4.01.2001

守門岳と浅草岳

守門岳と浅草岳
トレーニングになった
 
メンバー 伊藤裕之 五味隆登

2001_4?日程調査中

 昨年、只見側入叶津から、浅草岳に登った時、正面によく見えて気になっていた、
黒姫の東の尾根に行ってみました。人は、行っているとは思いますが、スキーの記録
としては、まだ見たことありません。

 8時半、除雪終点の大自然館前をでる。破間川の林道を、八十里越えの方に、1時間
ほど歩き、堰堤を越えたあたりが、予想していた徒渉地点。それまでは、谷も深く、
沢は、割れて、渡れそうな感じは、無い。堰堤の上は、予想どうり流れも緩やかで、
雪も乗っている。林道の湾曲しているところから、うまく沢に降りる事が出来た。ス
ノーブリッジを越えて、徒渉完了。回りを見渡すと、側壁をずり落ちてきた、厚み3
m位ファミレスの駐車場位の雪塊をはじめ、雪割れ、落ちそうなブロックなど、林道
側に多く、不気味。
岸に上がりあとは、登るだけ。木々の中、小さい平らをいくつか越えると、右に大き
な斜面が開け、一登りで、広い平らに出る。山頂につながる大きな斜面が、広がる。
上部は斜度も結構きつい。どこを登るか考える。ゼンダナ沢は、しっかり雪が乗り、
その左の尾根もなかなか良さそう。やはり正面の斜面の太い樹林の中を登り、上部の
棚になっているように見える所を、トラバースして、稜線に出ることにした。早く右
に巻いた方が、傾斜は、緩いのだが。
稜線に出ると、奥の斜面は、登りやすい。やがて尾根が顕著になり、ちょっと雪屁の
出た山頂が見える。ゼンダナ沢の源頭も良さそう。黒姫は、守門浅草の、展望台。浅
草の大きな山容が、眼前に広がる。13時半滑り出し、尾根もターンできる位の幅は有
る。両側は木も無く高度感が有る。下の斜面に入る。こちらは、南面。最初急なので
、ちょっと斜滑降を入れると、案の定小さい雪崩が出て下の棚で止まった。あとは、
木の中に入り、重い湿雪を気持ちよく滑り、大きな平らに出た。標高差も少ないので
下りは、早い。河原まで緩い斜面を下り、渡ったところでシールを貼る。林道まで一
登りして、危険地帯を通過して、一休み14時半。林道は、右沢の合流点まで傾斜もな
く滑らない。15時20分大自然館到着

このコースは、徒渉が最大のポイント。時期が遅かったり、少雪のときは、沢に降り
るのも苦労かもしれない。後は1時間の林道歩き。でも黒姫に登るなら下黒姫沢を経
由するよりダイレクトだし、標高差750mと小ぶりだけど、気持ちいいコースと思い
ました。

 大自然館で五味さんと合流し、翌日浅草早坂尾根を目指しました。ムジナ沢は、も
う何度も行っているし、景色も見えないので、尾根コースで登れないものか、やって
みましたが、以外と尾根に取り付くまで、地形も複雑で、小さく急な凸に悩まされ、
結局ムジナ沢に逃げました。単調だけど効率の良い登りでした。稜線に出ると、昨日
登った黒姫と守門が大きく見えました。山頂はにぎわっていました。只見側から来て
いる人たちも結構多いようですが、早坂尾根に下る人は、少ないようです。私たちの
前に3人組が、早坂尾根におりて行きました。早坂尾根は、最初は、入叶津側の尾根
と平行ですが、途中からだんだん離れて、えんえんと緩い斜面が続きます。モチモチ
雪で滑らないけど、先行の3人と五味さんがいるので、昨日よりはましです。尾根の
末端から方向を変えて、林道に向けてすべります。この辺も木々の中、程々の傾斜で
なかなかいいところでした。林道には、すでに先行トレールが有り、最初は、緩く歩
きでしたが、徐々に斜度も出て、3時15分、以外と早く大自然館につきました。天気
が良く、早く終わってしまって、もったいないようでした。

今回は、破間川をはさんで、右に浅草早坂尾根、左に黒姫と、相対するプランなので
それぞれ良く観察できました。この地域は、浅草、守門以外脚光を浴びませんが、結
構スキーも楽しめ静かな山行ができる場所だと思います。