HISTORY & STORY

3.20.2005

3/20,21南ア、八ツの氷登りレポート

 3/20,21南ア、八ツの氷登りレポート

カテゴリ:2005の記録
ちゅうです。氷登りレポートです。
●3/20南ア・上荒井沢
日当たりのいいトリコルネ、かもしかルンゼは全滅! 一縷の望みを託してマシラ・ルンゼを出会いから遠めにみる。
左端のイワザルフォール30m(V)ならいけそうだと思った。
しばらく逡巡してから、意を決してスタートした。
下部10mは寝ていて氷も厚い。
上半はスコーティッシュな暗いガリーに突入する。
一気に傾斜が立ってくる。意外にも氷が薄い。スクリューが途中で空間にでてしまうのが感触で分かった。氷が岩から離れている!
ここから最上部の核心まで4本スクリューを入れたが、どれも落ちたら、抜けるような気がする。
最後のフェースは下部がはがれて、ハングしている。判断を誤ったかも。しかし、戻るに戻れない。
初めてだが、上に行く意外に選択肢がないと思った。血の気が引いた。
左から上のつららの裏にでる。つららの根元に2本スクリューを入れたが、気休めのような・・
絶対落ちられないと念じつつ、つららを壊さないように、モンキーハングの格好で右にトラバース。
さらに岩のスラブへハイステップ気味に乗り込む。アイゼンはスケーティング起こしそうだ。ホールドは、浅くフックした薄い氷のフレーク。
このムーブは岩の10b~cくらいの感じか。
アックスを思いっきり振れば、すべてが崩壊してしまうだろう。
テラスにたどり着いて振り返ったら、フックに使った氷はせいぜい5cm厚で岩壁から10cm離れていた。
僕の過去のtryの最難、大同心正面(?-)よりももう一つ難しいと感じた。

意識トレーニングの成果か、少し長めにしたフィフィをバックアップに使い、実際にはテンションをかけずに行けた。
この方法が、当面、僕の現実的なフリーのスタイルかも。

●3/21八ヶ岳・阿弥陀岳広河原沢3ルンゼ
結構冷えたなあ~。
舟山十字路はスケートリンク状態。ツルンツルンで恐ろしかった。
しかし、ルンゼ狙いなのでコンディションはGoodだと確心。
7:00スタート。
しかしサングラスを忘れて戻る。30分ロスッた。最近ってか、そもそもおいらは忘れ物の天才~~。
トレースは右俣出合いまで。みんなクリスマスルンゼ行っちゃうみたいだ。しかし、雪が多いなあ~。
始めのうちは、固い雪面を恐る恐る渡っていけたが、そのうちズボズボ潜るようになった。結局腿まで。
こういうラッセルをこの歳で、ここまでやるとは、なんてステキ!
結局、12時を廻っても、まだ2ルンゼの出合いにもたどり着けず、がっくり。第一、取り付いても抜けられないわ。
13時、残ったコーヒーを飲み干して、引き返しました。
めちゃくちゃ天気いいなのに。こりゃ永遠の課題になりそう~~だぜ、まじで。

以上