3.26.2015

石老山

石老山
大石とお寺がある
2015年3月25日 

member 太郎  伊藤フミヒロ記 

顕鏡寺鐘つき堂

大石の道

山頂から大室山と富士山

大明神山から石老山


天候 晴れ

 このあいだの景信山。山道から南、相模湖の先に櫛型の大きな山が見えた。有名な石老山だという。のでいつか登るのを楽しみにしていた。
 冬日で春は名のみの朝。相模湖病院の庭に登山者駐車場があって数台停めることができる。10時にスタート。
 礫岩の大岩が転がる楽しい道でこれは参道。岩にはみんな名前がついている。すぐに顕鏡寺。蛇木スギが珍しい。立派な鐘があっていい音がする。
 
大石に根を張る蛇木のスギ

石の階段

石は前史の海底でできた礫岩
寺からは雑木とスギ林の道を登る。しばらく急坂だが休み場も多い。相模湖が眼下にみえ高尾山の連なりがよくわかる。櫛形の山なので山頂部は緩い勾配に変わり険しいところはどこもない。ファミリーハイカーが一組。
 12時、山頂には数人。冬のように遠望が利く。丹沢、大室山、富士山。年金は少ないがたまに山に来るのがうれしい、と言うおじさんがいて今日はほんとうによく見えるいい日だと。
 大明神山へ凹凸のある尾根を下る。2重山稜のような不思議な地形。展望台からは東西南北がよく見わたせる。北の奥に小さいが形のいい山があって生藤山だとあとから降りてきた別のおじさんに教わる。ほかに小金沢連峰も目立つ。高齢のおじさんは太郎の毛並をほめてからバスの時間があるのでとトレランのような勢いで下っていった。暗い杉林の急坂を降りるがおじさんが転げ落ちたような気配はなし。
 キャンプ場からは車道を歩いて東海自然歩道の案内板にしたがう。ウメが満開の山腹をトラバース、登り返すようにして駐車場に戻る。ここはショートカットできる道があるようだ。2時40分終了。出合ったのは十人ほど。人気山が空いている特異日だったのかもしれない。
 山頂に茶屋があるわけでもなく様子もよい。けっこういい山だと思います。
太郎のんびり
村外れから石老山

東海自然歩道沿い 観覧車見える

大明神展望台から
ショートカットしたいところが

3.16.2015

大雪山旭岳スキー

大雪山旭岳
パウダーと登頂
2015年3月13-15日 
旭岳山頂

風なしで絶好

member 徳地ヤスヒコ 羽根田オサム 松倉カズオ 伊藤フミヒロ記 

13日 
ロープウエーの4時間券でゲレンデとバリエーションでパウダーの練習。雪質はよいが上部は視界不良。重いザックを背負って5回ほど。腰にキタ。

14日
朝飯のころ山が見えた。いちばんのロープウエーで上がる。土曜日なので人出が多い。山は再びホワイトアウトの世界になっていた。避難小屋まで登ってひとやすみ。もう一段上がるが視界なし。旭平に下ってバリエーションルートで下山。雪崩の起きそうな斜面にもシュプールがたくさん残っていた。
敷島悦朗さんの訃報を聞く。みんなで追悼。調べてみたら彼の4冊の著書を担当していた。
山は姿見せず

旭岳避難小屋

旭平からのバリエーション

雪が深い

パウダー練習に格好

15日 
朝から青空。山頂が見える。9時過ぎのロープウエー臨時便で上がる。山頂を目ざす登山者やスキーヤーが数グループいるようだ。9時20分スタート。トレールを追う。2160mまでシールで上がりスキーデポ。ツボ足で登って11時45分に山頂。絶好のコンディションで360度を見渡すことができた。昨夏の登山以来の山頂。
そのまま夏道伝いに下りスキーを拾って適当な沢を下る。みるみるガスが湧いてきてホワイトアウト。トレイルとGPSを頼りに山頂駅へ戻る。12時40分。そのままゲレンデを下って白樺荘に滑り込む。1時終了。山はすっかり暗雲に覆われていた。
旭川空港まで3人を送って千歳までドライブ。1930便で帰京。

徳地さんは北海道スキー連続11日間を達成したという。
楽しいスキー旅行と取材ができました。みなさんどうもありがとうございます。また次回を楽しみに。

松ちゃんの楽しいレポート
朝いち先発が行く

トムラウシ、美瑛、十勝など石狩山塊大雪十勝

アイゼン、ピッケルなしでいけた。左から北鎮岳、黒岳、白雲岳




十勝三段山

十勝三段山
荒れ荒れの山
2015年3月9-11日 

member 徳地ヤスヒコ  伊藤フミヒロ記 

今年はこんな天気図が多い

快適滑降

三段山ゲレンデ


天候 くもり、雪

9日 くもり
いちばんのANA便で千歳へ。徳地さんと合流。一週間ほど北海道のゲレンデスキーを堪能したという。クイックレンタカーのトヨタフィールダーで道央道深川へ。カムイリンクススキー場で足慣らし。石狩川の神居古潭を見下ろす景色のよいところ。夏にパラグライダートリップで飛んだことがある。ゲレンデは春の雪になっていた。
 上富良野へ移動して富士マートで仕入れをしてから吹上温泉白銀荘イン。一晩中大風の荒れ模様。

10日 雪
猛烈な風と雪。白銀荘から森の中を抜けて三段山へ。森林限界まで上がって滑る。去年の到達点よりも低い。春の雪で湿っぽい。キムチ鍋をつつく。入荘予定の羽根田さん用だったのだが。本人は道路閉鎖で美瑛に泊まるという。

11日 雪
昨日と同様荒れている。ナマコ尾根を目ざすが見ただけ。森林限界から滑り降りる。先導車を頼って強行下山する人もいて宿はガラガラになってきた。温泉を独占。羽根田さんは今日も上がってこれず、旭岳温泉へバス移動するという。
十勝岳のスキーを目ざしていたがいちども山を見ることはなかった。

12日 雪 
 除雪が進み道が開いたので旭岳温泉へ移動。モンベル東川店に寄ってから昼に白樺荘にイン。大雪のドライブが楽しめた。羽根田さんと合流。
ロープウエーが動ているようなのでみんなで上がる。視界不良のため徐行スキー。夕方松倉さん旭川空港からバスで入荘。
白樺荘には外人も多く韓国のスキーヤーが目立った。ここの食事は素晴らしい。
なつかしの白銀荘旧館一部


3.04.2015

草戸山

草戸山
南高尾の城山湖畔
2015年3月3日 

member 太郎 ケイ  伊藤フミヒロ記 

草戸山。奥ゆかしい名前の山頂

ウメ、サクラ

城山湖を見下ろす

津久井城山


天候 くもり

 中途な天気、半端な時間なので南高尾へドライブ。
 林道の行きついた先が城山湖とダムだった。東電のものではなく神奈川県系列のものだという。

 案内図を見て湖一周2時間コースへ。1時半スタート。右下に湖を見下ろす整備された山道を行く。津久井湖をはさんで城山が見えた。稜線縦走で起伏があって歩き甲斐がある。
 430m峰が最高峰で、つぎの草戸山には庵のような展望台があった。 このあたり造林と雑木の森の組み合わせは高尾山と同じ。高尾山のなだらかな尾根もよく見える。高齢者ばかり数人と出合う。
 ロックフィルダムの堰堤を歩いて駐車場に戻る。4時の閉門にはまだ時間があった。

 城山湖と言われるがダムの名前は本沢ダムで昭和40年製、発電所は津久井湖から水をくみ上げる揚水型だという。境川源流の様子ではこんな大きな湖はできないなと思っていたので腑に落ちた。昼夜の水位の変化は20m以上あるそう。
湖畔を取り囲む稜線を歩く

アースダム型の本沢ダム

手頃な山歩きコース

3.02.2015

志賀鉢山スキー

志賀鉢山スキー

お鉢へ滑り込む
2015年2月28日ー3月1日 
絶好の日和

草津峠へ

横手を背に鉢山へ

鉢山火口湖

鉢山の林間スキー

member 羽根田オサム 松倉カズオ  伊藤フミヒロ記 

28日 土曜日

天候 はれ

 森林公園駅5時待ち合わせして羽根田車で一路志賀へ。夜間瀬あたりから雪が舞ってきて見上げる高原は雪雲に覆われている。9時には硯川に着。食堂で様子見してから横手山リフトで上がる。上がるほどに晴れ間がのぞいてきて横手山頂は雲海の上だった。北アルプス、浅間山、越後の山などよい展望。
 パウダーの渋峠ゲレンデで足慣らしをして横手山頂小屋に戻る。昼にスタート。横手山ゲレンデを2055mまで下ったあたりで草津峠へのトラバースに入る。尾根を右上に見上げるレベルで移動。小沢がいくつかあったが林間スキーを味わう。尾根上ルートとどちらがよいか。
 鉢山分岐からカンバの森を上がる。山頂には2時。火口縁からお釜へ滑り込む。初めて。瞳のようなという形容がぴったりの丸い雪原があった。池のまわりをぐるりして火口縁に登り返す。栂とカンバの森をを滑って横手ゲレンデに下る。3時半終了。
 
 石の湯ロッジにイン。古きよきスキー小屋の雰囲気は相変わらず。テレマークスキー教室を開いている春水さん、山ちゃんがいた。ひさしぶりの歓談。
 辻まことのスキーが何台か暖炉の上に飾ってあった。オーナー内田さんの話では先代と何人かの趣味人が集まってこのロッジを作ったという。戦後のこと。辻まこともその一人でここでスキーやなんだかんだを楽しんだという。羽根田さんはしきりに感心している。辻まことのファンなのである。

石の湯旧ゲレンデへ

旧ゲレンデを滑る

 翌日は旧ゲレンデを探索。緩急さまざまなスロープがあって、ほどよくブッシュも生えていて、一帯は自然に還っていた。野球場3つほどの素晴らしい平があって、リンドウ平。ここはバス道の平床と同じレベルだという。前史、鉢山だか志賀山の噴火が作った火口湖の跡らしい。稜線まで上がってひとやすみ、のんびりとツリーランを楽しむことができた。風が出てきた。雪雲が迫っているようだ。

 湯田中に下り地獄谷温泉の猿を見に行く。駐車場からは30分ほど歩かなければならない。列をなして進む人の半分は外国人だった。スノーモンキーは海外でも有名だという。みやま温泉わくわく湯に入って中野インター手前の鳥ラーメンをいただき帰京。軽井沢から雪景色に戻り、都内に入るとどしゃぶりに変わった。
石の湯ロッジ
地獄谷温泉

湯田中、上林温泉から草津へ抜ける古道は、今のバス道と異なり角間川沿いだったようだ。法坂、丸沼、石の湯、熊の湯、草津峠と結ぶことができる。石の湯の不思議な立地もそれで判然とする


松倉さんのレポート


参考
志賀高原
鉢山は2万年前の噴火でつくられたスコリア丘である.スコリア丘(M3.7)が完成する前に角間川にそって厚い溶岩流(M5.2)が流れ下った.溶岩流表面には琵琶池・丸池・蓮池・長池などのくぼ地と小丘が交互に出現する奇妙な地形が見られる.溶岩流の下に厚い湖成シルトがあるから,それがすべったことによってつくられた地形かもしれない.
志賀山は,東西に400mはなれた二つの火口をもつ溶岩丘である.火口は溶岩栓で埋められている.そこから北へバラの花びらのような厚い溶岩(M4.6)が流れ広がっている.この溶岩台地は「おたの申す平」とよばれ,角間川をはさんで西にある坊寺山から展望すると流れた様子がよくわかる.空中写真で表面微地形がよく観察できるので,この溶岩流は氷期のきびしい浸食を経験していないはずである.テフロクロノロジーの調査によって,1.0万年前に噴火したことがわかった.西の赤石山に接したところでは,川をせき止めて強酸性の大沼池をつくった.四十八池の北には火口と思われる小さなくぼ地があり,その東の地表を白色粘土がおおう.

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