北アルプスの静かな夏山
メンバー 伊藤記
2020年08月3~5日
8月3日月曜日
中央道勝沼でおりて諏訪へ。モンベル店で雨具を買う。再び中央道で安曇野IC。大町上原の湯(年寄りは250円)によってから七倉山荘、ここにゲートがあって登山口までは明日の朝タクシーで行くのだと教わる。山荘まえで車泊。
烏帽子小屋、桔梗がいっぱい。赤牛岳と薬師岳が見える
8月4日火曜日
5時半にゲートが開いてアルピコタクシーがやってきた。4人相乗りで15分ほどで高瀬ダムの出発地点へ。ひとり600円。
6時スタート。今日の登山者はどこか大学山岳部系もいて1ダースくらいか。ブナ立て尾根を登って11時に烏帽小屋。ここから展望のいい主稜線を歩いて野口五郎岳14時。水晶小屋に昨日予約を入れてあるので、さらに3時間ほど歩いて水晶小屋着17時。夕方にはガスがでてきたが天気はもった。
主稜線から見下ろす高瀬ダム8月5日水曜日
4時に起きて5時スタート。夏山らしいけっこうな朝。1時間もかからずに水晶岳山頂。絶好の展望。6時半には小屋に戻って下山開始。
昨日登ってきた道をそっくり辿る。9時40分に野口五郎、12時40分に烏帽子小屋、急坂を下ってダム堤上16時終了。昨日も今日も11時間の行程、だいたいガイドブックの標準タイムだった。標高差は1800mほどだが累積となると2000m以上のはず。
下りの登山者は皆無、携帯圏外なんでポケットあった10円玉でアルピコタクシーに公衆電話してきてもらう。七倉山荘の湯600円に寄ってから安曇野松川道の駅でのんびりする。
白馬、鹿島鑓など後立山方面
薬師岳はさすがに大きい、雲の平は足もとにあって近い
下山路から見上げる水晶小屋
野口五郎岳へ続く帰りみち。昨日野口五郎小屋に泊まった全員とすれ違う
以下感想。自分がたり、、、。
2020年、8月に入って長梅雨がおわって夏日になった。インスタグラムに知人の夏山写真がちらほらのっていたので、出かけるか、となった。
CORONA禍の山は空いているらしい。とくに北アルプスは自粛禍も少なくふつうに登れるようだ。
水晶岳は未踏の日本百名山のひとつ。大昔、雲の平から七倉に下山したとき水晶小屋の前をかすめたことがあるが、それだけ。夏の北アルプスへ登るのはもういいか、と思っていたけれどこれはチャンスと出かけた。
実際、山は人がまばらだったし、天気もちょうどよかった。北アルプスの夏山はやっぱりいいねと再認識した。このごろ、北海道の山に行くことが多かったけれどスケールが違う感じがした。北海道の山はすこし小さいかもしれない。
ネットで知ったのだが、水晶岳日帰り登山という記録がいくつかあった。新穂高から双六岳、三俣蓮華、水晶と往復する。夜中に出て当日暗くなるまえに戻ってくるらしい。18時間くらいはかかる。
きっと七倉からでも可能だろう。鍛錬登山、自分には無理。
山はのんびりマイペースで歩くにこしたことはないと思っている。
今回は予習が不足していて、はなから山小屋1泊プランででかけたが、天気もよくてなんとかなった。
裏銀座コースの1~2日目にあたるので前後にいたのは槍ヶ岳まで行くそんな人ばかり。初日は野口五郎小屋が定番のよう。
北アルプスに限らず、山小屋が空いていてシャワーでも浴びられるのなら数日歩いてもいいなと思った。