12.28.2008

強風スピードパラ

 強風スピードパラ

カテゴリ:2008の記録
teppospeed12月28日
数日続く冬型気圧配置。こんな日はたいていのところではパラグライダーはできない。昨日は朝霧の天子エリアで飛ぶことができたがこれは稀。北風と駿河湾からの風がぶつかる絶好のタイミングだった。
薪つくりしていたら裏のカヤ山に集まってるよとメールあり。昼飯たべていそいそ出かけるが、県境峠の駐車場は強風が吹きぬけている。
こんな日こそスピードパラ、というわけで小さなパックでカヤ山に登る。案の定山頂は強風でみんなは待機中。7mから10mほどの風で普通のパラでは無理。
スピードパラで出る。スピードが風で押さえられてちょうどいいかんじで飛べる。数分のフライトで100mほど下の登山道に着地。スキーをはかずに初めて飛んだ。
俺にもやらせろ、という勇士が3人ほどトライ。さすが名人らくらくと強風の中であやつって遊んでいる。バックするかしないかくらいの風なのでリッジのソアリングやホバリングが可能。トップランディングもできる。
2本目も同じように飛んで帰る。
日が沈んでから3人が普通のパラで飛び降りてきた。
伊藤フミヒロ
動画のせました。
http://jp.youtube.com/watch?v=qgCa4ZNdD7U&feature=channel_page
tennki1228



12.06.2008

para days

 para days

カテゴリ:2008の記録
12/06
酒匂川で太郎と散歩して小屋経由朝霧へ。先週トラックがぶつけられたのでびーたで行く。運転しやすい。朝霧の年会費の元をとるには15日以上が最低だが、今年はまだ5回。中村校長、清水校長、末吉さんなんかに会う。霧が晴れてきていくらか飛べる。せっかくなので2本。
12/07
今日も朝霧高原。養毛、天子、もちやとひとまわり。1時間半。
河口湖へ移動してサンセットフライト。30分。夕景きれい。
伊藤フミヒロ
taroinokasira





11.21.2008

恒例立山初滑り

 恒例立山初滑り

カテゴリ:2008の記録
11月21日
前日、夕方から山中湖小屋でけんちんと寄せ鍋の鍋つくし。4時半におきて取材犯4人相乗りで扇沢。積雪30センチ。他7人と合流して8時半のバスでスタート。室堂に着くと雷鳥荘からお迎えの方が。「吹雪…」とのこと。雪と風の中を一列に並んで雷鳥荘に向かう。大雪。温泉に入ってくつろぐ。
09tateyama2
11月22日
6時半に朝食をいただき、のんびりして外へ。1メートル以上積もったようだ。積雪量は2メートルはありそう。視界もあり回復の兆し。ひと滑りして称名川を渡るころには雲ひとつない無風快晴となる。雷鳥尾根を登り、2450mあたりで2班にわかれる。まっちゃんと筋斗雲の峰岸ガイドに同行して撮影。夕方まで4本、計800メートルほど稼いで滑る。雷鳥沢周辺のいいところだけ楽しんだ。別班9人もあちこち滑っていた。3連休初日とあってウンカのようにスキーヤーや登山者が入山してくるのがよく見えた。
渡辺カメや金子カメが同宿だった。半月ぶりの好天とか。昨日の吹雪で行方不明の人がいたそう。朝ヘリが飛んでいたのはそのためらしい。
09tateyama3
11月23日
朝から吹雪。予定通り下山。再び一列縦隊で竹竿たよりにターミナルへ。昼には扇沢着。上原の湯、三洛によって山中湖へ。高速の休日割引を初めて使った。豊科から韮崎まで半額。
メンバー
川崎、高城、松倉、古川、竹田、小松平、海老根、伏見、裕之、北だ。
伊藤フミヒロ記
立山の写真がのっています。
古川さんのところにのっている竹ちゃんのあてこみの写真はすごいですね。ポスターになりそう。
海老根さんのハワイはよかった。なつかし。
高城さんのブログも見たいものです。
古川さんブログ
http://edge2.blog.shinobi.jp/
松倉さんブログ
http://blog.livedoor.jp/mira47/
海老根さんブログ
http://www5f.biglobe.ne.jp/~ebine/
伊藤フミヒロぶろぐ
http://plaza.rakuten.co.jp/arcchronicle/diary/?ctgy=3
高城さんタカリク的生活
http://kuroimonokai.com/uchiwa/


take09atateyama



11.08.2008

東伊豆パラフェスティバル

 東伊豆パラフェスティバル

カテゴリ:2008の記録
inatori
2008/11/15-16
東伊豆町で行われるパラグライダーのお祭り。毎年参加している。河口湖チームで参戦。三筋山、細野高原でファンレースがあり1本目の軌跡。日曜日は悪天で飛べなかった。
伊藤フミヒロ
higasiizu


10.16.2008

皇海山から那須三本槍

 皇海山から那須三本槍

カテゴリ:2008の記録
sukaisan
10月16日
吹割りの滝で国道と分かれ、利根信用金庫の角を右折して栗原川林道へと向かう。18キロ続く悪路。紅葉風景は素晴らしいが、自家用車で進入するのは覚悟がいる。皇海橋の駐車場には10台ほど車がとまっていた。警察車両もある。ヘリが飛んでいる。
 不動沢を2時間ほど遡ると不動沢のコル。鋸山の展望が見事。クラシックルートは足尾側から庚申山を経て鋸山経由で登ってくるもの。不動沢のコルから往復する人も見られた。尾根を1時間ほど登ると皇海山山頂。あまり展望はない。日光白根山が遠望できた。下り、不動沢のコルで数日前に行方不明になった人を探しているという捜索隊に会った。3時ころ下山。再び悪路を下る。白沢道の駅望郷の湯500円で過ごす。
10月17日
6時にまっちゃんと町田さんと白岡で合流。那須ICからジーンズマウンテンスキー場、もと那須ファミリーへ。9時ころのゴンドラで上がる。往復大人1200円、犬700円。紅葉が盛りの中の大倉尾根を登る。前岳経由で那須最高峰三本槍1917mまで。12時過ぎに山頂着。3時前に下山。ロープウエー駅山頂の周遊道はゴヨウツツジの紅葉黄葉が見事だった。那須湯元温泉の鹿の湯400円で汗を流す。昔のままの湯治場でここも一見の価値がある。48度の湯船に数秒入ってみた。
伊藤フミヒロ
まっちゃんのレポートがあります。
写真が素晴らしい。
http://blog.livedoor.jp/mira47/
nasusanbon

10.13.2008

御坂連山ひとまわり

カテゴリ:2008の記録
081013oisigoogle
2008年10月13日
前日は母親兄などと花の都公園でくつろいだ3連休。体操の日。
朝いちの太郎散歩と太郎テニスコート撮影のあと太郎がわがまま勝手歩き。あとを追いつつ1時間近くも追加の散歩。遊んでいるつもりらしい。
出遅れて大石ランディングには昼着。紅葉の山々を眺める51分のフライト。1時間くらい飛んでると思ったのだが、高く、長く、遠くへという餅が落ちている。画像はグーぐるアース上のもの。HOGMAPで見られる。背景は衛星からの写真。
下の画像は同じ日に松本さんがスバシリから飛んだ画像。先週と同じ感じ。
ゆちゅぶに動画あり。
http://jp.youtube.com/watch?v=kZeK4oQqnc4&eurl=http://paragliding-cometheart.blogspot.com/
伊藤フミヒロ
matumotofuji

 

10.09.2008

谷川岳山登り

 谷川岳山登り

カテゴリ:2008の記録
081010tanigawa08年10月9日
いつものように東松山森林公園駅1000に待ち合わせ。まっちゃんと町田カメ。
天神平ロープウエーで天神平へ。1時ころ。
天気はよい。紅葉も最高。
天神尾根をゆっくり登って4時過ぎ肩の小屋。素泊まり2000円。水無料。ビール500円。酒いっぱい400円。水洗トイレ。清潔な小屋。食事寝具をつけると7000円になるらしい。
夕日をとって、楽しくお酒をいただいて7時ころには就寝。
夜中に、まっちゃんと町田カメは星空撮影。
10月10日
素晴らしい日の出を山頂から撮影。さわやかな秋空の下、西黒尾根を下山。
諏訪峡温泉センター300円は金曜日定休日。ユテルメ550円でさっぱりして帰京。
松倉さんのす晴らしい写真とレポートあり。
http://blog.livedoor.jp/mira47/

9.12.2008

剣と立山

カテゴリ:2008の記録
立山・剣登山(カレー会登山部)
murodou
2008年9月12日
前夜、山中湖山小屋集合。朝5時前出。長野道豊科から扇沢。9時のアルペンルートで上がる。快晴。アルプスはもう秋色が濃い。ヒゲになったチングルマが群生している。のんびり歩きで雷鳥沢をのぼり、剣御前小屋昼過ぎ。川崎カメの知り合い高橋ひできさんからコーヒーをいただく。3時ころ剣山荘着。新築できれい。シャワーあり。沢向かいの剣沢小屋も新館ができていた。営業はいままでのところでやっているよう。
13日
朝飯を食べていたら雨になってしまった。1日停滞。停滞したのはほかに数人で、ほとんどの人が雨の剣岳を目ざす。登頂した人も多いが引き返してきた人もいる。岳人誌の取材とpg社のビデオ撮影があってただ登頂してくるというわけにはいかない。連休に入ったので午後から続々と登山者がやってくる。司馬遼太郎の河井継之助の本を1日読んでいた。
14日
剣チーム3人と分かれ立山へ向かう。6時半ころ。天気は徐徐によくなっているが剣岳は山頂部がガスで覆われている。別山をとおり真砂岳につく頃に立山がガスの中から全体をあらわした。剣岳もよく見える。10時頃には無風快晴の陽気にかわった。ドラマチックな変化でいい映像が撮れた。剣班も同様だろう。大にぎわいの立山雄山を過ぎて一の越、室堂と下る。1時半ころのバスで下山。1時間ほど遅れて剣チームが下山。扇沢で合流した。
メンバー 小松平、川崎、高城、伊藤記
turugi

 

8.22.2008

八ヶ岳登山

 八ヶ岳登山

カテゴリ:2008の記録
八ヶ岳縦走 avec 太郎
yatugataketaro

8月22日 金曜日
 4時前に国立ICから中央道に入る。深夜割引。小淵沢で降りて棒道(八ヶ岳スカイライン)経由美濃戸へ。八ヶ岳山荘駐車(1日1000円)。0715スタート。太郎もいっしょ。北沢を2時間ほどで赤岳鉱泉。山がよく見える。さらに2時間ほどで硫黄岳山頂。西風が冷たい。山の花はもうおしまいモードで、リンドウやコマクサ、イワギキョウなどが目立つ。半ズボンできてしまった。
 山頂下大ダルミで、向こうからぼくの影武者のような人がやってくる、黒虎の甲斐犬を連れた人。珍しいと写真を撮りあう。知らない人が見たら区別がつかないことだろう。平日とはいえ登山者は少なくない。犬連れはこの人だけ。
 ハシゴ、クサリ場をうまくやり過ごして横岳縦走。流れるガスに見え隠れする赤岳の様子がよい。赤岳山頂直下で雨具上下を着込む(ズボンは車に忘れてきたのだった)。山頂3時着。ガスが湧いている。山頂小屋前のベンチで休む太郎はちょっとした人気者だった。文三郎の下り始めも横岳のトラバースの劣らず太郎にはやっかいだった。行者小屋で一瞬のぞいた斜光の横岳西壁がよかった。
 南沢の下りはいつも長い。1時間半ほどかかって駐車場着0600。日の入り前30分だった。10時間余の行動時間。太郎はそれほど疲れた様子はない。雷も夕立もなくてよかった。
 犬はハシゴを上り下りすることはできない。脇の岩場を通過するのだが、ところどころではうまく抱えてやり過ごすこともある。横岳、赤岳は犬連れ一般にはすすめられない。
「甲斐犬!」と20人くらいに言われた。「ナニ犬ですか?」と10人くらいに聞かれた。
伊藤フミヒロ

8.09.2008

高妻山と高社山

カテゴリ:2008の記録
takatuma
8月9日
前日は東京猛暑の日。午後スタート、東松山から軽井沢と高速で、小諸であぐりの湯に入って、菅平こえたところで眠くなって須坂で車泊。戸隠キャンプ場、戸隠牧場に6時過ぎ着。キャンプ場はおおにぎわい。
7時ころ出発。絵のような牧場を抜けて行く。大洞沢沿いに一不動。氷清水で水補給を忘れた。
尾根を行くようになる。行く手左に高妻山がそびえている。人通りは少ない。ときどき谷から吹き上げる風が涼しいが尾根道は暑い。五地蔵1998mからは黒姫、妙高、焼山など頚城に山がよく見える。
コブをいくつも越えて、もうれつな急登の後高妻山到着、1245分。スキーで昔のぼった乙妻山がすぐそこ。
下りは早い。五地蔵まで1時間、500mlの水がなくなる。雷が鳴り出してひやひや。夕立にはならず。氷清水で水分補給。水はほんとうに冷たい。4時前にキャンプ場。暑い日の9時間行程でトレーニングになった。
杉の沢の苗名の湯450円に入って飯山豊田の道の駅へ。
7月10日
木島平のスキー場でパラ仲間と合流、高社山を縦横に飛ぶ。2フライトで合計2時間余。馬曲温泉で汗を流し、童夢で飲み食い。翌早朝帰京。
kijimajpg


 

8.01.2008

富士山ウイーク

 富士山ウイーク

カテゴリ:2008の記録
富士山ウイーク

7/31木~8/1金
昼下がりに東京を出てそのまま富士宮口5合目へ。空いている。登り口の階段直下に車を停める。たしか4時頃登り始める。天気はいまいち。9時過ぎに眠くなったので、9.5合目の道端でビバーク。登山者はこの時間ぜんぜんいない。夜中に小雨あり。3時頃スタート、4時山頂。意外と悪くないご来光を見ることができた。お鉢を歩いて吉田口山頂へ行ってみる。北口吉田浅間神社奥宮久須志神社のご朱印をいただく。神主やらアルバイトでおおにぎわい。1000円。写真を撮りながら富士宮に戻り、富士宮本宮奥宮浅間神社をのぞく。神主ひとりでさみしい。あっちは親せきのようなもので、こちらが本物と後朱印をみせてくれる。浅間神社奥宮とある。北口(吉田浅間)とは異なる朱印。
往路を戻る。富士宮市親子登山など大規模な集団が多い。12時ころ車に戻る。
8/2土
早朝、山中湖畔で富士山の撮影をするがヘイズがかかって使えないカット。天気がよさそうなので双子山ハイキングへでかける。明日は富士駅伝とのことで自衛隊などがにぎやか。3時間ほどかけてハイキングルートをひとまわりするが、人っ子ひとりあわず。午後大平山へ行ってパラグライダー。風が弱く3回も藪に突っ込む。夜河口湖のショップでパラ仲間と飲む。ショップでビバーク。
8/3日~8/4月
今日も好天らしい。そうだ須走から富士山へ登ろう、と思い立つ。アザミラインを車であがる。日曜日の昼だというのに渋滞あり。12時に登り始める。山がよく見える。のんびり登って山頂には19時半に到着。ウエストンは須走りの町から山頂まで健脚なら7時間と書いている。昔の人は足が丈夫だったんだなあ。
山頂の食堂は閉められていてほかの人影なし。山頂は夜7時ころから翌2時、3時までは人影がないということがわかった。神社並びに最適スペースをみつけ寝袋ビバーク。快適睡眠が取れた。3時前に人がウンカのように湧いてきて山頂は初詣のような人ごみとなる。今年3度目のご来光は素晴らしいものだった。須走りの下山路には砂走りがあり、あっというまに下ってしまう。多くの人は「歩きにくい」といいながらこわごわと下っているようで、砂走りの醍醐味なし。若者二人にこうやって下ってみて、とお願いして撮影するが、いまいち。昔の人はこんな道には慣れていて喜々として下ったのではないだろうか。
時間が早く山がきれいにでているので小富士ハイキングルートに入って1時間あまり撮影する。
今シーズンは春に5回、夏に3回富士山に登ったことになる。しばらく登ることはないかもしれない。
夏の富士登山のベストプランとしては、最終の須走ルートがおすすめということになるだろうか。登りは長いが、下りがらくらく。吉田口とあまり変ることがなさそうだ。御来光プランとしてもよいし、日帰りでも意外と苦にならない。
伊藤フミヒロ
動画ゆちゅうぶにございます。
●goraiko movie
http://jp.youtube.com/watch?v=uhIEpR8vprk
●night hiking movie
http://jp.youtube.com/watch?v=QqwI5M7Trhk
●砂走りmovie
http://jp.youtube.com/watch?v=_JvQJ9a_jyE

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7.25.2008

1泊2日の北岳登山

 1泊2日の北岳登山

カテゴリ:2008の記録
仙丈ヶ岳~北岳



7月25日
朝、山中湖の別荘を伊藤さんと二人、3時に出発。
途中、コンビニで買い出しをして、4時50分に芦安市営駐車場に到着。
運良く、一番の乗り合いタクシー(1100円、マイカー規制協力費100円)に乗車でき、
5時10分、バスよりも一足早く芦安駐市営車場を出発。
広河原には5時50分に到着。準備を整え、6時20分に出発。
吊り橋を渡り、しばらくで白根御池と大樺沢の分岐となる。
沢沿いの道をとり、ゆるやかに登っていく。


北岳登山


樹林を抜けると、まぶしいほどの雪渓と北岳バットレスが眼前に広がる。
雪渓を少し登り、8時55分に二俣に到着。
二俣から右俣コースを登っていく。徐々に傾斜がきつくなり息が上がるが、
シナノキンバイやハクサンイチゲ、クロユリ、イワカガミ、ヨツバシオガマなどの花畑が目を楽しませてくれる。
途中、御池からの道を合わせ、11時50分に稜線に出る。
南アルプスの女王とも形容される雄大な仙丈ヶ岳、ひときわ男性的な山容の甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山が見事に展望できる。
稜線から30分ほどで肩の小屋に到着。サイダー400円を飲み、お昼を食べながら大休止。


北岳山頂部と間ノ岳.JPG



12時50分、肩の小屋を出発。撮影をしながらのんびり登り14時に北岳山頂に到着。
日本第2位の高峰、3193mの山頂はけっこう広く、多くの人で賑わう。
山頂から一気に下っていくと間もなく八本歯のコル。
このあたりも花が多く、岩間に、ヤマオダマキやイワギキョウ、ヤマハハコなどの花も見られるようになる。
さらに稜線をたどり下っていくと、15時35分に北岳山荘に到着。
金曜日ということで、思ったよりも山小屋は空いており、一人一枚ずつの布団で寝られる(夕飯、朝弁当付き7900円)。
小屋の人によれば、「明日土曜は1枚に2人になるでしょう」とのこと。
やはり、夏ハイシーズンの北岳は山小屋も大混雑のようだ。


北岳の朝


7月26日
風の音で3時頃、目が覚める。かなりの強風。窓の外もガスで星が見えない。
3時半頃、起床し静かに出発準備。4時に部屋を出て、朝弁当をもらい、水を1リットル購入(100円)。
4時30分、深いガスのなか、間ノ岳、めざし出発。
相変わらず風は強く、服の裾がバタバタとなる。嵐のような風で秒速10mぐらいはありそう。
その分、あっという間にガスが切れ、一瞬で太陽や稜線が覗く。
かと思うと、また雲間に隠れる。途中、岩陰で太陽を拝み、移りゆく朝の山上を撮影。
5時30分、中白根を通過し、間ノ岳には6時30分到着。
岩陰でガスが切れるのを待ちながら、朝弁当を食べる。
30分ほどすると、これまでずっと山上にかかっていた雲がみるみる掻き消され、
北岳が姿を現す。あまりにもドラマチック。
数分後には、まさに雲散霧消にガスは消え去り、山上はさっきまでの天気が嘘のように晴れ渡る。
富士山も姿を現す。頭をひときわ高く雲上に聳えさせている山容はさすが日本一の高嶺。


間ノ岳より富士山



7時25分、間ノ岳をあとに、三峰岳方面へと下っていく。
眼前に塩見岳が望みながら急下降していくと、30分ほどで三峰岳に到着。
一息入れて、仙丈ヶ岳へと続く仙塩尾根を下っていく。
じきにシラビソの樹林帯へと入っていく。林床にはゴゼンタチバナがきれい。
北岳山荘で熊に注意の案内があったので、カラビナでガチャガチャ鳴らしたり口笛を吹きながら下る。
10時に野呂川越に到着。ここから一気に右へと山腹を急下降していく。
倒木が多く、またいだり潜ったりしながら下ると、10時30分に両俣小屋に到着。
小さな小屋だが、前には沢が流れ気持ちいい。
「ちょっと小梨平のような雰囲気だね」と伊藤さん。

一息入れ、ここからひたすらの林道歩き。日陰がなく暑さが堪える。山上の風が恋しいくらい。
大仙丈沢、小仙丈沢を橋で通過し、2時間弱で、野呂川出合(北沢橋)に到着。
13時05分のバスに広河原行きのバス(580円)にちょうど間に合う。
まだ時間が早いので、山からの下山者は少なく多くは釣り人。

広河原もまだ乗車客はそれほど多くなく、行き同様、乗り合いタクシーを拾える。
タクシーだとバスより20分近く芦安市営駐車場への到着が早いとのこと。
バスとの料金差100円を考えると楽で早い。

下山後は、駐車場のすぐ向にある展望風呂(550円)に入り、ざるそばを食べ、帰路に着く。(レポート=松倉)


7.20.2008

白馬は夏山の王様だ

 白馬は夏山の王様だ

カテゴリ:2008の記録
hakuba1
7月の3連休。19日に富士山須走5合目でパラ。明日は富士山か白馬か、天気はわからないが太郎を家に置いてきたので白馬へ行くことにする。
2008/07/20 未明2時ころ山小屋出。通勤割引を使うまでもなく下道で白馬に着いてしまった。二股に車を置いてタクシーで猿倉。8時ころ歩き出す。ガスと雲の冴えない天気。大雪渓は人がいっぱい。昨日はもっと多かったとか。小雨になったり、日が差したり、一瞬稜線がみえたり。村営小屋のテント場で1泊。風雨模様だが久しぶりの山テントで面白い。パックは撮影機材込みで12キロあった。工夫すれば10キロにできると思った。
7/21
朝、小屋でお茶しているとガスがどんどん上がって明るくなってくる。カメラをもって山頂へ。素晴らしい光景を撮影できた。テントをたたんで10時ころ南下。お花畑が最高潮の時期。
白馬鑓から大出原、鑓温泉0220。猿倉0530、コーラを飲んでタクシーで二股。山小屋1000帰着。
白馬は夏山の王様だとおもいました。
二股猿倉タクシー乗り合い600円、村営小屋テント一人500円、タクシー下り2000円、猿倉コーラ250円
課題:サーまれスト空気もれ ザックカバー探す、酒と水多すぎそんなにのまね、テント一人用もあるといいか。
伊藤フミヒロ
hauba2


7.15.2008

蓼科山

 蓼科山

カテゴリ:2008の記録
tatesina
7/14 山中湖大平山でパラ。荒れていた。諏訪湖に移動、浜の湯旅館で幼馴染と同窓会。
7/15 車山で日光キスゲvideo大撮影。トラックをのぞく人がいるので、載せてあげる。大阪の赤沢さんという人。これから蓼科山へ登りたいという。偶然だが目的地が同じ、大河原峠までドライブ。
小さな山下清風の赤沢さんは車山に登って100名山96登頂達成らしい。70歳だというが10は若く見える。ザックにパラソルを差して地図も持たないその人を先に送り出し、1030ころスタート、昼過ぎに山頂。赤沢さんは山頂にいて竜源橋へ下っていった。甲府から夜行バスで帰阪らしい。同じ道を戻り4時前に大河原峠着。3時間のドライブで山中湖へ戻る。video job .
伊藤フミヒロ

7.10.2008

富士山登山 神保町カレーの会

 神保町カレーの会、富士山登山

カテゴリ:2008の記録
asanohujiann
パウダーガイド社本社からの富士山


7月10~11日
15時に北口本宮富士浅間神社に、神保町カレーの会の面々(伊藤さん、川崎さん、塩浦さん、秋野さん、松倉)の5人が集合。
浅間神社を参拝してから、スバルライン(2000円)で5合目へと上がる。平日とあり、駐車場はガラガラ。
荷造りをして、伊藤さんが荷物を計測。塩浦さん5kg、秋野さん7kgと二人は優秀なパッキング。
伊藤さんが10kg、松倉12kg、川崎さんはカメラなどの装備があるため17kgと重め。
小御岳神社を参拝し、16時50分に出発。
六合目へと向かう途中にはフジハタザオが花を咲かせている。
ダケカンバやカラマツの樹林を抜け、しばらくで登山指導センターのある六合目となる。
一息入れ、ここから森林限界の中を登っていく。
19時半すぎまではヘッドランプなしで歩る。太子館に20時20分に到着。
ここでしばらく休み、21時45分頃、白雲荘に到着。
秋野さん、塩浦さん、松倉の3人は白雲荘に泊まる(素泊まり5500円)。
伊藤さん、川崎さんは少し歩き、ツエルトビバーク。

hujisantozan


翌朝2時に起床。身支度を済ませ、2時20分に出発。
白雲荘の小屋の人によれば、1時がここを通過する人のピークだったとのこと。
つまり、ここを1時過ぎに通過できれば、山頂での御来光にちょうど良いようだ。
ヘッドランプをつけてゆっくりとしたペースで登る。
9合目の鳥居を過ぎたあたりで御来光となる。
雲間から一度、太陽を覗かせるが、すぐに雲の中に。それでも、雲海がオレンジ色に染まり、富士の朝を見事に演出。
伊藤さん、川崎さんに遅れ、5時20分に全員が山頂に到着。
山口屋支店で1時間ほど休む。ちなみに缶ココアや缶コーヒー400円、ラーメン800円。
山頂から暑中見舞いを出す(葉書と切手代で1枚250円)。
1時間ほど休み、お鉢めぐりをする。徐々に上空の雲が晴れてきくる。
剣ヶ峰には7時10分に到着。展望台からは南アルプスがよく見えた。
20分ほど休み、7時半に出発。お鉢一周、休憩含め約1時間10分。
少し休み、準備の済んだ者から順次下山。
私は8時20分に下山開始。それぞれのペースで行く。
長い下りはけっこう膝に来る。全員、無事11時30分に五合目に到着。
下山後は「紅富士の湯」で汗を流し、パウダーガイド社の本社で打ち上げ。(レポート=松倉 )

goraiko movie
http://jp.youtube.com/watch?v=cp56qdCUpfY


以下
一般誌紙依頼原稿もと
 
富士登山の魅力 伊藤フミヒロ(登山家)

 毎年、富士山に登るようにしています。自分のカラダの調子や変化がわかります。トレーニングにもなります。なによりも日本一の山頂に立つことは楽しいし、達成感があるのです。先シーズンは、初めて富士山に登るという知人二人と、よく山に行く仲間、計5人で登りました。中高年男性ばかりのグループです。
 7月の初旬、富士山には雪渓が残っています。昼過ぎに富士スバルラインの終点(ここが富士吉田口ルートの五合目です)をスタート。5時間ほどかけて八合目の小屋に夕方着きました。ここで夕食をいただき仮眠、夜中の1時には起きて再スタート、真っ暗な中、ヘッドランプを点けて、山頂を目指します。4時には山頂に立ち、御来光を眺めることができました。天気予報を見て行ったのでおおむねよい天気でしたが、御来光ばかりは完璧なものを見るのはむずかしいようです。この日は地平線にうす雲が広がり、雲の中からぼんやりと朝日が昇るという感じで、80点くらいの出来だと思いました。初めて登るという二人は65歳と55歳でしたが、いっしょに行動することができ、日の出を見てとても感激していました。

●高齢者が登る
 この夏は富士登山する人が多く、35万人ほどだったと新聞報道されていました。毎年増加傾向とのことです。周辺の様子を見ますと、やはり中高年が圧倒的に多いようです。中高年の登山ブームは今に始まったことではありませんので驚くことはないのですが、富士山では70~90歳くらいの高齢者も多く、山頂の浅間神社には記帳所があって、そこには99歳とか100歳とか、びっくりするような記録がありました。
ちょっと古いデータですが、平成18年度の記録では、70歳以上で富士山に登り、記帳した人は937名、最高齢は100歳1名。90歳代が10名、80歳代は117名となっています。女性の最高齢は93歳となっていました。また81歳の男性で通算366回も登っている人がいるとも書かれていました。高齢であることは富士登山にとって励みでこそあれ、足枷になるようなものではないと思えてきます。私見ですが、登山は老人に向いているスポーツだと思います。こつこつと忍耐強く歩みを続ければ山頂に立つことができる、経験深い老齢者にぴったりの趣味といえるでしょう。
 中高年についで目立つのが子供たちです。小学校生くらいの子供がたくさん登っています。親がついていますので、ファミリー登山です。みなさん元気に山頂に立っています。八ヶ岳や北アルプスなどではあまり見られない光景です。
 10代、20台の若者が多いのも富士登山の特徴です。実は他の山(前述の八ヶ岳や北アルプスなど)では意外と若者が少ないのが登山界の今日このごろなのです。元気な学生や社会人が最新のアウトドアウエアやシューズでグループで登ってくる光景は見ていて気持ちのよいものです。
富士登山がブームというのはどうやら本当のようです。日本一高い山に登りたいという気分は大方が理解できるものです。富士山は日本一高い山であると同時に日本一大きな山です。山頂の大きさは実際に登ってみないとわかりませんが、爆裂火口のお釜などは恐ろしく壮大なものです。日本一有名な山、富士山はまた間違いなく登山客数でも日本一です。いちばん高くて大きくて有名な山こそが富士山、というわけです。

●どうしてみんなが登るのか
 なぜ人が富士山に登るのか。日本一高い山に登りたいから富士山に登るというのでは、答えになっていないようです。日本人は昔からきれいな形の富士山が好きなのだ、と説明する学者もいます。古くから宗教的な遥拝登山の伝統があって(富士講が有名です)それが今も続いているのだ、という人もいます。御来光を見たいからという人は多いようです。半数以上の人が、夜間登山して山頂からの御来光を眺めます。ドラマチックな自然のショーは確かに見るに値する素晴らしいものです。いくつかの理由があって富士山に人がやってくるのですが、私の見聞から想像すると、多くの人は、友人や仲間、家族、親せきと、お祭りに行くよう感じで、富士山に登ってくるのではないか、と思えます。この夏いっしょに登った仲間も「一年に一度はお参りしないとね」などと言っていました。
 年寄りが多く、こどもがたくさんいて、若者もいっぱい、と申し上げましたが、それじゃ、みんな多いんじゃないか、と思われる人もいるでしょう。それほどたくさんの人が登っているということなのです。さらに言えば、外国人がまたやたらと多いのが富士登山です。5人に一人は外国人ではないかと思えることもあります。山頂などでは各国語が飛び交い、国際的な雰囲気があふれます。日本人に限らず富士山は人をひきつける魅力があるようです。
 富士山に最初に登った外国人はイギリス人です。初代公使のサー・オールコックです。万延元年ですから江戸時代のことです。日本アルプスの父と言われるウエストンは3回も富士山に登っています。春の残雪期の方が上り下りがラクだと言っています。宗教登山でなくスポーツの一環として富士山を登った最初の人たちです。どちらもこのときの登山記を英国で出版していて、翻訳を文庫本で読むことができます。

●富士山の魅力
 遠目には端正な山容も近づいてみれば、崖あり谷ありの荒々しい地形であることがわかります。その群を抜いた標高は、息を切らせながら登る人だけが実感できる感覚です。空気が薄いことが身にしみてわかるのです。山頂に立てばその展望に驚きます。伊豆半島から日本海側の山々まで、本州を縦断する眺めを得ることができます。山頂で口をあける巨大なお釜は、そこに立った人にしかその姿を見せることはありません。オンタデ、アザミ、ハタザオなど火山砂礫帯に可憐に咲く草花も、足で歩いて訪れる人だけが発見できる自然の営みです。
 自分の足で歩いて山頂に立った人は大きな満足感を味わうことができます。山頂に達したときの「やったー」「登ったよ」など単純な言葉に思いが込められているようです。達成感は喜びにかわり、大きな自信にもつながっていく、と解説している人もいます。
 富士登山の魅力は登った人だけが知ることのできるもの。言葉ではうまく言い表せない「サムシング」ということでしょうか。
 
●登頂のためのアドバイス
 富士山に登ってみたい、と思っている方は、富士山に登ることができます。私は登山ガイドではありませんが、長年、富士山に登って、いろいろな方を見て、そう言うことができます。富士山なんか登りたくない、という人はやはり登れないでしょう。「登りたい!」というモチベーションが基本なのです。あとはいかにラクに登るのか、というコツだけ知っておけばよいでしょう。
 そのコツもまたシンプルなものです。それは、できるだけゆっくり登る、ということ。小さい歩幅で時間をかけて登ること、それが富士登山の秘訣です。それから、天気のよい日に登ること、できれば週末やお盆などの混雑時を避けるのが幸福な富士登山を達成するもうひとつのコツと、当たり前のことですが、付け加えたいと思います。



7.01.2008

Bali trip

 Bali trip

カテゴリ:2008の記録
balimap2
バリ島のパラグライディング

動画あります。
http://www.youtube.com/watch?v=IqrbxjzlbxU
http://www.youtube.com/watch?v=IsV7QvcpYog

7/1ガルダ航空でデンパサール直行。夕方着。バグンサリホテル
7/2サンパラだるまエリアで飛ぶ
7/3親せきをたずねる 観光と飛ぶ
7/4飛んだ記憶なし
7/5校長新エリアで飛ぶ。夜行のジャカルタ経由便で帰途。
佐野、高橋、羽衣、東松、為国、松本、藤本、サンパラハブ校長、ハブ父、イク王子、ケビン


balimap


6.20.2008

富士山太郎登頂

カテゴリ:2008の記録
富士山太郎初登頂
fujisantaro
2008年6月20日
 梅雨時、富士山は雲の上で案外いい天気、という話しは、ほんとかどうか、見にいきたい。甲斐犬太郎2歳9ヵ月を連れ初登頂をめざす。
 梅雨で天気予報は全日くもり、金曜日、会う人も少ないだろう。
 富士宮口を0840にスタート。登山者は先行がひとりか二人、マイケルというアメリカ人に連れられた息子とその友だち高校生4人(自己紹介された)。
 ほぼ夏道どおりに登る。残雪もやわらかい。高校生は運動靴の子もいる。ときどき日が射すいい陽気。風は南西1-2m,ときどき5-6メートル。
 みんな同じようなペースでらくらく登って1時前に山頂。スキーだけでパックも軽いのだ。太郎は途中で朝飯を全部もどす。ブルドーザー道を除雪するショベルカーが投げる落雪を追って100メートル以上も走りくだる。
 山頂はガスで視界なし。30分ほど休んでスキーで下る。上部雪渓を滑ったあと、下部雪渓は靴スキーで太郎といっしょに下る。
 下山中にガスがとれて、山が見渡せるようになった。雲海に向かって下る。7合目小屋で雪渓が消え、夏道にトラバースする。4時帰着。太郎はいくらかくたびれているかもしれない。がら場の下りは苦手なようだ。火山砂礫はとげとげしていて犬の足にはきついようだ。だから雪のあるときを選んだのだが。
 山麓はどんより曇り空のようだったが、雨がふったわけではないらしい。5合目から上は日が射していい天気だが、梅雨の大雨のときにもそうだろうか。富士山頂よりももっと高い雲が広がっているのも見えた。
朝いちでスカイラインを登っているときにカモシカを発見、ビデオ撮影した。富士山でカモシカを見たのは始めてかもしれない。
movieあるます。
http://jp.youtube.com/watch?v=DRzoX2x8T9U

伊藤フミヒロ 

6.19.2008

八重山の旅

 八重山の旅

カテゴリ:2008の記録
6月19~22日まで、千早山歩の会の有志総勢14名で
八重山の山と海をめぐる旅に行ってきた。

石垣島のマッターホルンとも呼ばれる野底岳や沖縄最高峰の於茂登岳に登った。
本州とは明らかに異なる樹相。
森には、ヒカゲヘゴが頭上に大きく広がる。
緑のパラソルと真っ青な空、白い雲とのコントラストがきれいだ。

蒸した森を抜けると、山上は爽やかな風が抜け、
眼下には緑の森と青とエメラルドグリーンの海が広がった。

森ではたくさんの生物とも出会った。
そこら中に飛んでいたカラスアゲハ、
タマムシのような輝きを放つナナホシキンメカメムシ、ナナフシ、
天然記念物のセマルハコガメにも出会った。

西表島ではシーカヤックとシュノーケリングを楽しんだ。
大潮の干潮で透明度は今ひとつだったが、
たくさんのコバルトスズメが珊瑚に群れて泳いでいた。

この夏の煌めきを予感させる、そんな3泊4日だった。(松倉)





6.16.2008

甲武信岳好天

 甲武信岳好天

カテゴリ:2008の記録
甲武信岳2475mハイキング・初登頂
 川上村最奥の毛木平1475mの駐車場はほぼいっぱい。4時半の日の出だからすっかり明るい。5時半ころ太郎と歩き出す。
千曲川源流の沢沿いの道を行く。美しいプロムナード。1030に頂上。20人くらいの登山者。霞んでいるがひととおり見渡せる。三国境で、千曲川と笛吹、荒川の源がここ。

 三宝山から武信白岩山、大山と、森と花崗岩の楽しい道を縦走。大山山頂の石楠花は陽光を浴びて見事だった。
 十文字小屋の石楠花は鹿よけのネットに囲まれていてガスの下ではきれいには見えなかった。小屋は35年ほど前きたときと同じ建物に見えた。

 甲武信小屋の甲斐犬が行方不明だと小屋の人が言っていた。「登山者についていちまった」という。
 十文字峠から毛木平まで1時間半の下り。4時半着。毛木平に右はやまみち、左は三峰という石塔があった。
 全行程11時間、登り1400m、太郎は疲れた様子もない。伊藤フミヒロ
kobusi

6.13.2008

金峰山

 金峰山

カテゴリ:2008の記録
6/13
雑誌の取材で、梅雨の中休みを利用して、一人で金峰山に行ってきました。
朝3時半に家を出て、6時25分に大弛峠に到着。
大弛峠までは勝沼ICから国道411号~クリスタルライン、川上牧丘林道を利用して約45km。
全面舗装されていますが、クネクネと曲がり、途中細いので1時間強かかります。

サンドイッチを食べ、着替えなど済ませ、6時50分に大弛峠を出発。
朝日岳~鉄山(巻き道)を経て、金峰山頂には8時52分に到着。
休憩等を入れて、約2時間行程でした。
森林限界のハイマツ帯にはキバナシャクナゲが咲いていました。
山頂からは360度展望が利き、南アルプス、富士山、八ヶ岳などよく見えました。

山頂で30分ほど休み、撮影を済ませ9時半に下山開始。
休憩はとらず、大弛峠には11時10分着。所要1時間40分。

その後、夢の庭園などを散策し、12時に大弛峠出発。
13時30分頃、笛吹川フルーツ公園の上にある「ほったらかし温泉」に立ち寄り入浴。
「あっちの湯」の大きな露天風呂は眼下に甲府盆地が広がり、富士山や大菩薩を展望。
ここは、朝は日の出前から、夜は10時までオープン。
早朝の日の出と夜の夜景が見られるよう配慮されています。
今度は、ぜひ街の明かりが灯る夕方に行ってみたいと思いました。
爽快感抜群、オススメの温泉です。(松倉)




6.10.2008

天城山 

 天城山 

カテゴリ:2008の記録
6/10
千早山歩の会の面々と天城山に行ってきました。
天城高原から万二郎岳~万三郎岳と登り、シャクナゲ群生地を通り、
涸沢分岐を経て、天城高原へと戻るコースです。

残念ながらシャクナゲは終わっていましたが、ツツジやサラサドウダンなどがは満開。
ヒメシャラやアセビの森も、関東ではなかなか味わえない独特の趣があります。
霧のなかのしっとりとした新緑もとてもきれいでした。
見ようによっては、苔むした谷筋は屋久島のようでもあり、
山上のブナ林は白神山地のような雰囲気。
伊豆で世界遺産の森を二つ、いっぺんに味わえたような感覚です。
コース中、ほとんど植林がなく自然林ばかりなのもとてもよかったです。
来年は5月中旬~下旬のシャクナゲの頃に、ぜひ行ってみたいと思う森でした。(松倉)





6.07.2008

雲取山初登頂

 雲取山初登頂 動画取材

カテゴリ:2008の記録
6月7日
天気は悪くないようなので、太郎と出かける。初めての山。三条の湯からの往復ルートを選ぶ。塩山から411号経由で丹波山村へ。三条の湯下まで後山林道でラクにいけるはずだったがアテが外れ、6キロ手前から歩くことに。おかげで登り下りあわせて3時間プラスになった。
スタートは10時過ぎ。後山川を下に見て三条の湯まで。登山者がちらほら、出発が遅いから?三条谷の広葉樹は山梨の森100選という看板があった。
三条の湯小屋から水無尾根の腹を登る。歩きやすくてラクな道。三条タルミからは最後の急な登りで3時半過ぎに山頂。登山者が三々五々。遠望はないが新緑がきれい。4時に下り始めて車に戻ったのは8時だった。ヘッドランプは不要だった。700mから2000mまで標高差1300m。林道歩きが長い。写真はそこそことれた。伊藤フミヒロ
kumotiri


5.24.2008

黒岳から王岳まで

 黒岳から王岳まで

カテゴリ:2008の記録
6月1日
梅雨入り前の日曜日、河口湖大石は良好状態。
黒岳へ行ったあと、念願の王岳往復ができました。
足和田山ももう少しでした。
ハイカーが多く、山は緑、ヤシオツツジがきれいでした。
11時から13時半までの、まスピードフライト。
伊藤フミヒロ
この日の動画は
http://jp.youtube.com/watch?v=uIkz6P7brQY
oudake



富士山須走スキー

カテゴリ:2008の記録
富士須走スキー
subasiri
2008年5月24日
 未明に太郎とでかける。花水海岸で遊んてから、山小屋でスキーを用意して富士あざみラインで須走5合目へ。今年はまだ須走を見てなかったのとこちらが近いし、太郎を遊ばせるには格好だから。天気予報は悪かったが、なんと、きれいな富士山が見える。たしか森光グループが富士宮から登っているはず。0740にスタート。駐車場から林の中をトラバースして須走下山道へ(ブル道を登ると二股があって右へ行くと6合の小屋へ続くことがあとでわかった)。6合目の小屋の下から雪田があらわれる。天気は悪くないが南西風が強い。夏道尾根を登る。登山者ひとり。ボーダーが300ほど上に二人。1030、標高2600mで山頂にガスがかかり始め雨がぱらぱらやってきた。駐車場にまっすぐ降りるためには2700まで登らないとスキーのままトラバースできない。このあたりからでも、篭坂峠へ延びる須走東尾根がわずかに徴候をあらわしていて、そこが2、30mほど雪融けしているから。
2700まで登って、トラバース。あとはのんびり下る。ぱらぱら雨はひどくなることなく、雨具も不要だった。2200mでブル道を除雪しているショベルカーと会う。もう夏の準備? 滑降はここまで。今頃までここまで滑れるのはやはり今年は雪が多い。2時ころ駐車場着。太郎の運動には十分かな。
森さんに電話を入れると、ちょうど降りてきたところらしかった。「8合目まで登った」とのことだった。予報のわりには楽しめる土曜日でした。雨が本降りになったのは夕方から。梅雨前線が活発になるらしい。明日は山中湖ロードレースだが大雨か。伊藤フミイロ

 

5.18.2008

富士山初スピードパラ(世界記録)

2008/05/18
富士山頂からスピードパラグライダーで飛びました。伊藤フミヒロ

パラワールド誌の記事と
山と渓谷誌の記事を転載します。
pdfオリジナルは下にあります。

http://powder.studio-web.net/18-19speed.pdf

http://powder.studio-web.net/20080701143245.pdf



パラワールドの記事
テキスト






スピードパラで高高度も
アリなのか…!

ここ数年話題になっているスピー
ドパラ。日本では木島平と栂池のス
キー場で体験したり教わったりする
ことができます。ぼくも1月のある
日、木島平でスピードパラの試乗会
があるとういうので、のこのこ出かけ
たクチです。
その日見たのは、木島平山頂から
のフライトでした。スピードパラとい
うのは雪の斜面上をそこそこ飛んだ
り滑ったりするものと思っていたの
で、高高度のフライトには驚きまし
た。飛んでみせてくれたのはファルホ
ーク社の岡さんと、木島平スタッフの
根津さん。2回転も見せてくれまし
た。スピードが速いのにもに驚きまし
たが「落ち具合」がすごいのにもびっ
くりしました。
体験して面白かった
ので、木島平にはその後
も2回ほど行ってスピー
ドパラの練習をするこ
とができました。清水校
長が何度も言ったのは、

スピードパラはパラグライダーで
す。体重移動のできないパラグライ
ダーです」ということでした。

山飛びにトライ

ヨーロッパアルプスの連中は当然の
ように山で飛んでいて、そんな動画
がたくさんネットに流れています(ア
イガー山の映像はすごい!)。ぼくも
春になったら富士山から飛んで(滑っ
て)みよう、と思いました。以前、夏の
富士山頂からふつうのパラで飛んだ
ことがありましたが、それに比べたら
スピードパラは雪の急斜面上の低高
度滑空。「楽勝」という予測ができま
した。
3月に富士山腹の寄生火山であ
る二子山へ行ってみました。昔、御殿
場市民スキー場があったところ。そ
の日は風もよく数回練習すること
ができました。面白かったです! 
山スキーヤーの人たちが「スゲー!」
と驚いていました。
翌々週は二子山のもっと上にある
宝永山に登りました。ガスが出てい
ましたが、そこそこの視界。いつも通
りグライダーを広げ、スタートしたの
ですが、あれー?開かない? その
ままグライダーを引きずって滑落。
スタ沈です。今までの練習で滅多に
失敗したことがなく、スピードパラは
勢いよく出れば必ず開く、という自
信が崩れました。フォロー
気味で2回目も失敗、3
回目はうまくいき、飛べる
ところまで一気にフライト
して降りました。クロスは
難しいのでフロントで出る
のですが、雪の斜面で風が

あると手助けなしのテイクオフ
はやっかいです。アイガー山頂で
スタ沈したら即死なんだろう
な、ふと思いました。
4月になって、山は春スキー
のシーズンです。木曽の御嶽山
へスキー仲間と出かけました。
山頂は3067m。山頂下か
ら霧にかすむ一の池へ飛んでみ
ました。短いフライトのあと、ガ
スが切れるのを待って森林限界
まで飛んだり滑ったりしまし
た。快適でした。
4月末は、北アルプスの立山
へいきました。ここも風とガスに
悩まされましたが、雷鳥沢と一
の越からフライト&スキーがで
きました。いい気分でした。
一連のトライで、「山は天気
が悪い、天気がよくても風があ
る」という当たり前のことを確
認することができました。


いよいよ富士山へ

5月に入って連休後半は、い
よいよ富士山。4日と6日が比

較的好天でしたので、南面の富士宮
ルートを山頂まで登りましたが、2
日とも山頂部は「山は天気が悪い、
天気がよくても風がある」というこ
とを再認識しただけで、山頂でグラ
ハンのようなことをしてお茶を濁し
ました。スピードパラができなくても
スキーで下れるので、面白くないこ
とはない、のです。
翌週末は天気悪く、東京の大雨
は富士山では大雪になったようで
す。
次の好天は1
6日でした。北面の吉
田口を登る予定でしたが、天気予報

の「南風でしょう」につられて3度目
の南面の富士宮ルートを友人といっ
しょに登りました。新雪でまぶしい
富士山でしたが、3400mまで登
ったところで、北と南がぐちゃぐちゃ
の強風に出会い登高意欲をそがれ、
撤退、スキーで楽しく下りました。
地上の天気予報は富士山頂には通
じない、ということなのでしょう。
翌1
7日は、一人で北面の吉田口ル
ートを登りました。山頂はガスと風、
冴えない風景で、吉田大沢をスキー
でさっさと下ることにしました。標
高3100mのあたりでなんとな

く風が収まる気配が
あったので、とりあえ
ずパラを開いて、スキ
ーヤーが降りてくる
のを待ち伏せ。山頂
で二言三言交わした
人がやってきたので、
「グライダーのここん
とこをつまんでてく
れませんか」とお願
い。1回目はちょっと
無理して出ましたが
失敗。グライダーが前
にかぶって失敗したの
は、いままで100本ほど飛んで初
めてのこと。2回目は、短いフライト
ができましたがこれも失敗フライト
でした。
そして、5月1
8日。やっとうまくい
きました。この日は前からスキー仲
間と吉田大沢を滑ろうというプラン
があったので、スバルライン終点で待
ち合わせしました。5人が予定どお
り集まり7時スタート。吉田口山頂
には2時着。
山頂でみんな「…?」キツネつま
れ状態。登っている間は怪しい風が吹

いたりすることもあったのに、今はほ
とんど無風です。
「奇跡!」「チャンスチャンス!」と
休憩もなしで、走るようにお鉢ルー
トをトラバースして吉田大沢トップ
へ。富士山頂剣ヶ峰は3776m、
ここは3710m、富士山のお鉢の
縁、「なんちゃて頂上」ですが、ここし
か出るところはなさそうです。


やったね大成功!

早速パラを広げて準備。つるつる
の雪面だから誰かに持っていてもら
わないとグライダーがするすると落
ちてきてしまう。サポート隊の今回
のもっとも重要な任務がグライダー
をつまんでいること。
相変わらずあたりは静か。弱いフ
ォローが収まるのを待って、「せーの」
でスタート。
あっ、という間に浮きあがって、あ
とはいつものとおり。あまり高く上
がると怖いので右左に振って高度を
下げます。写真を撮るために何回か
に区切って下る約束があったので
500mほど下ったところで着雪。


やったね!という感じで
す。
2回目のフライトは、フ
ォローが入ってきて、無理
やり出ましたが、失敗、滑
落してすぐ止める。吹き
降ろしが収まりそうにない
のでスキーでしばらく下りました。
2800m地点、岩壁の下で風
を避けて再びスタート、何十秒間の
フライトで高度を下げ、2500m
付近で岩が出てきたため雪の上に
着地しました。
吉田大沢は標高差1400m、
長さ4㎞ほどの一枚バーンで日本一
の滑り台と言われています。スキーパ
ラには最適なスロープで、風向きさ
えよければ安全な「滑・空」が楽しめ
ます。
山飛びの感想は、と聞かれれば
「キモチイー
♪」というとこ
ろでしょうか。
エリアを離れ
てクロカントリ
ップにでかける
のが新鮮なよ
うに、スキー場
ではなく、高い
山をスピードパラで
飛ばすのは実にいい
気分です。富士山
だけでなく、日本
の山にはいい雪のス
ロープがたくさんあ
りますから、これか
らたくさんの人が
スピードパラで楽し
まれるだろうと想
像しています。

富士山スキーパラ

 富士山スキーパラ

カテゴリ:2008の記録
fujiv11
fujiv2

富士山スキーパラ

5月16日 
 川崎さんと富士宮ルートを登る。連休時の4日、6日ほどではないが、相変わらず雪が多い。夏の登り口の階段は雪壁でとりつけない。奥のブル道のところから登りだす。平日なのに20人くらい登山者がいる。昨日のステップがしっかり残っていて雪は硬いがつぼ足で問題なし。先週末は天気が崩れたが、富士山の7合目から上では大雪だったらしい。新雪がたっぷり。昨日滑った人は大当たりだったにちがいない。
 7時スタート。地上天気では午後に南風が入るとのことだったが、富士山はべつもののようで北西風が吹き降ろしてくる。3400mまでつぼ足で登ったが北風にあきれて、スキーパラどころではない。撤退を決める。10人くらいはアイゼンをはいて山頂に向かっている。スキーを履いて富士宮上部雪渓に入る。せっかくだからと3400mのブル道をトラバースして御殿場ルートへ入ってみる。シュプールなしの広大な斜面があったので滑る。ガスの先に絶壁が落ちているよう。宝永山の火口壁だった。直前でユーターンして3100の崖の縁沿いのブル道で富士宮雪渓に戻る。ちょうどこれが下部雪渓に乗り換えるブル道だった。
下部雪渓の上部で風が収まったかのように見えたのでスキーパラを開いてあーだコーダとやってみるが無理なものは無理。あきらめて下り始めたところでガスの中から上手なテレマーカーが降りてくる。「折れた矢」の林夫妻だった。
 いっしょに下って、6合の小屋脇の沢を下って、20メートルもトラバースしたら車の前に出た。
 林選手は新しいキャラバンのキャンピングカーで駐車場で優雅に暮らしていた。次回の海外山スキーのプランを聞いた。
 この春は「魔法の山」のわくつさんの顔は見なかったなあ。

5月17日
 単独で富士吉田口に行く。こちらも雪が多い。6時15分スタート。トラバース道は除雪し始めていたが、スキーを履いて登山道分岐まで滑りこむ。土曜日とあってにぎやか。河口湖あたりの地上天気予報では南風2,3メートルとなっていたが、やはり富士山は冷たい北風が吹きこんでいる。しっかりしたステップがあって、つぼ足でも行けそうだったが、3400の本八合からアイゼンをつける。直登のステップできつい。1時ぴったりに山頂。6時間45分かかった。風とガスの冴えない頂。雪がちらほら。とてもスキーパラどころではない。夏の下山ルート沢を昨日は誰も滑っていないようだ。岩もなく一枚バーンになっている。山頂から滑り込んで3300まで下る。このまま下ると須走口にいってしまうので、トラバースして吉田大沢に入る。
 3100mでスピードパラを開いて、誰かが降りてくるのを待つ。山頂で少しお話した人が来たので、お願いして、広げたパラがずり落ちないように持ってもらう。ガスと風のあい間を見て2回ほどトライするがうまくいかない。1回目は追い風がきてつぶされて一瞬でこける。2回目は10秒ほど飛んだが大きく右に曲がって着地。お願いした人の話では右翼先端が潰れていたらしい。あきらめて畳んで下る。2700でトラバースするトレイルがあったのでついていくがあまり面白くない。ぐさぐさ雪の急斜面でいつまでも表層の雪崩がおさまらない。夏道にでてスキーを脱いでいたらアトラス黒沢さんにあった。白馬のカラースポーツの団体もいた。明日日曜日はガイドツアーが多いらしい。

5月18日
 夜中に高城カメがやってきた。朝6時に小屋を出る。予定どおり吉田口5合目パーキングの0645着。約束どおり古川、竹田、小松平カメが待っていて、700にスタートする。山梨警察のパトカーがやってきて「今年は事故が多い、気をつけて」とちらしをもらう。
 昨日同様、登山道分岐までスキーで滑り下る。3月並の積雪ではないだろうか。1時間前にスタートしたというカラースポーツの行列が先に見える。直登が得意なようだ。
 山頂部のガスと風の流れを見ると今日は特異な日らしい。いつもの西風が収まり、ときどき東から雲が流れるように見える。
 ひょっとして?
 3400でアトラス黒澤ぐるーぷが下り始めるのにあう。団体はこのあたりからが無難でしょう。ガイドは白馬の林さん。雪が柔らかく、ステップもいくつもあって、結局アイゼンなしで頂上まで登ることができた。5人がほとんど同じタイム、山頂着2時。予定どおり7時間。白馬のカラーガイドツアーは足並みそろっていて、追いつくこともなく、吉田大沢から外れて、なんとか流しの方へ滑っていったようだ。なかなかやるもんだ。

 山頂は暖かく日が差して風もあまりない。ゆっくり休んでいる場合ではない。ちゅうさんから借りたシンレッドラインという山飛び用ハーネスをつけて吉田大沢滑りだしへ移動。普段は風ビュービューの吹き抜けのコルがほとんど無風に見える。奇跡。
あわただしくパラを広げて、古川、竹田にパラがずり落ちないようにつまんでもらう。吉田大沢が眼下に落ち込んでいて、その先は一面の雲海、青空も広がっている。
 弱い北風のフォローが入っているがときどき止まることがあるようだ。2分に1回ほどほとんど無風のときがある。
高城ビデオ、小松平スチルカメが位置についた。同時に、せいのーで出る。
急斜面だから、あっさり舞い上がって、どんどん雪面が離れて行く。右に左に振ってあまり高く上がらないようにする。上空の風は信用できないから。大沢を滑るスキーヤーが豆粒のよう、こちらを見上げているのがわかる。約束どおり3300当たりで撮影のためにいったん着地することにする。下降操作をして2,3度接地してから山まわりしてランディング。
 スキーヤーが降りてきてお話したり写真を撮ってくれる。
 古川竹田スキーヤーの撮影がすすんでいるようだ。30分ほど待っている間にフォローの風が強くなってきた。
 5人が一旦そろって、2回目のスピードパラにトライするが、出たとたんに潰されて、こける。
 みんなで滑り下って、2700の当たりで沢の側壁の風のこない場所を見つけて3度目のフライトにとらい。うまくスタートできたが上昇すると横風に強く流されるので、そこそこにして着地。岩が出てきたがなんとか雪に上の下ろすことができた。
 スキーを履いてみんなで吉田大沢をまっすぐトラバース道まで下る。山頂から林道までスキーを脱ぐことなく滑れるというのは今ごろとしては破格の状況ではないでしょうか。駐車場に戻ったのは5時ころ、最終下山者だったに違いない。

●感想
 5月連休後半に富士宮口から2回、今週は、富士宮口から1回、富士吉田口から2回、5回目の富士山トライで山頂からスキーパラで下ることができました。山頂付近の風は基本的に西。富士宮雪渓は南面、吉田大沢は北北東なので、普通はいつもクロスウインドかフォローになってしまう。ラッキーな日に当たらないと安心して飛ぶのは難しいようです。
 富士山頂からのスキーパラの前に、3月、4月に富士山の寄生火山、二子山山頂と宝永山山頂からスキーパラ、4月に御嶽山山頂、立山雷鳥沢でスキーパラを試み、高所での様子を見ました。
 富士山にこだわらずほかの雪山にも適地がたくさんあるので、この飛んだり滑ったりのスキーパラでバックカントリーを楽しむことをおすすめします。新しい山のスポーツです。
 「なんでスキーで下れるのにわざわざ小型パラをつけるんですか」という声がありました。ぼくも最初、スキーパラってちょっとヘン、という感じがありました。スキーで下れるのならスキーを楽しみ、パラグライダーで飛べるのならパラグライダーで楽しめばよいのに…、という感じですね。ま、やってみて、その答えは、飛んだり滑ったりすると面白いから、としか言いようがないかな、と思いました。さっきの質問は、クライマーに「なんで崖なんか登るんですか。歩きやすい登山道があるのに」と聞くのと同じようなものかな。
(伊藤フミヒロ)
●ヘルメットカメラの映像
http://jp.youtube.com/watch?v=DgFNSImBs_s

●credit
スキーフライヤー 伊藤フミヒロ(機体オゾンバレット12 ハーネスはシンレッドライン、テレマークスキーはK2スーパースティンクス)
ビデオカメラ 高城亮 
スチルカメラ 川崎博 小松原睦
撮影協力 古川一也 竹田真一
取材協力
ファルホークインターナショナル パウダーガイド社

以下小松平睦撮影
komatutaira
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gps軌跡。赤線に補足あります