10.13.2017

守屋山なんど目か

守屋山
なつかしい山。ハイキング山としては品質高い
2017年10月9日
member  太郎 伊藤記
太郎12歳。守屋山は初めてかもしれない

東峰から八ヶ岳

10月9日 月曜日
三連休の最終日で好天予報。早めに都内をぬけて甲府で高速道を降りる。杖突峠を越えて駒ヶ根に行く予定なのでどこかに寄ってみたい。
茅野から安国寺を通って杖突峠でひとやすみ。久しぶりに守屋山に登ろう。
茶屋にあった古い峠の写真

杖突峠から茅野と八ヶ岳

登山口は、太陽光発電所と変わっていて、山中では大々的に工事が進行中でうるさい。
こんな道だったけという坂を登って林道わきにつけられたハイキング道を行く。分杭平、小屋があってピクニック広場のように整備されている。前は違う名前だったような。神宮寺村の管轄のよう。2時間もかからず東峰ピーク。

数グループのハイカーにあった。子供連れもいた。一等三角点のある西峰は敬遠して往路を戻る。好天でよい展望に恵まれた。何度か登っている山だが、前回は、と考えてみると子連れで30年以上前かもしれない。ヤマケイの記事になっている。しかし、山を勝手に?太陽光発電所にしていいものだろうか?

守屋山には諏訪大社上社の奥宮がある

東峰

秋色


4時間かからないハイキングだった。近頃はハイキングばっかりだが、ほかの山とくらべても守屋山は悪くないと思いました。冬もいいだろうね。

高遠に下って今は静かな城跡を散歩して、さくらの湯に寄る。駒ヶ根市に入り菅の台から空木岳登山口へ上がる。工事中で通行止め迂回があったりしてこの林道が今日の核心部だった。それにしてもひどい悪路。名峰への最適な道なので改良していただきたい。易老渡への道に勝る悪路といえそうだ。

9.14.2017

五竜岳ワンデイ

五竜岳日帰り
こんな険しい岩峰とは知らなんだ
2017年9月9日
member  伊藤記
とんがり頭のピーク

中遠見あたりから、遠い

9月9日 土曜日

明るくなるころ富士見パノラマから白馬へ移動。白馬五竜のゴンドラとリフトで地蔵の頭まで上がる。始発が7時半で8時にはスタート。山登りする朝にしては遅い。50人くらいが三々五々、遠見尾根から五竜岳をめざしている。
雲が湧いているが上天気である。地蔵の頭からは山頂や向いの白馬三山、信越五岳などが見渡せる。
8時にスタート

湿原や池がある。まだ遠い
鹿島槍ヶ岳がよく見える

五竜山頂までのルートが見えてきた

リフト終点1600mから五竜岳山頂2814mまで高度差はあるが水平距離が長いので、とくに前半は緩い勾配で登っていく。大遠見をこえ湿原帯を過ぎ、西遠見からは急坂となってがんがんと高度を稼ぐ。白岳まで上がると後立山の主稜線、黒部側が見える。

少し下り五竜山荘。テントがにぎやか。山頂部は岩山で穂高並みの険しさだった。鹿島鑓も唐松岳にもこんな岩場はなかったはず。1時半にとんがり頭の山頂。案内では登り6時間かかるとあったが、それでも予定よりは時間がかかった。
白岳から唐松岳みえる

白岳から山頂までかなり長い

岩場を行く

登りはスローペースだったので、下りは急ぐ。とはいえゴンドラに戻ったのは5時半だから4時間もかかった勘定、年寄にはなかなか厳しい山だった。

ゆーぷる木崎湖によって安曇野道の駅で休む。
翌朝明るくなってから再移動。勝沼で笹子峠に行くことを思いついて旧道に入る。旧トンネルや峠ハイキング道、矢立のスギなど見学して昼過ぎには帰京。


9.13.2017

羅漢寺山

羅漢寺山ハイキング
御岳昇仙峡の山と古い道
2017年9月8日
member  伊藤記
弥三郎岳の頭

太刀の抜き岩あたり

9月8日 金曜日

甲府の御岳昇仙峡から見上げる白砂青松の山山は羅漢寺山と呼ばれていて主峰は弥三郎岳、ロープウエーで観光客がたくさん訪れるところ。山梨百名山では一帯を羅漢寺山としているようだ。弥三郎岳以外の山は歩く人は少なく静かなハイキングルートになっている、という。

金曜日の朝早出して都内を抜ける。中央道の勝沼で降りて甲府市内から昇仙峡へと上がる。立地は街の裏山というかんじ。先週もきているので迷うことはない。

車を仙娥滝のパーキングにおいて、6時40分にスタート。だれもいない荒川沿いの遊歩道を5㎞ほど歩いて下る。途中にあまたの名所があるが吊り橋を渡って羅漢寺に寄る。五百羅漢と阿弥陀さまのいる古寺である。

昭和遺産の趣のあるの長とろ橋。あたりには廃旅館などがあってかつては昇仙峡巡りの起点としてにぎやかだったように見える。古いコンクリート橋のたもとからハイキング道を登る。8時。
羅漢寺

長とろ橋

白山(白根)展望台

ひと登りしていったん林道に出てからもういちど山道に入る。ぼんやりした尾根状をゆるく登ると平らにでて、あとは水平道のような山道が続く。等高線沿いにのびているようだ。獅子平村からの道を合わせると高原状になってスギの植林帯となる。林の中に石垣が散在していてどうやら昔の山の畑のあとのように見える。

幅広の歩きやすい道が続き白山(白根)展望台。南アルプスが雲の中にあるようだ。太刀の抜き岩あたりには花崗岩の大岩に石仏と杵が安置されていた。このあたりまで村の生活圏だったのだろう。古い道である。

白砂山からは向いにロープウエー駅と弥三郎岳の山頂が見えた。人の声も聞こえてくる。人型の大きな岩峰は鎧岩だろう。
長とろ橋からここまでだれにも会わない。
白砂山あたりから弥三郎岳、鎧岩

八雲神社。裏に石祠がある

12時前にロープウエー駅。あたりは観光客用の施設や看板が満載。パワースポットだという。それって何? 八雲神社の裏には石造りの大きな祠があって古いものに見える。地元の氏神で500年の歴史があるというから侮れない。石段の向きからみると今のロープウエー駅に向いた表口は裏口だったのではないか。

弥三郎岳はすぐそこで大きな花崗岩の裸岩だった。絶好のロケーションと展望。
パワースポットとかいうのなら、甲府、昇仙峡、八雲神社、さらにその先の金桜神社、甲信国境の金峰山を結ぶラインがそれにあたりそうだ。

ロープウエー沿いに下山路があるとネットで見ていたのでそれを下る。幅広の明瞭な道できれいなジグザグで急勾配を下っていた。荷車も通えるほど。下半には植林帯のあちこちに石積みあって猪狩村(昇仙峡あたりの村)の山の畑だったことがわかる。桟道や橋はもうすこしで朽ちはてるのではないか。捨てるには惜しい道だ。
植林帯の中に石積

降り口はロープウエー駅の近くの小沢にかかる橋で、こないだきたときはヤブで侵入不可と見えたところだった。ここにも石仏が捨てられたようにあった。1時半には車に戻る。
ハイキングルート全体があれこれ古事を感じさせるコースといえる。景色もいい、おすすめ。

金桜神社から韮崎に下り富士見へ。温泉センターによって富士見パノラマスキー場で休憩。毎度のところで八ヶ岳がよく見える。明日も好天予報なので白馬へ移動して五竜岳に登りたい。

8.28.2017

御岳昇仙峡

御岳昇仙峡と大泉
自然景観はすばらしい。古い名所
2017年8月26~27日
member 太郎 ユメ ケイ 伊藤記
山の上にハイキングルートがある

入り口はこのあたりでなく、いちばん下流の古い橋

覚円峰

石門

8月26日 土曜日
 恒例の甲斐大泉の集まり。古い山の仲間がぽちぽちやってくる。現役クライマーはほとんどいないかな。

夏休み最後の週末なので早朝出。時間があるので昇仙峡に行ってみよう。この桃源郷は中世からの名勝で正真正銘の観光地。

中央道を勝沼で降りて甲府近くから山へ向かう。初めての道。
千代田湖でボートで遊びしてから、くねくね道を上がると素晴らしい景勝の地にでる。どこかハイキングルートがあると以前調べたはずだが、うろ覚え、古いお寺のあたりをのぞいみるが入り口がわからなかった。暑い日で山に登る気分にならない。

渓谷の遊歩道は涼しくて具合がいい。人も多いが自然の景観は流石というべきもので、観光地としての実力を知ることができる。雪がくるころまた来てみたい。

韮崎に下って泉の湯経由甲斐大泉に上がる。暗くなる前にやっちんの山荘着。みなさんとゆるりたのしい一夜を過ごすことができた。

翌日。いつからか県営牧場の一部がまきば公園となっている。綿羊や仔馬など見学して、清泉寮で喫茶してから帰京。午後、渋滞前に東京に入る。意外と涼しい。

カンボジアのクライマーに会った

ヒツジとスピナートイがお気に入り

8.14.2017

黒倉山(信越トレイル)

黒倉山(信越トレイル)
夏の様子がわかった
2017年8月12日土曜日
member 太郎 伊藤記

SET

関田峠は信越国境にあって、黒倉山と鍋倉山の登山口。信越トレイル、パシフィッククレストトレイルPCT流にいえばSETかな、の入り口にも当たる。標高1100mほどで、ガスが流れ避暑にはよい。たまに車が通るが静かな峠である。
倒木そのままが特徴らしい

黒倉山山頂

関田峠。二人のハイカーがやってきた

夜半に小雨があった。朝方はガス。散歩がてらに太郎と黒倉山まで信越トレイルを歩く。トレランに向いた地形で急な上り下りはあまりない。黒倉山頂はガスのせいばかりでなく矮木に囲まれていて展望なし。いつだったか春にヒロユキさんとスキーできたときは正面に鍋倉山が見えたのだが、そのときは積雪5~6mの雪山の上にいたのにちがいない。2月にパウダースキーに来たときは温井から歩きだしたが鍋倉山頂は遠かった。

峠の看板に光が原牧場で夏祭りしているとあったので新潟側に下ってみる。小雨のなかスタッフが手持無沙汰にしているだけだった。
野辺山駅

飯山に下って中野、小布施と南下するほどにいい天気になってきた。菅平越えで小諸に出てさらに南下、小海の八峰の湯に寄る。ヤッホーの湯と読むらしいが夏休みのファミリーで混雑していた。野辺山駅駐車場に移動してひとやすみ。車の窓からディーゼル列車が撮影できる場所を確保して、結局ここに車泊。
翌朝早起きして午前中に帰京。中央道はお盆の下り渋滞がひどかった。



秋山郷(天池、福原家、甘酒)

秋山郷見学
天池、福原家、甘酒
2017年8月11日金曜日
member 太郎 伊藤記
対岸の国道から見た鳥甲山

鳥甲山のムジナ平登山口駐車場で車泊したが明け方になってもだれもやってこなかった。夏にはもっと高い山に登る人が多いのだろう。

村内をひとまわりして見学する。上の原の天池からは昨日歩いた鳥甲山の全体が見えた。小赤沢の観音堂となりの保存民家(福原家)や元は小学校だったというとねんぼの民俗資料室は小さいながら興味深かった。
福原家総本家。入ってくださいと畑の人

宮大工が作ったという。屋根裏も広い

福原文書

天保の飢饉で村ごと全滅したという甘酒を見に行く。鈴木牧之の道というハイキングルート。県界橋から30分ほど歩いて登るとぽっかりと平らにでる。小川も流れていて今は数枚の水田が青々としている。
たんぼの脇に古いお墓をまとめたものと慰霊碑があり小赤沢有志建立とあった。甘酒にはそれのみ、夏らしい熱風が吹いているだけだった。

注。村の年表が民俗資料室にあって江戸時代に秋山には水田はなかったそうである。また天明と天保の飢饉で全滅した集落は秋山郷では4つほどあったという。
ハイキングコースがある

甘酒。全滅というが2軒あっただけとも

慰霊碑など

猛暑らしい、涼しいところに移動しよう。秋山郷をあとにいったん津南に下り、千曲川沿いにさかのぼる。飯山の滝の湯に寄ったあと戸狩、温井経由で信越国境の関田峠へ。標高1100mほど、鍋倉山、黒倉山の登山口であり信越トレイルの入口のひとつでもある。


鳥甲山

鳥甲山登山
けっこう険しい
2017年8月10日木曜日
member 太郎 伊藤記
ムジナ平の登山口駐車場

万仏岩

明るくなるころ鳥甲山登山口のムジナ平へ移動。切明温泉から10分ほどのドライブ。昨日奥志賀高原から下ってきて秋山郷に入る直前にこの場所は確認している。トイレ、水などの施設がないのが残念。天気はよいがほかに車はいない。

6時10分スタート。ブナ森の急登を小1時間登ると尾根に出て展望がひらける。急坂なのと日当たりがよいせいで大汗。かなり厳しい岩場(万仏岩)や急な草付きがでてきて躊躇するが太郎を励ましロープで確保して登る。

登山道の作り方がふつうと異なるようだ。ジグザグ道でなく勾配を直登するように道がつけられている。秋山マタギの通り道をそのままトレースしたのかもしれない。尾根上は細いから直登するほかないともいえる。
白嵓ノ頭までいくつもピークを越える

佐武流山 、白砂山方面

対岸に苗場山がよく見える

岩菅山方面。焼額山のゲレンデが見えたのでわかりやすい

白嵓ノ頭10時。山頂部は森の中で、主稜線の縦走となる。いったん下って再び細尾根を行く。右側は絶壁。一歩踏み外せば転落という危ういところだ。
鳥甲山はもともと大きな成層火山だったそう。大噴火でこの絶壁ができたらしい。

剃刃岩を恐るおそる超えて最後のコルから急斜面を直登して鳥甲山山頂。11時50分。ササ原にツガの枯れ木が数本たつ案外広いところだが、展望はない。無数のトンボが舞っている。
険しい稜線の奥に鳥甲山

剃刃岩を振り返る

往路を戻る往復登山のつもりだったが万仏岩の下りなどを考えて屋敷登山口に下る周回ルートを選ぶことにする。

赤嵓ノ頭からは東面のたぶん爆裂火口の全容とその先の秋山郷が俯瞰できる。外輪山を下るように道がつけられているようだ。

下りも急である。すってん尻もちが数回。こないだ北海道の山を数日歩いたけれど一度も尻もちをつかなかった、ということはここの急斜面ぶりはかなりのものだ。3時10分に道路に降り立つ。車までアスファルト道を6㎞ほど歩かなければならない。
鳥甲山。トンボがいっぱい

赤嵓の頭から俯瞰

2㎞ほど行ったところで軽トラックをヒッチハイク。太郎といっしょに荷台にのせてもらう。ありがとう。4時に車に戻り終了。けっきょく誰とも会うことのない1日だった。ちょと不思議。太郎はケロっとして元気。

ムジナ平登山口(和山口とも)から鳥甲山までは標高差1000mほどだが、累積標高差は1300にはなるだろう。登りも下りも急だから急いで登り下りするとつかれる。ゆっくり行動するのが得策だと思う。

切明温泉にもどり500円風呂につかる。露天風呂から対岸の川原の湯でファミリーが遊んでいるのが見えた。