8.28.1999

穂高屏風岩のクライミング

穂高屏風岩のロッククライミング
土日でTRY、屏風のクラックと、ちょっとハ-ドなフリ-

ビョーブ岩
 
MEMBER CHU PIKA
1999-8/28,29

20年振りで、びょ~~ぶへいってめいりやした。あんときは真夏だったので、死ぬ
ほど暑くて、夏くっとこじゃねえなあ、って思ったもんです。でもめっきり歳喰っ
ちゃったんで、やっぱ陽が長い方があんし~~んって訳です。

長くあこがれていた雲稜のバリエ-ション、”ミッドナイトエクスプレス”(以下、
MEと書きます)と、3P目のフリ-が目標です。(オ-プンロ-ド??...なん
て、と~~んでもありやせん)
8/28(土)朝5:00に藤沢にいるpikaを拾って、沢渡へ。村営Pで、たま
たま居合わせた有名なガイドさんとタクシ-相乗り。ひとり1350円。まずまず。

すごいにぎわいの上高地で昼飯喰って、のんびり歩き始めるとポツポツ降ってきた。
ま、読み通り。日曜は晴れるぞぉ、って思いこむ。
横尾までの道は良く整備されていてビ-サンで歩いても違和感なし。両側を大きな山
に挟まれていてYosemiteみたい。シャトルがあったらいいなあ。
横尾の岩室で寝ようって計画してたんだけど、予報が雨だったんで、急遽横尾山荘を
予約。夜メシ付で7800円。寝心地最高!!

朝4:25にpikaに起こされた。外へ出ると、月が煌々と照っていて、快晴。
やった!
急いでラ-メン喰って、出発。
山荘から30分ほどで、岩室...岩室跡というべきか、ひどく崩壊していて、これ
じゃビバ-クは快適じゃないなあ。左手に工事の手が入っている堤にケルンがあり、
渡渉地点であることが分かった。屏風はまだ、東面が左前方に見える程度なので少し
迷うところだが、対岸に貧相な押し出しが見えている。これが1ルンゼなんだよ、諸
君。

こいつをヒ-ヒ-ゼ-ゼ-いいながら1時間弱、ひたすら登って、T4尾根に取り付
いた。2P(30m4+、30m5-)のクラシックな”岩登り”。岩混じりブッ
シュ混じりで非常に不安定な尾根(アテンション:ここが最初の核心!)を詰めると
T4のテラス。先行パ-ティが雲稜に取り付いている。

MEのクラックは雲稜1P目の途中から横に走っているのでテラスからは良く見えな
い。でも派生地点に残置のシュリンゲが長く垂れていて、それとなく分かる。

1P目は15mのハンド(ジャム)トラバ-スだが、ポイントはスタンスの見あたら
ない中間と終了点直前の2ケ所(5.10b/c、35m)。荷物はここにデポ。
水、食べ物、ジャンピング、ハンマ-、アブミ1セットだけ、セカンドが体のどっか
に付ける。

pikaが1P目をリ-ドしたが、終了点直前で、クラックを覆うブッシュに騙され
てワンテン。2P目は僕の番。入り口の立った部分はクラックに詰まった泥が恐ろし
くてワンテン。しかし後半の15mは完全なもじゃもじゃのジャングル・クラックで
(誰も登ってないんじゃないかあ??)
寿命が縮んでしまいました。久々、あたまんなか、真っ白状態で、ビレイオフ!!
(5.10a、30m)
pikaのコメント、「ミッドナイト...はあこがれていた割に、チンケだ!! 
なにしろちょっとみには、5.8っぽいぜ」
まさに。審美的には、落ちるよなあ。開拓者は猫可愛がりで”快適なハンドクラッ
ク”なんて書いてたけどさあ。登るひとによるんだろうなあ、やっぱ。

ま、いいや、って訳で、次が、いよいよ扇岩の上のA1ピッチで、雲稜を登っていた
パ-ティが抜けるのを待って10時過ぎ、まずpikaが取り付いた。でも、5m上
にあるフリ-用の1本目のボルトまでまったく行けない。何度か交代してトライした
が、全然だめで、仕方なくA1で登って、TRをセット。図らずも、初登者と同じパ
タ-ンになってしまった。11-だったら、オンサイトできなくても、ま、なんとか
なるべ、と思っていたんだが、とんでもはっぷん。
ショックなのはTRでさえ、この部分(核心!!)がつなげられなかったこと。ここ
を抜けるとあとは、そう難しくはなかった。時間切れ、モチ切れで12:30に下降
開始。横尾に3時半。上高地6:00。松本の”たくま”でヒレカツ喰って藤沢着午
前1:00。

MEも、件の3P目もグレ-ディングが良くない。迷っているといえばそうなのかも
しれないが、後々のグレ-ドダウンを怖がっているんじゃないかと、勘ぐれる。ME
の1P目5.10b/cは後に、5.10a/bと修正された。同様に2P目も5.
10aから5.9+に修正。3P目は5.11a/cと発表されている。こういう
どっちつかずのグレ-ディングは大嫌いだ。

5.10&Under・クライマ-を自称する僕ら(11-以下についてはかなり感
覚的に自信があります)からみて、ME、1P目は5.10bです。2P目は5.1
0aです。クラックの場合、プロテクションのセットに取られるエネルギ-を加える
と、フェ-スで+2~3ランク上の力がないと勧められません(つまり、ボルトル-
トで、5.10d程度を登るひとってこと)。
3P目ですが、登れなかったので、分かんないんですが、これだけははっきりしてま
す。5.11a/bってことはないと思います。当然もっと難しいと思いました。で
も、A1ル-トですから、人工ができれば、TRもできるので、挑戦しやすいと思い
ます。岩は硬く、安定しています。

下降支点はどのピッチもしっかりしていますが、T4尾根の露岩以外の部分の下降
は、ぐずぐずの石ころが急斜面に張り付いている状態で非常に悪いです。みなさん、
ゆっくり、慎重に。

とまれ、最高の景観と素晴らしい高度感、加えて固い岩で短いピッチながら、存分な
フリ-クライミングと美しい渓谷のトレ-ル・ウォ-キングも含めて、充実した週末
でした。

:Chu

8.22.1999

前穂高滝谷クライミング

穂高ぐるり一周,滝谷クライミングつき
山小屋をつかって軽やかに

滝谷
 
1999-8/22-26 
member:kurokawa,kisya
8-22
小川山で1日半楽しんで、昼過ぎには夕立ちから逃げるように上高地方面へむか
う。ランドクルーザーを沢渡においてタクシーで上高地、シャワーのなか西糸屋
へ。
8-23
朝7時にあさごはんをいただき、ツカサ若主人にごあいさつして、すぐに出発。
カラサワ小屋で会おうよ、と黒ちゃんとバラバラに歩き出す。横尾まで2時間ち
ょと。新しい橋をつくっていた。小屋の新風呂場も建設中で横尾はごたごたした
雰囲気。カラサワ小屋には12時前についた。黒ちゃんがもうテラスでまってい
た。こんなに早いのは初めてとか。荷物が軽いのが勝因だ。ラーメンを食べてか
ら、南稜をのぼって東稜にトラバースする。ショートカットして尾根にでてみる
と、そこはすでにゴジラの背中の核心部をすぎたところだった。ま、いいか、と
そのまま北穂高小屋へ直行。
4時前に小屋着。カメラマンの磯貝猛夫妻がいた。小山若主人からビールをいた
だく。1年ぶりの小屋。外国の山ばかり登っている黒ちゃんが、日本の山はいい
なあ、という。緑がきれいなのだという。ぼくにはアルプスの前山のようにも見
えるのだが。夜はおとなしく就寝。

8-24 朝から雨。もう下りたいとおもったが、ここはがまんと、マスターキート
ンという漫画を借り出して1日過ごす。お昼には小屋の方たちにさそわれて釜上
げうどんパーティに出席。おいしかった。夕食もすばらしい。食器はすべて陶器
で、小皿がいくつも並ぶ。標高3000メートルのピークにしがみつく山小屋の食事
とはとても思えない。志も高いのである。
8-25
停滞のかいあり素晴しいご来光の朝をむかえる。360度のパノラマだ。岩が乾く
のを待ち、8時過ぎに出発。ドームをまいて鎖場のところから滝谷にくだる。昨
年の7月に下見してあるから間違えはしない。どんどん下って、最後に25メー
トルいっぱいの懸垂下降でドームの基部につく。登り気味にトラバースして中央
稜のとりつきへ。
ルートはどれかな、いちばん簡単にみえるのがそれらしい。1p目、ぼくのリー
ドで30メートルくらい。凹角からチムニーへ。チムニーはハング気味にみえる。
どうやって越えようかとあせる。一度チムニーに入り込んで一段あがりそこから
外側にでてガバをみつけてよいしょよいしょと登るのが正解。5級はあるだろ
う。
2pはつるべで黒ちゃんがいく。快適なフェイスで楽しめる。3p目は歩きに近い
登りで、4pが核心。黒ちゃんがいく。一箇所5.9くらいの核心がありリングボル
トが打たれている。フォローのぼくはフリーで越える。黒ちゃんはアルパインで
はそういうところは安全第一とA0で登るのがよいのだと、忠実に実践したとい
う。4pは快適なフェイスでそんなに難しくない。最後の壁を越えたらいきなり
終了点の頭にでてしまった。11時。2時間もかからなかっただろうか。握手し
てひとやすみ。
ここからどうやって下ろうか。天気は最高だからこのまま奥穂まで縦走して岳沢
をくだろうようと、スコスコと歩き出す。穂高小屋でラーメン。岳沢でコカコー
ラ。黒ちゃんがいうには穂高の縦走は水筒もいらない。お金さえもっていれば空
身で充分とのこと。そのとおりだと思う。
岳沢をかけ下り、河童橋着4時。4時間ちょとの行程だから、カラサワ経由より
断然早い。ひざが痛むのが欠点といえる。
岩登りを楽しみ、稜線縦走も満喫する。山小屋を利用して軽い荷物で行動する。
そんな動き方が北アルプスの夏休みプランとしては名案かもしれない。良い山小
屋がたくさんあるのだから。
タクシーで沢渡にもどり、稜線から携帯で予約した平湯湯の里旅館に6時まえに
は入館。温泉につかった。安房トンネルができ岐阜にいくのもあっという間にな
ってしまった。実は新しくなった中の湯にも電話したのだが高いこといわれあき
らめたのだった。
8-26 朝一で、再びトンネルを信州側にもどって、暑苦しい町なかを走り、僕の
車が置いてある山中湖へ帰荘。午後は小屋のペンキ塗をしたり洗濯したりしての
んびり過ごす。夕食をどうしたかは思い出せない。

8.09.1999

小川山お友達岩

小川山お友達岩など
夏は小川山だあ

お友達岩
 
1999-8-9
メンバー 川崎博 汽車

600に川崎邸にお迎えにいく。10前には廻り目平着。
川崎さんがカメラをもっているのでよい被写体や風景をさがしながら歩く。
ガマスラブで大阪OCSの  さんをとり、ガマスラブ2pまでのぼる。小
川山レイバックに転進。
ステミングスタイルで登る。川崎さんはめちゃくちゃなエイドでのぼってき
た。無理もない。大きいカメラを2つも胸にぶらさげているのだから。2p
目ものぼり親指岩のアタマにたつ。イイ写真がとれた。キャンプ場にもどる
と北田ファミリーがいた。
岩根庵に初めて投宿。ショウミさんがいた。夜お酒のみながらいろいろと語
る。内容は忘れてしまった。
翌日は、パタゴニアグループがくるので北田さんともども合流する予定だった
が、朝から冴えない天気。パタゴニアもこない。小雨がふりだしたのでさっさと
去る。

99-8-21,22
メンバー くろ、まつくら、ちゅうファミリー、アクトチーム、そのほか。
前夜、山中暗黒寺荘に黒ちゃんと松倉さんがやってくる。
あさいちで廻り目平へ。
ちゅうさんの毎年の追悼祭の日。アクトぐるーぷもいる。アクトの新エリアに
いって写真撮影。左はじの10bにトライ。ハング越えもあって、むずかしい。
最後のクリップができず。こわくて敗退。10Cはあるよ。と池の内さんにいう
と、そうかなあ、考えてみます。とのこと。
夜はにぎやかに焼肉パーティー。
翌日。天気がよいので松倉さんをさそってガマスラブへ11pを僕がいき、2p
は黒チャンがハートアンドソウルにとらい。ワンテンする。3pまでのぼって、
きょうはこれでいいか、とお開き。松倉さんも楽しそうだった。
昼すぎに帰りはじめたら土砂降りとなった。取り付いているクライマーはさん
ざんのことだろう。僕らはラッキーだった。黄金虫でラーメンたべて松倉、ち
ゅうさんとわかれる。くろちゃんとぼくはこれから上高地にいくのだ。滝谷を
登る予定。

7.24.1999

小川山の新しい岩場

小川山のクライミング、新しい岩場も
1999-7-24
おばあさん岩
 
member  chu,kisya,act group 

7-24 あさいちで東京をでて山中湖経由
廻り目平着1030分。ちゅうさんのact仲
間、いけのうちさんやえんどうさんがい
る。夏休みが始まったというのに空きず
きしている。なぜだろう。actチームは
新エリアの開拓にいくという。同方向に
むかって、ちゅうさんと二人、おばさん
岩でザックをおろす。

今シーズン、小川山は初めてのぼくはこ
のあたりで登るのがよいようだ。春から
夏にかけてオレゴン、グリンデルワルト
と絶好の名所で岩に触った覚えはあるが
、本格的なアウトドアでのフリークライ
ミングは秋の城山以来(ウソウソ、そう
いえば先月インスボンで1日のぼっていた)。
 おばさん岩の全ルートを登る。
11aのレールドヂュタン
では2テンがはいってしまった。毎年1
度はさわるルートだが、年々悪くなって
いく。もう岩登りはやめようかな、とも
思う。いけのうちさんが開いているとこ
ろを訪問する。仮称おばあさん岩。明るく
て開けていてとてもよいところ。まだま
だ岩場は残されているのだ、と感心する
。3本できているから、登ってみて、と
気安くいってくれるので、ありがたく登
らせていただく。10aと10cとおもわれる
という2本にトライ。名前も決めてある
という。宇宙的なネーミングだった。ど
ちらもたいへん素晴らしい。2つ3つ星が
つけられそうなルートだ。オンサイトに
気をよくして、もうすこし岩登りを続け
ようかな、と思い直す。きょうは6本も
登ってしまった。『ちょっとやりすぎか
な』などといいながらロープをザックに
しまう。 
せっかく涼しいところにきた
のだから、今夜はキャンプを楽しむこと
にする。たき火に苦労しながらもいい仲間といい酒
をのんでぐっすり眠った。

7.22.1999

スイスアルプスの4000メートル峰4つ

CLIMBING IN 4000ers in Switzerland

スイスアルプスの4000メートル峰4つ99
雪が落ち着かないとたいへん
 
Jungfrau, Alarinhorn und Camping in GW
 

1999-7-22 8-10
member KUROKAWA,KISYA、SATOSI KANAMORI
6-22  KLM便でアムステルダム経由チュウリッヒ着。ほぼ同時刻着の大阪発大韓
便の黒ちゃんと合流。レンタカーを借り出してルツエルンへ。車はオペルのアト
ラスの新車で調子よい。町外れの湖畔にベストウエスタンチェーンのホテルをみ
つけチェックイン。むかいのレストランで夕食。物価は日本より高めだろうか。
ホテルのまどから眺めるピラタス山と湖がすばらしい。

6-23 ルツエルンからインターラーケンに向かう。町なかを偵察して米など買い
だしてグリンデルワルトへ。道がせまいのにスピードをだすのがスイスの事情ら
しい。BODENWALD、最近はEIGERNORDWANDと名前をかえたキャンプ場にチェックイ
ン。前者はホテル名となってオーナーの息子さんが敷地内で経営している。日本
人のクライマーが昔から利用するところでオーナーのおじさんも親切だ。設備は
たいへんよく、景色は最高だ。目前にアイガーの北壁が大きくそびえる。この
2、3日の悪天気で山は冬模様。フィルストからはパラパントが何十機と飛び出
している。人気エリアらしい。山登りより楽しそうだ。
この日、ドライブでグロッサーシシャイネディックとラウターブルンネンの谷を
偵察する。グリンデルワルトは日本人が多く、老人のツーリストが多いが、ラウ
ターブルンネンの谷には欧米の若者たちが多くみられた。スポーツショップも前
者にはみるべきものがほとんどないが、後者ではよい店が発見できた。

6-24 天気がよいので上にあがってみることにする。ユングフラウヨッホで登山
電車をおりる。ユングフラウは真っ白でトレールなし。登山シーズンにはまだ早
すぎるのだろうか。ラッセル1時間でメンヒヨッホの小屋にはいる。人影がな
く、冬季小屋にはいってなごむ。薪用のキッチンストーブがあって快適。水を作
ってお茶を飲む。夕方になってイタリア人の6人組みがあがってくる。山スキー
をはいている。そのあとスイス人の2チームが入ってにぎやかになった。イタリ
アチームからハムなどおいしいものをいただく。彼等は夜中にメンヒをめざすと
いう。スイス人の若者ふたりは北東壁をのぼるという。

6-25 イタリアチームは未明の2時頃でていくが、6時ころにはもどってきた。
頂上直下100メートルのところで雪がわるく敗退したとのこと。ぼくらは7時
に小屋をでる。天気はよい。トレールをたどると、おもったよりも手前でおわっ
ていた。これなら頂上までまだ標高で200メートルはありそうだ。目の前にや
せたナイフリッジがのびている。2、3日前の新雪がつもっていて悪そうだ。イ
タリア隊はここで懸命にも引き返す勇気をもったわけだ。ここから先はトレール
なし。危ないんじゃないの? とおもうが黒ちゃんはロープをだして行くとい
う。あてになりそうもないスタンディングアクスビレイで確保する。50メート
ルいっぱいにのばしてやせ尾根がおわり、こんどは急なカンテ状雪壁をぼくがリ
ードする。4000メートルでのラッセルはきつい。それでも出発直前に富士山頂で
1泊した効果は絶大だ。となりの尾根をスイスの二人組みが登っていくのがみえ
る。50メートルのばしたところで岩場にでくわし、つぎは黒ちゃんがさらに急な
雪壁をつめる。50メートルのばしたところで確保用のポールがでてくる。頂上
手前の肩のようなところ。ここから先は頂上まで広くてゆるい頂上稜線が伸びて
いるのだろうと勝手に想像していたのだが、あにはからんや、右に左にセッピが
張り出したやせ尾根。メンヒはビギナー向けの山、などとガイドブックにはあっ
たがとんでもない。今日のコンディションは厳しい。さらに50メートルほどの
ばしたところで、急な雪壁のトラバースとなる。あと頂上まで100メートルだ
が、このトラバースはやばそうだ。500メートルしたのセラックまで急な滑り台
がのびている。自信がないので、ここで戻ろうと、黒ちゃんに言うと、ひとりな
ら行けるとのこと。ロープを外してここで待つことにする。確保支点もどこかに
埋っていて見つからないのでロープがないほうがこの場合安全なのだ。煙草をす
う。黒ちゃんはピッケルをおもいきり突き刺して、雪を何度も践み固めながら、
がんがんといく。雪崩ないことを願うだけだ。
頂上直下の北東壁にはスイス人の若者がひとり、上にもいけず下に下ることもで
きずに立ち往生しているのがみえる。黒ちゃんは頂上に着いたが、相変わらず動
こうとはしない。そのうち赤い救助隊のヘリコプターがごお音とともにやってき
た。レスキュー隊員がするするとおりてきて、あっと言うまにその遭難者をつか
まえると、ヘリにぶらさがったまま下界へと連れ去っていった。そのスイス人の
相棒はその前にひとりで滑落してケガをし、電話でレスキュウを呼んだらしい。
とり残された彼もヘリで救助されたということのようだ。ぼくも黒ちゃんもスク
ープ写真をものにしたようだ。
天気はすばらしい。モンブランやマッターホルンが見える。
時計をみると11時。黒ちゃんは、北尾根を登ってきた単独行のイギリス人と頂上
からいっしょにおりてきた。ロープで確保しながら登ってきたルートどおりに下
降して、12時に小屋との分岐点にもどる。
電車で下山。クライネシャイディックでヤマケイのハイキングビデオ撮影隊とで
あう。前の日、町の宿に遊びにいっているので全員が顔見知りだ。汗を流しなが
ら働いている。キャンプ場に戻るとモンベルテントが張ってあり元気な金森君の
顔があらわれた。予定どおりの登場だ。
明日からは3人での行動になる。

6-26 レストの日。朝飯後、ビデオグループのコンドミに遊びにいきコーヒーを
のんでいると、今日はメンリヘンでアルペンホルンのコンサートがあるという。
撮影にいくというのでぼくらも同行することにする。現地までのぼってみると、
天気がわるく延期になったとのこと、お茶をのんでから、ウエンゲンまでハイキ
ングする。標高差800メートルの下りハイキングだ。駅につくと見覚えのある風
景があった。何年かまえここにきたときのことを思いだした。鉄道をつかってぐ
るりと大廻りしてグリンデルワルトに戻る。

6-28 
アイガー東山稜は冬景色。ユングフラウもいまだにトレールがつかない。危ない
雰囲気だ。夏山日和になってガイド登山でも始まってくれれば楽勝なのだが。作
戦をかえて南のバリス山群の4000メートル峰にのぼることにする。ビデオ隊の山
本、高城さんたちも打ち合わせにツエルマットにいくというので、車2台をつら
ねて移動。カンデルシュテグからの鉄道フェリーが珍しい。二つの谷の出会いで
ツエルマットにはいるベンツワゴンとわかれ、われわれはザースの谷にはいる。
ザースフェーの駐車場から荷物をもってインフォメーションへ。初めて訪れる
村。オートルートの最終ポイントであり、ツエルマットとはひとあじ異なったス
キーエリア。正面にドムがそびえる。ベルグハイマートガルニに宿をとる。町中
を散歩。こじんまりして良い町。テレマークとクライミングの専門店もある。わ
れわれは明日アラリホルンに登る予定。

6-29
朝いちでロープウエー2本と地下ケーブルカーをのりついでミッテルアラリン
へ。930に歩きだす。ノーマルを登るグループがみえる。正面の北東稜を登るト
レールもみえる。おじいさんとおばあさんの4000メートルといわれるだけあって
人気ルートのようだ。ここでいちばん危険なのは歩き始めがスキー場のなかなの
でスキーヤーにぶつけられること、とゲーツゲのガイドブックには書いてあった
が実際そのような感じではある。ノーマルではものたりないと思ったのか、黒ち
ゃんが正面の北東稜を登ろうという。先行のトレールがあるので楽だ。PD+のル
ート。かなりむずかしいはず。正面からみると絶壁にみえるが、実際にとりつい
てみるとそれほどのこともない。先行していたのはフィンランド人で登路をおり
てくるのとであう。たいしたことないよ、とのこと。それでも頂上直下100メー
トルは60度以上の雪壁で、ロープをだしてダブルアックスで快適にのぼることが
できた。2時間半で頂上。マッターホルンがそびえる。バイスホルンやモンテロ
ーザも素晴しい。
下山はノーマルルートにとる。おじさんやおばあさんがガイドとともに登ってく
るのにであう。1330ミッテルアラリンの駅にもどる。全員調子がよいようだ。
この日、気分転換してグレッチャーホテルに転宿。

6-30
ザースフェーからツエルマットに移動。車止めのターシェの駅で金森君の知り合
いのエクストリームスキーヤーの利根川君にであう。ツエルマットまで電車、駅
前のホテルバンホフにはいり、利根川君と大通り2階のレストランでカレーライ
スをとる。マッターホルンは雪が多くまだシーズンにはいっていないとのこと。
明日はブライトホルンからスキー滑降することにしよう。駅前のバイアードスポ
ーツでテレマークスキー1式3人分を借りる。午後近くのクライミングゲレンデ
を見にいく。

7-1
新築なったホテルバンホフは快適宿。ドミトリーもあるし、炊事設備もある。山
屋のためのホテルだ。かんたんな朝飯をたべ、駅前から電気タクシーでロープウ
エー駅へ急ぐ。クライネマッターホルンまでロプウエーでひといき。いきなりこ
こに登ってきたらめまいがすることだろう。
天気は良好。もう何人かがブライトホルンを登っている。日本人の団体登山ツア
ーの一行もガイドと添乗のひとといっしょに登りはじめた。20人くらいが3グ
ループにわかれている。ぼくらも初めてはくレンタルスキーをつけて滑り初め
る。コルまではゆるいくだり。先行する登山者をあっというまに追い越してしま
うs。スキーはBD社のもの、ブーツはガルモントのプラスティック。
シールが入手できなかったので登りはスキーを背負う。2時間で頂上。頂上手前
は雪稜なのでスキーを肩にデポする。頂上は狭いがにぎやか。日本人グループが
おお喜びしている。風が強いのですぐに退散。スキーの滑降写真を撮りながらく
だる。金森君はいちばんいい斜面でスキーを流す。流れ止めがこわれてしまった
のだ。すぐに止まったが、くやしいらしくすこし登り返して滑り直す。1時間ほ
どでロープウエー駅にもどる。
ホテルバンホフにもどりランチをとり、荷物をまとめてそのまま電車にのりター
シェへ。車で3時間弱のドライブ。なつかしのアイガーノルトバントのキャンプ
エリアにもどる。夕食後、ビデオ隊の宿に遊びにいき帰還報告と自慢話し。
7-2
レストの日。大快晴。再び好天の周期に入ったようだ。そろそろ登山者が山を登
り出したのではないだろうか。午後は体を動かしたい気持ちになり金森くんとグ
レッチャーシュートの岩場で2本ほどクライミング。
夕飯を食べながら相談する。いつまで天気がもつかわからないので、思いきって
明日はユングフラウに登ろう。メンヒヨッホの小屋に前泊して早朝に登るのが鉄
則だが、みんなの調子もよいので朝いちの登山電車であがりその日のうちに頂上
往復とすることにしよう。

7-3
予定通り730の電車に乗る。930にはユングフラウヨッホのスフインクスの出口か
ら歩きだす。やはりおとといと昨日の好天で何人かが登ったのだろう、うっすら
とトレイルがみえる。きょうも好天。メンヒヨッホの小屋を未明に出たのだろ
う、2.3の登山者がユングフラウの頂上下をくだってくるのが遠望できる。日が
当って数時間たった雪面はときどきブスッとひざまでもぐる。やはり朝いちでア
イゼンをきしませて登るべきだったかも。遅い出発に気持ちが焦る。雨量計のさ
きでルートを失う。雪がおおいのではっきりした今シーズンのトレイルがまだで
きていないのだ。もろい岩場をおそるおそるあがり、氷河からきたしっかりした
トレイルに合流。あとは登るだけ。ヨッホからみた絶壁のトラバースも、その場
にいってみるとそれほどのこともない。トレイルがしっかりついている。左上の
巨大セッピがくずれてこなければ問題ない。太陽に暖められたあちこちの斜面か
らは不気味な音とともに表層なだれがでている。トラバースをおえてクレバスを
こえるとローターホルンとのコルにでる。急な雪壁をがんがんのぼって、ロープ
がほしいトラバースも気合いで突破。氷のついた岩場もおもいっきりよく越え
て、やがて4110メートルの頂上。1330、ガスがでてきて視界はなし。一時的なガ
スだったが、長い無用と記念写真をとって下りの途につく。ロープもださずがん
がんと下り、安全地帯へ。もう2時だというのに登ってくる二人組みにであう。
マイペースのひともいるのだ。今日頂上を極めたのは10人ほどか。麓の喧騒にく
らべてあまりにもわずかな人口ではある。アレッチ氷河のトラバースにでてひと
安心、ここで念のため今日初めてのロープをだす。午後の氷河トラバース、クレ
バスがこわいからだ。駅までの登り返しをがんばって1630ヨッホ駅に帰還。登り
が4時間、下りが3時間のアルパイトであった。どうしても登りたいと思ってい
たこの山群の最高峰に登って大満足。駅の韓国カップヌードルでランチ。きょう
は朝ごはん以来たしたものを食べていなかったのを思い出した。
最終近くの電車の乗り、グルント下車。テントにもどってシャワーをあび、いつ
ものとおり芝生の上で寝転びながらワインなどを飲みながら楽しく食事する。今
年の条件でわれわれのできることは大体やったという、感じか。
7-4
のんびり過ごす。
7-5
案の定天気下り坂。テント撤収。おやじがもう帰るのかという。明日金森くんが
帰国するのでチュウリッヒ郊外の温泉町バーデンに移動。ぼくもスケジュール変
更でいくらか早めのチケットをホテルプラン社にて再購入。バーデンのホテルヒ
ルッチャー泊。川向こうの伝統の温泉プールになごむ。
7-6
天気くずれ曇りと雨。チュウリッヒで旧市街と大聖堂、シャガールのステンドグ
ラスなど見学。金森くんを空港におくる。バーデンにもどる。黒ちゃんはあと10
日ほど残りドイツを旅したりするという。条件がよければマッターホルン登頂に
もトライしたいとのこと。

7-7
バーデン町深訪。古城、歴史博物館など見学、再び温泉プールにはいり、夕方チ
ュウリッヒ入。空港で黒ちゃんと分かれ、夜のJAL機にて帰国。チュウリヒ空港
のパブにて川崎カメ、みなみらんぼう氏らハイキング取材班とあう。どこかで会
えるとおもっていたが最後の最後に会えたわけだ。昨日二人はガイドとともに悪
天にもかかわらずメンヒに登ったという。ぼくらのトレイルをたどったわけだ。
7月8日午後4時成田着。
(汽車)

7.06.1999

カナダのスコーミッシュ

CLIMBING IN SQUAMISH,CANADA

カナダのスコーミッシュのぼった21日
いいルートがいっぱい.CHUとピカ二人のレポート
squamish
 

1999-7月6日~10日
member CHU,PIKA

PART1CHUのレポート

スコウミッシュへいってきやした。

6日火曜にバンクーバーエアポ-トの荷物出てくっとこでうろうろしてたら、とっく
に着
いてる筈のPikaがやっぱりうろうろしてるじゃん。どったの??って。
荷物が出てこなくて、何便か待ってさっきやっと出たんだって。あはは、普段の行い
が悪いんだぜ、それって。ところでChuさんのは?
ま~っだだよ。ワシ今着いたばっかだかんね。
・・・・・・・・・やく30分たった・・・・・・

荷物見てる兄ちゃんが、君の便は?ってきくから、DL・・・っていったらさ、”も
う終わった!"だと。”なぬっ?、うっそぉ~!!MyBaggegeWasMiss
ing!!”
Chuさん、お母さんの怨念じゃよ、むはははは、と、してやったりのPika。

インドやネパ-ルしか知らないワタシは、こうなるともう絶対に荷物は出てこないと
思いこんでしまった。あれって、ギヤ満載なんだぜぇ。元値30万だぜぇ、まじで。
MECでキャメロットとか買わなきゃあなあ、とほほほ。

しかし、なんと、夜10時にAPの兄ちゃんが云ったとおり、荷物はちゃあんと出て
きてモ-テルに届けてくれたんで、びっくりしてしまった。Pikaは当たり前じゃ
ねえっすか、って、全然あせってないんだな。
ただ、翌日が終日雨だったんで、晴れてたこの日はじつにもったいなかったなあ。

最後の木曜に願いを懸けて、スコウミッシュのモ-タINNに泊まった。早朝はガス
がかかっていて、だめかあ、ってまた寝ちゃったんだが9時過ぎに目さましたら、み
るみるはれてきたんで、いそいで壁に繰り出しました。

スコウミッシュのメイン壁はチ-フっていうんだけど、ちょうどYosemiteの
グレ-シャ-ポイントみたい。”エプロン”まであるしね。高さは600mっていう
けど、Yosemiteと遜色なし。しかも、99号線から直接そそり立っているん
だから、すんごい迫力。周囲は海だし、そう遠くもない背景は雪を被った山が連なっ
ていて、いいかんじだよ、じつに。

チ-フの廻りに、小振りな岩塔群がいくつかあって、そのなかで、スモ-ク・ブラ
フっていうところが、ものすごくとりつきやすい。スコウミッシュのホ-ムペ-ジで
も紹介されていたので、ここの3つ星だけを、十分に明るい夜9時まで登りました。
アプロ-チは遠くてもPから15分。壁は、20~40m程度の高さが主で、すごく
広い。このエリアだけでも小川よりル-ト数は多いかもしれない。壁と壁の間が広い
テラスみたいなんだが、ここに住宅なんかがあったりしてなんだか妙です。

ペニ-レイン5.9 35m、ラフィング・クラック5.7 25m ジップ 10
a 25m
クリスタル・ウォ-ル10c(1P)、11a(2P)などなど

11aだけが、ボルトの完璧フェ-ス・ル-トで、他は素晴らしくも美しいフェ-ス
・クラックで、全部ON SIGHTしました(pika)。

ワタシはあんまり寒くて、前の晩から腰痛がぶり返しまして、リ-ドは控えました
が、イテテっていいながら完全にフォロ-できました。

この日はイエロ-ペ-ジでAP近くの怪しげなB&Bを予約しました。カナディアン
・サンセットに染まった海を見ながら、夜10時過ぎに、バンク-バ-に戻りまし
た。
わかりにくい住所のメモだけを頼りにブラジル人がやっているB&Bにたどり着いた
のは奇跡的なきもしたが、pikaがやはりここに住んでいたことがあるからなのは
間違いなし。なんとなく勘が働くんだろなあ。

怪しげといったけど、実際には、気さくで話し好きな老夫婦がやっていて、居心地の
良い”民宿”でした。おばちゃんおじちゃんと12時過ぎまでビ-ル飲んで話しまし
た。

金曜日、おばちゃんの作ってくれたおいしいコ-ヒ-とパンをたべてから(素晴らし
い!
!)、pikaにエアポ-トまで送ってもらい、帰ってきました。
アタマにきちゃいますが、この日はさらに良い天気で、この好天は当分続くっていう
話しで
す。

PART2 ピカンのレポート

日時:1999年7月6日~10日

6日 バンクーバー空港で待ちあわせ 忠さんの荷物が出てこず、マウンテン・イクイッ
プメント・コープで買い物した後、バンクーバー市内のモーテルに泊まる。荷物は夜配
送される。

7日 あさから雨。登らず。スコウミッシュ市内のモーテルへ泊まる。

8日 晴れ。Little Bluffのショート・ルート。
Penny Rain 5.9 三つ星のハンド・クラック。35m。上部は傾斜がおちる。 

Laughing Crack 5.7 これもすごくきれいなクラック。 25m。オールナッツでリー
ド。傾斜がないので簡単。

Evaporation 2p 10c,11a 1P目 は5.9くらいのクラックからスラブへ。スラブはちょ
っとランナウトして恐い。ボルト2本。
2P目は出だしから悪く、11ムーブ。ボルトルートでスラブとフェイスの中間。ぴ
かリードで途中核心が抜けられず、敗退。

The Zip 10a 林の中にある日陰のクラック。ちょっと湿っていたが、これも三つ星。
ハンド~フィンガーへ。20m。思ったより簡単だった。

夜空港近くのB&Bへ。

9日 忠さん帰国。ぴかはスコウミッシュへ戻る。クライマーズ・ホステルへ泊まる。
若いクライマー達がごろごろしていた。ここはドミトリーで、小さな個室もある。ベ
ッド15カナダドル。個室25ドル。わたしはえらいので個室に。ここでクライミン
グ・パートナーをさがす。

10日 ホステルで長期滞在している若いクライマーと登りに行く。
Alexisというエリア。これもLittle Bluffの一部。
The Alexis Cracks 5.7 2本のパラレルクラックの右側をリード。10~12m。かんた
ん。

Halcyon Days 5.10d TRでトライ。ボルダームーブの10dの出だしから、簡単なクラッ
クへ。リードなら10dムーブをこなしてから1本目のボルトにクリップになる。

Brick's Crack 5.10c ボルト3本のスラブ+フェイスルート。1本目のボルトが遠い。
けっこう難しさが続く好ルート。

All You Need Are Jugs 5.8 あんまり登られていないクラック。お勧めしない。

そのあとMurrin Provincial Park というところで、トラバースのボルダーをする。
ここは以前バンクーバーに住んでいた時たまに来てやっていた課題だが、当時でき
なかったムーブができたのでうれしかった。あと、湖があるのでそこで泳ぐ。

11日 バンクーバーに戻り、シアトルへ飛ぶ。

スコウミッシュのあたらしいトポあります。
スコウミッシュはバンクーバーから車で約1時間。アクセスはとてもよい。
Little Bluffというショートルートがたくさんあるエリアは駐車場から歩いて
10~15分ほど。
スコウミッシュ市内はモーテル、レストランも何軒かある。また、グランド・
ウォールの下にキャンプ場もあり、35サイト。一人一泊8カナダドル。1カ
ナダドル=約75~80円。

Mori Hikari

6.10.1999

インスボン(仁寿峰)99

 

インスボン(仁寿峰)99

韓国インスボン(仁寿峰)のクライミング99
天気もよいのに1本しかのぼらなかった

INSU-BONG
 

以下は1999年6月の記録でしょう。


member KUROKAWA,KISYA、KAWASAKI
6月9日
朝いちの大韓航空で出発。金ポ空港まで
1時間半ほど。税関をでると大阪から3
0分まえについた黒ちゃんがいた。川崎
カメは海外での仕事はたくさんこなして
いるが、クライミングの遠征は初めて、
とはしゃいでいる。天気はよいのだが暑
い。カラ梅雨の東京と同じような天気。
1時まえに空港からタクシーでトソンサ
へむかう。並みのタクシーで2500円ほど
。ウオンは現在0.1をかけると円になる
とかでわかりやすい。
トソンサ入り口で1000ウオンの北漢山国
立公園の入園料金をはらって、全荷物を
背負って歩き出す。15キログラムほど
。1時間ちょとをのんびりと歩いて、曾
遊の地、白雲山荘着。おととしと同じよ
うな顔ぶれが働いていた。サックス奏者
の金さんは病気で入院中とかで不在。4
時前とあってまだ日が高い。白雲台はま
だ踏んだことがないのでハイキング道を
30分ほど、白雲台ピークにたつ。イン
スボン峰よりも高い。全山がかこう岩の
岩山、階段が刻まれた楽しいハイキング
ルートだ。地元のハイカーが雲霞のごと
く押し寄せる人気エリア。もどって水を
あびてからビールやマッカリでくつろぐ
。夕食は韓国式、そうそうに就寝。
6月10日
朝いちで向かいのサイコロ岩に行き朝日
をあびたインスボンを撮影。韓国式朝定
食をいただき、9時すぎには大スラブの
とりつきに着く。1pを僕がリードしてあ
いだに川崎カメがはいる。15年ほどまえ
のアゾロのレッドキャニオンというシュ
ーズをもちだしてきた川崎さんはスラブ
を登った経験はないとのことでとりの水
掻き状態でロープをつかんで登ってくる
。2pをくろちゃんがこわごわとオアシス
目指してのぼる。あいだにはボルトがひ
とつ。カマロットをあちこちに穴にかま
してプロテクションをとりながらのぼっ
ている。
きのう夕方おそくなって入ってきた仙台
アルパインクラブの住吉さんら3人んも
後続。地元クライマーをぞくぞくと登っ
てくる。仙台グループは左のインスBへ
むかう。地元クライマーは医大ルートへ
。ぼくらは友情Bを登ることにするが、
ハンブルのトポとあっていまいちルート
がわからない。多分これだ、ということ
で1pのクラックルートにとりつくが、結
局これがサンチャンジーという5.8のク
ラック、けっこう微妙。2pをクロチャン
がのぼるが、これも意外ときびしくA0
がはいる。川崎さんはどちらもユマール
でのぼってしまう。2p目をフォローした
ぼくも核心部ではA0。ここは5.10dの核
心部であることがのちに判明。3pによう
やく友情Bに合流。45メートルの5.6のチ
ムニーを登る。先行する韓国人クライマ
ーの登り方をみていてバックアンドニー
の要領がわかったのでおそるおそるまね
して登る。彼等はノープロで45メートル
いってしまったが、3,4箇所にカマロッ
トをきめて、ようやくぬける。おそろし
く高度感のあるきれいなチムニーだ。韓
国人クライマーが冷たい水をくれあれこ
れ教えてくれる。みんな親切。3pは5.7
のダブルクラックでクロチャンがリード
、バランスが必用なクライミングだ。そ
のあとたぬきの腹経由でピークへ。懸垂
で反対側におりる。小屋へもどるともう
3時。3人で写真をとりながらのんびり
と登ったせいか、なんと6時間もかかっ
てしまった。きょうはこれで充分だね、
ということで水浴びしてからくつろぐ。
前日快晴で、あたたかくそれも疲れる理
由だ。
6月11日
きょうも快晴。のんびり食事して、どこ
へ登ろうか、と相談するが、あまりみん
なやる気はないようだ。ぼくも、もうひ
と汗かくのもなんだな、ということで衆
議一決下山ときまる。のんびりパッキン
グして登山口へ。タクシーでインサンド
ウのあたりまで、韓式旅館をさがそうと
するがうまく見つからず、あちこと右往
左往。結局ソウルホテルに電話して、タ
クシーで横付け。チェックイン後、東大
門の安売り店にいき5.10の靴を買う。ニ
ュートンが8000円、モカシムが5000円で
半値以下。もうかったもうかったと地下
鉄で帰宿し、夜はインサンドウの韓国式
海鮮店で食事し、就寝。翌朝、牛モツに
こみ朝定食で韓国料理の奥義を見せられ
敗退。10時すぎの飛行機で帰国。
(汽車)