9.29.2014

塩見岳

塩見岳
2014年9月25-26日 

member 松倉カズオ 伊藤フミヒロ記 
塩見岳西峰

三伏山から塩見岳と白根三山

ヘルメット型した塩見岳の山頂部岩場

25日 土曜日
天候 晴れ 

 まっちゃんが塩見岳へ取材に行くというので、ちょうどいい、いっしょにお願いと出かける。日本3000m峰ハンターとしては最後の山になるはず。
 新着の旧式ルノーで朝5時東京大田スタート。諏訪SAで休んで松川ICから大鹿村。鳥倉林道を上がり駐車場。11時前。20台くらいのスペースで路上車も。下山車が1台いて入れ替わりでラッキー。
 夏の登山バス道を40分ほど歩いて登山口。シダの生えるカラマツ植林帯を登り尾根上へ。尾根の北側の湿ったトラバース道をえんえんと行く。塩川からの道(一部崩壊で通行止め)と合流すると三伏峠への急登になってすぐ峠の小屋。3時着。小屋客は十数人、テント場は小さいのばかりが十数張り。小屋内トイレがあり水洗。
 ガスっていて山は見えない。夜は星空になる。

リニューアル中の塩見小屋

塩見山頂から

26日 日曜日
天候 晴れ
 朝飯をいただき5時スタート。昨日の昼ころ御嶽山が噴火したそう。遭難者多数という。朝日と錦秋のまばゆい登山道を行く。本谷山からの塩見岳は鋭い岩峰に見える。中央アルプスの向うに御嶽山が見えて剣ヶ峰のあたりから噴煙が上がっている。
 権右衛門山を巻いて塩見小屋。リニューアルのため解体作業中だった。前衛ピークを登り岩場を辿る。鎖やハシゴが一切ないのは珍しい。これは見識。山頂9時半過ぎ。
 絶好の好天で360度の展望。駒、仙丈、白根3山、荒川三山など。富士山から白馬まで見通せる。塩見岳の由来は海が見えるからと聞いたが、箱根や伊豆の山といっしょに駿河湾が見える。御嶽の噴火は今が盛りで刻々と噴煙の形を変えている。煙は北にも南にも長く延びている。
まっちゃんは紅葉の山と大展望が撮れたようでご機嫌だ。

 山頂で小一時間過ごし往路を下山。三伏山からのパノラマも秀逸。烏帽子岳や小河内岳へと南下する山並みも黄葉紅葉が見事。この尾根筋は南アルプス大縦走ルートに当たる。
 
 三伏峠小屋を2時に出て4時半終了。鳥倉から塩見往復はガイドブックだと15時間ほどのコースタイムだが、日帰りする人も多い。トレラン向きの登山道なのでそれらしい人も数人すれ違った。駒ケ根の駒草湯に寄って夜遅く帰京。
 塩見岳で日本3000m峰21座を登ったことになるが、3000m峰27座とすると、この夏に登った荒川三山のうち荒川前岳はパスしていたので残念でした、になる。それにしても達成に50年かかった勘定だ。

噴煙を上げる御嶽

まっちゃんありがとう


リンク
まっちゃんのブログ


参考
日本の3000m峰

1 富士山 ふじさん 3776m 山梨 静岡
2 北岳 きただけ 3193m 山梨
3 穂高岳 おくほたかだけ 3190m 長野 岐阜
4 間ノ岳 あいのたけ 3189m 山梨 静岡
5 槍ヶ岳 やりがたけ 3180m 長野 岐阜
6 悪沢岳 わるさわだけ 3141m 静岡
7 赤石岳 あかいしだけ 3120m 長野 静岡
8 涸沢岳 からさわだけ 3110m 長野 岐阜
9 北穂高岳 きたほたかだけ 3106m 長野 岐阜
10 大喰岳 おおばみだけ 3101m 長野 岐阜
11 前穂高岳 まえほたかだけ 3090m 長野
12 中岳 なかだけ 3084m 長野 岐阜
13 荒川中岳 あらかわなかだけ 3083m 静岡
14 御嶽山 おんたけさん 3067m 長野
15 農鳥岳 のうとりだけ 3051m 山梨 静岡
16 塩見岳 しおみだけ 3047m 長野 静岡
17 仙丈岳 せんじょうがたけ 3033m 山梨 長野
18 南岳 みなみだけ 3033m 長野 岐阜
19 乗鞍岳 のりくらだけ 3026m 岐阜 長野
20 立山 たてやま 3015m 富山
21 聖岳 ひじりだけ 3013m 長野 静岡

そのほかの3000m峰
ジャンダルム 3,163 奥穂高岳 3,190
荒川前岳 3,068 悪沢岳(荒川東岳) 3,141
小赤石岳 3,081 赤石岳 3,121
中白根山 3,055 北岳と間ノ岳の間に位置する
農鳥岳 3,026 西農鳥岳 3,051
雄山(立山) 3,003 立山(大汝山) 3,015

参考

三伏峠と伊奈街道

三伏峠というのは、たぶん伊那大鹿村塩川から大井川上流井川へと続く山道にあった峠ではないだろうか。登山道から見下ろすと、三伏沢、中俣、西股と続く大井川源流の様子が見える。二軒小屋に至り椹島へと下ることができそうだ。しかしそんな道がほんとうにあったのだろうか。
ネットでこのあたりを歩いている篤志家のレポートをあっさりと発見。
中川根町の人で「元工場長のブログ」に三伏峠越え(西俣遡行)のレポートと伊奈街道についての記述があった。奥多摩のガイドブックも書いている人なのでモリタさんあたりなら知っている人にちがいない(健脚のおじさんらしい。川根本町の四季の里で喫茶店をやっているという)。
それによると古道は飯田、伊那から山梨の早川まで抜ける道だったという。

孫引きすると、
明治の初め、山梨県と長野県を結ぶ“伊奈街道”が開かれた。
完成は1886(明治19)年秋。
山梨県側の起点は中富町切石、長野県側は飯田市をつなぐ全長約80キロメートル。
山梨県側からは早川の新倉から山に入り、伝付峠を越えて大井川の二軒小屋へ。
大井川西俣に沿って三伏峠に登り、長野・大河原に下った。
山間部の道幅は約60センチ。
長野県と山梨県の折半で費用が出され、
関係する村からの人足によって工事がなされた。
山梨県側だけで延べ15万人が工事に携わったという。
しかし、中央線の開通で使われなくなり荒廃した。
現在は一部が登山道として使われている。
この「伊奈街道」の痕跡が一番よく残っているのが、
新倉広河原から伝付峠を経て二軒小屋へ至るルートである。

伊奈街道
http://koujouchou.naturum.ne.jp/e1027720.html


西俣遡行

http://koujouchou2.naturum.ne.jp/e1523208.html

参考
トランスアルプスジャパン
日本海側の富山湾から日本アルプスの北アルプス・中央アルプス・南アルプスを縦断して太平洋側の駿河湾までの約415キロメートルを一週間(+予備日1日)で、交通機関を一切使わずに自分の足で走る・歩くことで競う競技。山小屋での宿泊禁止でキャンプ指定地でのテント泊を行うなどの特別な大会ルールがあり[1]、参加にも厳しい条件が付けられている。
距離415km、累積標高差26662m[2]の平均傾斜は6.4%であり、国際的なトレイルレースのもっとも過酷な部類、Category ALに相当する[3]。

2012年の大会のコースを以下に示す[1]。スタート地点とゴール地点は海抜0メートル、最高所は南アルプスの赤石岳(標高3,120メートル)[6]。平地では県道や国道などの一般道路を通り、各アルプスの一般登山道を通る[1]。最初の山の剱岳への早月尾根は日本で有数の標高差がある登山道である。剱岳から前剱岳への下りは、本コースでの最難所の岩場となっている。【括弧表記】した地点は関門となるチェックポイントであり、規定日時までに出発できなかった時点で失格となる[1]。チェックポイント【市野瀬】では、唯一食糧等のデポや差し入れが可能で、コース途中での食糧の現地調達や山小屋などでの食事が許可されている。
富山湾(早月川河口:スタート) - 富山県道1号富山魚津線 - 富山県道3号富山立山魚津線 - 富山県道138号栗山追分線 - 富山県道137号堀江魚津線 - 富山県道320号古鹿熊滑川線 - 富山県道141号虎谷大榎線 - 富山県道67号宇奈月大沢野線 - 富山県道333号剣岳公園線 - (早月尾根) - 剱岳 - 別山 - 立山 - 鳶山 - 薬師岳 - 北ノ俣岳 - 三俣蓮華岳 - 双六小屋 - 樅沢岳 - 槍ヶ岳山荘[7] - (槍沢) - 【上高地】 - 長野県道24号上高地公園線 - 国道158号(奈川渡ダム) - 長野県道26号奈川木祖線 - 国道19号 - (木曽駒ヶ岳福島Bコース) - 木曽駒ヶ岳 - 宝剣岳 - 檜尾岳 - 熊沢岳 - 空木岳 - (池山尾根) - 長野県道75号駒ヶ根駒ヶ岳公園線 - 長野県道49号駒ヶ根長谷線 - 国道152号 - 【市野瀬】 - (地蔵尾根) - 仙丈ヶ岳 - 伊那荒倉岳 - 三峰岳 - 塩見岳 - 【三伏峠】 - 烏帽子岳 - 小河内岳 - 荒川前岳 - 赤石岳(本コースの最高地点) - 兎岳 - 聖岳 - 【畑薙第一ダム】 - 静岡県道60号南アルプス公園線(畑薙第二ダム 、井川ダム ) - 静岡県道189号三ツ峰落合線 - 静岡県道27号井川湖御幸線 - 静岡県道29号梅ケ島温泉昭和線 - 静岡駅 - 駿河湾(大浜公園:ゴール)
 

9.14.2014

妙法ヶ岳と両神山(オオカミ)

日本オオカミのいた山
2014年9月12-13日 
三峰神社

妙法ヶ岳

両神山


member 伊藤フミヒロ 

12日 金曜日
天候 晴れ 

 天気がよいので取材に。秩父までに出かけることはめったにないので楽しみ。飯能のあたりで高麗神社の看板を見かけたので寄ってみる。何十年ぶりかの神社は大きく立派になっていて驚いた。同期の親友、高麗クンはここの直系だからロイヤルの子孫ということになる。入口のトーテムポールは極彩のものからモノトーンのものに変わっているようだ。
 正丸峠を抜けて秩父に入り三峰神社に上がる。まず妙法ヶ岳にハイキング。1時間少しの登りで山頂。立派な社があってオオカミの狛犬がいくつもあった。この山は三峰神社の奥社になっている。雲取山は雲の中、霧藻ガ峰と白岩山がぼんやり見える。明日登るつもりの両神山がよく見えた。
 戻って神社を見てまわる。広くて立派。オオカミは神犬とされていて境内のあちこちに狛犬が置かれている。日本武尊を先導したとか云々。眷属という言葉を初めて知った。食堂と土産屋を兼ねた大きな建物はお犬茶屋という名前だ。
 旧ロープウエーは、武尊像のある三峰山山頂に登っていたようだ。遥拝所からは奥ノ院の妙法ヶ岳が遠望できる。ビジターセンターを見て下山。両神温泉薬師湯に寄ってから日向大谷登山口へ。ウイキで狛犬についてにわか知識を仕入れる。


遥拝所から妙法ヶ岳

妙法ヶ岳から両神山

13日 土曜日
天候 晴れ
 昨日立ち話した隣の車もその隣も百名山おじさんだった。それでこの山は人気がある。どちらも明かるくなるころそそくさと出発している。つられて6時にスタート。深い森の中、谷沿いの道を登る。急登と滑りやすい道が現れる。両神山頂まで展望はなく渋い山道が続く。10時半に山頂。360度見わたせるが遠くの山は雲の中。往路を戻って2時終了。この日50人くらいが頂上に立ったのではないか。
 両神山山頂下には両神神社と御嶽神社があって地図にも社マークが二つ並んでいる。どちらにもオオカミの狛犬がいた。秩父には多いらしい。青梅の御岳(みたけ)神社にもあるそうで、そちらは犬連れ客歓迎で有名だ。三峰も御岳でもオオカミは大口真神という神様に祭り上げられている。そういえばうちの近所の池上線御嶽神社の狛犬もオオカミだ。ついこないだまでオオカミはあちこちの山にたくさんいて恐れ崇められていた、ということらしい。食物の連鎖が切れたのはもちろん人のせいにちがいない。
 帰路、山中に爆音がとどろく。で、ヘリコプターによる遭難救助を木の間越しに見学することに。両神山は遭難の多いところとして知られている。そういえば、朝方登っているときにヨロヨロと下ってくるおじさんに会ったが、それがそれ、その人。道端で倒れていたという。
 ヘリは30分もホバリングしていたが、高い木々に阻まれたか、沢底からのつり上げは不首尾だったようで帰ってしまった。木の間から見えるのはヘリだけで実はよくわからない。急坂を下り現場を通りかかるとそこに救助隊員が十数人、ヘルメットをかぶせられた件のおじさんが道端に座っていた。
 薬師湯に寄って往路を帰京。所沢のあたりは行きも帰りもノロノロ。いつもあんなに車が多いのだろうか。

おじさんは案外元気で歩く練習をしていた。前日両神山頂に登っているというから(清滝小屋泊まりか)、どこかで滑って転んで腰が抜けたんではと想像。ヘリがもう一度戻ってきたので場所を変えてつり上げしたのかもしれない。
  

参考1
数多のオオカミ本について「?」

狼崇拝 オオカミを畏敬する人々
狼の絵が描かれた「おふだ」を配る狼神社をはじめとし「狼信仰」の痕跡を残すものはいまも存在し、古くから狼が崇拝され続けてきたのは間違いないこととされています。近年の日本狼研究では、「狼は古くから神として尊ばれ」というのが通常の観念で、そこに例外はありません。言葉の概念の拠りどころとなるべき辞書にも「狼には大神の意味がある」とか、「かつて狼は真神と呼ばれていた」と書かれています。
しかしながら、現代のほとんどの人はそのような観念とまったく無縁で、日本で「狼が崇拝されてきた」などと言われると信じられない気がします。
それに少々気になることがあります。「日本狼」を扱った本の「狼は古くから神として尊ばれ」という表現の仕方が、あまりにもよく似ているのです。日本人がかつて狼を崇拝し、1000年以上もそのような信仰を守り続けてきたのなら、その痕跡はいたるところに見出す事ができるはずで、その表現も多様であるべきなのですが、画一的で単純そのものです。「大神」「大口真神」「貴神」という語句などと共に「敬う」「尊ぶ」「畏敬する」という言葉を使うのがその基本的な表現方法です。似た表現ばかりで退屈するのは必至ですが、「畏敬された狼」の表現を近年出版された本のなかで確認してみます。

中略

このようにすべての狼本は口を揃えて、狼を大神と呼び、古代から狼は貴神として、あるいは大口真神として崇拝されてきたと語ります。ほかにも「農耕の守護神」とか「山ノ神の御使い」などという類義の用法を使う場合も見られ、狼が神に関連づけられることに例外はありません。日本の狼について語るとき、このような表現を使用することこそ、必要不可欠とすら思えてきます。
すべての狼本が、まったく似た口調でほとんど変わらない言葉を繰り返し飽きずに語っているということは、よほど魅力的な言葉なのだろうということはわかりますが、その根拠については検証したひと誰もいません。多くは、皆が書いているということだけを根拠としているからです。
(ヤマイヌホームページ)

以上のようなシリアス記事がたくさん。
http://www6.ocn.ne.jp/~kanpanda/ikeiwolf.html
ニホンオオカミについて詳しくてすごい! ヤマイヌこそ二ホンオオカミ。大陸オオカミの亜種。大口真神は地名、誤読誤解から神へ。オオカミは人食い、ほんとは怖い。柳田国男のオオカミと平岩米吉の困った矛盾。眷属犬神は江戸時代から、社と修験者の営業。日本オオカミ教会はいかがなものか、など。
ヤマイヌホームページ


参考2

興味深い提案だが、いかがなものかの意見も。
日本オオカミ協会

3.日本でオオカミが絶滅した原因は?

オオカミが絶滅した理由は次の5つです。
①  明治時代のシカやイノシシなどの乱獲で、オオカミの食物が少なくなり、数が減った。
②  乱獲により餌動物が少なくなり、馬など放牧家畜に被害を出して駆除された。
③  文明開化にそぐわない野獣という政策的な理由で駆除された。
④  オオカミの毛皮や骨肉は価値(骨は民間薬)が高かったので、換金目当てに乱獲された。
⑤  イヌからの伝染病に罹った。

参考3
絶滅していない? 日本オオカミつまりヤマイヌはこんな姿。柴犬ほどのサイズだが異形。 1996年に発見された二ホンオオカミ。秩父野犬という暫定名称。姿形はまさにそれ、らしい。
二ホンオオカミ
二ホンオオカミを探す会八木さんの写真 1996年秩父

祖母の日本オオカミ 2000年






8.25.2014

茅ヶ岳

茅ヶ岳
2014年8月24日 

涸れ沢伝いの涼しい道

茅ヶ岳山頂

360度の展望がある

member 太郎、ケイ、伊藤フミヒロ 記

23日 土曜日 
韮崎インターを出て山の方へホッチ峠までなんとなくドライブ。茅ヶ岳登山口を見つける。車が10台ほど。深田公園があった。2時間ほどで登れるらしい。明日のプランが決まった。明野の太陽館はクララ湯と名前を変えて建物も変わっていた。ハイジ村になったらしい。
甲斐大泉の安田別邸へ。毎年恒例で、古い山の仲間が集まった。しんちゃん、浅井くん、かもしださん、とみ、ちみ、ちゅう、ちょめ、やっちん、くるみさわさん、こどもたち。

24日、日曜日。須玉から昨日の道で茅ヶ岳登山口へ。車が10台ほど。10時スタート。森の中の涼しい道を1時間。急登りを1時間半で山頂。山頂1704mは展望がよく、日当たりも強くて熱い。数人の人がいた。となりにもっと高い山があるので驚いた。金が岳1764mらしい。
 予定もしていなかった茅ヶ岳だが、通りすがりにいつも見ている山なので山頂に立てたのがうれしい。
 農の駅で百薬湯。中央道は大渋滞らしいので山中湖から道志みちで帰京。

八ツと茅ヶ岳、似ているような。農の駅から

8.08.2014

浅間山

浅間山
2014年8月7日 

member ケイ 太郎 伊藤フミヒロ記

天候 晴れ 

草滑りとトーミの頭あたり

黒斑火山外輪の蛇骨山

黒斑火山外輪のトーミの頭あたり


 朝いち東京出。上信越道で小諸へ。ヒロユキさんの浅間山荘から前掛山のレポートに奇勝ぽい景色があって見てみたいと思った。
 浅間山荘前に駐車500円。10時過ぎスタート。一の鳥居、不動滝、二の鳥居、カモシカ平、火山館と上がる。谷沿いの森の道で涼しい。蛇堀川が濁っているのは源頭部に吹き出した硫黄のせいだとわかった。
 奇岩、絶壁などは浅間山大火口(黒斑火山)のカルデラ内から外輪山や中央火口丘(新浅間山)を見上げたときの風景のようだ。
 火口原の湯ノ平のお花畑を見て草滑りを上がり浅間山(前掛山)の写真を撮る。前掛山外輪はなべちゃんとスキーで登ってる。黒斑山も同様だが、俯瞰した景色とはかなり異なる今日の風景だ。
 2時ころ往路を下山。こんなに登ったけ? 下りは長く感じるという、感想はいつものこと。4時、夕立が来る直前に終了。高度差700mほどのハイキング。十数人のハイカーと出合った。
 春にスキー旅行でも利用した小諸のホテルにイン。山小屋より低料金の宿。お隣の小諸城址懐古園が太郎の散歩に格好。
 翌朝も懐古園を歩いて立派な城跡に感心する。広くて趣がある。天気が下り坂らしい。松原湖を見て、清里清泉寮ファームショップでソフトクリーム、中央道経由午後帰京。
これも黒斑火山外輪の牙山か剣ヶ峰 調査中

草滑りから浅間山(前掛山)


8.05.2014

聖、赤石、悪沢岳

聖、赤石、悪沢岳
2014年7月31-8月4日 
大井川鉄道千頭駅

聖岳へ。バックは上河内岳と光岳

ウスユキソウ

どこからでも富士山がよく見える

member 伊藤フミヒロ 記

天候 晴れ くもり
7月31日
朝いち東京出で静清バイパスから千頭へ向かう。夕立の中トーマス機関車を撮影してから畑薙ダムへ。途中の白樺荘で温泉。下山してきた百名山おじさんの話で、聖平から右回りで赤石、荒川と回るのがよいらしい。その方は山中3泊したらしい。できれば山中2泊で最終日は椹島でゆっくりしたいものだ。
畑薙の駐車場でまた夕立。

8月1日 晴れ 
7時の臨時マイクロバスで聖岳登山口(聖沢)へ(東海フォレストではなく予約制の井川観光協会のバスだった、演歌を鳴らしていて五月蠅い。聖平小屋以南はフォレストの縄張り外らしい)。8時過ぎにスタート。30人くらい。三々五々急坂を上がる。初日の行程は聖平の小屋まで。さらに先の小屋は遠すぎて無理。きれいな沢でのんびりして、2時過ぎに聖平小屋。手造りフルーツポンチをウエルカムでもらった。水が豊富できれいな小屋だが、満員状態で窮屈だった。百名山ハンターがたくさんいるようだ。日本人の客だけで外国人がいないのが珍しいかんじ。
聖岳の虹

赤石岳頂

荒川前岳のお花畑

2日 晴れ 
まわりに合わせて4時過ぎにスタート。富士山の方角がすぐ明るくなって、7時には聖岳山頂。朝食弁当をいただく。赤石岳が正面に見え、今日の行程がよくわかる。白馬岳まで見える。振り返ると上河内岳と光岳。光岳はそれほど魅力的には見えない。
 兎岳から百間洞小屋へ下ると12時前。水が豊富で洗濯ができる。さらに百間平、ウマノセを通過してがら場を登りきると赤石岳の避難小屋が見えた。3時過ぎ。北穂小屋より高い山小屋か。小屋番がいてカップ麺やお酒は豊富。20人ほどの客で快適。聖平から登り2000m、下り1000mあると小屋のおじさんが教えてくれた。今日も外国人には合わない。ウエストンは120年ほど前に伊那塩川から小渋川伝いに赤石岳に登っている。たいした人物であることよ。

3日 晴れ くもり
山頂で日の出を見て5時スタート。朝焼けがきれいで虹まで現れた。今日の行程がよく見わたせる。荒川小屋へ下ると7時。素晴らしいお花畑の中を登って9時に荒川中岳。荒川東岳10時過ぎ。巨岩の散らばる山頂は悪沢岳の別名だった。赤石チャートが目立つ。聖岳にもあったが赤石岳では見かけなかった気がする。このあたりにはカール地形がいくつかあるようだ。
 山頂下にニホンザルのファミリーがいた。ソーコーの本間さんとすれ違う。大きなザックを背負っていた。
 悪沢岳からは下りだけで、高低差2000mほど。丸山、千枚岳と過ぎる。千枚岳山頂直下に3級と思われる岩場がワンポイントあった。千枚小屋には12時。椹島まではさらに4時間かかるという。2時の最終バスには間に合わないがさらに下る。登ってくる人50人くらいとすれ違う。千枚小屋は大賑わいだろう。表示板のとおり4時間かかって椹島。山道が枯葉や土で柔らかいのでラクだ。大井川に降りて洗濯、風呂に入ってのんびりする。かつての井川林業の旧館に泊まる。東海パルプはいま特種東海フォレストと名前を変えて林業はゼロだという。
悪沢岳

明治時代の木場道

このあたり初めてのところなんでなんでも珍しい

4日 くもり 雨
 おいしい朝ごはんをいただき6時半の始発バスで畑薙に戻る。井川の村の名物はお茶とメンパ、買い物してから富士見峠を越えると豪雨になる。静岡駅発畑薙行バスとすれ違う。この山道を大型バスが行き来するのは大変だろう。来るときも千頭までの道は細くて曲がっていてたいへんだった。山よりも往復のドライブの方が神経を使う。沼津サービスエリアで一滴やのラーメンを食べて帰京。夏休みに入っていて仕事車よりマイカーの方が多い。

蛇足
 南アルプス南部は未知のエリアだった。中央道勝沼あたりから見る赤石山脈左方の白い峰はいつも他人のような顔をしていたが、今回3山ほど登っておおよその見当がついた。登った山は知人程度にはなっただろうか。日本の3000m峰は23だか、数え方によっては27峰あるという。意図していたわけではないが、3山をコレクトしたのでこの際数えてみた。全部登ったと言いたいところだが、悪沢岳の向かいに見えた塩見岳も立派な3047m峰で未踏の山として残っていた。いつだったか間ノ岳から見た塩見は近い山に感じた。いずれ行ってみたい山にはちがいない。登ってみたい山があるというのはうれしい。
583bd6911f471aadbfc0857623e1f206より


 
千枚からの下りルート。登りかえしがある

7.25.2014

富士山お鉢めぐり

富士山吉田口
2014年7月24日 

member 伊藤フミヒロ 記

運動靴で軽装の人が多い

外国人が多い。お鉢めぐり

天候 晴れ
 朝6時、富士吉田インター脇の駐車場からシャトルバスで上がる。駐車代1000円とバス往復1850円。任意だが富士山保全協力金1000円お願い、のテントも乗り場前にある。ほかの山にはないドネイション。
 高曇りだが山頂が見える。バスもガラガラでこの時間に登る人は少ないようだ。7時にスタート。風もあって涼しい。8合目で須走ルートと合流して少しにぎやかになる。1時前に吉田山頂。明日は富士登山マラソンらしい。準備の人がいた。右回りでお鉢めぐりして剣ヶ峰。浅間大社奥宮は解体修復中だった。2時に下山口に戻りスタスタ下って4時半終了。半分近くが外国人のように見える。子供も目立つ。
紅富士湯に寄ってから、吉田道駅で仮眠。
 翌朝。富士宮ルートも登るつもりだったがモチベーションが消えていた。体調は絶好調だが、夏富士はもういいかの気分。北口浅間大社を見に行く。登山マラソンの給水スポットになっていて準備中だった。予報で吉田は最高気温35度になるという。異常天気らしいのでそのまま帰京。

参考
この日の富士登山マラソンの記事
 世界文化遺産の富士山(標高3776メートル)の山頂を目指して、ふもとの山梨県富士吉田市から駆け上がる富士登山競走が25日、行われた。今回で67回目。標高差約3千メートルの「山頂コース」(約21キロ)のほか、標高差1480メートルの「5合目コース」(約15キロ)もあり、計3560人が健脚を競った。フランスやドイツなど海外17カ国のランナーも参加した。

 この日の富士山は快晴。午前7時に富士吉田市役所をスタートしたランナーは、肌を焦がすような日差しを浴びながら、約12キロ先の2合目までは走り、以降の急な登山道は早歩きで登った。山頂コースは7合目付近から急勾配の岩場が続く。一般登山者に気を配りながら、体力の限界に挑んだ。

 山頂コースで制限時間ぎりぎりの4時間28分で完走した神戸市の会社員、野田良輔さん(35)は「月間200キロ走り、毎晩12階マンションの非常階段で、おもりを背負い1時間歩きました。9合目からダッシュをかけた時は、いくら深呼吸しても酸素が入って来ない感じでした」と喜びをかみしめていた。

 山頂コースで男子の最高記録は松本大さん(30、長野県)で2時間47分45秒。女子はルース・シャーロットさん(25、ニュージーランド)で3時間11分44秒だった。