10.31.1999

広沢寺ゲレンデで半日

広沢寺ゲレンデで半日遊ぶ
賑やかでたのしい

kotakuji
 
1999-10/31
member:haneda kawasaki kisya

日曜日の朝、ちょとクライミングもやる、という二人が
やってきたので、それでは広沢寺でもいってみるかと、
出かけた。
広沢寺は浜川師匠にフリークライミングが移入されたこ
ろよく連れていってもらった。フラットソールをはいて
当時の新しい岩登りの方法を教わったところでもある。
それから数年、暇があるといつもこのゲレンデを訪れた
。なんといっても近いのが魅力だったし、その分お金も
かからない。登りやすいルートが多いから楽しいという
のもあった。ここにばかり通ったおかげでクライミング
の技術が上達しなかったのではないか、とさえ思ってい
る。

 浜川師匠など一般ルートで半日岩場から降りずに登
り下りをくり返し、ここでなんと心肺機能のトレーニン
グを試みたりしたものだ。
厚木の町はずれからいきなり美しい田舎風景る。
温泉旅館の前の駐車場に車をとめて、ハイキング道を行
くようになる。たいへんきれいなところだからこれだけ
でも価値があるかもしれない。
日曜日とあってゲレンデは大混雑状態だった。おじさん
おばさんの岩場という感じがしないでもない。山岳会な
どの講習会もひらかれている。子連れ犬連れでお弁当を
もったピクニック感覚のグループもいる。こんなところ
にこんなにたくさんクライマーがいたのか、という感じ
ではある。いわゆるフリークライマー風の若者は少ない
のはここの伝統だろう。
弁天岩の正面右のクラックルート4級をのぼる。どうと
いうこともない。羽根田、川崎さんはちょとものたりな
い様子。それならリードしてみたら、というがその気は
なさそう。
ゲレンデ風景など写真撮影してから、混んでいる弁天岩
をさけ、対岸の岩場へ。林道わきの足場のよいところ。
10aを登る。ソウルで買った5.10のモカシムを初おろし
してはく。吸い付くように登れる。

トップロープで羽根
田さんがトライするが何回もテンションがはいる。未熟
者のクラーマーだからしかたがない。もういいね、とぶ
らぶらとクロと散歩しながら駐車場にもどる。
フリークライミングの課題としてはこの対岸の10台、弁
天岩のナバロン11a、右スラブ9。弁天岩右上の新エリア
の10台2本など面白いと思う。A1の人工ルートはフリ
ー化されているらしい。新しいボルトが打たれている。
ラダーの練習には格好だろう。こんどやってみたいとお
もった。

天気のよい休日、半日ここで遊ぶつもりでやっ
てくれば楽しめるだろう。お祭りみたいににぎやかなの
もよいではないか。

10.10.1999

ミズガキ山十一面

小川山からミズガキ山十一面へ
1999-10-9/10

ベルジュエール10P
 
member CHU HIKARI IKENOUCHI,KISYA,KAWASAKI

1999-10/9
10月の3連休。天気予報も芳しいので行楽地にでかける車が多い。前夜、
川崎さんと山中湖の山小屋で芋煮を大量に仕込んだのだが、鍋二つにわけ
て車に積んである。こぼさないように運ばなければ。今夜も芋煮パーティ
ーだ。
800に到着した金峰山荘の駐車場には夏よりも車が多い。ちゅうさんと光
はすでにクライミングの準備をしていた。朝4前に東京をでたとか。
よい天気、暑い夏が続いたので廻り目平の紅葉は例年よりもずーと遅い。
左岸スラブへいく。南川るりこという女がいた。横浜アルパインクラグに
所属しているという。
人出が多いので、枝沢をつめて、夢のハムステーキ5.9に川崎さんととりつ
く。9にしてはちょとむずいか。ちゅう光コンビは恋はお暑く10C、寒冷前
線11aなどにトライ。ルートもへんだがビレイヤーの足場もわるそうだ。う
たた寝したくなるようなよい天気。
ちょと下がって往年の乱10bを登る。昔登った記憶がある。スラブはけっこ
うむずかしい。実は右隣の走れメロス10aにトライしかけたのだが難しそ
うなので急遽転進したのだが。ロワーダウンの途中で走れメロスを登って
みるが、こちらのほうが難しいかもしれないと思う。ちゅう光コンビはロ
リータじゅんこをトップロープで練習したとか。
河原におりて昼飯を食べてから、カンテ10aにトライ、オンサイト。川
崎さんもなんとかのぼる。隣の無名ルート10bもオンサイト。国分さんの
ルートらしい。ハング越えのあるストレニアスなルート。
光が雨がやんだら11bにトライ、ワンテンでぬける。ただの大岩のwaka11bも
トップロープながらぬける。夏のあいだアメリカでクライミングした成果が
でているようだ。
暗くならないうちにと切り上げて瑞がき山方面に去る。グリーンロッジの先
の林道わきに車をとめて4人で芋煮パーティ。
10/10
5時起きして芋にうどんを食べ、用意していると池の内氏がやってくる。カ
ナダから一昨日帰ってきたとか。アシニボインは大雪で登れなかったとかは
なしている。
今日の予定は一昨年寒気のため敗退したベルジュエール。1時間ちょとで取
り付きにつく。アプローチには植林用のちいさなモノレイルがのびているの
がへんだ。
先行パーティが2チームほどいる。川崎さんに、どんなユマールをもってきた
の?と聞くと、エーッ。あんたが貸してくれるといったじゃないの。川崎さ
んはユマールで登るつもりだったのだが、これでクライミングは無理という
ことになった。もう11時。せめて1pでもと、先発のちゅう、池の内コンビに
ついてテラスまであぶみで登る。後続は光、汽車コンボ。1pはもちろんA1。
川崎さんに別れをつげて、先を急ぐ。
10pあるから先は長いのだ。2p汽車リ
ード。3pのスラブ光リード。4p10メートルのきれいなクラック、汽車リード
。2テンして休み休みのぼる。
ガチャを多く持ち過ぎたようだ。5pをフォローするちゅうさんが見える。重い
パックに苦労しているようだ。核心の5ピッチ大フレークは垂直でパワーが必
要だ。光が気合いをいれて見事にオンサイト。フォローの汽車はヌンチャクを
フイフイにして休み休みのぼる。5pまできて疲れがでてきたようだ。
6pチムニ
ーを汽車リード。シュリンゲをラダーにして核心をぬける。7pのチムニーから
スラブも汽車リード。第2の核心8ピッチ弓形クラックを光がワンテンでぬけ
る。絶好調のようだ。

歩きの9pのあと、最終の10p目、忠さんパーティが直登
して苦労しているようなので光が廻り込むルートをとるが意外とわるい。11の
ムーブでこえる。フォローの汽車はフォールして辛うじてトップに立つ。

富士山や八ガ岳、南アルプスの眺望が素晴らしい。3時をすぎている。記念写真を
とってから10p目を懸垂でくだり、その後歩いて取り付きにもどる。
沢に降り立つともう暗闇。6時ころ車にもどる。川崎さんは4時間も待ったよ
お、と酒臭い息を吐きながら語る。川崎さんが1pで降りたおかげで僕らはト
ップまでいけたのだ。いっしょに登っていたらビバークになったかもしれな
い。ありがとう川崎さん。
明野村で温泉にはいり、竜王で焼肉をくって時間をつぶし、山中湖へもどる組
みと東京方面組みとに別れる。今日の中央道の渋滞は半端ではない。小仏トン
ネルから60キロとラジオがわめいている。

9.25.1999

小川山ジャックのぱーてひ

小川山ロッククライミング マガスラブ
1999-9-25
MAGASLAB
 

1999-9/25
MEMBER CHU KISYA

6時過ぎに城南をでる。渋滞が始まる前に都内脱出。1000廻り目平着。夏にくらべると駐車場の
車はすくない。これからがここのよい季節だと思う。
ガマスラブの裏、通称マガスラブへ。可愛い女5,8をのぼりカッパ5.8へ。キャマロットでのぼる
クラックルートだがクラックにへばりつくと意外とわるい。ここはひだりのフェイスをいくのが
よい。クラックはプロテクションをとるためにだけつかう。さらにその下の。。。。のクラック
ルート5,9プラスへ。下部はなんとかこなしたが、上半でクラックをはずれて右へでてしまい
、もどるのは難しそうなのでそのまま終了点。

フォローしてきたちゅうさんがクラックを忠実にのぼり。意外と悪いという。小川山レイバックが
5.9なら、ムーブはもうすこし複雑でやはりプラスはある、とのこと。すりむいたひざ小僧をさすっている。
2ピッチめはプロテクションがと
りにくく危ないとのことで眺めておわる。
新規開たくを考えている可愛い女の右側にトップロープしてラインをさぐる。5.8,5.9,5.10aが
作れそうだということがわかる。可愛い女左のラインをいれると4本は作れそうだ。
ちょと下って、小さな親切大きなお世話10bにトライ。オンサイトする。まん中に棚があるが全
体的にはきれいなスラブルートでおもしろいと思った。
ジャック中根の結婚パーティがあるというので岩根庵にむかう。4時が開始時間とはしらず大幅
に遅れてしまった。とはいえ、この宴会、午前2時のカラオケ大会終了までいれると10時間とい
う記録的な長時間パーティになるのだが。

9.01.1999

コロラドロッキーの夏休み

ROCK CLIMBING AROUND BOULDER,COLORADO

コロラドロッキーの夏休み
ボルダー周辺を走り回った
 
Garden of gods,Spearhead,Eldorado canyon, and Flatiron
 
member:tokuchi,haneda,kisya
1999-8/31-9/10

8月30日 羽根やんとユナイティド機でLAへ。徳地さんと同じ飛行機でデンバーへ。
タウラスを借り出し、ボルダーへむかう。EMSとカーナビに打ち込むとその店に
連れていってくれる。店で買い物して、たしかこの裏のホテルだったな、とのぞくと
懐かしいたたずまいがあった。フロントに聞くとあいているというのでチェックイン。
数年まえはクラリオンホテルだったのに、今は香港系のリーガルハアーヴェストという
名前のホテルにかわっていた。

8月31日
今日は裏山のサードフラットアイアンに登りました。4Pくらい。5.5とか5,6のお手
軽コース。岩壁にはUCと大きく書かれていてボウルダーのランドマーク的岩峰です
。夕立があってたいへんでした。下山ルートのほうが恐いかんじでした。
アプローチは町外れからちょと歩くだけ。そのあたりのきれいなこと。山の花が咲き
乱れる草原。
夕方はフラッグスタッフのボルダリングエリアにいきました。教え魔のおじさんが
いたりしてにぎやかでした。
あしたはエルドラドにクライミングにいくです。
おいなりさんやお寿司がうっておりましたのでそれで昼ご飯といたしました。

9月1日
きょうはゆっくりおきてホテルの朝飯をいただいたあと、ネプチューンスポーツ
にいきました。
山の都らしい立派な店です。ハネヤンがクライミングシューズを買い、パタゴニ
ヤのレギュレーターがもう店にでていたので、R1のプルオーバー買い増した。
R2のおしゃれなものもありましたが、敬遠して玄人このみのアークテリックす
のフリースも買い求めました。
昼過ぎて、ボルダー郊外のエルドラドにいきました。峡谷のりょうがわに屏風岩
のようない岩峰がいくつもそびえているところで、うまい人が多いクラシックな
ゲレンデです。
バスティルという岩峰のクラック5・7、3Pにとりつき3人でのぼりました。ナチ
ュプロルートなのでそれなりの苦労があり、6時すぎに取り付きにもどりまし
た。きょうも残業というかんじ。いい写真がたくさんとれました。日当なら10
万円ひとりというところでしょうか。30分でホテルに戻り、シャワーをあびて
TAJというインド料理店にまいりまして、カレーライスなどをたらふくいただ
きました。
3人で1万円くらいなので、まいいかとおもいましたがとくちさんなど、ぜいた
くだ、といっていました。
あしたからロッキー国立公園にはいります。バンガローやキャンプになりますの
でしばらあく、メイルできないかもしえませんです。
グレポンなどのユウメイなアルパインクライミングをするつもりですが、山は高
く天気のことなどもあり不透明です。
標高1700メートルのボルダー市は涼しくてさわやかでございます。

9ー2
ボルダーのパールストリートで朝ご飯を食べゆっくりとロッキー国立公園にむか
う。天気は不安定で晴れたり曇ったり。エステスパークの町に入る。1時間ほど
のドライブ。徳地さんがとても懐かしがる。10年ぶりとのこと。ゲイトをぬけ
て小さくひとまわりする。小雨がふり、ロングスピークは雲の中。明日はそのふ
もとまでいってスペアズヘッドの岩のぼりをする予定。ヘッドコータオにいって
テント泊を申請するが予定地は満員という。じつは、クライミングをするのだと
いうと、おお、それなら、もっと山の上のクライマー用のビバークサイトをつか
ってくれと、じいさんレインジャーがいう。3人2泊で15ドルであった。
エステスパアクマウンテンという登山品店で必要品を購入。室内ジムもある大き
いお店。町外れのリバーヴューパインロッジに宿を取る・3人で100ドル。2
室で眺めのよいへや。あしたからのテント泊でパッキングがたいへん。

9ー3
相変わらずぱっとしない天気。町は青空がのぞくが山には黒い雲がかかている。
4000メートルを越えるコンチネンタルディバイドは天気が悪そうだ。グレ
イシャーゴルジュのトレイルヘッドから歩き出す。ブラックレイクまでいくつか
の湖をとおり4時間。標高が高いので20キロ近いにもつを背負っていいると歩み
も遅くなる。穂高の稜線よりも高いところをハイキングしているのだから。
谷ぞいのすばらしいハイキングコースだ。時々であうのはハイカーばかり、それ
でも2チームのクライマー組みが下山するのにであったと思う。重い荷物に歩み
はおそいが花崗岩のスラブが露出した山道はとてもあるきやすい。スペアズヘッ
ドが良く見える。ハフドームのような岩峰だ。shの意味は矢頭のことだとか。
ブラックレイクからいきなり急登りとなり、見事な氷河ケンコク
にはいる。ロングスピークの岩頭がすばらしい。shは仰ぎ見るようにそびえて
いる。氷河に磨かれた岩肌は光り輝いている。ノースリッジは意外と傾斜がな
い。カールはもうあきの気配。枯れた山の花の群落がさびしい。降り出したあめ
におわれるようにフローズンレイクほとりの平らな露岩のうえにテントをはる。
夕方から風がでてきて、夜半には雷とヒョウが襲ってきた。この壮大なカールに
はぼくらいがい人一人いない。

9ー4
強い風でテントが倒れそうだ。風も冷たい。残雪しかみえなかったロングスピー
クの岩壁には新し雪が振りまかれたようについている。こりゃ岩のぼりは無理だ
ね、と早々に宣言すると、徳地さんが残念そうな表情をみせる。羽根田文豪はう
れしそうだ。昨日羽根田文豪にはあぶないから岩のぼりはしないで写真家となっ
て遠くから撮影していただきたいとお願いしてある。
しばらく様子をみて、下山ときめる。
コロラドの山には夏か冬しかないんだ、と徳地さんがいう。山はこのあといきな
り冬をむかえるのだろう。
日本の場合、こういう高い山でのクライミングはアルパインクライミングとよく
言われるが、ガイドブックなどをみると、ゲレンデのような岩場はこちらではク
ラッグと呼ばれ、高い山でのクライミングはハイピークのロッククライミングと
よんでいるようだ。6時間以上かかった登り道を3時間ちょっとでくだる。町は
レイバーズデイの3連休とかで、夏休み最後の休日を楽しむ現地のひとたちでお
おにぎわい。原宿のよう。めずらしく日本人の観光客も数人みかけた。
おとといの宿は満員といわれていたので、ここはとりあえず退散ときめ1時間ち
ょっとのドライブでラブランドからフォートコリンズにむかう。
とくちさんが再びなつかしがる。ジョンギルの課題で有名なホースツースのボル
ダーエリアにいく。夕日をあびた湖ぞいのボルダーで何本かのぼる。この町には
州立大学があり学生が多い。ボルダリングエリアもにぎやかだった。町にはいり
モテル8にチェックイン。向かいのデニズでステーキなど食す。デニズではうけ
つけで、いきなり喫煙か禁煙、いずれの席をお望みかときかれ、とくちさんがお
もいっきりおどろく。アメリカではたいへんめずらしいことだが、喫煙しながら
食事をとることができた。レッドネックの土地なんだ、ここから東は、と徳地さ
んがつぶやく。

9-5
昨夜とおなじくデニずでヘビーな朝ご飯をとる。ホテルの電話によるのかなかな
かEメイルがつうじない。
すばらしい快晴の朝。空気がさわやかだ。ロングスピークが遠望できる。もう1
日停滞していたらスペアヘッドにのぼれたのになあ、と徳地さんがくやしそう
だ。
REIにいってバアーゲン品を購入。ふたたび1時間のドライブでエステスパー
クに戻る。きょうは巨大なクラッグ群のランピーリッジを視察し登攀するのであ
ります。ザブックの5、7ホワイトホエールがよさそうとパーキングから歩き出
す。すばらしい岩峰がいくつもそびえている。小川山の3倍も4倍もある岩峰
だ。道に迷ってハイキングしながら大回りして取り付きについたのがもう3時す
ぎ。想像以上に広いエリアなのだ。クライマーが三々五々あちらこちらのルート
を登っている。花崗岩のスラブとクラックのルート。ピンはどこにもみえない。
クッラシックなルート。徳地さんとリードを交代しながら3人でのぼる。
ロングスピークを望遠しながら素晴らしい花崗岩の岩のぼりが楽しめた。ナッツ
しかつかわないという徳地さんはロックスで慎重にプロテクションを作ってい
た。
撮影むきのルートだね、と徳地さんがいう。夕日のなかのクライミングシーンが
うまくとれているとよいのだが。日が沈むころ車にもどり、大混雑のエステスパ
ークを敬遠して麓のラブランドの町まで降りる。チャイナドラゴンというレスト
ランで食事をすませ、ラブランドモテルにはいる。2部屋で100ドルちょっ
と。

9ー6
今朝も快晴。レイバーデイとのことで祭日である。徳地さんが通ったという北コ
ロラド大学のあるグリーりーの町にいき、キャンパスをみる。徳地さんがしきり
になつかしがっていた。住んでいたという近くのアパートにまわる。こりゃ貧民
街だなあ、と徳地さんがつぶやく。そのままボルダーまで1時間ほどのドライ
ブ。町にはいりスターバックコーヒーでお茶しながら今夜の宿を徳地さんが電話
帳で探し出す。
ボルダーマウンテンロッジというのが125ドルというのでそこにきめ、カーナ
ビにアドレスを打ち込むと
タウラスがボルダーキャニオンの目的地までわれわれを運んでくれる。峡谷沿い
の山荘。自炊ができる。キャンプエリアもあってクライマーテントもある。風が
さわやか。
ボルダーキャニオンの岩場を見る予定だったからちょうどよい。夕方近くなって
からボルダーキャニオンを見に行く。いちばん奥にあるキャッスルロックまでは
20分ほどのドライブ。直径7、80メートルの巨大なボルダーだ。クラシック
なクラックルート以外にもボルトの打たれたスポーツルートがある。谷をくだっ
て、コブ。7から10のクラシックな好ルートが並ぶ。たくさんのクライマーが
とりついていた。谷を渡るにはフィックスされたロープを使ってチロリアンブリ
ッジで渡る。
さらに戻るとドームとエレファントバトレス。5から10。たくさんの人がとり
ついている。7くらいのルートが人気があるようだ。7とはいってもオールナチ
ュプロのクラックルートが主体だから難しそうだ。7のオーバーハングも巨大な
ものだ。
ロッジに戻って豪勢な夕食をつくる。明日、作家羽根田氏はニューヨク経由ミラ
ノへ移動する。アルコなどユージの活躍を見に行くのだという。

9ー7
7時に起きて、8時にデンバー空港へ。1時間もかからない。1030の飛行機で羽
根田氏去る。そのまま70合線にはいり、デンバー郊外のゴールデン市にあるサ
ウステ
ーブルマウンテンクライミングエリアへ。クアーずビールの町。巨大工場を見下
ろす裏山に2キロ近くにわたって岩場が続く。10ー25メートルのボルトルー
トが100本ほどもある。ルートとルートのあいだにはクラックルートが。オー
バーハングエリアのデッキチェア、レモンライムなど8、9、9と3本ほどのぼ
る。日差しがつよくバテ気味。
町でハンバーグをたべ郵便小包などおくり、コロラドスプリングスまで1時間ち
ょっとのドライブ。ナビにいれたガーデンオブザゴド着5時ころ。
名前もロマンチックだが景色も絵画的なところ。緑の丘に巨大な赤い岩峰がいく
つもそびえる。軍艦状のもの。フィン状のもの、タワー状のものなど一様に規則
的な方向性をもってならんでいる。クライミングしているひともちらほら。この
町の名所はパイクスピークとここらしい。空軍の基地としても有名だが。ボルダ
ーリングしてみたいね、と一回りあるき、くらくなるころ町のエコノロッジにチ
ェックイン。


9ー8
きのうのサウステーブルマウンテンの3本で疲れたのかゆっくり起きて、ビレッ
ジインで朝飯。そのあと念願のシェルフロードへ。このコロラドスプリングスか
ら1時間半のドライブ。非常な田舎のまちキャノンシティからさらに奥地へドラ
イブ。フォーマイルクリーク沿いの一大エリア。石灰岩の岩場らしい。いくつも
のエリア
があってとりあえずザバンクエリアへ。平日のせいなのか人っこひとりいない。
さみしいー。さらにその中のカクタスローズウオール
へ。ザニーオルズライ、BACK HER UP AGAINST,9と11の
2本を登ったらもう4時近くにな
っていた。夕方まコロラアドススプリングにもどり、再びガーデンオブザゴッヅ
へ。夕日の写真を撮った。

9ー9
三度ガーデンオブザゴッヅへ。朝日をあびてボルダリングするなどの写真をと
る。ビジターセンタアで取材。コロラド通りをみて、キャッスルロックのプライ
ムアウトレットへナイキなどみて少々買い物。徳地さんはたくさん買い物をする
わけではないが山の店やいくつかのブランドを見ることも熱心だ。クライミング
リアの研究心やギア、ウエアなどへの好奇心をいつまで失わないのは素晴らし
い。徳地さんがもうひとつ、という。横道にそれてパインのスフィンクスロック
を見に行く。小川山のような岩、意外と小さなクラッグだ。ユージがのぼって有
名になったクラックがある。おそくなるのでそのままデンバーのクインタインに
はいる。コロラドロッキーのクライミングの旅もこれでおしまい。


9-10
シアトル飛行場からはレニア山がみえた。まだ雪をかぶっている。氷河があるゆ
えんだ。オリンピック国立公園の山をこえてバンクーバー島沿いに飛行機はとん
でいるようだ。デンバーからシアトルの航路ではティトン国立公園のわきを飛ん
だので立体写真をものにしたと思う。この春に訪れたところだ。ヤキマ上空では
コロンビア川が大きく見えた。飛行機からみる下界はみあきない。

今朝6時におきてクインタインのオフィスにコーヒーをのとりにいったら、わ
れわれのくるまの右後ろのタイアがパンクしていることに気がついた。昨晩金龍
飯店にいったかえりにくぎをひろったらしい。
それにしてもさわやかな空気だ。標高の高さと関係あるらしい。カリフォルニア
とはちがう。と徳地さんも認める。
レンタカーをかえし、1000ドルちょっとのレシートをもらい、ユナイティッ
ドにチェックイン。
徳地さんはLAへ、ぼくはシアトル経由で東京。忙しくまわって、毎日のように
クライミングしたり山登りしたりしてやや疲れぎみかもしれない。それでも目的
のある旅はおもしろい、とはなしあう。今度はカリフォルニアのあたらしいとこ
ろに行こうともいう。スキーもいいね、とも。
今回役にたったのはハーツれんたカーにつんであったカーナビ。これからはこれ
が普通になることだろう。
こんどアメリカにくるのは来春か。アメリカの旅はいつでっもたのしい。それも
いい道連れがいるからだろう。

8.28.1999

穂高屏風岩のクライミング

穂高屏風岩のロッククライミング
土日でTRY、屏風のクラックと、ちょっとハ-ドなフリ-

ビョーブ岩
 
MEMBER CHU PIKA
1999-8/28,29

20年振りで、びょ~~ぶへいってめいりやした。あんときは真夏だったので、死ぬ
ほど暑くて、夏くっとこじゃねえなあ、って思ったもんです。でもめっきり歳喰っ
ちゃったんで、やっぱ陽が長い方があんし~~んって訳です。

長くあこがれていた雲稜のバリエ-ション、”ミッドナイトエクスプレス”(以下、
MEと書きます)と、3P目のフリ-が目標です。(オ-プンロ-ド??...なん
て、と~~んでもありやせん)
8/28(土)朝5:00に藤沢にいるpikaを拾って、沢渡へ。村営Pで、たま
たま居合わせた有名なガイドさんとタクシ-相乗り。ひとり1350円。まずまず。

すごいにぎわいの上高地で昼飯喰って、のんびり歩き始めるとポツポツ降ってきた。
ま、読み通り。日曜は晴れるぞぉ、って思いこむ。
横尾までの道は良く整備されていてビ-サンで歩いても違和感なし。両側を大きな山
に挟まれていてYosemiteみたい。シャトルがあったらいいなあ。
横尾の岩室で寝ようって計画してたんだけど、予報が雨だったんで、急遽横尾山荘を
予約。夜メシ付で7800円。寝心地最高!!

朝4:25にpikaに起こされた。外へ出ると、月が煌々と照っていて、快晴。
やった!
急いでラ-メン喰って、出発。
山荘から30分ほどで、岩室...岩室跡というべきか、ひどく崩壊していて、これ
じゃビバ-クは快適じゃないなあ。左手に工事の手が入っている堤にケルンがあり、
渡渉地点であることが分かった。屏風はまだ、東面が左前方に見える程度なので少し
迷うところだが、対岸に貧相な押し出しが見えている。これが1ルンゼなんだよ、諸
君。

こいつをヒ-ヒ-ゼ-ゼ-いいながら1時間弱、ひたすら登って、T4尾根に取り付
いた。2P(30m4+、30m5-)のクラシックな”岩登り”。岩混じりブッ
シュ混じりで非常に不安定な尾根(アテンション:ここが最初の核心!)を詰めると
T4のテラス。先行パ-ティが雲稜に取り付いている。

MEのクラックは雲稜1P目の途中から横に走っているのでテラスからは良く見えな
い。でも派生地点に残置のシュリンゲが長く垂れていて、それとなく分かる。

1P目は15mのハンド(ジャム)トラバ-スだが、ポイントはスタンスの見あたら
ない中間と終了点直前の2ケ所(5.10b/c、35m)。荷物はここにデポ。
水、食べ物、ジャンピング、ハンマ-、アブミ1セットだけ、セカンドが体のどっか
に付ける。

pikaが1P目をリ-ドしたが、終了点直前で、クラックを覆うブッシュに騙され
てワンテン。2P目は僕の番。入り口の立った部分はクラックに詰まった泥が恐ろし
くてワンテン。しかし後半の15mは完全なもじゃもじゃのジャングル・クラックで
(誰も登ってないんじゃないかあ??)
寿命が縮んでしまいました。久々、あたまんなか、真っ白状態で、ビレイオフ!!
(5.10a、30m)
pikaのコメント、「ミッドナイト...はあこがれていた割に、チンケだ!! 
なにしろちょっとみには、5.8っぽいぜ」
まさに。審美的には、落ちるよなあ。開拓者は猫可愛がりで”快適なハンドクラッ
ク”なんて書いてたけどさあ。登るひとによるんだろうなあ、やっぱ。

ま、いいや、って訳で、次が、いよいよ扇岩の上のA1ピッチで、雲稜を登っていた
パ-ティが抜けるのを待って10時過ぎ、まずpikaが取り付いた。でも、5m上
にあるフリ-用の1本目のボルトまでまったく行けない。何度か交代してトライした
が、全然だめで、仕方なくA1で登って、TRをセット。図らずも、初登者と同じパ
タ-ンになってしまった。11-だったら、オンサイトできなくても、ま、なんとか
なるべ、と思っていたんだが、とんでもはっぷん。
ショックなのはTRでさえ、この部分(核心!!)がつなげられなかったこと。ここ
を抜けるとあとは、そう難しくはなかった。時間切れ、モチ切れで12:30に下降
開始。横尾に3時半。上高地6:00。松本の”たくま”でヒレカツ喰って藤沢着午
前1:00。

MEも、件の3P目もグレ-ディングが良くない。迷っているといえばそうなのかも
しれないが、後々のグレ-ドダウンを怖がっているんじゃないかと、勘ぐれる。ME
の1P目5.10b/cは後に、5.10a/bと修正された。同様に2P目も5.
10aから5.9+に修正。3P目は5.11a/cと発表されている。こういう
どっちつかずのグレ-ディングは大嫌いだ。

5.10&Under・クライマ-を自称する僕ら(11-以下についてはかなり感
覚的に自信があります)からみて、ME、1P目は5.10bです。2P目は5.1
0aです。クラックの場合、プロテクションのセットに取られるエネルギ-を加える
と、フェ-スで+2~3ランク上の力がないと勧められません(つまり、ボルトル-
トで、5.10d程度を登るひとってこと)。
3P目ですが、登れなかったので、分かんないんですが、これだけははっきりしてま
す。5.11a/bってことはないと思います。当然もっと難しいと思いました。で
も、A1ル-トですから、人工ができれば、TRもできるので、挑戦しやすいと思い
ます。岩は硬く、安定しています。

下降支点はどのピッチもしっかりしていますが、T4尾根の露岩以外の部分の下降
は、ぐずぐずの石ころが急斜面に張り付いている状態で非常に悪いです。みなさん、
ゆっくり、慎重に。

とまれ、最高の景観と素晴らしい高度感、加えて固い岩で短いピッチながら、存分な
フリ-クライミングと美しい渓谷のトレ-ル・ウォ-キングも含めて、充実した週末
でした。

:Chu

8.22.1999

前穂高滝谷クライミング

穂高ぐるり一周,滝谷クライミングつき
山小屋をつかって軽やかに

滝谷
 
1999-8/22-26 
member:kurokawa,kisya
8-22
小川山で1日半楽しんで、昼過ぎには夕立ちから逃げるように上高地方面へむか
う。ランドクルーザーを沢渡においてタクシーで上高地、シャワーのなか西糸屋
へ。
8-23
朝7時にあさごはんをいただき、ツカサ若主人にごあいさつして、すぐに出発。
カラサワ小屋で会おうよ、と黒ちゃんとバラバラに歩き出す。横尾まで2時間ち
ょと。新しい橋をつくっていた。小屋の新風呂場も建設中で横尾はごたごたした
雰囲気。カラサワ小屋には12時前についた。黒ちゃんがもうテラスでまってい
た。こんなに早いのは初めてとか。荷物が軽いのが勝因だ。ラーメンを食べてか
ら、南稜をのぼって東稜にトラバースする。ショートカットして尾根にでてみる
と、そこはすでにゴジラの背中の核心部をすぎたところだった。ま、いいか、と
そのまま北穂高小屋へ直行。
4時前に小屋着。カメラマンの磯貝猛夫妻がいた。小山若主人からビールをいた
だく。1年ぶりの小屋。外国の山ばかり登っている黒ちゃんが、日本の山はいい
なあ、という。緑がきれいなのだという。ぼくにはアルプスの前山のようにも見
えるのだが。夜はおとなしく就寝。

8-24 朝から雨。もう下りたいとおもったが、ここはがまんと、マスターキート
ンという漫画を借り出して1日過ごす。お昼には小屋の方たちにさそわれて釜上
げうどんパーティに出席。おいしかった。夕食もすばらしい。食器はすべて陶器
で、小皿がいくつも並ぶ。標高3000メートルのピークにしがみつく山小屋の食事
とはとても思えない。志も高いのである。
8-25
停滞のかいあり素晴しいご来光の朝をむかえる。360度のパノラマだ。岩が乾く
のを待ち、8時過ぎに出発。ドームをまいて鎖場のところから滝谷にくだる。昨
年の7月に下見してあるから間違えはしない。どんどん下って、最後に25メー
トルいっぱいの懸垂下降でドームの基部につく。登り気味にトラバースして中央
稜のとりつきへ。
ルートはどれかな、いちばん簡単にみえるのがそれらしい。1p目、ぼくのリー
ドで30メートルくらい。凹角からチムニーへ。チムニーはハング気味にみえる。
どうやって越えようかとあせる。一度チムニーに入り込んで一段あがりそこから
外側にでてガバをみつけてよいしょよいしょと登るのが正解。5級はあるだろ
う。
2pはつるべで黒ちゃんがいく。快適なフェイスで楽しめる。3p目は歩きに近い
登りで、4pが核心。黒ちゃんがいく。一箇所5.9くらいの核心がありリングボル
トが打たれている。フォローのぼくはフリーで越える。黒ちゃんはアルパインで
はそういうところは安全第一とA0で登るのがよいのだと、忠実に実践したとい
う。4pは快適なフェイスでそんなに難しくない。最後の壁を越えたらいきなり
終了点の頭にでてしまった。11時。2時間もかからなかっただろうか。握手し
てひとやすみ。
ここからどうやって下ろうか。天気は最高だからこのまま奥穂まで縦走して岳沢
をくだろうようと、スコスコと歩き出す。穂高小屋でラーメン。岳沢でコカコー
ラ。黒ちゃんがいうには穂高の縦走は水筒もいらない。お金さえもっていれば空
身で充分とのこと。そのとおりだと思う。
岳沢をかけ下り、河童橋着4時。4時間ちょとの行程だから、カラサワ経由より
断然早い。ひざが痛むのが欠点といえる。
岩登りを楽しみ、稜線縦走も満喫する。山小屋を利用して軽い荷物で行動する。
そんな動き方が北アルプスの夏休みプランとしては名案かもしれない。良い山小
屋がたくさんあるのだから。
タクシーで沢渡にもどり、稜線から携帯で予約した平湯湯の里旅館に6時まえに
は入館。温泉につかった。安房トンネルができ岐阜にいくのもあっという間にな
ってしまった。実は新しくなった中の湯にも電話したのだが高いこといわれあき
らめたのだった。
8-26 朝一で、再びトンネルを信州側にもどって、暑苦しい町なかを走り、僕の
車が置いてある山中湖へ帰荘。午後は小屋のペンキ塗をしたり洗濯したりしての
んびり過ごす。夕食をどうしたかは思い出せない。

8.09.1999

小川山お友達岩

小川山お友達岩など
夏は小川山だあ

お友達岩
 
1999-8-9
メンバー 川崎博 汽車

600に川崎邸にお迎えにいく。10前には廻り目平着。
川崎さんがカメラをもっているのでよい被写体や風景をさがしながら歩く。
ガマスラブで大阪OCSの  さんをとり、ガマスラブ2pまでのぼる。小
川山レイバックに転進。
ステミングスタイルで登る。川崎さんはめちゃくちゃなエイドでのぼってき
た。無理もない。大きいカメラを2つも胸にぶらさげているのだから。2p
目ものぼり親指岩のアタマにたつ。イイ写真がとれた。キャンプ場にもどる
と北田ファミリーがいた。
岩根庵に初めて投宿。ショウミさんがいた。夜お酒のみながらいろいろと語
る。内容は忘れてしまった。
翌日は、パタゴニアグループがくるので北田さんともども合流する予定だった
が、朝から冴えない天気。パタゴニアもこない。小雨がふりだしたのでさっさと
去る。

99-8-21,22
メンバー くろ、まつくら、ちゅうファミリー、アクトチーム、そのほか。
前夜、山中暗黒寺荘に黒ちゃんと松倉さんがやってくる。
あさいちで廻り目平へ。
ちゅうさんの毎年の追悼祭の日。アクトぐるーぷもいる。アクトの新エリアに
いって写真撮影。左はじの10bにトライ。ハング越えもあって、むずかしい。
最後のクリップができず。こわくて敗退。10Cはあるよ。と池の内さんにいう
と、そうかなあ、考えてみます。とのこと。
夜はにぎやかに焼肉パーティー。
翌日。天気がよいので松倉さんをさそってガマスラブへ11pを僕がいき、2p
は黒チャンがハートアンドソウルにとらい。ワンテンする。3pまでのぼって、
きょうはこれでいいか、とお開き。松倉さんも楽しそうだった。
昼すぎに帰りはじめたら土砂降りとなった。取り付いているクライマーはさん
ざんのことだろう。僕らはラッキーだった。黄金虫でラーメンたべて松倉、ち
ゅうさんとわかれる。くろちゃんとぼくはこれから上高地にいくのだ。滝谷を
登る予定。