11.02.2022

父島のシーカヤックとシュノーケル

小笠原の青い海で1日ツアー 

 2022年10月27日

member  ito fumihiro kisya(記)

ラッキー。天気いい。トミーGさんもニコニコ


 出発まえにネットでカヤックツアーを予約していました。

 トミーGワールドというところですが、個人営業のようです。Gは爺さんのことらしい。

 

 朝の迎えのくるまにもうほかの客がのっていました。母娘と一人旅の女性それから若いカップル、それに私。

 海の様子を見ながら、南へドライブします。予報とはちがって天気はよいのですが風があります。ちょっと心配と、トミーGさん、話好きで本音のヒトらしい。もう還暦とか。

 

 父島第二の集落、扇浦がスタートです、二人のりのカヤックが並んでいます。朝早くからトミーGさんが用意したといいます。見たことのない舟で、水が入っても、貯まらない、沈しない、沈してもかんたんにリカバリーできるそう。薄くて浅く、見るからに一体成型の舟です。

 

ヒンコウ丸の沈む境浦



あちこちで遊びます

ふたりのりでラク

 今日のルートは扇浦から北上して境浦まで、往復プランです。途中入江に入ったり浜で泳いだりするそうです。私のバディは大型の女性で力持ちそう。ハシノさん。

 

 9時にスタートしました。快適に進みますが、ときどき山から風が吹き下ろしてきて止まってしまいます。ハシノさんが強力で助かりました。

 

 風が続くので近くの入江に避難しました。ここでなんだかんだ時間が過ぎます。風と波の塩梅を見てふたたび出港。がんばって昼前には境浦の入江にはいりました。ヒンコウ丸という沈没船がある有名は湾です。

 ここでシュノーケルをたのしんでランチをとりました。温かいコーヒー、サービスよいです。

 

 沈没船のあたりは海底が白砂で熱帯魚がたくさん住んでいました。船は赤さびた鉄骨だけになっていましたがその骨にも登ってみました。

 

 ヒンコウ丸の悲しい物語りを聞いてからもう少し先にすすみます。境浦の裏の小さな入江はサンゴ礁の海で魚が多くきれいでした。シュノーケルで熱帯魚との2回めのセッションでした。

 

 南海の時間はまたたく間にすぎて、帰路につきます。帰りはフォローの風をひろってスムーズに進むことができました。3時に扇浦帰着。

             

 まる1日カヤックを漕いでいるのは大変なので、海を見たり、浜や磯で観察したり、シュノーケルを楽しんだりするのがよいようです。

 トミーGさんはサーフィンのほかオールマイティのプレイヤーで、楽しいガイドでした。

 追記

小笠原の不思議の2

なぜ飛行場がないのか。


ということはなぜ飛行機便がないのか、ということになるとおもいます。

戦中は日本軍の飛行場が父島須崎のあたりにあったそうです。アメリカ軍占領のときも同様。いまはありません。

北の利尻島、南の石垣島、奄美大島、屋久島へ飛行機で飛んだことがあります。ジェット機もあればプロペラもありますが、長い短い相応の滑走路があり安全飛行しています。


小笠原飛行場は大部分の島民の念願、悲願だそうです。島内にそんなタテ看板もあります。ならどうして、というところですが、


ネットで石原慎太郎さんのちょっと前のコメントを見つけました。都知事時代のものです。


私も、小笠原ラバーのひとり、作ったほうがよいと思うが、地形的に険しいこともあって莫大な費用がかかる、それに環境庁から自然保護についての注文もありなにかと難しい。いま国も都も金がない。代案は高速船とか水上飛行機とかあるが中途半端なのは知っている。

おおよそ、そんなふうなコメントがありました。

おまけに石原さんは、戦後の父島、南島などの自然の荒廃や返還後の大村の復古的な土地割(村人の我利我利亡者ぶり)など、政治のマスタープランの欠如、地元の意識の低さなどについてもぶつくさ言っています(アメリカ施政時の島はもっときれいだった、というようなことでしょうか?)。

島が小さい、島民が少ない(3000人未満)、観光のヒトも週一でおがさわら丸で行き来するくらいの少数。

つまり、費用対効果が悪すぎる、というようなことが主な理由になってなかなか飛行場の建設にすすまないようです。飛行場候補地などもあれこれ話題になりましたがハナシだけで止まっているようです。

飛行機が飛べばたくさん観光客が利用するのではと私などは思います。羽田から片道1,000kmなので沖縄便くらいの設定ができるでしょう。6日間の休みをとるのがむずかしいヒトでも1泊、2泊なら気軽にやってこられます。


小笠原くらいの島はほかにもあって飛行機が飛んでいると言いましたが、小笠原飛行場の建設はお金さえかければ可能なことのようです。とはいえ観光客がふえればその受け入れの体制はいまのママでは破滅します、根本からやりなおす必要がありそうです。

飛行機が飛べばおがさわら丸の客が減ることだけはたしかでしょう。とはいへ24時間かけてのんびり行きたいというヒトも案外いると思いますけど。