3.31.2002

浅草岳春爛漫

春爛漫 浅草岳スキーツアー
いいところです
 
日程
3/31 夜発 夜中麓着 テント泊
4/1  9:00 国民宿舎~五味沢~ムジナ沢~浅草岳
   途中3回のゆっくり休憩あり 13:30着
   14:00過ぎ、頂上初 ほぼ往路を滑る
   15:30 国民宿舎駐車場着
メンバー
金森智、柏澄子、千葉衛

 「守門・浅草」はいつもワンセットに考えられているが、私の場合、これまで2度出かけながらい
つも1日しか好天が持たず、なぜか2度とも守門岳を滑っていた。やっと、浅草岳の番がやってきた。
 国民宿舎の駐車場から登りはじめる。いくつかの沢や尾根を越えながらなだらかな登り。ムジナ沢
は、一目見て、「ここよ」とわかる大きな明るい谷だった。ところどころ、雪の下に沢の流れが顔を
のぞかせ、轟々と音を立てていたが、処理に困らない程度の融雪で、のんびりと登る。出発時にはう
っすらとガスがかかり曇っていたが、青空が見え
てきた。風もなく穏やかな谷を登っていると、雪面に残る葉っぱや樹の生え方、雪の積もり方などに、
風が作り出した造形があり、いくつかのインスピレーションを受けた。何か文章が書けないだろうか、
と考えていた。
 標高1000m付近にある大滝を巻くために左岸に上がると、地元の3人親子がいた。私たちは、彼らのこ
とを「北の国から親子」と呼んでいたのだが、帰りに3人の滑りを見た金森は、そのうまさにぶったま
げたそうだ。
 谷をどんどんつめたのち、前岳に登り、稜線を浅草岳まで歩いた。頂上には、先発した「ソリカップ
ル」がいた。以前谷川岳山頂で「銀マットカップル」(下りは銀マットで滑りまくる。常連らしい)が
いたが、ソリカップルに会ったのは初めて。
 頂上からの眺めは最高だった。足元に田子倉湖が見えた。会越の山が幾重にも幾重にも連なり、遠く
の雲のなかには後立山(白馬付近?)が望め、まるでカトマンズ盆地付近の山から臨むランタンのよう
(?)だった。つくづく、「日本は山国だなあ」と思う。
 下りは、ほぼ往路と同じところを下る。雪が腐ってきていたが、それほど苦労もない。同行の千葉く
んは、昨シーズンにテレマークを始めたというが、気持ちが前向きで、どんどん滑っていく。あっとい
う間に駐車場に戻ってきた。
今回は、久しぶりに革靴で滑った。身軽になりよかったが、普段プラブーツで使っている板・ビンディ
ングと組み合わせたために、チグハグ感もあった。金森はプラブーツで滑っていたが、歩きやなだらかな
下りなどは革靴のほうが楽しいだろう、とコメントしていた。山深く静かなコースでありながら、技術的
難しさもなく、のんびり楽しめるコースだった。
by Kashiwa