7.21.2023

ハンゼノの頭(奥多摩)

青梅街道(大菩薩ライン、国道411号)柳沢峠から忘れられたようなハイキング道へ

date 2023年7月18日 火曜日

晴れ

member 伊藤フミヒロ 記

ハンゼノの頭

こんな感じのところが目立つ

生成不明な大石があちこちに


こじんまりした草原がところどころに

涼しい朝霧高原道の駅から精進湖経由で酷暑の甲府盆地へ下ります。古くは駿河湾から甲府までひと晩で魚を運んだという中道往還です、馬で。右左口(うばくち)から塩山市街経由柳沢峠へ。

柳沢峠はとなりの雁坂峠が長大トンネルで秩父に貫通するのに、いまでも山稜を越えて丹波山村、奥多摩へ続いています。青梅街道のことです。国道は大きく改良されていてループ橋やトンネルもあって走りやすいです。標高1450mはかなり高い。ヒロユキさんのレポートでここのハイキングを知りました。暑い夏の山歩きに向いているようです。

大菩薩方面?

          

これは珍しい。ハイキング道の脇にゴミカゴ

峠の茶屋の裏にひろい登山者駐車場があって数台クルマが。スタートは12時。歩きやすい登り道が柳沢の頭まで続きます。標高1671mの頭はせまく展望もありませんが三等三角点がありました。

このあとはゆるい起伏できれいな主脈を行きます。ハンゼノの頭(標高1686m)まではわずか、13時到着。広い山頂で眺望も素晴らしい。とはいえ夏雲で南アルプスや富士山はよく見えません。甲府盆地が見下ろせるようです。

柳沢峠からは1時間の登り、標高差は250mほどでたいしたことはありませんが歩きがいはあります。



屋根に穴があいた東屋

ベンチとテーブルの跡

林道歩きはほとんどありません


この先も奥多摩らしい、雑木とところどころ大石のある稜線、ときどきこじんまりとした草原が続きます。

三窪高原というのは電波塔1676mの手前の草原らしいです。廃墟のような東屋やトイレがあってこのところ人の手が入っていない様子。木製階段も多いですが古ぼけた感じで、それにしては登山道はヤブもなくきれいです。

出会ったのは数人、休日はもっと人が来ているのではと想像しますが、ともかくお買い得なルートだと思いました。

標高1673mのコブまで行ってから戻りました。15時15分終了。


時間があるので一之瀬高原へ行ってみます。長らく通れなかったおいらん淵からの道が開いたらしいので。道は柳沢峠側からの林道(やはり一之瀬に行ける)と同じくほとんど1車線。片側は深い谷でのぞき込んでも流れは見えません。奥多摩の究極を教えられます。

しょうらん峠の登り口にある民宿みはらしまで行きました。ここにハイカーはクルマをおいて(500円)登るらしい。この先の作場平は笠取山の登山口です。笠取のハイキングはたしか去年、雪があって楽しい山でした。都の水道局が世話をしているらしく登山道がきれいすぎてヘン。


一之瀬の民宿みはらし

おいらん淵あたり

丹波山道の駅


奥多摩周遊道路月夜見パーキング

ドライブルート。350kmくらい

一之瀬はもともと多摩川最源流の集落ですがいまや限界の村。やめてしまったキャンプ場がいくつか。ひとつだけ営業中があるようす。ほとんど廃の村です。往路を対向車がこないことを祈って、戻りました。ついでに、多摩川の語源は丹波川だそうです。


国道411号を下り丹波山道の駅にイン。となりののめこいの湯は初めて。やや高い(900円、3時過ぎは600円?になります)ですが。その分いい雰囲気があります。夕方まで暑くて心配しましたが急速に冷えてきて快適になりました。ここの標高は650m。


7月19日 水曜日

帰り道は奥多摩周遊道路(都道)を選びました。地図でそのくねくねを見て長らく敬遠していた道ですが完全2車線の快適なルートでした。月夜見山パーキングから見る奥多摩の山々は値千金。三頭山登山口の都民の森も初めてです。三頭大滝まで遊歩しました。つぎにはこちらからも三頭山へ登ってみたい。


秋川沿いに下ってあきる野、あとは立川、多摩川沿いにすいすい、昼過ぎに都内に入りました。 


上 奥多摩周遊道路から奥多摩湖を見おろす 下 丹波山道の駅