9.14.2017

五竜岳ワンデイ

五竜岳日帰り
こんな険しい岩峰とは知らなんだ
2017年9月9日
member  伊藤記
とんがり頭のピーク

中遠見あたりから、遠い

9月9日 土曜日

明るくなるころ富士見パノラマから白馬へ移動。白馬五竜のゴンドラとリフトで地蔵の頭まで上がる。始発が7時半で8時にはスタート。山登りする朝にしては遅い。50人くらいが三々五々、遠見尾根から五竜岳をめざしている。
雲が湧いているが上天気である。地蔵の頭からは山頂や向いの白馬三山、信越五岳などが見渡せる。
8時にスタート

湿原や池がある。まだ遠い
鹿島槍ヶ岳がよく見える

五竜山頂までのルートが見えてきた

リフト終点1600mから五竜岳山頂2814mまで高度差はあるが水平距離が長いので、とくに前半は緩い勾配で登っていく。大遠見をこえ湿原帯を過ぎ、西遠見からは急坂となってがんがんと高度を稼ぐ。白岳まで上がると後立山の主稜線、黒部側が見える。

少し下り五竜山荘。テントがにぎやか。山頂部は岩山で穂高並みの険しさだった。鹿島鑓も唐松岳にもこんな岩場はなかったはず。1時半にとんがり頭の山頂。案内では登り6時間かかるとあったが、それでも予定よりは時間がかかった。
白岳から唐松岳みえる

白岳から山頂までかなり長い

岩場を行く

登りはスローペースだったので、下りは急ぐ。とはいえゴンドラに戻ったのは5時半だから4時間もかかった勘定、年寄にはなかなか厳しい山だった。

ゆーぷる木崎湖によって安曇野道の駅で休む。
翌朝明るくなってから再移動。勝沼で笹子峠に行くことを思いついて旧道に入る。旧トンネルや峠ハイキング道、矢立のスギなど見学して昼過ぎには帰京。


9.13.2017

羅漢寺山

羅漢寺山ハイキング
御岳昇仙峡の山と古い道
2017年9月8日
member  伊藤記
弥三郎岳の頭

太刀の抜き岩あたり

9月8日 金曜日

甲府の御岳昇仙峡から見上げる白砂青松の山山は羅漢寺山と呼ばれていて主峰は弥三郎岳、ロープウエーで観光客がたくさん訪れるところ。山梨百名山では一帯を羅漢寺山としているようだ。弥三郎岳以外の山は歩く人は少なく静かなハイキングルートになっている、という。

金曜日の朝早出して都内を抜ける。中央道の勝沼で降りて甲府市内から昇仙峡へと上がる。立地は街の裏山というかんじ。先週もきているので迷うことはない。

車を仙娥滝のパーキングにおいて、6時40分にスタート。だれもいない荒川沿いの遊歩道を5㎞ほど歩いて下る。途中にあまたの名所があるが吊り橋を渡って羅漢寺に寄る。五百羅漢と阿弥陀さまのいる古寺である。

昭和遺産の趣のあるの長とろ橋。あたりには廃旅館などがあってかつては昇仙峡巡りの起点としてにぎやかだったように見える。古いコンクリート橋のたもとからハイキング道を登る。8時。
羅漢寺

長とろ橋

白山(白根)展望台

ひと登りしていったん林道に出てからもういちど山道に入る。ぼんやりした尾根状をゆるく登ると平らにでて、あとは水平道のような山道が続く。等高線沿いにのびているようだ。獅子平村からの道を合わせると高原状になってスギの植林帯となる。林の中に石垣が散在していてどうやら昔の山の畑のあとのように見える。

幅広の歩きやすい道が続き白山(白根)展望台。南アルプスが雲の中にあるようだ。太刀の抜き岩あたりには花崗岩の大岩に石仏と杵が安置されていた。このあたりまで村の生活圏だったのだろう。古い道である。

白砂山からは向いにロープウエー駅と弥三郎岳の山頂が見えた。人の声も聞こえてくる。人型の大きな岩峰は鎧岩だろう。
長とろ橋からここまでだれにも会わない。
白砂山あたりから弥三郎岳、鎧岩

八雲神社。裏に石祠がある

12時前にロープウエー駅。あたりは観光客用の施設や看板が満載。パワースポットだという。それって何? 八雲神社の裏には石造りの大きな祠があって古いものに見える。地元の氏神で500年の歴史があるというから侮れない。石段の向きからみると今のロープウエー駅に向いた表口は裏口だったのではないか。

弥三郎岳はすぐそこで大きな花崗岩の裸岩だった。絶好のロケーションと展望。
パワースポットとかいうのなら、甲府、昇仙峡、八雲神社、さらにその先の金桜神社、甲信国境の金峰山を結ぶラインがそれにあたりそうだ。

ロープウエー沿いに下山路があるとネットで見ていたのでそれを下る。幅広の明瞭な道できれいなジグザグで急勾配を下っていた。荷車も通えるほど。下半には植林帯のあちこちに石積みあって猪狩村(昇仙峡あたりの村)の山の畑だったことがわかる。桟道や橋はもうすこしで朽ちはてるのではないか。捨てるには惜しい道だ。
植林帯の中に石積

降り口はロープウエー駅の近くの小沢にかかる橋で、こないだきたときはヤブで侵入不可と見えたところだった。ここにも石仏が捨てられたようにあった。1時半には車に戻る。
ハイキングルート全体があれこれ古事を感じさせるコースといえる。景色もいい、おすすめ。

金桜神社から韮崎に下り富士見へ。温泉センターによって富士見パノラマスキー場で休憩。毎度のところで八ヶ岳がよく見える。明日も好天予報なので白馬へ移動して五竜岳に登りたい。