12.10.2022

大房岬と富津岬 (房総の旧要塞)

どちらも広い公園になっている。もともと軍事用地だったから

member イトウフミヒロ 記

date 2022年12月8日木曜日

上 富津岬先端 下 大房岬



房総半島南限の千倉道の駅で一晩過ごしたあと都内に戻ります。昨日2山のハイキングを済ませたので寄り道しながらの帰路です。

館山をとおり抜けますが、ここには古城もあり自衛隊基地もあり、かつての軍事都市のひとつです。

館山湾を大きくまわりこんで大房岬へ。たいぶさみさきと読みます。

ここは自然公園になっていますが、砲台などの施設があった要塞エリアです。今はキャンプ場やホテルがありますが、広い敷地で、駐車場から海岸までは高差50mほども下ります。ひとまわりするだけで汗をかきます。校外学習の団体がいました。

展望台は半島のいちばん高いところにあります。必見でしょう。

このあと行く富津岬どうよう、終戦までは一般人の立ち入りができない一帯だったので広い敷地がそのまま残って園地化されています。昔の自然がよく残っている理由でしょう。

大房岬マップ


あちこちに地下室があります

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


富津岬は、ふっつみさきです。

東京湾につきできた砂嘴です。三浦半島観音崎までの距離は7kmでいちばん狭い場所です。

半島先端までクルマでいけて、今でも形成中の富津砂嘴がみえます。

その先に第一海堡、第2海堡がみえます。海上に作った人工島で砲台跡です。

岬の先端にある大きな展望台は明治100年記念のもので盆栽松のイメージらしい。築後50年以上たっていて今は立ち入り禁止なのが惜しい。再来年には修築がすんで公開されるとのことです。



富津岬の公園には大きな駐車場があって、辺りは広場やプールや体育館などがありスポーツ公園になっているようです。

ここの中の島エリアを訪ねました。駐車場から離れているので人影がありません。

中世の城のように堀をめぐらした不思議な高台ですが、やはり、軍事施設で砲台あとのようです。園地化されて弾薬倉庫や砲台など潰され埋めもどされているようでした。ここにも展望台があります。必見です。


堀の外側には日本軍がつかった試射場などがあり、不気味なコンクリートの構造物がそのまま残されています。

ここもひとまわりすると汗をかくほど広いエリアです。

富津岬先端。第一海堡、第二も見える


巨大な富津岬の千人展望台。ググルマップから拝借


古城仕立ての中ノ島の堀にかかるアート

試射場跡の巨大な穴ぐらが

中の島の砲台下の構造ぶつ

富津岬の戦跡マップ


ふたつの岬を見学して午後になりました。木更津の上総の湯によってからアクアラインで帰路につきます。橋の上からはきれいな夕日を見ながらのドライブになりました。


蛇足
東京湾の対艦砲砲台は首都防衛のための守りでしたが、爆撃機の時代になってからはやくたたずになっていて、実戦はなかったらしい。
終戦間際にはB29の大編隊はサイパンあたりから飛んできて全国に爆弾の雨をふらせました。大砲は使えなくても高射砲などはつかっていくらか効果があったのではないでしょうか。