8.29.2011

明神山(鉄砲木の頭)と石割山ダム

2011年8月28日 日曜日 くもり
伊藤フミヒロ記
夜中に見上げると富士山と山小屋の明かりがきれいだったが、明け方には雲が湧いて雨も降ってきた。吉田の火祭りが行われているらしい。見たことないけど夏の終わりのイベントだ。
近所に散歩に行く。雲が低く富士山はもちろん、大平山あたりまでガスの中。ときおり日も射す。夏休み最終とあってどこもかしこもヒトと車が多い。
平野の石割山登山口(403段の石段のあるところ。)に行ってダムのあたりを見る。防災堰堤のようだが立派なものだ。五湖にはどこでもこんなコンクリートの人工物が星の数ほどある。山梨だから多いのかどうなんだろう。このあたりはヒトが少ないので太郎を遊ばせる。


三国峠に移動して明神山へ登る。鉄砲木の頭ともいうらしい。トレイルはよく整備されている。冬にパラグライダーとスキーでなんども来ているところ。連れは初めてという。山頂部はガスがかかっていた。対岸の山中諏訪神社の奥宮だという祠がある。ススキの穂が出揃って、夏の終わりらしい。ガスが切れて山中湖が見渡せた。今日は天気のせいかハイカーはいなくてトレランのヒトを3組も見かけた。空いていてよかったあ。

明神山さんほ at EveryTrail
EveryTrail




8.22.2011

甲斐大泉川俣川ハイク

川俣川ハイキング
2011年8月21日 
メンバー 太郎 伊藤フミヒロ記
吐竜の滝

8月21日 日曜日 くもり雨
前夜は恒例の甲斐大泉安田別邸(果梨)でBBQ。古い山の仲間が集まった。まるこたぬのライブを聞きながらにぎやかだった。みなさんありがとう。
大泉帰農の果梨は安田さんのご両親が営んでいる自然食などのショップ。野草茶が有名。エコとかスローなどと言われる前からの老舗。ファンが多い。ネットにも出ていないのに知るヒトはよく知っているようだ。何年も続いているこのパーティのときはいつもあれこれ振舞ってくれる。なんだか申し訳ないほど。

朝は雨。朝ごはんをデッキでいただき、小川山クライミングはなしで三々五々解散。楜沢さんが前日川俣川吐竜の滝を見に行ったというので、太郎の散歩に出かける。
川俣川は源頭が八ヶ岳の地獄谷で赤岳とか権現岳に突き上げている。今思い出したけれど、星クンとガマ滝沢を登ってキレット小屋に泊まって地獄谷を下降したことがあった。懸垂下降の支点がやばかったのを覚えている。古いヤマケイに載ってるはず。秋、たしか皇太子が南アルプスだか八ヶ岳を登った日ではなかっただろうか。


吐竜の滝は観光のヒトがたくさんいた。昼前なので太郎と登山道を遡ってみる。霧雨ぽいので雰囲気はよいけれど、これは悪路、険路。遊歩のつもりだと危ないかもしれない。太郎が勝手に動き回っているが崖から川に落ちないかと気になった。雨が強くなってきたので途中で引き返す。滝に戻るともうだれもいなかった。3時間ほどのハイキング。
川俣川は、清里へ行く国道も、小海線も大屈曲させる深い谷なのだ

お盆も終わって天気も悪いというのに高速道路は大渋滞らしい。広域農道から明野村に入り竜王、甲府バイパス、御坂道、石割の湯に寄って道志道でスイスイ帰る。


大泉と吐竜の滝ハイキング at EveryTrail←クリックしてアニメ

8.15.2011

富士山アザミ塚

アザミ塚と1合5勺水平道(富士山)
2011年8月14日日曜日 はれくもり

メンバー 伊藤フミヒロ 記

富士山さんぽ at EveryTrail←クリックで写真とアニメ

富士山スカイラインの登山部との分岐、休業中のドライブイン横に車を停めて11時前スタート。
旧料金所のヨコからガラン沢ルートを辿る。7-11でゲットした小山町観光協会の富士登山マップが南面の山腹ハイキング道や林道などについて詳しい。
1時間ほど歩いて高鉢~ガラン沢歩道まで上がる。合流点から300mほど戻ったところに「水が塚へ」の道標があるので入ってみる。廃道状態だが古い道形を辿って斜登高。須山道上りルート1750mに合流する。この間は斜め下りしても突破できるかもしれない。間違いようのない須山登山道を1合5勺まで下る。水が塚から登ってきた二人の若者と出会う。山頂を目指す雰囲気だ。

1合5勺水平道
1合5勺で水平道に入る。須山道下りまで続く等高線沿いの横断路、道の様子も景観も樹木も森も最高の水平道。「紅葉台遊歩道」と名づけられているようだ。田舎のバス停のような造りの南山休憩所を過ぎて、右手にこんもりと盛り上がるアザミ塚に登る。道はないので適当に周る。地図上は1630mピークとなっているが、アザミ塚ともいうらしい。モミやブナが混交した明るい森でピークは広い。火口は見当たらない。冬場なら富士山が対面状によく見えるのではないだろうか。

アザミ塚山頂部

往路を戻り、南山林道(水が塚近くの富士スカイラインに続いている)をのぞいて少し下ってみる。車が通れるような道ではない。切開きを上り返して再び水平道に出て、須山道上り1合5勺に戻る。さらに浅黄塚分岐まで下る。このあいだ入った幅広道に右折して材木集積?広場。このあいだは右手の樋状を登ったが、今回は左折して浅黄塚東面の裾を下る。立派なトレイルが残っていた。

道はどんどん南下して、最後にスズタケをやぶこぎしたらスカイラインに出た。水が塚からの登路は大回りしているから、素直に下るこちらが古い道かもしれない。
車まで車道を1km歩く。3時終了。
出会ったのはさきほどの若者二人とシカかなんかの白骨くらい。お盆だというのに。

赤が今回のもの


富士山を知る見るハイキングガイド伊藤フミヒロ

河口湖パラお盆

2011年8月13日土曜日 はれくもり雨
河口湖パラお盆1日だけ
メンバー いつもメンバーほかビジター2×2 伊藤フミヒロ記
河口湖20110813 at EveryTrail ←クリックすると本サイトにジャンプ

朝は好天、だんだん雲が多くなって昼過ぎ夕立。山を避けて湖側で飛ぶ。最高1700m、53分フライト。夕方BBQパーティあり。車泊

8.11.2011

富士浅黄塚と村山浅間

富士浅黄塚と村山浅間神社
2011年8月9日 火曜日 晴れ
立派なトレイル発見。ところでスズタケが立ち枯れしているのはシカの食害らしい

山中湖をのんびり出てスカイライン経由水が塚。平日ですいている。
須山登山道を上がりgpsを見ながら浅黄塚への道を探す。予想したあたりに立派な分岐と道があって入る。100mほど行ったところが広場になっていて道が消える。正面は浅黄塚の急斜面。右に迂回し樋状をつめて一段上がると湿原ぽい広場にでる。ビンや缶、瀬戸物が散らばっている。戦前に冠マツジロー氏が見たという山小屋の跡でないんだろうか。

浅黄塚に上がれるような踏み跡はない。あちこちケモノミチだらけ。太郎が先に行くので追うようにして西面に移動。スズタケの開いているところを登って山頂。広い緩やかな山頂で、火口はなく、広葉樹のきれいな森になっていた。東面を駆け下りて樋状に戻る。駐車場に戻るころぱらぱらと来た。正面の腰切塚を眺めていたら、ちょっと右奥に今登ったばかり浅黄塚が見えているのに気がついた。なだらかなのんびりしたピークだった。

浅黄塚の山頂。スズダケが立ち枯れしているのはシカの食害によるという。以下参照
http://ffpsc.agr.kyushu-u.ac.jp/jfs-q/kyushu_forest_research/59/59pr002.PDF

スカイラインを富士宮へ向かう。にこにこ長屋でやきそば500円を食べてから村山浅間神社を見る。千年杉は静岡一のものらしい。それ以上にここのオオイチョウは垂れ乳(気根)つきで有名らしい。村山修験者の道場や近頃マイブームとなっている村山古道の起点を見る。

翌水曜日は太郎の散歩に箱根へ。ビジターセンターと箱根神社を見て歩く。お気に入りスポットの甘酒茶屋に寄って帰京。

参考
・・・ この森林帯の中の細径を下り、木馬道を辿つて行くと廣い平に出る。材木の集散地になつている処で、そこには浅黄塚の小屋があつて、その廂から夕餉の煙が立ち登つている。寂寞としたこの平の、すぐ南には浅黄塚の山が、落葉松の紅葉でひと際美しく光つている。(昭和17年) ・・・冠松次郎「富士の古道を行く -村山道と須山道-」(富士山の旅、富士箱根厚生文化協会、1949)
http://koyoshina.cocolog-nifty.com/fuji/2006/11/0623__15b4.html
赤が太郎のトラック
村山の浅間さま

白馬パラグライダー

白馬パラグライダー
2011年8月5日~7日 
メンバー 佐野 桑原 島袋 伊藤フミヒロ記





8月5日金曜日 はれくもり
恒例の信州ツアー。やっぱし白馬だね、ということで朝一東京スタート。ここんところ太平洋から湿った空気が流れ込んでいて、雲の多い日が続く。あちらこちらでゲリラ豪雨。
白馬五竜のゴンドラ前に10時着。11時みんな集合。強い日差しがあるが山は雲の中。2本飛ぶ。トップアウトできない10分と15分のフライト。落倉のミモザ泊。村もやたらに蒸し暑い。

8月6日土曜日 はれくもり雨
栂池に移動。中間駅は日差しがあるがゴンドラ900円で上がると夕立模様。そのまま下山。エリア料2500円戻してくれる。木崎湖、生坂を見に行こうと移動するが佐野坂で豪雨。木崎湖の緑川商店でカレーうどんを食べる。セーラ伊藤さんに会う。木崎湖のマヌーバー組も午前勝負の日が多いとか。ユータンして小日向の湯へ。雷と豪雨の中で露天風呂に浸かる。太郎と姫川沿いのグリーンスポーツの森で散歩する。

8月7日日曜日 はれくもりにわか雨
栂池で2本飛ぶ。あいかわらず山は雲の中。テイクオフはときどきポツリポツリでランディングは日が当たる按配。14分と10分のショートフライト。2本目ランディングしたとたん夕立となった。ショップの中でグライダーを畳む。後藤校長に教えてもらたふるさとでソバをいただき倉下湯で解散。事故の中央道を韮崎で降りて明野から甲府バイパス、御坂道、道志道とドライブして帰京。


栂池高原パラグライダー at EveryTrail
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白馬さんぽ




8.02.2011

富士山村山古道3

富士山村山古道3
2011年8月1日 くもり
member 太郎 伊藤フミヒロ 記
たしかに100年前の道が残っていた

8月1日 月曜日
平日なので富士山スカイラインのマイカー規制がない。高鉢まで車で上がる。こないだの続きで、村山古道を1650mから2500の富士宮口新6合目まで辿る。8時スタート。
昨日、水が塚あたり様子を見にきたが大雨。今日は、富士山は雲の中だが少し青空も見える。絶好のハイキング日和。ガラン沢への遊歩道を行き、こないだ上がってきた村山道と合流。左折して山へ向かう。
傾斜の増した森の中のトレイルを進む。修験者や富士講の小屋跡や遺跡を見る。首無し地蔵やカニコウモリ畑のような敷地や石積みが興味深い。
大倒木帯

大倒木帯にも道がしっかりついていて、数年前の村山道再生隊の作業がしのばれる。2300mあたりからは細いがきれいなジグザグの古道が残されている。3時間近くかかって富士宮5合目駐車場-宝永山の遊歩道に出る。直前で下山してくる登山者に会う。年季の入った格好していた。道標はどこにもないが、ひそかにこの道を上り下りするヒトは少なくないようだ。
ちなみに、村山道は日沢に沿って付けられているが、日沢の源頭は、春スキーで滑る富士宮ルートの下部雪渓(第2雪渓)にあたるように見える。ネットでこの谷を4月に滑っているヒトを発見したs。
村山道再生隊のおかげでらくらく通れる

ウラハグサ、風知草というらしいが、それらや、樺、カラマツの高山帯になり、村山道の3合石室跡。コケモモのがれき帯になってヒトの声が聞こえてきて、新6合目の2軒の小屋が見えた。11時過ぎ。
宝永山遊歩道に戻り、第2火口をかすめて須山登山道を下る。太郎は足が痛そうでぎこちない。ガラン沢にトラバースして高鉢へ戻る。2時終了。
ガラン沢からのトラバース道は素晴らしいハイキング道だった。太郎が復活してあちこち飛び回っている。立派すぎるケモノ道が縦横していてい富士山腹でいちばんきれいなシカ森かもしれない。ハイキング道を下ったが、結局会ったのは村山道の年季の入った登山者ひとりだけだった。驚きである。
3合目石室の跡。江戸時代は森林限界の上だったらしい

畠堀さんの本「村山古道を歩く」のなかでいちばん印象的な一行。「よくぞ踏み跡が残っていたものよ。100年間補修されることなく、1箇所の崩落もなく道跡は残っていた…」その昔のトレイルをまんま見たかったのだが、まったく同感であることよ。
富士宮口新6合目、悪天なのにおおにぎわい