1.06.2015

菜畑山と赤鞍ヶ岳

菜畑山と赤鞍ヶ岳
道志村役場から周回
2015年1月4日
菜畑山

菜畑山東尾根から赤鞍ヶ岳を見る

東尾根の鉄塔と大室山、道志の谷

member 太郎 伊藤フミヒロ記 

4日 日曜日

天候 はれ

 早出して道志へ。村役場前の駐車場が公開されているらしい。8時にスタート。ここに都合よく戻てくるには菜畑山に登り主稜線を縦走して赤鞍ヶ岳から下ってくるのがよいようだ。菜畑山へは東尾根を登ると効率がよい。
 櫓沢沿いの林道を少し登り送電鉄塔佐久間東幹線の真下、巡視路らしい丸太橋をわたる。そこが東尾根の取り付きで植林帯の急登り。踏み跡は不明瞭で近頃使われていないよう。ヤブを漕ぎひと登りで鉄塔下にでて東尾根に乗る。ごく最近の伐採跡があってブル道がさらに先の鉄塔に続いている。ここまではもっといいトレイルがあるのかもしれない。
 東尾根をそのまま直上。雑木のきれいな尾根でヤブもなくスムースに登ることができた。木の間から赤鞍ヶ岳へ続く主稜線が見渡せる。数日前の雪はほとんど融けてしまったよう。2時間ほどで菜畑山。
赤鞍ヶ岳から蛭、大室、加入道
道志口峠(本坂峠)。峠のむこうへさんお手製のカマボコ板見える

だれにも会わなかった

 富士山が見えて駿河湾も見通せる。道志の谷が俯瞰でき、菰釣山から大室山へ続く甲相国境稜線がよくわかる。日曜日だがだれも上がってこない。10時半に赤鞍へ向かう。道標には1時間半とかあったが、小さなピークがいくつもあって結局2時間半もかかる。

 閑話休題。この尾根上の鞍部にはいくつかの峠があって道志と秋山筋(大旅川、朝日川)を結ぶ古道があったようだ。網張峠、本坂峠(道志口峠)などなど。「峠のむこうへ」さんの実証紀行が面白い。その中、古文献にでてくる川崎吉蔵氏や羽賀正太郎氏など、存命中の姿を思い出すとなつかしい。横山厚夫さんはいまだ現役だが、若いころの探検の様子をうかがうことができる。偉大なヤブ山先達がたくさんいることをあらためて知る興味深い内容ではある。

 赤鞍ヶ岳1時。山頂は雑木の中の広場になっているが展望は少ない。少し先で見晴しのよい肩があり大室山が大きい。その先に案内はないが竹之本の役場に下る細道があった。猛烈な急坂を降りて雑木林が造林の黒森に変わると傾斜が落ちる。林道に出てしばらく行くと村はずれに出た。
 イノシシ狩りのおじさんたちがいて成果を見せてくれる。太郎はいい犬だと誉められるが尻尾を下げて怖がっているようだ。林道をショートカットするような細道があって下ると五地蔵が置かれていた。これが古い登山道らしい。民家の軒下を通って国道に出るとすぐ先に車が見えた。
 3時終了。結局だれにも会わなかったが赤鞍ヶ岳には雪の上にヒトの足跡があったからまったくだれもいなかったわけではなさそうだ。道志の湯に寄って毎度の道駅でのんびりする。ここはトラックが入れないらしく静か。
イノシシ

六地蔵