6.09.2012

三味線林山と大皿火口


三味線林山と大皿火口
2012年6月8日 くもり
member 太郎、伊藤フミヒロ記
ふつうだれも知らん、東富士ダム

ダム脇から梅雨入り直前のお山


 この日、西臼塚散歩のあと、モーレツな霧の中スカイラインを下る。日が長くてまだ明るい。思いついて三味線林山へ。これもネット知人「峠のむこうへ」さんから教わった山。珍名で一部に知られる。三角点もあるんでマニアは知っているかも。国道138号の水土野の近く、自衛隊の富士学校のそばにある。山頂の北には、地形図で見ると直径200mほど深さ20mの火口があるようだ。
 ちょっとその前、三味線林山に入る前にすぐ隣の東富士ダムを見学しよう。細いダート道に入りくねくね行くとダム全体を見渡せる場所に出た。つぶれたフェニックス大学の横。ダムは四角形で珍しい。溜池になっていると聞いた。ダムマニアによれば、
…静岡県の灌漑専用ダム。アスファルトフェイシングフィルという、珍しい構造をしている…。
 そこにダムがあることにも気がつかないような場所でどこからも見えないのがへん。決壊したら下にある村は大迷惑だろう。
三味線林山のカルデラ底。きれいで明るい

三味線林山山頂746m。四角いのに三角点

 さて三味線林山。日本陸軍の装甲車がホコリを巻き上げて走る林道を行く。取り付きになりそうな細道を発見、そこに車をつっこむ。
 ジムニーなら走れそうな細道で仏車では無理。どこに続くかわからないが5時杉スタート。雑木林の中を左左へと回り込んで行き、どうも左手が火口のよう。浅い。100歩ほど下って火口底にたつ。大皿のようなクレーターだ。そばには沢のような窪みもがあってこれもカルデラかもしれない。列状になった小火口に見える。
 そこそこ行って切り上げ三味線山へ向かう。雑木林の中をうろちょろしてるうちに方向を失う。コンパスを修正して指示どおり進む。先ほどの大皿火口と三味線山は前方後円墳のような形状で全体が寄生火山だと推測できる。三味線林山側はスギの植林エリアでうっそうとした黒森になっている。下生えは薄くすぐ山頂に立つことができた。三角点も発見。三等とあるようだ。マニアがたまに訪れるのか赤布が脇の木に縛り付けたあった。東側が明るく開けているのでのぞいてみる。案の定カートのレース場を見下ろすことができた。車に戻って6時過ぎ。まだ明るい。松田まで246号をスイスイ走って東名で帰京。