5.18.2000

富士の宮口スキー、ボード3本

富士の宮口から富士山へ
春には楽しい滑りが


 
富士山富士宮口

富士山スノーボード(富士宮口ルート)
メンバー:ぴか、石寺(REI)、佐々木(REI)
日日 5/18ころ
今年は雪が多い。山頂まで雪が柔らかく、ツボ足で登れた。雪面も荒れていず、スムーズ。
五合目付近まで滑れるが、下部は雪が重い。天気は曇りのち晴。

五合目(8:30)~山頂(12:50)~五合目(14:30)


富士山富士宮口
MEMBER せいすけ 橋本、松倉、きしゃ
DATE 5-23
富士山ハイウエイのゲイトを逆走して入り5合目に0730着。ほどなく神戸方面から
ハイエース現わる。夜通し走ってきたとか。0745まっちゃんと先発。15分おくれで
でたくろちゃんと1200に頂上着。橋本15分おくれ。まっちゃんは1時間以上おく
れる。というよりも4時間ペースは早いほうなのである。全行程ツボ足。まっちゃ
んが到着するまで、お釜に滑りこんだりの写真を撮る。橋本がボード、ほかはテレ
マーク。本日は絶好の天気。頂上でも風がないところならぽかぽか陽気。0200に滑
りだす。黒ちゃんや橋本が滑り始めると登ってきた山スキーヤーから歓声と拍手が
あがる。7合まで柔らかくて重い新雪でちょと滑りにくい。
写真撮影しながらのんびり下って0400に駐車場着。雪が多く、一番下の6合目の小
屋の脇まで滑り込むことができた。ラッキー。橋本、まっちゃんとも富士山登山は
初めてとのことでおめでたい。みんな、なんだか頭が痛いといっている。

富士山でのスキー報告(松倉版)です。
2000.5.23 富士山でスキー  メンバー:伊藤、黒川、橋本、松倉

 朝6時過ぎに山中湖暗黒寺荘を伊藤さんとともに出発。朝の清々しい風が車内に
吹き込み、頭をすっきりとさせてくれる。富士山スカイラインのゲートはまだ開い
ていないので、反対車線から入り込む。7時半前に新五合目に到着。まだ、黒川さ
んと橋本さんは来ていない。
「黒ちゃんたちは早いから、車にメモを残して先にに出発しよう」
 と伊藤さんに言われ、そそくさと出発の準備をする。1時間ぐらい早く出発して
、ちょうど山頂で落ち合えるぐらいだという。
 しかし、荷物を降ろしていると、黒川さん達もやってきた。橋本さんもガイドを
やっているようで、かなり足は強いようだ。彼はスノーボードで行くという。
 プロトレックの標高を2400mにセットすると、2人が準備をしているうちに
、7時45分一足早く新五合目を出発。ゆるやかな夏道をたどり進む。すぐに樹林帯
を抜け砂礫地となる。ところどころ道脇に雪が残っている。日差しがまぶしく寒さ
は感じない。すぐにじんわりと汗をかいてくる。15分ほどで新六合の雲海荘に到着
。あっという間に六合目かと思うと足も軽い。しかし、それがくせ者だった。ここ
から先はどんどん小屋の間隔が開いていく。
 夏道のロープ柵にしたがい、雪の上をトレースにしたがい登っていく。周囲はと
ころどころ岩が出ているが、うまく滑れば六合目までは滑ってこられそうだ。快適
な滑降を思いながら一歩ずつ登っていく。一緒に登りはじめた伊藤さんはすでに
50mほど先を登っている。黒川さん達はまだ見えない。マイペースでゆっくり登っ
ていく。
 8時23分に六合目小屋に到着。雪に埋もれ屋根だけが出ている。だいぶ雪が多く
なってきている。両側に気持ちいい斜面が広がっている。軽くキックステップを使
いながら登っていく。途中、振り返ると黒川さん達が見えてきた。
 8時55分、新七合目小屋に到着。登りはじめて1時間を回っている。ザックを下
ろし、水筒のエネルゲンを二口飲み、チョコレートをかじる。見下ろすと赤茶けた
宝永山の肩が見える。黒川さん達もやってきた。2人も休むのかと思うが、休まず
先を行ってしまう。早くも抜かれてしまった。5分の休憩で私も後に続く。しかし
、2人のペースは早い。ついていくのはやめ、マイペースで行く。少しずつ間隔が
開いていく。伊藤さんはすでに100m以上先だ。
 トレースはしっかりついているが、足の降ろし方が悪いと下にずり落ちるので、
相変わらず軽くキックステップを決めながら登る。そのため、左足のかかとにマメ
ができたようだ。テーピングで予防をしていたが案の定だ。私の足はとってもデリ
ケートなのか、長年履き慣れた靴でもすぐにマメができる。
 9時50分、次の小屋に着く。先のパーティが休んでいる。まだだいぶ先が長いと
ころを見ると八合目ということはないだろう。標高を確認すると3050m。
「元祖七合目ですね」
 アルペンスキーを担いでいた人が教えてくる。2時間ちょっとで七合目かと思う
と、先が思いやられる。伊藤さんはすでに200mほど高いところを歩いているよ
うに見える。少し離れて、黒川さんたちがついている。あわてることもない。いざ
となったら適当な小屋で待とうと思い、ザックを下ろしカロリーメートを一つ食べ
、エネルギーを補給する。10分休んで10時に出発。ペースはのろいが今のところ、
足は張っていないし、息切れもさほどではない。気になるのはかかとのマメ。そし
て、久しぶりに重いザックを担いだためベルトが肩に食い込み痛い。手を後ろに回
し、ザックの下に当ててときどき肩の負担を減らしながら登る。
 10時50分、富士山衛生センターのある八合目小屋に到着。高度計は3255mを
示している。残り500m。これまでのペースを考えると、1時間半といったとこ
ろか。しかし、伊藤さんが「八合目を過ぎると一気につらくなるから」と言ってい
たのを思いだす。あと2時間ぐらいかかるかもしれない。先を見ると、橋本さんの
ボードが光を浴び輝いている。少し先に黒川さんのが見える。伊藤さんは岩影にな
っているのか見えない。エネルゲンととカロリーメートを補給し11時出発。
 雪にすっかり覆われた八合目小屋の銀色の屋根の上を歩いて進む。少し先に鳥居
が見える。「あー、もうあんなところか」思わず声が出る。伊藤さんは山頂直下の
岩の間の斜面近くまであがっている。黒川さんが伊藤さんに追いついたようだ。
 みんなはだいぶ先行ってしまったが、私としては1時間ごとに一合分ずつ高度を
稼いできており、まずまずのペースだ。50分登って10分の休憩もとれ、何とも理想
的ではないか。むしろ、彼らが早すぎるのだ。そう思いながら黙々と登る。
 15分ほどで鳥居を抜けていく。じょじょに息がきつくなってきた。2ステップご
とに「イーチ、ニーイ、サーン・・・・」と20までカウントし40歩ごとに一息入れ
るようになる。先を行くパーティが九合目の表口萬年雪山荘で休んでいるのが見え
る。すぐ近くに見えるがなかなか着かない。やはり八合目を過ぎると空気が薄い。
足は重くないのだが、息が上がり進まない。それでも11時45分に九合目に到着。こ
こで菓子パンを一つ食べ水分を補給する。見上げると伊藤さんと黒川さんはほとん
ど山頂直下まで上がっている。10分休んで11時55分に出発。
 ここからは一気に直登コースとなり高度を稼いでいく。幸い高山病の症状はない
が、息づかいはますますは激しくなる。40歩ずつ歩いていたのが30歩ずつになる。
見上げるとすでに伊藤さんと黒川さんの姿がない。2人はすでに山頂か。橋本さん
も直下の岩稜脇を詰めている。
 計算ではあと1時間ちょっとだが、この息切れでは難しそうだ。3人が私を待つ
のにしびれを切らせ、下りてきてくれればいいのにという思いが、頭のすみに浮か
ぶ。しかし、一方でせっかくここまでやってきたのだ。何としても山頂に立ちたい
。ほじめての富士山でもある。その思いだけで足を運ぶ。
 12時40分九合五勺の小屋に到着。山頂部の鳥居も見える。しかし、伊藤さん達の
姿はない。私を待ちながらのんびりと飯でも食っているのか。それとも日光浴か。
ここでも10分休んで12時50分に出発。
 相変わらず30歩進んで一息を繰り返しながら進む。さらにペースは落ち20歩ごと
になる。九合五勺と山頂の中間ほどまで登ってきたとき、山頂の岩稜脇に伊藤さん
が現われた。手を振っている。もう滑り下りるから待っててという意味なのか、そ
れとも頑張れという意味なのか。あと30分とかからずに登れそうだがバテバテだ。
かなりきつい。声を上げれば届く距離までやってきている。
「ここで待ってますから・・・・」
 そう一言叫べば済むことだが、声を出すのもしんどい。滑ってくる気配もない。
ここまで来たんだ。山頂に立たずにどうする。渇を入れ再び歩き始める。岩稜脇ま
でやってきた。あと100mほどで山頂だ。そう思うが足が出ない。筋肉が張って
いるわけじゃないのに上がらない。何とか一息で20歩は登れるが、そのあと息が整
うまでの時間が長くなる。30秒ほど息をつかないと戻らない。伊藤さんが岩峰脇か
ら滑り降りる準備をしている。もう少し。山頂との距離を目測しながら、あと50歩
しか歩かない、あと20歩しか歩かない、そう思いながら何とか山頂に立つ。
 荷物を降ろし時計を見ると13時33分だ。約5時間45分かかって登頂だ。残ってい
たパンを食べ、水分をたっぷりとる。聞くと伊藤さんたちは休憩なしで4時間で登
ったという。私を待つ間にお釜を軽く滑ってきたのだという。みんなすごい。でも
、私も我ながらよく頑張ったと思う。そんな私を誰も写真を撮ってくれないので、
自分で手を伸ばして撮る。
 13時55分、いよい滑降開始。黒川さんと橋本さんが山頂から一気に滑り降りると
、山頂直下まで登ってきていた他のパーティが「フォー」と声をあげ拍手喝采。エ
キストリームスキーヤーのようだ。伊藤さんも続く。そして、最後に私。スキーに
は似合わない赤いカンプのヘルメットをかぶり滑る。しかし、あえなく2ターン目
で激しく転倒。右足のトップが雪面に突き刺さり、反対方向を向いている。膝が痛
い。体を何とかずりあげながら板を雪面から抜く。やっぱり黒川さんや伊藤さんの
ようにはいかない。悪雪ではまるで歯が立たないのは相変わらずだ。いつになった
ら滑れるようになるのか。
 広大な斜面はどんなにかっ飛んでも大丈夫そうだが、今の転倒で臆病になる。ゆ
っくりと大回りで滑る。それもはじめのうちだけ。雪質はさらに悪くなる。土曜日
、都心では雨だったが富士山では雪だったのだろう。新雪がびちゃびちゃに湿りお
かゆのようだ。無理にターンをしようとすると、ひっかかり転倒。山頂ではなんで
もなかったのに、今になって頭が痛い。遅れて高山病の症状が出てきた。自分だけ
なのだろうかと思い聞くと、みんなもそうだという。3人は登りから出ていたそう
だ。それでもあのペースで登ってしまうのだからすごい。
 斜面を幅一杯に使い斜滑降、キックターンでゆっくりと滑る。黒川さんは悪雪を
ものともせずにショートターンで滑っていく。橋本さんはボードか壊れたようで衝
撃を与えないように滑っていく。途中、ガスが出てきて一休み。さらに途中一度板
を外し、右側の斜面へと渡って再び滑る。下方に行くにしたがい、新雪がなくなり
滑りやすくなってくる。しかし、それも束の間、新六合目小屋に到着。板を外して
リュックにくくりつけ歩く。新五合目の駐車場に15時45分、無事到着。
 荷物を片づけ、山中湖平野温泉・石割の湯(700円)に直行。ヒノキの湯が疲れを
じっくりとほぐしてくれる。さっぱりしたところで富士吉田のラーメン屋で夕食を
とり、山中湖暗黒寺に戻る。

松倉一夫


富士の宮口 5月30日

5月30日 富士山富士宮口 (ボード2人、テレマーク2人、ファンスキー1
人)
>メンバー;ぴか、いしづか、他REIスタッフ 3人


9:00五合目~13:30山頂~16:00五合目
天気は快晴で、山頂で昼寝ができた。最近の陽気で、雪は二週間前に比べてすいぶん
溶けてしまったが、ほぼ例年並。
七合目くらいまで滑る。