7.13.2016

雌阿寒岳

雌阿寒岳
写真映りのいい活火山
2016年7月9日 
オンネトーから雌阿寒岳と富士

雌阿寒富士と青池

大皿火口と阿寒湖


天候 はれ
member 伊藤記

雌阿寒岳の登山口近くには立派な公共駐車場があって、温泉は野中と景福があるが後者は休業中だった。5時前にスタート。遥か遠くに雌阿寒岳の山頂が見えるようだ。このあたりのアカエゾマツの純林は名物だという。自然林である。ふかふかの林床を行く。

合目表示があって3合目からは低木帯に変わり4合目でハイマツと火山砂礫の道となって視界がひらける。
5合目へはトラバースして隣の尾根に移り、ハイマツのトンネルを進む。6合目からは樹海の中のオンネトーを見おろすことができる。あとは外輪の9合目が見えるので火山砂と溶岩の裸地帯をひたすら登っていく。あわてなくても山頂は近い。火山性の高山植物も多いので楽しめる。

一番で登ったと思ったが、二人の先行がいたようだ。となりのクルマの夫婦連れと9合目下で行き違う。9合目で火口外輪に出る。巨大な噴火口があって火口全体が硫黄色に染まっている。数か所の噴気孔から蒸気なのか噴気なのか音を出して白煙が上がっている。

エゾアカマツ純林

オンネトー
雌阿寒フスマと雌阿寒金梅

雌阿寒岳火口

雌阿寒山頂

何度もの噴火で火口内は複雑な形状をしていて、火口外輪の外側にも月の砂漠のような大きなクレーターがあって噴煙が上がっている。去年の夏にやってきた登山者は8合目あたりで火山規制のためストップをかけられたという。幌尻岳で会った笹沢さんの話。

最近もそうだが、深田久弥が1959年に来たときも爆発があって雌阿寒岳には登れず雄阿寒岳のほうに転進したという。この山はちょくちょく噴火するようだ。実際いつ噴火してもおかしくない雰囲気だ。

山頂7時半。駐車場の案内には頂上まで2時間とあったが若者向けのタイムだろう。標高差は800mほどだから3時間はかかると思ったほうがよい。山頂では四方八方に被写体が多く写真撮影に専念するから滞在も長くなる。

阿寒湖と雄阿寒岳がわかる。ほかに顕著な山は見えないがどうなんだろう。後続がだんだん登ってくるようになる。地元の百名山ハンターと立ち話したが、山頂北東側、大皿火口では昔は硫黄を採っていたそう。

30分ほどで山頂を辞して往路を戻る。続々と登山者が登ってくるのが見える。すさまじいのは毎日なんとかの30人ほどの集団だった。みんな100名山ハンターなのだろうか。下りも2時間かかった。10時終了。

どこでも行ける時間だが、さて、。足寄に下り、ランチをとって千歳方面へ戻ることにしよう。帯広の水光園によってから日勝峠越えで日高ハイウエイに入り苫小牧へ。水光園は飴色のねっとりした湯でモール泉の代表とか。初めて知った。モールとは泥炭のことらしい。