9.13.2010

首なし石仏の女坂峠と釈迦岳

首なし石仏の女坂峠と釈迦岳最短どんべい峠

20100911_12
メンバー 太郎、伊藤フミヒロ記
9月11日土曜日

こないだの台風の影響で酒匂川が大荒れ大水とテレビで言っていたので、朝早出して見に行く。いつも太郎と散歩するところ。なぜか、いまだに濁流ががんがん流れていて、様相が一変していた太郎も驚く。水の力はすごい。246号や籠坂峠にも大雨の爪あとがあちこちあった。

精進湖へ。子抱き富士がよく見える。県営駐車場から11時スタート。女坂峠を目ざす。諏訪神社で大杉2本を見る。屋久島に負けない元気な大木。そしてこんなところに常住村が隠れていたとは。中道(なかみち)往還沿いの間宿。半分死んだような村だが家の造りやたたずまいが面白い。廃屋をのぞくとなんだか恐ろしい。

大室山を抱く富士山
石積みのある山道を登って女坂峠へ。首のない3体の仏像があった。三方分山、精進山と、御坂連山の西端を辿る。馬の背の素晴らしい稜線がえんえんと続く。左右から吹き上がる風が涼しい。パノラマ台で富士山ほかの大展望を押さえて、これ以上は望めないと思える快適な登山道を湖畔に戻る。4時終了。太郎もよろこぶ。湖畔でキャンプしてみたい。
出会ったのは、ジャックラッセルテリアを連れたカップルと40人の団体、ファミリーハイカー一組。想像していたよりとても涼しくてよかった。ここのハイキングは他人にも薦められる。感動した。


首なし仏、頭の代わりに石ころ



9月12日日曜日
朝いちで河口湖大石のパラエリアへ。超好天だが、風予想が悪く、集まったのは3人だけ。昨日は2200mまで上がったとか。西風で気持ち悪いぶっとび。島袋さんは乱高下でランディング。小滝さんはモノラックで下山。

午後は太郎とハイキング。大石峠の下を抜けるこの春できた若彦トンネルで芦川村へ。どんべえ峠までランディングから30分ほどしかかからない。きれいな尾根上の縦走路を辿る。1時間半ほどで、釈迦が岳山頂。最後は岩場交じりの急登。山梨のマッターホルンといわれるだけあって超展望。山を駆けまわせると太郎はすごい。岩場も転げ落ちるように走る。
3時間ほどのハイキングで、出会ったのは7~8人か。人気のある山のようだ。

山中湖大平山に移動した島袋氏のメールでは、飛び放題とか。夕方河口湖大橋から大石あたりを見ると、穏やか南風でいくらでも飛んでいられそうな様子だった。
やまなしのマッターホルン



若彦トンネルというのは古道の若彦路にちなんだもので、若彦路は国中と郡内と結ぶ山道で大石峠を越えている。
こないだ行った御坂峠(鎌倉往還)と昨日登った女坂峠(中道往還)も同様のもの。古い街道や峠道はフツーの山道とは違って独特な雰囲気があるね。
それにしても芦川村に初めて行ったときは、石垣だらけでの村で、まさに秘境、ここはナムチェバザールかと驚いたものだが、いまや軽トラで河口湖のダイエーにかんたんにこられるようになった。トンネル効果?。
このところ参考にしているガイドブックは平田謙一さんの「富士山とその周辺を歩く」。もう少し行ってみたいところがある。平田の謙ちゃん、いまガイドでいそがしみたいだけど、クライミングとパラグライダーの大先達でもある。