ヤマボク-笠峠-石の湯ロッジ-鉢山-横手山-芳ケ平-大平湿原-草津
志賀のクラシックルートは、竜王、横手、笠等、いずれも志賀を起点に下りコースです。志賀高原の標高が高く、下りが長いからだと思います。でも、昔のひとは、万座から横手越えして熊の湯に入ったとも聞きます。
峠越えして志賀高原に入り、峠越えして帰るような、昔風、クラシックルートの現代版を考えてみました。
3月14日:ヤマボク-笠峠-笠岳スキー場-旧石の湯スキー場跡-石の湯ロッジ
前線の通過により大荒れの天気、どうなることやらと思いました。新幹線は予定通り走ってくれて、無事ヤマボク到着。下の山田温泉から雪模様。
パトロールの小屋で食事と身支度し、昼過ぎにスタート。1本、重めのパウダーを滑り、スキー場トップへ。計画書を出してスタート。20センチほどのラッセルでシールは付けない。歩き出したら雪もやんで曇り空、笠岳も時おり姿を見せる。峠から道路を下る。途中ショートカットしてパウダーを楽しむ。予定では、すうっ~と行けるはずだったのだが、思いがけない降雪で、その後は延々と下りラッセル。笠岳スキー場の手前で道路を外れ、石の湯の方に進路を取る。バンガローの集落を過ぎ、なるべく登らないように行く。白く雪をまとった大きな樹木が点在する。角間川の縁は、急なギャップになって、ずっと続いている。前方に尾根が見えてくる。その向こうが、旧石の湯ゲレンデのようだ。角間川の縁も崖っぽくなってきたので、少し登ってやり過ごす。見晴らしが良くなって、対岸に建物が見えてきた。石の湯ホテルか?切り開きに滑り込んで、振り返ると石の湯ロッジが見えた。反対側を見上げると、石の湯ゲレンデの急斜面があった。今まで石の湯ロッジの窓からしか見たことの無かった風景だが、ここから見下ろす景色は新鮮だ。ブッシュな斜面を滑り、ぐんとロッジに近づく。雪の乗った小さな橋を渡り、ロッジの前にスキーを滑らす。
3月15日:石の湯ロッジ-前山スキー場-四十八池-鉢山-横手山スキー場-横手山-渋峠-芳ケ平-大平湿原-草津
朝、ロッジに来た五味さんと合流し、前山スキー場へ。
前山スキー場のリフトを登ると、志賀山と鉢山が現れる。新雪に青空、天気は最高、昨日の心配など、うそのよう。ここから笠岳と熊の湯スキー場、横手までのパノラマが、素晴らしい。
四十八池へ、道をたどる。渋池を過ぎ、鉢山の斜面を横切るような道も、やがてフラットな地形になり、志賀山の奥の方がどんどん見えてくる。
駆け足で通り過ぎるのがもったいない感じだが、写真を撮って、途中から、鉢山の斜面に取り付く。北面の樹林の中だが、登りに苦労するほどでは無い。大分登ったころ、四十八池、志賀山、岩菅山も見える見晴らしのいい所に出た。傾斜も弱まり、少しで山頂に到着。見晴らしは無い。火口を南に回り込むと、樹木も薄くなった。クロカンの二人連れが反対の方から来た。適当な樹間のところに出て、ここを下ることにする。重めのパウダー。草津峠北西のフラットな所に降りた。
これから、横手山スキー場に向かうが、沢が入っているので、地形の緩くなるところまで下る。第6リフトの下に出た。ここからは、横手山山頂には行けないので、一旦スキー場を下り、山頂へ向かうリフト、3本乗り継ぐ。山頂ヒュッテの前にテレマークの一団が居た。近づくと春水さんとダイアモンドダストの生徒さんだった。車で来ている五味さんとはここでお別れして、渋峠へ。ツアー届けを出して道路をドロップポイントまで進む。
尾根上はしばらくカリカリのようだったので、シュプールの沢山付いた、カール状地形の尾根寄りを降りることにする。重い新雪に時々固い硬い所も有って、難しい。傾斜の有る所は、もう時間的に硬くなり始めたようだ。怪我しないよう注意して降りる。平な所に出て、トレールに沿いスキーを進める。クラストしている所も多い。芳ケ平ヒュッテの前には、人が沢山居た。名前を言って、少し休憩をとる。
ヒュッテの脇を登って、これより大平湿原に向かう。トレールは付いていて、尾根上は行かず、巻いている。それを追うと、下に湿原らしきものが見える。沢状の中を滑ると広い斜面の上に出た。段々になっている。しかし超修行雪だ。転ばないように、怪我しないようにと勤める。古いトレールを追うと、なんとか渡渉点の赤布にたどり着き、こんもり雪の積もった、石2個ほどの渡渉を終える。シールでちょっと登り、ボブスレーコースみたいな凍った道をえんえん下る。途中何箇所か、右の進路がクローズされていて、最後は、道路に出て、スキー場まで徒歩で上り返し、終了しました。悪雪でしたが、展望は、素晴らしく夕方まで、楽しめました。
パトロールに書類を渡し、ツアー届けを出した渋峠ホテルに電話。4時45分の最終シャトルバスで、草津バスセンターへ。スキーをコインロッカーに入れ、湯畑の白旗の湯に浸かる。湯は熱め。無料だった。 荷物をまとめ、そばを食べ、丁度良い時間にバスセンターに戻る。この辺は計画通りだ。空いているJRバスで、草津口長野原駅に向かう。各駅停車で高崎へ、高崎からは、快速が有ったので、22時半ころ東所沢に着いた。
最初と最後は、つじつま合いましたが、途中は、遅れ気味で、時間が気になってしまいました。すいすい行けるはずだったのが、突然の降雪もあり、バックカントリー、移動するのは、予想以上に、時間かかるなーというのが実感でした。今回は、最初から最後まで通すことにメインにしたため、いいところを滑れなかったり、時間が遅くなったり、個々には満足いかない部分も有りましたが、半分位は初めての場所でもあり、また良い時期にゆっくり訪れたいと思いました。お付合いくださいました、フミヒロサン、五味さん、アドバイスくださいました春水さん有難うございました。
伊藤 裕之
3/14
ヒロユキさんのプランで再度山田温泉へ。笠越えして、翌日鉢山まわってから草津に下る計画。朝いちの新幹線で長野。長電須坂からバスで山田牧場。朝の雨はここでは大雪になっていた。昼過ぎに歩き出して笠峠へ。雪が止んで曇り空。笠岳がときどきのぞく。風もない。4時半に石の湯ロッジ。夜はるみさんからダイアモンドダストと乳頭温泉つるの湯の因縁を聞く。
3/15
日帰りの五味さんと合流。抜けるような青空。昨日の積雪が風景を一新している。前山リフト利用して鉢山へ。48池から北面を登って山頂。南面のほどよい樹間をくだってスキー場へトラバース。横手リフトで山頂へ上がる。1時過ぎ。はるみさんたちと山頂でばったり。ここで五味さんとわかれ、渋峠から芳が平。悪雪。大平湿原経由草津温泉へ。一日いい天気だった。4時半の天狗発の最終無料シャトルでバスターミナル。スキーをロッカーに預けて湯畑の白旗の湯無代にはいってそば食べて6時半のjrバスで長野原草津口。高崎から新幹線で帰京。10時半帰着。伊藤フミヒロ
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