HISTORY & STORY

11.28.2020

長者ヶ岳と天子東尾根を下る

 長者ヶ岳、天子ヶ岳(天子山系)

静かで山の様子がいい。道もよいね

11月26日 水曜日

member 伊藤フミヒロ 記


 明るくなるころ朝霧高原道の駅から田貫湖へ移動。昔はタヌキ沼といったらしい。花鳥山脈はここにあった小田急の遊園地の名前だったという。いま日大の自然なんとかの施設が建っている。霜の降りる陽気なのに湖畔にはテントがたくさん。

天子に日が差しはじめて朝焼け写真が撮れました。


休暇村富士の素晴らしいパーキングにクルマを置いて7時半スタート。スギの植林帯を登り広葉樹の林をジグザグと行く。急坂。

田貫湖の東岸からの道と合流するところが明るく開けた展望台で、テーブルまである。ここで8時15分。逆光の富士山と下に田貫湖。


ここまでが急な登りで、あとは長者ヶ岳の北東尾根を緩くたどる。気持ちの良い雑木林の中のハイキング。

長者ヶ岳下でおじさんが下ってきた。

天子岳東尾根を下るとちょうどよい周回ルートになるのだが

朝の田貫湖と長者、天子

長者山頂から南アルプス

長者山頂から北側の毛無山方面

長者山頂から富士山と田貫湖


9時30分、長者ヶ岳山頂は広場になっていて東側が大きく切り開かれ富士山、田貫湖がよく見える。

西北も開いていて、南アルプスが目立つ。あれは荒川、赤石岳あたりだろう。毛無、西富士につづく天子山塊の起伏も見通せる。このあたりはパラグライダーで行き来したので山中の凸凹などにはかなり詳しいわたしである。だからどうなんだ、ともいえるが。

山頂でタバコしているとひとりおじさんが登ってきた。スマホをいじくる人ではある。


さて、長者ヶ岳からは向かいの天子ヶ岳へ。雑木林の中の緩い下りをしばし。木々の間から対面に台形型の山容がよくみえる。すぐに最低鞍部になってわずかな登りで天子山頂部。年寄り夫婦に会う。田貫湖から往復だという。天子ヶ岳から白糸の滝へ下るルートもあるがだいたいはピストンするようだ。このあたりバス便が悪い。東京からだと日帰りは無理だろう。


天子山頂は南北に長く、リアル最高地点は登山路の脇にある。東の山麓から見ると天子の台形型はよく目立つがその上辺がこの長い山頂部ということになる。山頂広場と展望台は南端にあってここからも富士山がみえる。眺望は長者ヶ岳にかなわない。山頂に着いたのは10時30分。

ルートのほとんどは東海自然歩道になっていてよい道

稜線上は雑木のきれいな森がつづく


山頂最高地点から東尾根を下ることにする。バリエーションルートだが ネットには記録いくつか出ていて、GPSトラックも確認済みだ。

山頂直下の急斜面にはトラロープが張られていて、これがいちばんの目印になる。つかまることもできる。篤志家がいるようだ。あとはピンクテープが頻繁にあってそれを追う。とはいえ、いちど小尾根に入り込みそうになった。

林道にでてからが問題で、駐車場まであちこち迷う。12時30分に終了。丹沢のバリエーションとは異なりふみ跡はないに等しい。ふつうにはおすすめできない。

天子の最高地点。この東側から東尾根に入れる

山頂直下の親切なトラロープ

迷い箇所がわかるね

インスタグラムから。上の2段が長者と田貫湖。3段目は昨日の越前岳


今日あったのは4人、年寄りばかり、自分もいれると5人か。

本日も天母湯によって帰京。東名集中工事で渋滞多い。


以下、以前のパラグライダーでの記録いくつか。






越前岳(愛鷹山系)秋の終り

 越前岳(愛鷹山系)

富士山南側をお見合い撮影


2020年11月25日  水曜日

member 伊藤フミヒロ 記


写真撮影が目的。

早起きして246号で厚木まで。東名で大井松田、国道富士裾野線で十里木高原。霧雨模様。天気予報はよいのでしばらく駐車場で待つ。


10時になって日が差してくる。富士山も顔をだした。10時半スタート。高原ぽい地形から広い尾根状になってやがて急坂の登り、道は悪く、溝になっていたりあちこちに踏み跡があったりで歩きにくい。ところどころに展望台があって、いちばんいいのは馬の背の平。テーブルもあって富士山の絶景。ここには11時20分。

12時半に山頂。雲海状態になっていて、富士山、駿河湾、愛鷹山南方面がみえる。山神社側からの人も上がってきて30分ほどのあいだに十人以上に会った。越前ピストンよりも呼子岳にまわる周回ルートがほんとはいいのだ。

愛鷹山は南端にあって登れるらしい

最初の展望台。ここまではすぐ

ススキ原からツツジ灌木帯、雑木林へ。まっすぐ登る

馬の背の展望台。雰囲気がよい

越前岳山頂。海が見えるのがいい


いい写真がとれたので往路をもどり2時半終了。

天母の湯によってから朝霧高原へ。道の駅で休む。日が短い。すぐ暗くなった。明日は長者ヶ岳、天子ヶ岳。




11.17.2020

イエティから編笠山、権現岳

初スキーと八ヶ岳登山


2020年11月12-14日

member  ito 記

編笠山から南アルプス

イエティ。大きな雪製造工場がある



11月12日 木曜日

シーズン初めのスキーは富士山麓のイエティがいつも。

午前中に1ダースほど滑った。1本1㎞らしいから12㎞のダウンヒル。後半どんどん調子よくなってきた。


天母の湯によってから精進湖経由甲府にくだり、小淵沢道の駅に泊まる。



編笠山のシラビソ林。編笠山!権現岳は甲信県境

ギボシの岩峰。右奥権現岳

蓼科、霧ヶ峰、北アルプスなど

若ものは日帰りでがんがん行く

権現頂上と小屋

八ヶ岳核心部

石仏のようなおにぎり岩の頭にタッチできる

おにぎり岩。鉄剣と石碑がある

          

11月13日 金曜日

道の駅から編笠山の登山口の観音平までは20分ほど。

広い駐車場には数台のみ。朝日をあびて7時スタート。


植林帯をぬけて雑木の森を行く。緩い勾配だがしっかりと高度を上げていく。シラビソの森の中に、編笠山直登と青年小屋へ迂回の分岐があって8時半。編笠山は明日に残しておいて迂回ルートを選ぶ。長く感じるトラバース道でそれでも10時に青年小屋着。

小屋はまだ閉まっていた。


徒歩4分の水場が生きていて水補給して権現岳を目ざす。樹林帯の急坂を登り、森林限界をこえるとカンバ、ハイマツの明るい尾根にでる。のろし場というところ。正面の岩山がギボシ。ガレ場の登りになりクサリもでてくる。頂上下の権現岳小屋はとっくに閉まっていて、すぐに山頂。12時。


ここまで後からきた数人に越されたかもしれない。今日の山はそれくらいですいている。こないだ積もった雪は融けていてスノトレ靴でも楽勝の山道だった。 とはいえ雪山になっていたら冬靴にアイゼンも必要だからこの時期の靴選びはむずかしい。


観音平の標高が1550m、青年小屋が2400m、権現岳が2715m、5時間は標準タイムだから近い山かもしれない。昔は中央線の信濃境駅標高950mか小淵沢駅900mから歩いて登ったはず。下りも長かった。



雲ひとつない好天で富士山から北アルプス白馬の先まで見える。頂上からは赤岳横岳阿弥陀岳などなつかしい顔が近い。二人組がランチしていて三ツ頭へ回って観音平に下るという。若ものは日帰りのこの周遊ルートを選ぶようだ。トレランの人にひとりも会わなかったのは珍しい。


頂上で1時間ものんびりして青年小屋にもどる。2時。小屋の煙突から煙がでていて人が入ってきたようだ。この時期は週末営業らしい。小屋閉めは明日。

テントは見当たらないが、小屋の客は10数人でガイド付きおばさんグループもいた。小屋締め手伝いもいてにぎやか。go toキャンペーンの特別料金、クーポンでお酒も買える。ストーブのまわりで雑談。さすがに標高2400mなんで個室の夜は寒かった。


そうそう小屋は2代目の建物で還暦を迎えたと言っていたから、昔しこの小屋を見たのは新築そうそうのころだったことになる。

遠い飲み屋。徒歩で3時間ほど

青年小屋の朝

編笠山の展望は最高。ちなみにおとなりの西岳はかなり悪い

諏訪湖の向こうにアルプスなど

南アルプス。フォッサマグナはこのあたりかな


翌11月14日 土曜日


5時半の朝食。富士山の方から日がのぼる。風が少しつよい。6時半スタート。30分ほどの登りで編笠山山頂2524m。ことしいちばんの絶景かな。朝日の高さがちょうどいい。斜め光線であちこちきれい。


下りはじめてしばらくすると続々と登山者がのぼってきた。すれちがったのは50人以上かも。好天の土曜日、人気のある山だということがわかった。車に戻って9時終了。観音平の駐車場は上も下も満車だった。


小淵沢道の駅で野菜など買って、甲府で洗車してさくら湯経由、勝沼から中央道利用。午後おそく帰京。


インスタグラムのサムネイル



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11.05.2020

谷川岳天神峠

淡雪の天神尾根、見物人多い

10月31日 土曜日

member kei taro itokisya 記

天神尾根と谷川岳山頂トマ、沖の耳

雪解け泥道になった

天神尾根のスキー場分岐

スキー場近くから見上げる谷川岳山頂

ゴンドラ下りから。白毛門、笠が岳など



 渋川赤城町から水上に移動。全国的に好天の日らしい。連休なので早くいかないと。9時半の谷川岳ロープウエー(ゴンドラ)であがることができた。太郎はタワーパーキングで留守番。

天神平は昨日の雪が残っていた。谷川岳はうっすら雪化粧。観光リフトで天神峠にあがる。

天神尾根を少し歩いて分岐からスキー場にもどる。雪道でスニーカーの人が往生していた。

水上の道の駅も満車状態。どんどん人がやってくる。諏訪峡のテラスでやすんでから早々に帰路につく。

環8も混雑気味。午後おそく帰宅。 


参考 

インスタグラムに載せたパノラマアート。パノラグラム!

その1

その2



赤城山地蔵岳

紅葉ハイキング、北風の日

2020年10月30日 金曜日

member kei taro itokisya 記

ビジターセンターのかんばん

八丁峠までは人少ない

地蔵岳山頂。ぐるりと一周できる

大沼をはさんで黒檜山。秋と冬に取材済

石の仏は地蔵さまでしょう

覚満淵。小学生の団体に追われた

大沼から地蔵岳



日の出前に都内をでて関越道。北に上がるほどに好天になるが上越国境あたりには雪雲が来ている。渋川伊香保でおりて赤城山へ(前橋から北上するほうが自然かな)。

標高1000メートルあたりの紅葉がいい。

大沼のビジターセンターにクルマをとめて地蔵岳めざす。10時スタート。登り口は車道を2ー300m戻ったバス停のところ(そのさきにも大洞のパーキングあり)。八丁峠まで30分ほどゆるい坂道を行く。

峠のパーキングからは階段ののぼりで山頂。11時半。深谷の小学校の遠足がきていた。

テレビ塔が林立しているのがいちばんの印象。だから四方の見晴らしはいい。で北風が強い。

小沼に下ってさらに鳥居峠、覚満淵へ。ミニ尾瀬といわれているが規模はぜんぜん小さい。でもきれい。木道を新設していた。

1時半終了。

大沼湖畔をドライブして山からくだる。


利根川岸の宿。向かいは榛名山


公共の宿



赤城村の敷島温泉ヘルシーパルにイン。利根川の岸にあるやたらゴージャスな宿で親しみにくい構え。部屋は玄関廊下次の間和室洋室プラス応接室と十人は泊まれそう。もともと、いまも、国の公共宿らしい。とはいえ応接も食事もよかったですよ。Gotoキャンペーンで格安、リンゴも箱でいただきました。 


参考

インスタグラムにアップしたパノラマ写真。サムネイル状態にすると見られる。
だからなに、ではなくアートとして鑑賞していただきたいこころ。パノラグラム!


参考2
おまけ 赤城山の盛衰
ロープウエーとケーブルカーが見える. 。
赤城といえば猪谷六合雄。猪谷旅館も見える。
おもいだした、戸隠で六合雄先生に会ったことがある

往年のにぎわい。いまはなんもない。ネットから拝借


この秋の赤城山ハイキング。電波塔の林立する地蔵岳に登ったとき、見晴らしのいい平場があって??なんだろうなと思ったのだが。

あれは赤城山ロープウェイの山頂駅の跡だった。ふるい地図みてわかった。そういえば以前、黒檜山から遠く山頂駅をみたような気がする。

そのころ地蔵岳山頂から大沼湖畔までスキーで滑れたようだ。ハイクアップした道はスキーコースだったらしい。

地蔵岳から小沼、覚満淵と歩いたのだが、途中鳥居峠で、行き止まりの道路と広場があって??なんだろうなと思った。

これはかつての赤城山ケーブルカーの山頂駅のあとだった。赤城登山鉄道利平茶屋駅からここまでケーブルカーが行き来したという。昭和30年代、高度成長時代の遺跡だ。

当時、東武系の資本と群馬県が赤城山のレジャー開発に力をいれたという。

南、西の前橋、渋川から、赤城山で遊んで、東側の大間々、桐生へ下る、またはその逆、みたいな遊覧コースをめざしたようだ。

構想はいったん実現したのだが、10年ほどで頓挫したという。

いま、ロープウェイもケーブルカーもない。スキーリフトもない。子どもゲレンデだけは生きている。

赤城山一帯はこのごろ静かな昔にもどろうとしているようにみえる。昔のひとが遊んだようなスキーやハイキングが楽しめそうだ。

スキー場も山も時代を写している。それにしても世相はさっさと変わっていくものだなー、と今さらながら感じる今日このごろ。