8.26.1997

仁寿峰のクライミング

韓国インスボン(仁寿峰)のクライミング
近くて快適、楽しいよ
INSU-BONG, CHOUINERD-A
 
1997-8-26.27
member KUROKAWA,KISYA

8-24 10時のJALで成田発。キンポ空港から、タクシーでトソン寺前へ。門前が
北漢山国立公園の入り口。茶店で腹ごしらえをして、ペグンサンジャン(白雲
山荘)とわめいていたら、茶店のおばさんが、あの人についていくといいよ、と
小屋のひとを紹介してくれた。
ボッカの人についてのんびりハイキング道を登ること30分、峠にでるといきな
りインスボン(仁寿峰)が目の前に現われる。東洋のハーフドーム。迫力いっぱ
いだ。さらに30分歩いてペグンサンジャン着。1600くらい。石と丸太のき
れいな山小屋。頭上にインスボンとペグンデー(白雲台)の巨大な岩塊がそびえ
ている。小屋の人がビールをご馳走してくれる。
小屋の居候?でクライマーでクラリネット吹きのキムさんが向かいのサイコロ岩
へ連れていってくれ目の前のインスボンのルートを説明してくれる。みんな親切
だ。気前のよい韓国式夕食をたっぷりいただく。

8-25 今日もよい天気。午前中、西壁のビデゥルギルートへ。5.7の入門ルート
で、インスボンの頂上からの懸垂下降ルートでもある。
結晶の大きなフリクションのよい岩、一部A0のはいる快適なクライミングで3
ピッチ。50メートルロープ1本しかもっていないので、懸垂4回で取りつきに
もどる。
白雲山荘に戻り、ラーメンをいただく。
キムさんが午後どこかへ登りに行こうと言う。東壁のアミドン10a、6ピッチへ
。噂の大スラブを2ピッチ(おもったよりもこわくない)。さらにクラックとス
ラブがほどよくまざった快適ルート。3人で愉しくのぼる。

小屋は平日のせいか泊り客はすくない。町が近いから日帰りのハイカーやクライ
マーが多い。
「六甲みたいなところやな」とくろちゃん。
標高は600メートルくらい。秋には紅葉が素晴しいだろう。ハイキングだけで
も楽しめそうだ。

8-26 本日また快晴。豪華韓式朝食をいただく。コーヒーを飲みながら、有名な
シュイナードAルートと決める。
頂上直下の耳岩頭まで6ピッチ。うち4ピッチほどがクラックシステムを行く。
おとつい峠から見たとき地元クライマーが登っていたのがこれだった。
4ピッチ目の10aの小ハング越とクラックが思ったよりも非快適で難しいかんじ
がした。くろちゃんの番でよかった。
5ピッチ目、チムニーのあとのスラブを直上しようとして冷や汗をかく。ノープ
ロテクションで10台を登るという感じ。後で見たトポではおもいっきり左を行く
のが正解のようだ。頂上から西壁をラッペルして小屋につくともう2時半だった
。
もう一本という気持ちはなく、水浴びして冷麺を食べビール界へ突入した。

8-27 本日復快晴。連日の美食、潤沢な睡眠、加えるに読書とビール。
相棒などは「日頃の疲労見事回復」と大満足。午前中1本とも思ったが、せっか
く休ませた体、無理は禁物と下山。
トソン寺見学、タクシーで、キムさんより教えていただいた東大門のクライミン
グショップ街へ直行。ハングルで書かれたトポや日本の半値というファイブテン
の靴をまとめ買い。
宿さがしの後、夜は焼肉通りで本場の味を満喫す。