7.31.2018

RIP 川崎博

川崎カメラマンの作品。古川一也さんの滑り。山の写真の中でもスキー写真が得意だった

Powderguide誌の表紙やポスターなどほとんど川崎カメラマン撮影でした



白馬のスキーフェスティバルで取材中

てれまくり祭で。クラブメンバー。
川崎さん左。柏澄子さん、真壁章一、高城亮、森光、伊藤フミヒロ

晩年、仲間と砧公園で、川崎さん真ん中、その右北田さん
左、高城、伊藤、右はし松倉

生まれは九州と言っていました。日本昔話にでてくるようなところで家もそんなだったそう。とはいえお父さんは大手自動車会社(ニッサンかな)のおえらいさんだったらしく転勤?などがあって実際は東京育ちではなかったかな。カメラマンになってからもおぼっちゃんの東京っ子に見えました。


今も名門の社会人山岳会G登攀倶楽部に入ってアルパインクラミングに熱中。
甲斐駒の冬季クライミングでストレスからか胃に穴があき手術、後年までくるしんでいました。ロッククライミング出身なので山岳カメラマンになっても岩登りの取材はまかせろ、だったかんじ。

東京写真大学をでてスタジオカメラマン、主婦の友写真部などをへて山岳カメラマンになったそう。その後もっぱら山と渓谷社の仕事が多かったはず。国内はもちろん海外取材も多かったです。後年はパウダーガイド社の写真部長していました。

60年代に写真大学に入ってG登攀倶楽部に入るくらいだから変わってもいたし、恵まれた境遇だったのではないでしょうか。スキーも好きでした。

登山やハイキング、スキーなどの雑誌の仕事多数。モトクロスバイクにのって颯爽としていましたね。セドリックのステーションワゴンに高級機材のせてスタジオにきていました。雑誌カメラマンという仕事が肌にあって気に入っていたようです。話好きだったけど出しゃばることない、とにかく楽しい人でしたよ。こころねがやさしい人でしたね。
カッコいい人生を歩いたとおもいます。

山の取材に何十回もおともしました。仕事とはいえ半分は遊びのようなものでしたが。お酒は人並みに好きでした、同世代で気があいましたね。ガンでした。享年70だったんじゃないかな。あとでしらべます。
   伊藤フミヒロ語る 2024年

2000年刊、川崎さんの著書。豊富な経験からあれこれ指南。よく売れました

川崎さんの作品 日本テレマーク協会のポスター


川崎さんの作品 秋田駒ケ岳のスキー


2018年6月RIP、世田谷耕雲寺で

2024年9月に世田谷美術館で開かれた奥様との二人展


2024年の2人展のレポートmatukura さん





7.24.2018

ニセコイワオヌプリ ハイキング

ニセコイワオヌプリ
フォトジェニックな火山
2018年7月14日 
member 伊藤記
前日は富良野から夕張経由で真狩まで

羊蹄山登山口

イワオのハイキング

 真狩の羊蹄山登山口駐車場。明け方からぞくぞくと車がやってくる。まだ霧がでているがそのうち晴れるのだろう。さくさくと準備して山へ登っていく。人気の百名山だ。登山者を見送ってからニセコへ移動。

 今日はイワオヌプリに登ってみたい。3月にスキーで訪れているが夏姿も見てみたい。1本道を30分ほどドライブしてニセコ五色温泉着。ここが登り口、7時半スタート。今日もきれいな雲海が広がっている。見上げれば赤いイワオと青空。
五色温泉がスタート

今日も雲海。モイワ山方面

アンヌプリがとなりに見える

 森を抜けてすぐに裸地帯にでる。硫黄山といわれるだけあって火山らしい複雑な地形だ。火口があちこちにある。9時に山頂。1時間ほどあちこちを歩く。山頂標識のあるコブから100mほど離れたピークが本当の山頂のようだ。

 山頂部は広く被写体も多く写真撮影に向いた山だと思った。お買い得度は樽前山と似ているかもしれない。人気のハイキングエリアらしく数グループのハイカーがあちこちを歩いている。なぜか羊蹄山は雲の中。たぶん雲海状態なのだろう。下りは1時間。11時に終了。
二とヌプリとチセヌプリ、その先が岩内、日本海

イワオ山頂

ほんとの山頂はここ

 チセヌプリから岩内に抜けるスカイラインをドライブする、冬季閉鎖の道なので初めて。ニセコ連山が日本海に落ち込んでいく様子がわかる。クラシックなスキーツアールートだ。

岩内港

サンサン湯

 旧岩内線岩内駅は港と隣り合わせ、今はバスターミナルになっている。フェリーも通わなくなったという。港にはイカ漁船が数隻。岩内は岩内大火で有名らしい。洞爺丸台風と同日の大火事だったという。飢餓海峡の出だしにその話が使われている。水上勉、昭和の小説だ(あとで映画をチラ見して確認した)。

 岩内温泉さんさん湯に寄る。名湯。岩内から倶知安を経由し、美笛峠から支笏湖へ。湖畔のパーキングで休む。森の中で涼しい。

 トリップメーターは1500㎞、11日間のトータル。明日、千歳からの午前便で帰京予定。
支笏湖。森のパーキング

7.23.2018

芦別岳登山 新道コース往復

芦別岳
新道コース往復
2018年7月12日 
member 伊藤記
ぽっぽやの背景は芦別岳

山部からの芦別岳


7月12日
 富良野市山部の太陽の里キャンプ場。霧が出ているがそのうち晴れるだろう。新道登山口までは数分のドライブ。ここには昨年下見にきている。「旧道は未整備なので新道コースを往復されたい」旨の掲示があった。が、旧道を登って新道を下る周回ルートは景色もよく変化もあってベストらしい。旧道も登りなら大丈夫らしいので次の目標かな。
スタートの溜池。慰霊碑が大きすぎ

クマがいるという

雲海の上に出た

雲峰山と芦別岳

花はみんな大きめ

 今回は新道の往復プラン。5時スタート。歩きやすい道が続く。見晴し、鶯谷と登り、半面山8時半。雲海の上に出て、遠くに大雪山、十勝連山が見える。東はニペソツも。目ざす芦別の山頂もすぐそこにそびえる。
 いったん下って雲峰山までひと登り。水平道を歩いてから急坂のジグザグを芦別山頂へ向かう。小さい雪渓があって水が採れそうだ。
雲峰山から山頂

山頂に着いた。旧道コースが見える

奥に夕張岳

 山頂10時半。四方が見える。旧道コースも追うことができる。あの形のいい山は夕張岳だろう。頂上にはだれもいない。

 下り始めると、初めてソロ男性と会う。半面山では3人組。ポロシリ岳登山をあきらめてこちらに転進したそう。このところの雨でポロシリ小屋までの渡渉ルートは難しいにちがいない。昼過ぎて登ってくる若者ひとりとも会う。ローカルで山慣れたかんじ。今日の出会いはそれだけ。
富良野を見おろす
吹上の湯


 2時半に終了。好天に恵まれ道もハイキング道のようでラクな山登りだった。

 富良野の町で買い物をして上富良野の吹上の湯に移動する。白銀荘ともどもここは勝手しったところ、くつろげる。


7月13日

 帰京までまだ日にちがある、のでニセコへ移動することにしよう。
 吹上の湯で朝風呂したあと、望岳台から朝の十勝岳を眺める。山頂は雲の中だが、大勢の登山者が登っているようだ。
 中富良野から桂沢湖を経由して夕張へ。途中でシューパロ湖を眺める。湖底には古いダムや町が沈んでいるらしい。このダムも無用無益のものなのだろうか。
望岳台から十勝

シューパロ湖

南大夕張駅あと

 夕張から千歳を抜けて美笛峠経由真狩へ。羊蹄山登山口のキャンプ場で車泊。
240㎞ほどをのんびり7時間かけてドライブ。北海道のドライブは楽しい。

7.22.2018

ニペソツ山 幌加温泉ルート

ニペソツ山
東大雪の名峰ひとりじめ

2018年7月9日 
member 伊藤記
再びのタウシュベッツ川橋梁とニペソツ


幌加温泉ルート

だれもいない


 連日好天が続いているが今日はどうか。明るくなるころ幌加温泉鹿の谷館からそーっと出る。曇り空に見えるが雲上の晴天に期待したい。
ここからスタート

刈り払われてまもない

展望台から

林道ゲートは宿のおやじに聞いたとおり開いていた。2㎞ほど走った広い駐車場が終点だ。この道はジムニークラスならラクに走れそう。5時にスタート。
登山道は明瞭。小沢をいくつか渡り深い森を行く。音楽を聞きながら行く。クマよけのつもりだ。
三条沼の先で急登してシャクナゲ尾根にとりつく。ニペソツ展望台からはなにも見えない。1662m点から細尾根になりその先で左の雪渓に下る。9時。雪渓は2段になっていてかなり急、だが雪がやわらかいので問題ない。
1662m点あたり

小雪渓を二つ越える


左のルンゼから天狗平に出るところの赤布

コマクサ

トラロープの垂れるルンゼ状を直登して天狗平に出る。長いルートだが昔からの道でこれが理にかなったものらしい。こないだまで使われていた十六沢登山口からの道は林道崩壊で通れない。廃道寸前だったこの幌加温泉ルートが再整備されたのは先シーズン。刈り払われたササや小枝が足もとをすくう。あまり人が歩いていないらしい。

赤布を目印に天狗平を行く。ここまで登ってもニペソツは姿を現わさない。10年ほど使われなかった道らしくハイマツや高山植物などを踏みながらすすまなければならない。
10時、十六沢からのコースと合流するとはっきりした道になる。ここでちょと道迷い。
トイレブースのある前天狗。ここで左折して下る

天狗岳から吊尾根方面

あれが山頂か

前天狗から少し下って、天狗岳までひとのぼりする。ガスの中、ニペソツに続く吊尾根が見えた。間違えて別の山に行くのかと思うほど遠くに向かっている。
ガスの中だが無風に近く寒いことはない。道もはっきりしていてとくに心配はなさそうだ。

12時に頂上。展望はほとんどない。下るころ風がでてきて小雨となる。往路を戻る。天狗平のハイマツ帯と小雪渓でいくらか思案するが赤布を見つけて問題なし。GPSも役に立つ。
クルマに5時着。登り7時間、下り5時間。
山はあまり見えなかったが面白い山だった。けっきょくだれにも会わない1日だった。

鹿の谷館の露天風呂につかってから南下。こないだの士幌道の駅に向かう。



アポイへ
襟裳岬まで行ってみる
2018年7月10~11日 

二日間のドライブ

忠類のナウマンゾウ

襟裳岬

アポイ岳は花の山で有名だ。低いハイキング山だが。そっちの方へ行ってみよう。ついでに襟裳岬も。
士幌から帯広をかすめてナウマン象の忠類、広尾とドライブ。コインランドリーに寄ったり道の駅伝いに南下。黄金道路経由襟裳岬。日高山脈が太平洋に沈む末端という解説があった。カラスが多い。

アポイのビジターセンターを見る。大げさな箱に見えた。キャンプ場600円で車泊。夜中に雨になって朝方まで。登山口の沢は赤い濁流がごうごう。天気回復の予報だったが待ちきれずここを去る。アポイ岳にはそれほど興味なし。
二風谷

二風谷湖

新冠のあたりで青空が見えだす。夕張岳か芦別岳か迷ったが、やはり芦別岳でしょう、と富良野へ向かう。二風谷のアイヌ遺跡と湖をみる。おととしポロシリ岳に登ったときも訪れたが二風谷湖の埋もれ具合はますますひどくなっているようだ。無用無益のダムと言われているらしい。
山部から芦別岳

占冠経由、湯の沢温泉に寄って富良野に入る。金山から山部に向かう国道38号から正面に芦別岳が大きく見えた。山部の登山口キャンプ場へ。

芦別岳

南富良野はこの映画のロケ地。家で映画をチラ見して発見した。
ぽっぽやは高倉健主演、当時大人気したそう。お話は他愛ない、お化けの話だった。
以前も流し見したことがあったのに覚えがなかった。撮影は木村某で熱血のキャメラマン