8.02.2011

富士山村山古道3

富士山村山古道3
2011年8月1日 くもり
member 太郎 伊藤フミヒロ 記
たしかに100年前の道が残っていた

8月1日 月曜日
平日なので富士山スカイラインのマイカー規制がない。高鉢まで車で上がる。こないだの続きで、村山古道を1650mから2500の富士宮口新6合目まで辿る。8時スタート。
昨日、水が塚あたり様子を見にきたが大雨。今日は、富士山は雲の中だが少し青空も見える。絶好のハイキング日和。ガラン沢への遊歩道を行き、こないだ上がってきた村山道と合流。左折して山へ向かう。
傾斜の増した森の中のトレイルを進む。修験者や富士講の小屋跡や遺跡を見る。首無し地蔵やカニコウモリ畑のような敷地や石積みが興味深い。
大倒木帯

大倒木帯にも道がしっかりついていて、数年前の村山道再生隊の作業がしのばれる。2300mあたりからは細いがきれいなジグザグの古道が残されている。3時間近くかかって富士宮5合目駐車場-宝永山の遊歩道に出る。直前で下山してくる登山者に会う。年季の入った格好していた。道標はどこにもないが、ひそかにこの道を上り下りするヒトは少なくないようだ。
ちなみに、村山道は日沢に沿って付けられているが、日沢の源頭は、春スキーで滑る富士宮ルートの下部雪渓(第2雪渓)にあたるように見える。ネットでこの谷を4月に滑っているヒトを発見したs。
村山道再生隊のおかげでらくらく通れる

ウラハグサ、風知草というらしいが、それらや、樺、カラマツの高山帯になり、村山道の3合石室跡。コケモモのがれき帯になってヒトの声が聞こえてきて、新6合目の2軒の小屋が見えた。11時過ぎ。
宝永山遊歩道に戻り、第2火口をかすめて須山登山道を下る。太郎は足が痛そうでぎこちない。ガラン沢にトラバースして高鉢へ戻る。2時終了。
ガラン沢からのトラバース道は素晴らしいハイキング道だった。太郎が復活してあちこち飛び回っている。立派すぎるケモノ道が縦横していてい富士山腹でいちばんきれいなシカ森かもしれない。ハイキング道を下ったが、結局会ったのは村山道の年季の入った登山者ひとりだけだった。驚きである。
3合目石室の跡。江戸時代は森林限界の上だったらしい

畠堀さんの本「村山古道を歩く」のなかでいちばん印象的な一行。「よくぞ踏み跡が残っていたものよ。100年間補修されることなく、1箇所の崩落もなく道跡は残っていた…」その昔のトレイルをまんま見たかったのだが、まったく同感であることよ。
富士宮口新6合目、悪天なのにおおにぎわい