雲の滝のところもわかりづらく進入禁止のロープかと思ったのがお助けロープで、滝の右側を直登するのが正解でした。


林道でまちがえやすい

        

白雲の滝では右側を登る



幕岩。向こうの最高点までいけるが人工のお助けはない。
けっこうコワイ

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ツツジと白樺がきれい


そのあとも沢伝いにつめる急坂です。屏風岩など大岩が現れます。ようやく尾根にでたところにも巨岩のゲートがあります。

すぐに大沢の頭山でした。狭い地味な山頂で標高1674m、10時半、ここまで4時間近くかかりました。ここで初めて単独の人が後ろから登ってきました。

稜線縦走で小楢山へ向かいますが、縦走路の脇に幕岩があります。クサリを頼りに登る岩峰で、ここに立つといっきに好展望がひらけます。垂直に近く高さもある岩場なので苦手な人は避けたほうがよいと思います。

小楢峠からはゆるい登りで山頂には11時半につきました。ツツジが群生しています。

南アルプスや富士山が見えるはずですが、夏雲が湧いていてはっきりしません。 焼山峠から登ってきたグループなどランチをとっていました。8人のおばさんグループと地元夫婦、カップ麺作る単独男の11人。

12時に下ります。小楢峠に戻り。母恋しルートを下ります。ジグザグに歩きやすい道がつけられていて楽に林道まで下れます。林道に出たら左にすぐ下らず、右に30mほどいった先の二股で左に入るのが正解です。

下りはだれにも会いません。2時間で駐車場に戻りました。2時終了。7時間ちょっとのハイキングでした。ハルゼミの大合唱と山頂が賑やかなのをのぞけば静かな山でした。

毎度の花かげ湯によります。駐車場からは丸い小楢山ととがった大沢山がよく見えます。

勝沼ICにトラバースしてまっすぐ帰京。

牧丘花かげ道の駅の朝

この日は梅雨の晴れ間でした

追加

幕岩トップ。金峰山など北側の高い山が見えるはず

小楢山に手軽に登るのなら焼山峠のパーキングからがラク。往復2−3時間だとおもいます。

塩山側からだと母恋ルート往復が安心。父恋ルートはバリエーションルートになっていて急です。

6.03.2023

雁坂峠と雁坂嶺(秩父往還)

9時間半の静かなハイキング

date 2023年5月30−31日

member 伊藤フミヒロ 記

5月31日 水曜日

前の日の午後にでて、中央道勝沼ICからフルーツラインで牧丘道の駅へ。近くに花かげの湯(外来は510円)があってのんびりできます。塩山の盆地はブドウ畑でびっしりです。天気は悪くありませんが梅雨時なので南アルプスなど見えません。

山の上のほうはピンクのつつじ

下のほうはだいだい色のつつじ

何度目かの奥秩父主脈にアプローチするトリップ

今日歩いたトラック

梅雨の山は静かでいいね


朝5時に始動。国道140号を秩父(雁坂トンネル)方面に10kmほどドライブすると有名な西沢渓谷ハイキングの駐車場に着きます。地図をよく見ると古道雁坂道(秩父往還)の入り口は少し離れた三富道の駅(標高1130m)が近いようです。戻ってクルマをおいて5時45分にはスタート。天気はまずまずですが奥秩父主脈の高い山には雲がかかっています。


1時間半ほどは舗装林道を歩きます。旧国道かと思いましたが、雁坂トンネルができる前、クルマで秩父に抜けることはできなかったわけですから、この道はただの林道、というよりもトンネル工事のときの取付道路だと思います。


林道終点から山道に入ります。沢に沿った細道をいきますが、左側足もとは深い谷です。支沢を分け、川原にでて右岸へ危ない渡渉。その先から急坂が始まります。いちど峠沢(固有名詞)を左岸に渡ります。再び急坂、その先で開けた笹の斜面があらわれて峠は近いか、と思わせますが道は山腹を大きくトラバースしてとなりの尾根へ、また急坂ジブザグ道になってようやく雁坂峠、10時15分。4時間半かかりました。

標高2080m、こんな高い峠を昔のひとは歩いたのだろうか? 石仏のようなものは一切ありません。でも峠の案内では馬もいっしょに歩いたようです。

ほかに道がないので用事があればこの峠を利用したのでしょう。北には信州川上村からつづく十文字峠があります。雁坂峠同様に秩父どんづまりの栃本にでます。どちらも長い。



国道140号雁坂トンネルにつづくアーチ橋をくぐります

森から笹原にかわる

峠が見えてきた。トンネルができるまでここが国道だったそう


ひとやすみして、雁坂嶺まで小一時間秩父の主脈を歩いてみます。ガスが流れていい感じですが、不思議なのはここまでだれにも会わないこと。雁坂嶺11時15分着。標高2289m。


往路を戻りました。3時15分に道の駅三富着、下りは膝が痛くなって4時間近くかかりました。トータルの行動時間は9時間30分。標高差が1100m以上ありますからそんなものでしょう。けっきょく下りでもだれにも会うことなく静かすぎる山になりました。

三大峠とはほかに三伏峠と針ノ木峠
ガスが流れときどき日がさします

           

雁坂嶺につづく主脈の様子。森が笹原になったのは自然の仕事らしい


今日も花かげの湯によって初鹿野の道の駅大和で仮眠してから夜中に帰京。


塩山は勝沼のとなり、ブドウ畑がたくさんあって、いい感じです


sannko
三富道の駅からスタートしましたが、雁坂トンネル手前(南口)の料金所のパーキング(無料)にクルマを駐めれば林道歩きが30分ほど楽になるのではないかと思いました。登山口情報でもそんな案内があります。

6.01.2023

Rock & Snow 100th issue

 祝、ロクスノ100号。

本がとどきました。こんなに長く続くとはおもいませんでした。おめでとうございます。


北山さんが山ケイオフィスで最長老になっているそう、オドロキです




創刊号から11号まで私が担当しました