5.24.2008

黒岳から王岳まで

 黒岳から王岳まで

カテゴリ:2008の記録
6月1日
梅雨入り前の日曜日、河口湖大石は良好状態。
黒岳へ行ったあと、念願の王岳往復ができました。
足和田山ももう少しでした。
ハイカーが多く、山は緑、ヤシオツツジがきれいでした。
11時から13時半までの、まスピードフライト。
伊藤フミヒロ
この日の動画は
http://jp.youtube.com/watch?v=uIkz6P7brQY
oudake



富士山須走スキー

カテゴリ:2008の記録
富士須走スキー
subasiri
2008年5月24日
 未明に太郎とでかける。花水海岸で遊んてから、山小屋でスキーを用意して富士あざみラインで須走5合目へ。今年はまだ須走を見てなかったのとこちらが近いし、太郎を遊ばせるには格好だから。天気予報は悪かったが、なんと、きれいな富士山が見える。たしか森光グループが富士宮から登っているはず。0740にスタート。駐車場から林の中をトラバースして須走下山道へ(ブル道を登ると二股があって右へ行くと6合の小屋へ続くことがあとでわかった)。6合目の小屋の下から雪田があらわれる。天気は悪くないが南西風が強い。夏道尾根を登る。登山者ひとり。ボーダーが300ほど上に二人。1030、標高2600mで山頂にガスがかかり始め雨がぱらぱらやってきた。駐車場にまっすぐ降りるためには2700まで登らないとスキーのままトラバースできない。このあたりからでも、篭坂峠へ延びる須走東尾根がわずかに徴候をあらわしていて、そこが2、30mほど雪融けしているから。
2700まで登って、トラバース。あとはのんびり下る。ぱらぱら雨はひどくなることなく、雨具も不要だった。2200mでブル道を除雪しているショベルカーと会う。もう夏の準備? 滑降はここまで。今頃までここまで滑れるのはやはり今年は雪が多い。2時ころ駐車場着。太郎の運動には十分かな。
森さんに電話を入れると、ちょうど降りてきたところらしかった。「8合目まで登った」とのことだった。予報のわりには楽しめる土曜日でした。雨が本降りになったのは夕方から。梅雨前線が活発になるらしい。明日は山中湖ロードレースだが大雨か。伊藤フミイロ

 

5.18.2008

富士山初スピードパラ(世界記録)

2008/05/18
富士山頂からスピードパラグライダーで飛びました。伊藤フミヒロ

パラワールド誌の記事と
山と渓谷誌の記事を転載します。
pdfオリジナルは下にあります。

http://powder.studio-web.net/18-19speed.pdf

http://powder.studio-web.net/20080701143245.pdf



パラワールドの記事
テキスト






スピードパラで高高度も
アリなのか…!

ここ数年話題になっているスピー
ドパラ。日本では木島平と栂池のス
キー場で体験したり教わったりする
ことができます。ぼくも1月のある
日、木島平でスピードパラの試乗会
があるとういうので、のこのこ出かけ
たクチです。
その日見たのは、木島平山頂から
のフライトでした。スピードパラとい
うのは雪の斜面上をそこそこ飛んだ
り滑ったりするものと思っていたの
で、高高度のフライトには驚きまし
た。飛んでみせてくれたのはファルホ
ーク社の岡さんと、木島平スタッフの
根津さん。2回転も見せてくれまし
た。スピードが速いのにもに驚きまし
たが「落ち具合」がすごいのにもびっ
くりしました。
体験して面白かった
ので、木島平にはその後
も2回ほど行ってスピー
ドパラの練習をするこ
とができました。清水校
長が何度も言ったのは、

スピードパラはパラグライダーで
す。体重移動のできないパラグライ
ダーです」ということでした。

山飛びにトライ

ヨーロッパアルプスの連中は当然の
ように山で飛んでいて、そんな動画
がたくさんネットに流れています(ア
イガー山の映像はすごい!)。ぼくも
春になったら富士山から飛んで(滑っ
て)みよう、と思いました。以前、夏の
富士山頂からふつうのパラで飛んだ
ことがありましたが、それに比べたら
スピードパラは雪の急斜面上の低高
度滑空。「楽勝」という予測ができま
した。
3月に富士山腹の寄生火山であ
る二子山へ行ってみました。昔、御殿
場市民スキー場があったところ。そ
の日は風もよく数回練習すること
ができました。面白かったです! 
山スキーヤーの人たちが「スゲー!」
と驚いていました。
翌々週は二子山のもっと上にある
宝永山に登りました。ガスが出てい
ましたが、そこそこの視界。いつも通
りグライダーを広げ、スタートしたの
ですが、あれー?開かない? その
ままグライダーを引きずって滑落。
スタ沈です。今までの練習で滅多に
失敗したことがなく、スピードパラは
勢いよく出れば必ず開く、という自
信が崩れました。フォロー
気味で2回目も失敗、3
回目はうまくいき、飛べる
ところまで一気にフライト
して降りました。クロスは
難しいのでフロントで出る
のですが、雪の斜面で風が

あると手助けなしのテイクオフ
はやっかいです。アイガー山頂で
スタ沈したら即死なんだろう
な、ふと思いました。
4月になって、山は春スキー
のシーズンです。木曽の御嶽山
へスキー仲間と出かけました。
山頂は3067m。山頂下か
ら霧にかすむ一の池へ飛んでみ
ました。短いフライトのあと、ガ
スが切れるのを待って森林限界
まで飛んだり滑ったりしまし
た。快適でした。
4月末は、北アルプスの立山
へいきました。ここも風とガスに
悩まされましたが、雷鳥沢と一
の越からフライト&スキーがで
きました。いい気分でした。
一連のトライで、「山は天気
が悪い、天気がよくても風があ
る」という当たり前のことを確
認することができました。


いよいよ富士山へ

5月に入って連休後半は、い
よいよ富士山。4日と6日が比

較的好天でしたので、南面の富士宮
ルートを山頂まで登りましたが、2
日とも山頂部は「山は天気が悪い、
天気がよくても風がある」というこ
とを再認識しただけで、山頂でグラ
ハンのようなことをしてお茶を濁し
ました。スピードパラができなくても
スキーで下れるので、面白くないこ
とはない、のです。
翌週末は天気悪く、東京の大雨
は富士山では大雪になったようで
す。
次の好天は1
6日でした。北面の吉
田口を登る予定でしたが、天気予報

の「南風でしょう」につられて3度目
の南面の富士宮ルートを友人といっ
しょに登りました。新雪でまぶしい
富士山でしたが、3400mまで登
ったところで、北と南がぐちゃぐちゃ
の強風に出会い登高意欲をそがれ、
撤退、スキーで楽しく下りました。
地上の天気予報は富士山頂には通
じない、ということなのでしょう。
翌1
7日は、一人で北面の吉田口ル
ートを登りました。山頂はガスと風、
冴えない風景で、吉田大沢をスキー
でさっさと下ることにしました。標
高3100mのあたりでなんとな

く風が収まる気配が
あったので、とりあえ
ずパラを開いて、スキ
ーヤーが降りてくる
のを待ち伏せ。山頂
で二言三言交わした
人がやってきたので、
「グライダーのここん
とこをつまんでてく
れませんか」とお願
い。1回目はちょっと
無理して出ましたが
失敗。グライダーが前
にかぶって失敗したの
は、いままで100本ほど飛んで初
めてのこと。2回目は、短いフライト
ができましたがこれも失敗フライト
でした。
そして、5月1
8日。やっとうまくい
きました。この日は前からスキー仲
間と吉田大沢を滑ろうというプラン
があったので、スバルライン終点で待
ち合わせしました。5人が予定どお
り集まり7時スタート。吉田口山頂
には2時着。
山頂でみんな「…?」キツネつま
れ状態。登っている間は怪しい風が吹

いたりすることもあったのに、今はほ
とんど無風です。
「奇跡!」「チャンスチャンス!」と
休憩もなしで、走るようにお鉢ルー
トをトラバースして吉田大沢トップ
へ。富士山頂剣ヶ峰は3776m、
ここは3710m、富士山のお鉢の
縁、「なんちゃて頂上」ですが、ここし
か出るところはなさそうです。


やったね大成功!

早速パラを広げて準備。つるつる
の雪面だから誰かに持っていてもら
わないとグライダーがするすると落
ちてきてしまう。サポート隊の今回
のもっとも重要な任務がグライダー
をつまんでいること。
相変わらずあたりは静か。弱いフ
ォローが収まるのを待って、「せーの」
でスタート。
あっ、という間に浮きあがって、あ
とはいつものとおり。あまり高く上
がると怖いので右左に振って高度を
下げます。写真を撮るために何回か
に区切って下る約束があったので
500mほど下ったところで着雪。


やったね!という感じで
す。
2回目のフライトは、フ
ォローが入ってきて、無理
やり出ましたが、失敗、滑
落してすぐ止める。吹き
降ろしが収まりそうにない
のでスキーでしばらく下りました。
2800m地点、岩壁の下で風
を避けて再びスタート、何十秒間の
フライトで高度を下げ、2500m
付近で岩が出てきたため雪の上に
着地しました。
吉田大沢は標高差1400m、
長さ4㎞ほどの一枚バーンで日本一
の滑り台と言われています。スキーパ
ラには最適なスロープで、風向きさ
えよければ安全な「滑・空」が楽しめ
ます。
山飛びの感想は、と聞かれれば
「キモチイー
♪」というとこ
ろでしょうか。
エリアを離れ
てクロカントリ
ップにでかける
のが新鮮なよ
うに、スキー場
ではなく、高い
山をスピードパラで
飛ばすのは実にいい
気分です。富士山
だけでなく、日本
の山にはいい雪のス
ロープがたくさんあ
りますから、これか
らたくさんの人が
スピードパラで楽し
まれるだろうと想
像しています。

富士山スキーパラ

 富士山スキーパラ

カテゴリ:2008の記録
fujiv11
fujiv2

富士山スキーパラ

5月16日 
 川崎さんと富士宮ルートを登る。連休時の4日、6日ほどではないが、相変わらず雪が多い。夏の登り口の階段は雪壁でとりつけない。奥のブル道のところから登りだす。平日なのに20人くらい登山者がいる。昨日のステップがしっかり残っていて雪は硬いがつぼ足で問題なし。先週末は天気が崩れたが、富士山の7合目から上では大雪だったらしい。新雪がたっぷり。昨日滑った人は大当たりだったにちがいない。
 7時スタート。地上天気では午後に南風が入るとのことだったが、富士山はべつもののようで北西風が吹き降ろしてくる。3400mまでつぼ足で登ったが北風にあきれて、スキーパラどころではない。撤退を決める。10人くらいはアイゼンをはいて山頂に向かっている。スキーを履いて富士宮上部雪渓に入る。せっかくだからと3400mのブル道をトラバースして御殿場ルートへ入ってみる。シュプールなしの広大な斜面があったので滑る。ガスの先に絶壁が落ちているよう。宝永山の火口壁だった。直前でユーターンして3100の崖の縁沿いのブル道で富士宮雪渓に戻る。ちょうどこれが下部雪渓に乗り換えるブル道だった。
下部雪渓の上部で風が収まったかのように見えたのでスキーパラを開いてあーだコーダとやってみるが無理なものは無理。あきらめて下り始めたところでガスの中から上手なテレマーカーが降りてくる。「折れた矢」の林夫妻だった。
 いっしょに下って、6合の小屋脇の沢を下って、20メートルもトラバースしたら車の前に出た。
 林選手は新しいキャラバンのキャンピングカーで駐車場で優雅に暮らしていた。次回の海外山スキーのプランを聞いた。
 この春は「魔法の山」のわくつさんの顔は見なかったなあ。

5月17日
 単独で富士吉田口に行く。こちらも雪が多い。6時15分スタート。トラバース道は除雪し始めていたが、スキーを履いて登山道分岐まで滑りこむ。土曜日とあってにぎやか。河口湖あたりの地上天気予報では南風2,3メートルとなっていたが、やはり富士山は冷たい北風が吹きこんでいる。しっかりしたステップがあって、つぼ足でも行けそうだったが、3400の本八合からアイゼンをつける。直登のステップできつい。1時ぴったりに山頂。6時間45分かかった。風とガスの冴えない頂。雪がちらほら。とてもスキーパラどころではない。夏の下山ルート沢を昨日は誰も滑っていないようだ。岩もなく一枚バーンになっている。山頂から滑り込んで3300まで下る。このまま下ると須走口にいってしまうので、トラバースして吉田大沢に入る。
 3100mでスピードパラを開いて、誰かが降りてくるのを待つ。山頂で少しお話した人が来たので、お願いして、広げたパラがずり落ちないように持ってもらう。ガスと風のあい間を見て2回ほどトライするがうまくいかない。1回目は追い風がきてつぶされて一瞬でこける。2回目は10秒ほど飛んだが大きく右に曲がって着地。お願いした人の話では右翼先端が潰れていたらしい。あきらめて畳んで下る。2700でトラバースするトレイルがあったのでついていくがあまり面白くない。ぐさぐさ雪の急斜面でいつまでも表層の雪崩がおさまらない。夏道にでてスキーを脱いでいたらアトラス黒沢さんにあった。白馬のカラースポーツの団体もいた。明日日曜日はガイドツアーが多いらしい。

5月18日
 夜中に高城カメがやってきた。朝6時に小屋を出る。予定どおり吉田口5合目パーキングの0645着。約束どおり古川、竹田、小松平カメが待っていて、700にスタートする。山梨警察のパトカーがやってきて「今年は事故が多い、気をつけて」とちらしをもらう。
 昨日同様、登山道分岐までスキーで滑り下る。3月並の積雪ではないだろうか。1時間前にスタートしたというカラースポーツの行列が先に見える。直登が得意なようだ。
 山頂部のガスと風の流れを見ると今日は特異な日らしい。いつもの西風が収まり、ときどき東から雲が流れるように見える。
 ひょっとして?
 3400でアトラス黒澤ぐるーぷが下り始めるのにあう。団体はこのあたりからが無難でしょう。ガイドは白馬の林さん。雪が柔らかく、ステップもいくつもあって、結局アイゼンなしで頂上まで登ることができた。5人がほとんど同じタイム、山頂着2時。予定どおり7時間。白馬のカラーガイドツアーは足並みそろっていて、追いつくこともなく、吉田大沢から外れて、なんとか流しの方へ滑っていったようだ。なかなかやるもんだ。

 山頂は暖かく日が差して風もあまりない。ゆっくり休んでいる場合ではない。ちゅうさんから借りたシンレッドラインという山飛び用ハーネスをつけて吉田大沢滑りだしへ移動。普段は風ビュービューの吹き抜けのコルがほとんど無風に見える。奇跡。
あわただしくパラを広げて、古川、竹田にパラがずり落ちないようにつまんでもらう。吉田大沢が眼下に落ち込んでいて、その先は一面の雲海、青空も広がっている。
 弱い北風のフォローが入っているがときどき止まることがあるようだ。2分に1回ほどほとんど無風のときがある。
高城ビデオ、小松平スチルカメが位置についた。同時に、せいのーで出る。
急斜面だから、あっさり舞い上がって、どんどん雪面が離れて行く。右に左に振ってあまり高く上がらないようにする。上空の風は信用できないから。大沢を滑るスキーヤーが豆粒のよう、こちらを見上げているのがわかる。約束どおり3300当たりで撮影のためにいったん着地することにする。下降操作をして2,3度接地してから山まわりしてランディング。
 スキーヤーが降りてきてお話したり写真を撮ってくれる。
 古川竹田スキーヤーの撮影がすすんでいるようだ。30分ほど待っている間にフォローの風が強くなってきた。
 5人が一旦そろって、2回目のスピードパラにトライするが、出たとたんに潰されて、こける。
 みんなで滑り下って、2700の当たりで沢の側壁の風のこない場所を見つけて3度目のフライトにとらい。うまくスタートできたが上昇すると横風に強く流されるので、そこそこにして着地。岩が出てきたがなんとか雪に上の下ろすことができた。
 スキーを履いてみんなで吉田大沢をまっすぐトラバース道まで下る。山頂から林道までスキーを脱ぐことなく滑れるというのは今ごろとしては破格の状況ではないでしょうか。駐車場に戻ったのは5時ころ、最終下山者だったに違いない。

●感想
 5月連休後半に富士宮口から2回、今週は、富士宮口から1回、富士吉田口から2回、5回目の富士山トライで山頂からスキーパラで下ることができました。山頂付近の風は基本的に西。富士宮雪渓は南面、吉田大沢は北北東なので、普通はいつもクロスウインドかフォローになってしまう。ラッキーな日に当たらないと安心して飛ぶのは難しいようです。
 富士山頂からのスキーパラの前に、3月、4月に富士山の寄生火山、二子山山頂と宝永山山頂からスキーパラ、4月に御嶽山山頂、立山雷鳥沢でスキーパラを試み、高所での様子を見ました。
 富士山にこだわらずほかの雪山にも適地がたくさんあるので、この飛んだり滑ったりのスキーパラでバックカントリーを楽しむことをおすすめします。新しい山のスポーツです。
 「なんでスキーで下れるのにわざわざ小型パラをつけるんですか」という声がありました。ぼくも最初、スキーパラってちょっとヘン、という感じがありました。スキーで下れるのならスキーを楽しみ、パラグライダーで飛べるのならパラグライダーで楽しめばよいのに…、という感じですね。ま、やってみて、その答えは、飛んだり滑ったりすると面白いから、としか言いようがないかな、と思いました。さっきの質問は、クライマーに「なんで崖なんか登るんですか。歩きやすい登山道があるのに」と聞くのと同じようなものかな。
(伊藤フミヒロ)
●ヘルメットカメラの映像
http://jp.youtube.com/watch?v=DgFNSImBs_s

●credit
スキーフライヤー 伊藤フミヒロ(機体オゾンバレット12 ハーネスはシンレッドライン、テレマークスキーはK2スーパースティンクス)
ビデオカメラ 高城亮 
スチルカメラ 川崎博 小松原睦
撮影協力 古川一也 竹田真一
取材協力
ファルホークインターナショナル パウダーガイド社

以下小松平睦撮影
komatutaira
komatutaira
komatutaira





gps軌跡。赤線に補足あります

5.04.2008

富士山スキーpara

 富士山スキー

カテゴリ:2008の記録
fujiski
富士山スキー
5月4日
富士山の頭は雲の中だが晴れるはず。富士宮口5合目715スタート。雪壁で夏の階段は登れず奥のブル道から登り出す。珍しく東風の日。これも予報どおり。異常に暖かく道路は雪解け水が川のように流れている。アイゼンを出すこともなく山頂100ぴったり。アイスバーンも氷層もなかった。山頂まで登ったのは50人くらいだろうか。
北東風が吹き下ろしている。成就岳まで移動してパラを開いてみるが風強く、向きもいまいち、失敗しそうななのであきらめる。
 富士宮口山頂にもどってスキーで下る。山頂からぐしゃぐしゃで数日前の新雪で滑りやすい。途中でパラでもと思ったが無理。結局一日中東風が吹きこむ日だったようだ。一面の雲海。400ころ駐車場まで滑り込む。5合目からクルマで下り始めるとモウレツな霧の中のドライブになった。
5月6日
 南風予報だったので予定を変更して富士宮口へのぼる。雲ひとつない好天、風は怪しい。715スタート。おとといと異なり、固い残雪。須走の国道の朝の気温は今日14度、おととい16度だったはず。駐車場は雪解け水が氷ってスケートリンク状態。20人ほどの登山者はみんなアイゼンをつけて登っているようだ。9合目からアイゼンをつける。スキーは降ろすのも面倒なのでそのまま担ぎ上げる。風は山側から吹き下ろしたり、海側から来たりで暴れんぼうの様。
 山頂1245でおとといより15分はやい。山頂で新着のパラを開いて様子をみる。試乗機と異なるところはないようだ。風はぐるぐるまわっていて、スキーをつけずに立ち上げてみたりするが、お釜にもっていかれそう。パラは富士山頂では目立つので若者たちにうけた。良好なスタート地点も見つけたが、あきらめる。
 山頂直下はアイスバーンで、ずり落ちる人もいたので、スキーをもって下る。3300くらいから雪が柔らかくなって快適に滑る。西風がふきおろしていて、途中でもパラは無理。山を廻りこんできた北西風が海風とぶつかって富士宮側は荒れていたのだろう。吉田側ならよかったかもしれない。
 昨日河口湖から見たら吉田側は残雪が多く5合目のトラバース道まで雪が続いているように見えた。
伊藤フミヒロ記

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5.03.2008

至仏山スキー

 至仏山スキー

カテゴリ:2008の記録
小至仏山

5月3日
高城さん、川崎さん、ヒロユキさんと合流し、一路、関越道を北上。
沼田ICまで渋滞はなく順調。途中、コンビニで買い出しし、夕方、鳩待峠に到着。
駐車場はすでにいっぱい。車中泊組の車は下の駐車場にと言われ、そちらへと止める。
一休みしてしていると、スキーや登山、ボードを楽しまれた人たちが次々と下山してくる。
17時半過ぎ頃から、お湯を沸かし早めの夕食。満天の星空の鳩待峠にて泊まる。


燧ヶ岳

5月4日
朝4時半起床。お湯を沸かし朝食。準備を整え7時前に出発。
まずはブナやダケカンバの森をゆるやかに登っていく。
時折、樹間に小至仏山から至仏山が見え、すでにかなり上部を登っている人も見える。
オオシラビソが見られる頃になると、振り返ると燧ヶ岳が見事。さらに反対側に日光白根山も展望できる。
途中から尾根筋を右へと離れ、小至仏山の山腹を巻くように登っていく。
小至仏山の鞍部からさらにひと登りで至仏山に到着。


山上はツアー登山やツアースキー、ボーダーでいっぱい。
お昼を食べたり、撮影しながら1時間半ほど山上でゆったりする。

至仏山山頂

下りは山ノ鼻からの登り返しを避け、ワル沢へと大斜面を滑る。
雪はまずまずのコンディション。大きなターンで気持ちよく滑る。

至仏山スキー1

至仏山スキー2

ワル沢上部からは、右へ右へと高度を下げないようにトラバースぎみに樹林帯を進む。
途中、小沢や小尾根を乗越し、最後にスノーブリッジでオヤマ沢を渡り、
鳩待峠からの尾根道へとシール登行でわずかに登り返す。

ワル沢


ヒロユキさんと高城さんのルートファインディングが光り、大きな登り返しほとんどなし。
70mほど滑り込んで鳩待峠に2時過ぎに到着。
帰りは温泉とうまい十割そばを食べて帰路につく。(レポート=松倉)

伊藤ヒロユキのレポート
080504_尾瀬_至仏山


PG班でGW後半、至仏山に行くとのことで、便乗させてもらうことにしました。
山スキー初めて25年、まだ一度も山頂に立てていないのです。

鳩待峠の駐車場事情
鳩待峠の山荘前の駐車場は、宿泊客用とのことで、少し下の駐車場に止める。車中泊組は、山荘泊のお客さんのてまえ、一応こちらのようだ。トイレ水場は、山荘の外部トイレを使う。我々は夜は駐車場にマットをひいて野外キャンプ。
下山する車をあてにして、夕方入ったので、まだ十分空きはあった。夜入って来る車もあったようだ。2500円+1000円のところ2500円におまけしてくれた。
鳩待峠の駐車場が一杯の場合は、戸倉の尾瀬第一第二駐車場(こちらは1000円)に止めることになるが、この時期(5/16まで)最初のバスは7:50なので、タクシーで入ることになる。バスの出る時間に乗合タクシーも出て一律900円らしい。それ以外の時のタクシーは普通料金。


朝登り始め、体調悪く、皆に先に行ってもらう。一時中止かとも思ったが、気を取り直し、ゆっくりスタートする。携帯で、皆さんに連絡。悪沢岳あたりで調子も普通になり山頂を目指す。小至仏のトラバースあたりで、山頂から滑る人もちらほら見える。
山頂で皆さんに合流。山頂で写真撮ってもらって、平ガ岳をバックに昼食。
ワル沢の大斜面を滑る。雪は、それほど腐らずまあまあ。途中、沢筋を外れ燧の見える方に移動しながら滑る。燧をバックに松やダケカンバが、北斎の世界のようでいい感じだ。

ワル沢とオヤマ沢の間の尾根に乗ろうと、2600mあたりの二俣上を横切る。そろそろ流れが出始めた。多くのトレールは、下に降りているようだが、オヤマ沢も上部で渡ってしまおうということで、2600mキープでトラバースし、オヤマ沢の厚めのスノーブリッジを選んで渡る。枝沢を何本か横切り、最後の枝沢は、沢上部でやや急なので、シールでちょっと(40~50m位か)登り返し、登路の尾根にあがる。最後、一滑りし、鳩待峠に到着。
伊藤裕之

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