1.26.2015

黒檜山スキー

黒檜山東尾根

赤城の山スキー
2015年1月25日

member 伊藤ヒロユキ 伊藤フミヒロ記 
山頂気温4度で雪だるまも融ける

スキーの人はだれもいない

16日 日曜日
天候 はれ
ヒロユキさんに誘われて朝早く出かける。 
赤城山の最高峰黒檜山に山スキーのバリエーションがあるという。記録も出ている。地図をみると南峰から東に大きな尾根が延びている。ヤブが多いようだが雪が多ければ楽しめるかも。
北関東道を伊勢崎で降りて渡良瀬鉄道水沼から沼田にぬける道で花見原公園林道へ。除雪されていない雪道を終点手前まで。
前夜の新雪が

大沼、小沼、駒ヶ岳、地蔵岳、スキー場、ワカサギ釣り
たんしいツリーラン

赤城山の高いところは雪雲。8時スタート。林道をショートカットするように登って東尾根に乗る。夏道らしいトレールを追って高度を上げる。日が射してきて陽気も暖かい。前日の新雪がきれいだが登るには厄介。稜線に近づくと樹氷が見事。にぎやかなひとの声が聞こえてきて主脈に出る。12時、スキーを南峰にデポ。縦走路を行きかう人が多く山頂は富士山みたいな人出で驚いた。
30分ほどのんびりして下山。2,3か所オープンスペースがあるがあとは雑木の中の下降。登ってきたのはスノーシューとワカンのふたり。林道滑走して3時終了。
ヤブというよりも雑木林の尾根でそれなりに楽しめるがいっぱんにはお勧めしない。静かな雪山が味わえる。ヒロユキ師匠からはヤブの下りは早いとほめられる。
有名な水沼駅の温泉に寄って、東松山までまっすぐ走って関越道で帰京。
楽しい林道滑走



参考
水沼の荒神山(群馬100名山)


1.18.2015

本白根山と池の平

本白根山と池の平
真冬の山スキー
2015年1月16-17日

member 羽根田 松倉 伊藤フミヒロ記 
2171mピーク

高い雲とそよ風の日
白根お釜と岩菅山

16日 金曜日
天候 はれ
 
 いつものように森林公園で待ち合わせして、渋川から八ッ場ダムのあたりを抜けて草津。前日に前線が抜けたらしく湯の町は雪景色。ゴンドラが動くのを待ってトップへ。のんびりしたのでスタートは11時ころ。レベル2の火山規制で芳ヶ平へは入れないようなので本白根山頂を目ざす。森を抜けて稜線に出ると大展望が広がる。遠くは白馬、南アルプスあたりまで。雪庇の稜線を辿って最高峰の本白根へ。地図に夏道はないが、ありそうだ。夏は立ち入り禁止なのだろうか。風が強いところなのだが無風で暖かい。眺めを楽しんでからスキー場のコースへ滑り込む。陽気と天気に恵まれてラッキー。4時、高松に入る。高級旅館らしい、いくつも湯船があった。
雪寒の日

池の平大火口

雲上の丘から

火口底へ
楽しいツリーラン


17日 土曜日
天候、くもり、雪

 前線通過中とかで雪模様。場所を変えればいくらか天気もよいかと地蔵峠へ移動。湯の丸スキー場に車を置いて池の平を散策。11時ころスタート。山頂部は雪雲がかかっていて視界は1㎞ほどか。北風が当たって寒いがその分雪はいい。冬山のムードが楽しめる。火口底の雪原をトラバースして林道経由でスキー場に戻る。ゲレンデも朝いち絶好のコンディションだったが午後になってますますいい感じになっていた。3時終了。
 小諸のアグリの湯に寄ってから帰京。悪天予報のせいか関越は渋滞なしだったが北風烈風。
 寒いところがだんだん苦手になってきたが、温泉スキーに誘われれば断る理由はない。みなさんどうもありがとうございます。また出かけましょう。

to matukura san's blog



参考展望図





1.11.2015

城ヶ尾峠と菰釣山

城ヶ尾峠と菰釣山
甲州相模国境(西丹沢)
2015年1月10日
城ヶ尾峠

相模湾

中の丸から菰釣と富士

member 太郎 伊藤フミヒロ記 

10日 土曜日

天候 はれ
 前日に道志湯経由道志道駅に入る。車中泊キャンプは宇宙船の中みたいで楽しいが、この時期お仲間は少ない。ここの道駅食堂の軽食類はけっこうおいしい。
 6時の気温はマイナス4度。道志森のキャンプ場まで車で上がり停めさせてもらう。500円。7時スタート。広いキャンプ場にはソロキャンパーのテントがひとつだけ。トンノムネ山への細道を分けてから林道を小一時間。城ヶ尾峠への登り口にかかる。道志の山には朝日が当たっているがこちら北斜面の森の中はうすら寒い。小尾根伝いに古道が延びている。峠手前でザレた斜面のトラバースがあるがさほどのこともない。
 城ヶ尾峠に8時半。朝日が正面から射していっきに昼の世界へと変わる。峠は三ヶ瀬川源流にあるのでサガセ峠とも。黄金色に輝いて見えるのは小田原の海、相模湾。世附権現山がすぐそこにあるのに気がついた。世附川に下る南への道は荒れているという。地蔵平、大又沢、世附、丹沢湖と抜ける古道はバリエーションルートのつもりで歩かなければならないようだ。地蔵平にはかつて山の人の集落があったというが今はお地蔵様だけがとり残されているらしい。訪ねてみたい気分もあるがいつのことか。
菰釣山頂手前。凍ってる

菰釣山は山伏峠から往復したことがある。向かいは御正体山

山中湖と世附川源流の山

 城ヶ尾峠からは、西へ甲州相模国境稜線の起伏を辿る。東海自然歩道になっていて歩きやすい。中の丸あたりからは富士山や御正体山、目ざす菰釣山が見える。光る相模湾に浮かぶのは大島。道志の谷を隔てて見える3連ピークはこのあいだ登った今倉山にちがいない。冬型の天候で北風が強く寒い。三ヶ瀬川西沢へ下る分岐の先に菰釣避難小屋があった。覗いてみるとピカピカに掃除されていて気持ちがいいほど。
 菰釣山山頂へはここから樹間の緩い登りを30分ほど、一部凍結した雪道になる。山頂には11時時過ぎ。これまでだれにも会わなかったが単独の若者が先着していた。
 四方を展望することができる。やはり富士山が立派だ。山中湖周辺の低山がよく分かる。南アルプスや八ヶ岳あたりは雪雲がきている。大菩薩、金峰山は雪をかぶったあれだろう。
 30分ほど山頂で過ごし下る。やはり単独の若者がひとり上がってきた。犬好きらしい。太郎がクンクンしている。避難小屋の先から「道の駅へ」の案内通り西沢に下る。マイナールートかと思っていたがしっかりしたハイキング道だった。急坂をジグザグで下りすぐに西沢に降り立つ。林道をのんびり下り車のあるキャンプ場に戻る。1時過ぎ終了。
避難小屋

西沢源流から今倉山


1.06.2015

道坂峠と今倉山

今倉山
往にし方の道坂峠から
2015年1月5日
ヒミツ展望台から

天神様

旧トンネル脇から登る

今倉山は3ピークある

member 太郎 伊藤フミヒロ記 

5日 月曜日
天候 はれ

 JTBのガイドブックに今倉山から撮った御正体山のいい写真があったのでそれを撮影してみたい。県道道志都留線の道坂トンネルからスタートするのがいちばんの近道。道志道の駅の先、神地に分岐があって10分ほどでトンネルまで行くことができる。トンネル手前の天神様の脇に車を停める。
 道坂トンネルと表示がある。道坂峠の下を抜ける立派な新道で、かつては一段上の旧トンネルを使った。それ以前は人や馬が主尾根上の道坂峠を越えて行き来したという。天神様は峠にあったものを引き下ろしたらしい。願掛けの新しいお札がたくさんぶら下がっている。峠は道志の神地や善の木村から谷村(都留の旧名)に越える古道で村と町を結ぶ重要な経路だったという。
 7時半スタート。ガイドブックのとおり旧道に入り、入口をふさがれた旧トンネルの脇から造林帯の中の暗い急坂を登る。ひと登りで道志連山の主稜線に上がることができる。急に北風が吹き付けてくる。道坂峠はすぐ先にあった。案内も石仏もなにもない鞍部だが、道志側には古道としかいいようのない深い凹状の道型が下っている。天神様はここにあったのだろうと思われる小塚もあって好ましい峠の風情を見せている。
 都留(谷村)側に下る道は、と見るが、急坂でそれらしい様子はない。ハイキング道を今倉山へと辿る。しばらく行ったところで左に緩く下る踏み跡が見える。道坂峠に達したあとすぐ谷に下るのではなくもう少し尾根を登ってからまくようにして古道があったのかもしれない。さらにしばらく行くと小さな広場があって、左は都留との案内があった。道坂トンネルの都留側の入口から上がってくる新しいハイキング道のようだ。
道坂峠、どうさか峠と読む。天神峠とも

今倉山頂

聖、赤石、荒川、塩見


 今倉山へは急坂を一直線に登るように道が付けられている。極端な急坂ではないのでそんな道もありなのだが、丹沢の人気ルートのように人の手がていねいに入った様子はない。道志連山のメイントレイルなのだが昔のまんまの登山道が残されているようだ。
 休み休み登って9時半に今倉山山頂。標高差は500m。広くて平な山頂だが雑木の林に囲まれている。木の間から四方の山々を見ることができるが、緑の季節には望めないだろう。なんともハイカーには気の毒な山頂ではある。では、ガイドブックに載っていた御正体山と富士山の写真はどこから撮ったのだろう?
 そのへんを歩きまわったあと、あてずっぽうで西峰へ続く道を下ってみる。広場のようなコルに降り立つと西側が明るい。雑木の林の薄いところがあってそこに向かうと、あった、小さな展望台が。人ひとりが立てるスペースで、正面に素晴らし景色が広がっている。足元を見ると灌木をのこぎりで切ったあともある。熱心な写真家の秘密の場所にちがいない。守備よく撮影を済ませトラバースするようにして往路のハイキング道に戻る。シカ道だったらしくがさがさと獣が逃げていく後ろ姿が見えた。太郎は大騒ぎだ。
 下りはなんのこともなく1時間ほどでトンネル入り口に帰着。11時半終了。今日もだれにも会わなかった。道志の山は人気が少ないので犬連れ散歩にはとても向いている。

道志道駅から道志の山

赤鞍は遥か向う。道志七里は細長い

参考
 道志七里は長い谷間にあって、小さな村が点在している。村から都留(谷村)側に抜けるには道志の山を越えなければならない。いくつもの峠があったようだが、道坂峠越えは重要な道だったらしい。犬越え路や城ヶ尾峠ととも戦国時代からの物語が語りつがれているようだ。
 道志の山から南を見ると甲相国境稜線の向うに箱根、そして小田原の海を遥かに見ることができる。甲州から道坂峠に登りさらに道志の谷に下り、城ヶ尾峠を越えて玄倉、酒匂川と辿れば相模の海に触れることができる。山国からやってきて遠くに光る海を見た古人の顔を想像するのはけして難しくない。驚きと憧れ、今の人にも共通する表情にちがいない。
 峠歩きの現代のグル「峠のむこうへ」さんの実地踏査と論考には頭が下がる思いだが、道坂峠についても古書を比較検討して、実際に歩いて探したレポートが発表されている。この方は学者ではないらしいが、だからこそというか、たいへん文章が素晴らしい。過去の紀行家に負けないレポートを読むことができる。

「峠のむこうへ」さんの道坂峠紀行
 http://homepage3.nifty.com/tougepal/budousawa.htm

菜畑山と赤鞍ヶ岳

菜畑山と赤鞍ヶ岳
道志村役場から周回
2015年1月4日
菜畑山

菜畑山東尾根から赤鞍ヶ岳を見る

東尾根の鉄塔と大室山、道志の谷

member 太郎 伊藤フミヒロ記 

4日 日曜日

天候 はれ

 早出して道志へ。村役場前の駐車場が公開されているらしい。8時にスタート。ここに都合よく戻てくるには菜畑山に登り主稜線を縦走して赤鞍ヶ岳から下ってくるのがよいようだ。菜畑山へは東尾根を登ると効率がよい。
 櫓沢沿いの林道を少し登り送電鉄塔佐久間東幹線の真下、巡視路らしい丸太橋をわたる。そこが東尾根の取り付きで植林帯の急登り。踏み跡は不明瞭で近頃使われていないよう。ヤブを漕ぎひと登りで鉄塔下にでて東尾根に乗る。ごく最近の伐採跡があってブル道がさらに先の鉄塔に続いている。ここまではもっといいトレイルがあるのかもしれない。
 東尾根をそのまま直上。雑木のきれいな尾根でヤブもなくスムースに登ることができた。木の間から赤鞍ヶ岳へ続く主稜線が見渡せる。数日前の雪はほとんど融けてしまったよう。2時間ほどで菜畑山。
赤鞍ヶ岳から蛭、大室、加入道
道志口峠(本坂峠)。峠のむこうへさんお手製のカマボコ板見える

だれにも会わなかった

 富士山が見えて駿河湾も見通せる。道志の谷が俯瞰でき、菰釣山から大室山へ続く甲相国境稜線がよくわかる。日曜日だがだれも上がってこない。10時半に赤鞍へ向かう。道標には1時間半とかあったが、小さなピークがいくつもあって結局2時間半もかかる。

 閑話休題。この尾根上の鞍部にはいくつかの峠があって道志と秋山筋(大旅川、朝日川)を結ぶ古道があったようだ。網張峠、本坂峠(道志口峠)などなど。「峠のむこうへ」さんの実証紀行が面白い。その中、古文献にでてくる川崎吉蔵氏や羽賀正太郎氏など、存命中の姿を思い出すとなつかしい。横山厚夫さんはいまだ現役だが、若いころの探検の様子をうかがうことができる。偉大なヤブ山先達がたくさんいることをあらためて知る興味深い内容ではある。

 赤鞍ヶ岳1時。山頂は雑木の中の広場になっているが展望は少ない。少し先で見晴しのよい肩があり大室山が大きい。その先に案内はないが竹之本の役場に下る細道があった。猛烈な急坂を降りて雑木林が造林の黒森に変わると傾斜が落ちる。林道に出てしばらく行くと村はずれに出た。
 イノシシ狩りのおじさんたちがいて成果を見せてくれる。太郎はいい犬だと誉められるが尻尾を下げて怖がっているようだ。林道をショートカットするような細道があって下ると五地蔵が置かれていた。これが古い登山道らしい。民家の軒下を通って国道に出るとすぐ先に車が見えた。
 3時終了。結局だれにも会わなかったが赤鞍ヶ岳には雪の上にヒトの足跡があったからまったくだれもいなかったわけではなさそうだ。道志の湯に寄って毎度の道駅でのんびりする。ここはトラックが入れないらしく静か。
イノシシ

六地蔵