羅漢寺山ハイキング
御岳昇仙峡の山と古い道
2017年9月8日
member 伊藤記
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弥三郎岳の頭 |
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太刀の抜き岩あたり |
9月8日 金曜日
甲府の御岳昇仙峡から見上げる白砂青松の山山は羅漢寺山と呼ばれていて主峰は弥三郎岳、ロープウエーで観光客がたくさん訪れるところ。山梨百名山では一帯を羅漢寺山としているようだ。弥三郎岳以外の山は歩く人は少なく静かなハイキングルートになっている、という。
金曜日の朝早出して都内を抜ける。中央道の勝沼で降りて甲府市内から昇仙峡へと上がる。立地は街の裏山というかんじ。先週もきているので迷うことはない。
車を仙娥滝のパーキングにおいて、6時40分にスタート。だれもいない荒川沿いの遊歩道を5㎞ほど歩いて下る。途中にあまたの名所があるが吊り橋を渡って羅漢寺に寄る。五百羅漢と阿弥陀さまのいる古寺である。
昭和遺産の趣のあるの長とろ橋。あたりには廃旅館などがあってかつては昇仙峡巡りの起点としてにぎやかだったように見える。古いコンクリート橋のたもとからハイキング道を登る。8時。
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羅漢寺 |
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長とろ橋 |
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白山(白根)展望台 |
ひと登りしていったん林道に出てからもういちど山道に入る。ぼんやりした尾根状をゆるく登ると平らにでて、あとは水平道のような山道が続く。等高線沿いにのびているようだ。獅子平村からの道を合わせると高原状になってスギの植林帯となる。林の中に石垣が散在していてどうやら昔の山の畑のあとのように見える。
幅広の歩きやすい道が続き白山(白根)展望台。南アルプスが雲の中にあるようだ。太刀の抜き岩あたりには花崗岩の大岩に石仏と杵が安置されていた。このあたりまで村の生活圏だったのだろう。古い道である。
白砂山からは向いにロープウエー駅と弥三郎岳の山頂が見えた。人の声も聞こえてくる。人型の大きな岩峰は鎧岩だろう。
長とろ橋からここまでだれにも会わない。
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白砂山あたりから弥三郎岳、鎧岩 |
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八雲神社。裏に石祠がある |
12時前にロープウエー駅。あたりは観光客用の施設や看板が満載。パワースポットだという。それって何? 八雲神社の裏には石造りの大きな祠があって古いものに見える。地元の氏神で500年の歴史があるというから侮れない。石段の向きからみると今のロープウエー駅に向いた表口は裏口だったのではないか。
弥三郎岳はすぐそこで大きな花崗岩の裸岩だった。絶好のロケーションと展望。
パワースポットとかいうのなら、甲府、昇仙峡、八雲神社、さらにその先の金桜神社、甲信国境の金峰山を結ぶラインがそれにあたりそうだ。
ロープウエー沿いに下山路があるとネットで見ていたのでそれを下る。幅広の明瞭な道できれいなジグザグで急勾配を下っていた。荷車も通えるほど。下半には植林帯のあちこちに石積みあって猪狩村(昇仙峡あたりの村)の山の畑だったことがわかる。桟道や橋はもうすこしで朽ちはてるのではないか。捨てるには惜しい道だ。
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植林帯の中に石積 |
降り口はロープウエー駅の近くの小沢にかかる橋で、こないだきたときはヤブで侵入不可と見えたところだった。ここにも石仏が捨てられたようにあった。1時半には車に戻る。
ハイキングルート全体があれこれ古事を感じさせるコースといえる。景色もいい、おすすめ。
金桜神社から韮崎に下り富士見へ。温泉センターによって富士見パノラマスキー場で休憩。毎度のところで八ヶ岳がよく見える。明日も好天予報なので白馬へ移動して五竜岳に登りたい。