HISTORY & STORY

7.06.1999

カナダのスコーミッシュ

CLIMBING IN SQUAMISH,CANADA

カナダのスコーミッシュのぼった21日
いいルートがいっぱい.CHUとピカ二人のレポート
squamish
 

1999-7月6日~10日
member CHU,PIKA

PART1CHUのレポート

スコウミッシュへいってきやした。

6日火曜にバンクーバーエアポ-トの荷物出てくっとこでうろうろしてたら、とっく
に着
いてる筈のPikaがやっぱりうろうろしてるじゃん。どったの??って。
荷物が出てこなくて、何便か待ってさっきやっと出たんだって。あはは、普段の行い
が悪いんだぜ、それって。ところでChuさんのは?
ま~っだだよ。ワシ今着いたばっかだかんね。
・・・・・・・・・やく30分たった・・・・・・

荷物見てる兄ちゃんが、君の便は?ってきくから、DL・・・っていったらさ、”も
う終わった!"だと。”なぬっ?、うっそぉ~!!MyBaggegeWasMiss
ing!!”
Chuさん、お母さんの怨念じゃよ、むはははは、と、してやったりのPika。

インドやネパ-ルしか知らないワタシは、こうなるともう絶対に荷物は出てこないと
思いこんでしまった。あれって、ギヤ満載なんだぜぇ。元値30万だぜぇ、まじで。
MECでキャメロットとか買わなきゃあなあ、とほほほ。

しかし、なんと、夜10時にAPの兄ちゃんが云ったとおり、荷物はちゃあんと出て
きてモ-テルに届けてくれたんで、びっくりしてしまった。Pikaは当たり前じゃ
ねえっすか、って、全然あせってないんだな。
ただ、翌日が終日雨だったんで、晴れてたこの日はじつにもったいなかったなあ。

最後の木曜に願いを懸けて、スコウミッシュのモ-タINNに泊まった。早朝はガス
がかかっていて、だめかあ、ってまた寝ちゃったんだが9時過ぎに目さましたら、み
るみるはれてきたんで、いそいで壁に繰り出しました。

スコウミッシュのメイン壁はチ-フっていうんだけど、ちょうどYosemiteの
グレ-シャ-ポイントみたい。”エプロン”まであるしね。高さは600mっていう
けど、Yosemiteと遜色なし。しかも、99号線から直接そそり立っているん
だから、すんごい迫力。周囲は海だし、そう遠くもない背景は雪を被った山が連なっ
ていて、いいかんじだよ、じつに。

チ-フの廻りに、小振りな岩塔群がいくつかあって、そのなかで、スモ-ク・ブラ
フっていうところが、ものすごくとりつきやすい。スコウミッシュのホ-ムペ-ジで
も紹介されていたので、ここの3つ星だけを、十分に明るい夜9時まで登りました。
アプロ-チは遠くてもPから15分。壁は、20~40m程度の高さが主で、すごく
広い。このエリアだけでも小川よりル-ト数は多いかもしれない。壁と壁の間が広い
テラスみたいなんだが、ここに住宅なんかがあったりしてなんだか妙です。

ペニ-レイン5.9 35m、ラフィング・クラック5.7 25m ジップ 10
a 25m
クリスタル・ウォ-ル10c(1P)、11a(2P)などなど

11aだけが、ボルトの完璧フェ-ス・ル-トで、他は素晴らしくも美しいフェ-ス
・クラックで、全部ON SIGHTしました(pika)。

ワタシはあんまり寒くて、前の晩から腰痛がぶり返しまして、リ-ドは控えました
が、イテテっていいながら完全にフォロ-できました。

この日はイエロ-ペ-ジでAP近くの怪しげなB&Bを予約しました。カナディアン
・サンセットに染まった海を見ながら、夜10時過ぎに、バンク-バ-に戻りまし
た。
わかりにくい住所のメモだけを頼りにブラジル人がやっているB&Bにたどり着いた
のは奇跡的なきもしたが、pikaがやはりここに住んでいたことがあるからなのは
間違いなし。なんとなく勘が働くんだろなあ。

怪しげといったけど、実際には、気さくで話し好きな老夫婦がやっていて、居心地の
良い”民宿”でした。おばちゃんおじちゃんと12時過ぎまでビ-ル飲んで話しまし
た。

金曜日、おばちゃんの作ってくれたおいしいコ-ヒ-とパンをたべてから(素晴らし
い!
!)、pikaにエアポ-トまで送ってもらい、帰ってきました。
アタマにきちゃいますが、この日はさらに良い天気で、この好天は当分続くっていう
話しで
す。

PART2 ピカンのレポート

日時:1999年7月6日~10日

6日 バンクーバー空港で待ちあわせ 忠さんの荷物が出てこず、マウンテン・イクイッ
プメント・コープで買い物した後、バンクーバー市内のモーテルに泊まる。荷物は夜配
送される。

7日 あさから雨。登らず。スコウミッシュ市内のモーテルへ泊まる。

8日 晴れ。Little Bluffのショート・ルート。
Penny Rain 5.9 三つ星のハンド・クラック。35m。上部は傾斜がおちる。 

Laughing Crack 5.7 これもすごくきれいなクラック。 25m。オールナッツでリー
ド。傾斜がないので簡単。

Evaporation 2p 10c,11a 1P目 は5.9くらいのクラックからスラブへ。スラブはちょ
っとランナウトして恐い。ボルト2本。
2P目は出だしから悪く、11ムーブ。ボルトルートでスラブとフェイスの中間。ぴ
かリードで途中核心が抜けられず、敗退。

The Zip 10a 林の中にある日陰のクラック。ちょっと湿っていたが、これも三つ星。
ハンド~フィンガーへ。20m。思ったより簡単だった。

夜空港近くのB&Bへ。

9日 忠さん帰国。ぴかはスコウミッシュへ戻る。クライマーズ・ホステルへ泊まる。
若いクライマー達がごろごろしていた。ここはドミトリーで、小さな個室もある。ベ
ッド15カナダドル。個室25ドル。わたしはえらいので個室に。ここでクライミン
グ・パートナーをさがす。

10日 ホステルで長期滞在している若いクライマーと登りに行く。
Alexisというエリア。これもLittle Bluffの一部。
The Alexis Cracks 5.7 2本のパラレルクラックの右側をリード。10~12m。かんた
ん。

Halcyon Days 5.10d TRでトライ。ボルダームーブの10dの出だしから、簡単なクラッ
クへ。リードなら10dムーブをこなしてから1本目のボルトにクリップになる。

Brick's Crack 5.10c ボルト3本のスラブ+フェイスルート。1本目のボルトが遠い。
けっこう難しさが続く好ルート。

All You Need Are Jugs 5.8 あんまり登られていないクラック。お勧めしない。

そのあとMurrin Provincial Park というところで、トラバースのボルダーをする。
ここは以前バンクーバーに住んでいた時たまに来てやっていた課題だが、当時でき
なかったムーブができたのでうれしかった。あと、湖があるのでそこで泳ぐ。

11日 バンクーバーに戻り、シアトルへ飛ぶ。

スコウミッシュのあたらしいトポあります。
スコウミッシュはバンクーバーから車で約1時間。アクセスはとてもよい。
Little Bluffというショートルートがたくさんあるエリアは駐車場から歩いて
10~15分ほど。
スコウミッシュ市内はモーテル、レストランも何軒かある。また、グランド・
ウォールの下にキャンプ場もあり、35サイト。一人一泊8カナダドル。1カ
ナダドル=約75~80円。

Mori Hikari