3.23.2007

八方尾根のスキーと雪崩 by NABE

 八方尾根のスキーと雪崩 by NABE

カテゴリ:2007の記録
happonadare

3月21日
伊藤さんと平湯温泉猫岳にて合流。シールを忘れたので、わずか15分でリタイヤ。身体が疲れていたので、温泉療養へ。昼から平湯スキー場の緩斜面を滑り続けてへとへとになる。伊藤さんと酒盛りして楽しい夜を過ごす。

3月22日
天気があまり良くないが、回復を期待して幸っキーや安保さんらと5名で白馬47トップより、一の瀬髪東尾根を滑りに行く。前日雪がわずかに降ったものの、3本杉手前からは修行雪と化す。何とか雪を繋ぎながら、47駐車場へ。安保さんの奢りでビールを飲みまくる。

3月23日
昨晩25Cmくらい降雪があったようだ!気温が高くなりそうなので、アプローチの楽な八方尾根を登ることにする。目指すは無名沢。この時期に今シーズンめったにないパウダーが期待出来そうなので、八方池山荘で計画書を提出している時からそわそわしていた。すでに10名ほど尾根を登り始めている。スタートから私がぶっとばし、我々3名バラバラに登っていった。八方池でブルークリフ&47スキー場チームに追いつき、無名沢トップまでノンストップで、他のガイドツアーもごぼう抜きしてしまった。滑降ではブルークリフ&スキー場チームと合流して、10名の大所帯となる。無名沢は最高のパウダー!延々パウダーを滑り、途中ガラガラ沢へトラバース。スキー場チームのボーダーが信じられないくらいトラバースに手間取り、どのくらい待っただろうか。気温が低かったので、ツエルトを被って休む。ここから通称「アラスカ」の一番奥の45度くらいの斜面を滑ることにする。(写真添付)一番最初にブルークリフのイケ面ボーダー氏が斜面右側から一気に滑降!遥か下でビデオを回す。次は左よりのチキンコースより47スキーヤー氏が滑降。慣れていないのかビビッていた。次はオレだ!まだど真ん中のラインは残っているし、正面リップを飛べば、絵的にも良さそうだ!バコーン!ドーン雪面でワッターンした瞬間、一気に斜面がずれて、まるで絨毯の上に乗って空を飛んでいるようだ。やべー!何とか体勢を整えて、雪崩をすりぬけねば。かなりの幅で切れたので逃げ切れない!このまま埋まるな?その瞬間身体が谷に回されたが、何とか頭を山側に戻す。その瞬間背後から第二波が来て、一瞬身体が埋没。幸運なことに、まだ雪が早く動いているので、泳いで表面に出れた!ふー。身体をチェックしたが、怪我もなく、生還できた。皆に無線で様子を報告した。その後皆一気に滑り続けたが、雪崩は起きなかった。一番美味しいラインが滑落とは。200Mは流されただろうか。カチカチの尾根を登り返して、修行雪のデルタ地帯を河原まで滑る。二股で皆に謝り、楽しい仲間たちと飲み会をする。今回は精神的な問題が雪崩に関係しているよう気がします。今年も結構回りで埋没体験者が出ました。今後はもっと慎重に、冷静に気をつけます。積雪が25CMと少なかったのが幸いでした。

なべ